神戸の有馬温泉と六甲山へ、電車やバスなど公共交通機関を使って、できるだけ交通費を安く抑えて日帰りしたいあなたに、期間限定発売の「有馬・六甲周遊1dayパス」という切符を紹介します。
この切符は、神戸市内はもちろん、大阪や京都、明石、姫路方面から六甲山と有馬温泉までアクセスする公共交通機関がセットで、しかも乗り放題できる1日乗車券です。使い勝手が良くて非常にリーズナブルです。
さらに、有馬温泉の「金の湯」または「銀の湯」の入浴券もついています。
ここでは「有馬・六甲周遊1dayパス」の内容や値段、発売期間、購入方法をまとめました。
「有馬・六甲周遊1dayパス」(2020年版)の発売は終了しました(12月20日)
【参考】有馬・六甲山方面のお得な切符
目次
「有馬・六甲周遊1dayパス」ってどんな切符?
日帰り用の切符です。
「有馬・六甲周遊1dayパス」は、文字通り1日用=日帰り用の切符です。
有馬温泉や六甲山だと泊りがけで行く人も多いと思いますが、残念ながらその時は使えません。
有馬温泉&六甲山まで乗り放題!
「有馬・六甲周遊1dayパス」は、六甲山と有馬温泉へアクセスする電車やバス、ケーブルカーなどの公共交通機関が乗り放題できる1日乗車券です。
特に六甲山上~有馬温泉を結んでいるロープウェイが利用できるので、市街地~有馬温泉~六甲山~市街地(逆も)と「周遊」できる点が特徴です。
「基本フリー版」と「拡大版」の6種類あります。
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、三宮からの利用に便利な「基本フリー版」と神戸市内や京都、大阪、明石、姫路方面からの電車とセットになった「拡大版」の都合6種類が用意されています。
◆「有馬・六甲周遊1dayパス」の「拡大版」が発売されている路線
- 阪急電車【阪急版】京都、大阪、宝塚方面から
- 阪神電車【阪神版】大阪梅田、難波方面から
- 神戸電鉄【神鉄版】三木、小野、三田方面から
- 山陽電車【山陽明石以東版、山陽全線版】明石、姫路方面から
「基本フリー版」で利用できるアクセスルート
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「基本フリー版」では、次の交通機関が利用できます。すべて1日乗り放題です。
市街地~有馬温泉 |
※北神急行(三宮駅~谷上駅)は市営地下鉄に移行されました(2020年6月1日)。 |
市街地~六甲山 |
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有馬温泉~六甲山 |
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「拡大版」で利用できる区間
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「拡大版」は、上記の「基本フリー版」に加えて、それぞれの私鉄の区間が1日乗り放題で利用できます。
種類 | 利用できる区間(1日乗り放題) |
阪急版 |
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阪神版 |
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神鉄版 |
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山陽明石以東版 |
※有馬温泉へは新開地駅から神戸電鉄の利用になります。三宮から地下鉄&北神急行は利用できません。 |
山陽全線版 |
※有馬温泉へは新開地駅から神戸電鉄の利用になります。三宮から地下鉄&北神急行は利用できません。 |
有馬の「金の湯」「銀の湯」に入浴できます。
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、有馬温泉の公衆浴場「金の湯」「銀の湯」のどちらかに入浴できる利用券が付いています。
利用の際は休業日や営業時間に注意してください。
◆金の湯(有馬温泉駅から徒歩5分)
「金の湯」は、有馬温泉独特の茶色く濁った「金泉」(含鉄強塩泉)が楽しめる外湯です。
- 営業時間:8:00~22:00(入館は21:30まで)
- 定休日:第2・4火曜(祝日の場合は営業、その翌日が休み)、1月1日
◆銀の湯(有馬温泉駅から徒歩10分)
「銀の湯」は、「銀泉」と呼ばれる無色透明の炭酸泉、ラジウム泉を利用した外湯です。
- 営業時間:9:00~21:00(入館は20:30まで)
- 定休日:第1・3火曜(祝日の場合は営業、その翌日が休み)、1月1日
「金の湯」「銀の湯」の定休日や営業時間など最新情報は公式サイトで確認ください。
観光施設などで優待が受けられます
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、六甲山や有馬温泉で提携の観光施設や土産物店、飲食店で料金の割引などが受けられる「施設優待券」も付いています。
優待券が使える主な施設
- 【有馬】有馬ます池
- 【有馬】有馬玩具博物館
- 【有馬】切手文化博物館
- 【有馬】太閤の湯殿館
- 【有馬】太閤の湯
- 【六甲】六甲山ガーデンテラス
- 【六甲】六甲オルゴールミュージアム
- 【六甲】六甲山高山植物園
- 【六甲】六甲山カンツリーハウス
- 【六甲】六甲山フィールドアスレチック
- 【六甲】自然体感展望台「六甲枝垂れ」 など
※詳しくは、公式サイトで確認ください。
「有馬・六甲周遊1dayパス」の値段は?(2020年版)
「基本フリー版」の値段
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「基本フリー版」の値段は下記の通りです。大人用のみの発売となっています。
基本フリー版 | 2,300円 |
有馬温泉~六甲山「周遊」で交通費が26%安くなる!
