京都を代表する観光地のひとつ「大原」は、三千院や寂光院といった古刹や柴漬け、”大原女”で有名な比叡山の麓に位置する古い歴史と豊かな自然が調和している山里。市街地からのアクセスはよく、例えば京都駅からはバスで1時間ほどなので、気軽に訪れることができます。
目次
大原への行き方(路線バスでアクセスする方法)
京都の市街地から大原へのアクセス方法は、車を使わない場合、路線バスになります。民営の京都バスが京都駅、出町柳駅、国際会館駅など主要駅と大原とを結んでいます(市バスは走っていません)。
京都駅から約1時間(片道運賃560円)
京都駅からは京都バスの17系統、18系統「大原」ゆきを利用します。17系統は途中、四条河原町(阪急駅近く)、三条京阪、出町柳駅を経由します。
※18系統は土休日のみ運転です。七条京阪、東山三条、銀閣寺道を経由します。
※観光客で混雑する時期は、途中からは座れませんし、最悪満員で乗れないこともありますので、始発の京都駅から乗った方が確実です。また市街地の道路は混雑しますので、京都駅から地下鉄で「国際会館」駅まで行き、そこからバスでアクセスした方が時間が効率的です(下記参照)。
出町柳駅から約35分(片道運賃440円)
京阪電車の出町柳駅からは、京都バスの16系統(四条河原町発着)、17系統(京都駅発着)の「大原」ゆきを利用します。
国際会館駅から約25分(片道運賃360円)
京都市営地下鉄の国際会館駅から京都バスの19系統「小出石・公民館前」ゆきを利用します。19系統は国際会館駅が始発です。
京都の市街地をバスで移動すると、道路事情や渋滞で時間がかかりますので、地下鉄で市街地をショートカットして「国際会館駅」からバスを利用する方法もおすすめです。
大原へ行く際にお得な切符3選
京都の市街から大原へのアクセスは便利なのですが、バス代が高めです。市街地での移動も考えるとけっこう交通費がかさみます。
そこで、大原への観光に利用しやすくて、使い方によっては交通費が節約できて、かなりお得になる3つの切符を紹介します。
- 「地下鉄・バス一日券/二日券」
- 「バス&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ」
- 「京都洛北・森と水のきっぷ」
どれも京都市内で買える、京都市内から出発する乗り放題型の切符です。利用できる有効区間(利用できる路線)の電車やバスを乗り降り自由で利用できます。しかも値段は割安です。なかでも「地下鉄・バス一日券」なら、大原まで往復するだけで元が取れます。
大原観光におすすめの3つの切符を比較
「地下鉄・バス一日券/二日券」「バス&えいでん鞍馬・貴船日帰りきっぷ」「京都洛北・森と水のきっぷ」の内容を比べてみました。
3種それぞれ有効区間や有効期間などが違いますので、旅行の予定や目的に合ったものを選んでみてください。
地下鉄・バス一日券/二日券 | バス&えいでん 鞍馬・貴船日帰りきっぷ |
京都洛北・森と水のきっぷ |
・地下鉄と市バスが利用できます。市内各所からのアクセスが便利です。
・2日券があるので、泊りがけにも使えます。 ・鞍馬や貴船方面には行けません。 ・市内全域の提携店や施設で優待が受けられる特典付きです。 ※「バス一日券」では大原に行けません。 |
・大原とあわせて鞍馬、貴船へも足が延ばせます。
・日帰り専用です。 ・市バスも利用できます。 ・地下鉄は利用できませんが、叡山電車、京阪電車の市街地区間が利用できます。 ・鞍馬や貴船など叡山電車沿線や京阪電車沿線の提携店や施設で優待が受けられる特典付きです。 |
・大原、鞍馬、貴船など洛北地区に特化した切符です。
・2日用は割安。鞍馬&貴船と大原と1日ずつ行く場合などにはお得。1日用はあまり魅力はないかも。 ・叡山電車が利用できますが市バスや地下鉄は利用できません。 ・京都バスは今出川通より北側の区間で利用できます。出町柳駅や国際会館駅はOK。
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【値段】 一日券 二日券 ※「二日券」は連続した2日間有効です。 |
【値段】 大人:1,800円 ※大人用のみの発売です。 |
【値段】 1日版 2日版 ※大人用のみの発売です。 |
【有効区間】
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【有効区間】
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【有効区間】
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【発売期間】
1年を通して発売 |
【発売期間】
2019年4月1日 |
【発売期間】
1年を通して発売 |
【購入できるところ】
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【購入できるところ】
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【購入できるところ】
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⇒もう少し詳しく | ⇒もう少し詳しく | ⇒もう少し詳しく |
※それぞれの有効区間にある「京都バスの指定区間」は違います。
京都までのアクセス込みのお得な切符
以上の3種類の切符は、京都で買うこと、京都市内から出発することが前提になったものです。
これ以外に、下記のような京都まで行き帰りの電車込みの乗り放題切符もあります(期間限定発売ですが)。京都以外から大原へ出かける際は、この方がお得な場合がありますので、あわせてチェックしてみてください。
◆大阪、神戸、宝塚、明石、姫路方面から阪急「いい古都チケット」(~2019年12月23日)
◆奈良県内から近鉄「京めぐり」(~2019年12月23日)
大原へ行く人は、午前9~10時頃のバスで市街地を出発して、大原には昼食を挟んで午後2~3時頃まで滞在するというパターンが多いので、この時間帯はバスも現地も人で混雑します。
出発や帰りの時間をちょっとずらしてやると状況が変わりますが、可能であれば、大原で1泊して、人が少なくなる夕方や午前中の早い時間帯にゆっくり観光を楽しむのもおすすめです。2日間使える「地下鉄・バス二日券」や「京都洛北・森と水のきっぷ」で出かけてみては。