「有馬・六甲周遊1dayパス」を使わずに、神戸の市街地~有馬温泉・六甲山のアクセスする場合の交通費(運賃)は、このようになっています。
有馬温泉へのアクセスルート
【地下鉄&神鉄】三宮駅~谷上駅~有馬温泉駅 | 片道950円 |
六甲山へのアクセスルート
【阪急電車】神戸三宮駅~六甲駅 | 片道190円 |
【神戸市バス】阪急六甲駅~六甲ケーブル下 | 片道210円 |
【六甲ケーブル】ケーブル下~六甲山上 | 片道600円 |
【六甲山上バス】六甲山頂~ロープ山頂 | 片道260円 |
合計 | 片道1,260円 |
有馬温泉~六甲山のアクセスルート
六甲有馬ケーブル:ロープ山頂~有馬温泉 | 片道1,030円 |
三宮方面から、上記のルートを利用して有馬温泉と六甲山を「周遊」すると、交通費として合計3,240円かかります。
そこで、「有馬・六甲周遊1dayパス(基本フリー版)」を使うと29%も安くなります。
実際には乗り放題(乗り降り自由)ですし、「金の湯」「銀の湯」の利用料も含まれているので、さらにお得です。
「金の湯」「銀の湯」の利用料
金の湯 | 650円 |
銀の湯 | 550円 |
有馬or六甲だけ使い方次第でお得!
「有馬・六甲周遊1dayパス(基本フリー版)」は、三宮方面から電車で有馬温泉の「金の湯」や「銀の湯」へ日帰り入浴に往復するだけでもお得です。
また、有馬に寄らずに、六甲山の観光施設を山上バス(乗り放題)を利用していくつか巡るだけも元は取れます。有馬六甲ロープウェイを往復で乗るとぐっと割安感が大きくなります(通常往復運賃1,850円)。
このように「有馬・六甲周遊1dayパス」は使い方次第で、かなり交通費を抑えることができます。
「拡大版」の値段
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「拡大版」の値段はこのようになっています。こちらも大人用のみです。
阪急版 | 2,500円 |
阪神版 | 2,400円 |
神鉄版 | 2,500円 |
山陽明石以東版 | 2,700円 |
山陽全線版 | 3,000円 |
例えば、阪急版はどこからでも神戸まで片道100円!
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「基本フリー版」が2,300円ということを考えると、「拡大版」それぞれの値段が割安さが分かります。100円~700円しか変わりません。
この差額は、神戸まで往復する電車代とみることができます。
例えば、「阪急版(2,500円)」の場合は差額は200円です。
これが神戸までの往復の阪急電車代とみると、片道あたり、たった100円です。京都や梅田、宝塚など阪急沿線のどこからでも100円です。初乗り運賃よりも安いです。
しかも、実際は乗り放題なので、有馬や六甲の行き帰りに梅田や京都などへ途中下車したり、足を伸ばしたりと自由できます。
ほかの「拡大版」でも同じです。「阪神版」に至っては片道50円と激安です。
有馬温泉へは高速バスよりも安く行ける!
有馬温泉へのアクセス手段として、大阪、京都から高速バスも運行されています。
乗り換えなしで行ける利点がありますが、単純に往復するだけでも値段的には「有馬・六甲周遊1dayパス」の方がお得です。
大阪梅田~有馬温泉 (阪急バス他、約55分) |
片道1,400円 (往復2,800円) |
「阪急版」2,500円、所要約60分 |
京都駅~有馬温泉 (京阪バス他、約75分) |
片道1,850円 (往復3,700円) |
「阪急版」2,500円、所要約110分 |
「有馬・六甲周遊1dayパス」の発売期間&有効期間は?(2020年版)
発売期間(買える期間)
「有馬・六甲周遊1dayパス」(基本フリー版、拡大版とも)は期間限定発売となっています。
2020年(令和2年)4月1日~12月20日
有効期間(使える期間)
2019年(令和2年)4月1日~12月20日のうちの好きな1日
◆利用当日は始発から最終まで乗り放題できます。
「有馬・六甲周遊1dayパス」はどこで買える?(購入方法)
「有馬・六甲周遊1dayパス」は、発売期間中に下記の場所で購入できます。
利用する当日に買えますし、事前に買っておくこともできます。ただ、事前購入したときは、先に触れた有効期間に注意してください。
三宮で買えるところ
- 地下鉄三宮駅「市バス・地下鉄お客様サービスコーナー」(基本フリー版)
- 地下鉄三宮駅売店(基本フリー版)
- 阪急電車神戸三宮駅東口「ごあんないカウンター」(基本フリー版・阪急版)
- 阪神電車神戸三宮駅西口駅長室・サービスセンター(阪神版)
三宮以外で買えるところ
基本フリー版 |
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阪急版 |
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阪神版 |
※難波駅では買えません。 |
神鉄版 |
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山陽明石以東版 |
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山陽全線版 |
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「有馬・六甲周遊1dayパス」公式サイト
「有馬・六甲周遊1dayパス」の最新情報については、各鉄道会社の公式サイトで随時確認ください。
- 「基本フリー版」⇒神戸市交通局の公式サイトへ
- 「阪急版」⇒阪急電車の公式サイトへ
- 「阪神版」⇒阪神電車の公式サイトへ
- 「神鉄版」⇒神戸電鉄の公式サイトへ
- 「山陽明石以東版」「山陽全線版」⇒山陽電車の公式サイトへ
有馬温泉や六甲山に行く時に「有馬・六甲周遊1dayパス」は魅力的な切符です。
せっかく利用するなら、有馬温泉と六甲山の両方を満喫したいところですが、ゆっくりしすぎると日帰りでは時間が足りなくなります。予定の組み方がポイントです。
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、「金の湯/銀の湯」の利用券が付いているので、先に有馬に行ってから六甲山に向かった方が効率的かなと思います。山頂で夕暮れまで過ごすと夜景も楽しめますし。参考までに。
どうしてもゆっくりしたいという場合は、2日間使える「有馬・六甲周遊2dayパス」阪急版のみの発売ですが、三宮からでもお得です。