JR「秋の乗り放題パス」の発売情報!値段や期間、使い方と注意点

「鉄道の日」って知っていますか?毎年10月14日がその日にあたります。これは1872年(明治5年)に新橋・横浜間に日本で初めての鉄道が開通した日にちなんでいます。

JRでは「鉄道の日」に合わせて「秋の乗り放題パス」という切符が期間限定で発売されます。文字通り、北海道から九州までの普通列車が乗り降り自由(乗り放題)できるお得な切符です。子供用もあります。

ただ、「秋の乗り放題パス」の利用にあたっては、いくつか条件や注意点があります。値段や発売情報、使い方とあわせてまとめました。2018年版の発売は終了しました。

JR「秋の乗り放題パス」ってどんな切符?

日本全国のJR普通列車が3日間乗り放題!

「秋の乗り放題パス」は、北海道から九州まで、下記の列車などが連続した3日間、乗り放題(乗り降り自由)で利用できます。

  • JR全線の普通列車(快速、新快速を含む)
  • JR西日本の宮島フェリー(広島の宮島口港~宮島港)
  • JR東日本のBRT全線(東北の大船渡線、気仙沼線のバスによる震災復旧路線)

※「普通列車」とは、特急券や急行券などが不要で乗れる列車のことです。快速や新快速も普通列車になります。

注意点!「秋の乗り放題パス」で利用できる列車とできない列車

  • 〇:「秋の乗り放題パス」で利用できます。
  • △:追加料金を支払うことで利用できます
  • ×:「秋の乗り放題パス」では利用できません。別に乗車券などが必要です。
列車など 利用の可否 備考
新幹線 × 北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅~木古内駅のみ「オプション券」を購入する
と利用できます。
特急・急行 × ごく一部、自由席が利用できる区間があります(青森駅~新青森駅、新得駅~新夕張駅、宮崎駅~宮崎空港駅、早岐駅~佐世保駅)
普通列車(自由席)
普通列車(指定席) 指定席券を別に購入すると利用できます。
普通列車(グリーン自由席) グリーン券を別に購入すると利用できます。
普通列車(グリーン指定席) ×
普通列車(座席定員制) 乗車整理券を別に購入すると利用できます。
他社の路線 × 一部、通過に限って利用できる区間があります(金沢駅~津幡駅、富山駅~高岡駅)。
JR西日本の宮島フェリー
JR東日本のBRT(バス)

新幹線や特急は利用できません。

「秋の乗り放題パス」で利用できるのは普通列車(快速、新快速)のみです。新幹線、特急、急行などには特急券や急行券を別に買っても乗れません(乗車券も必要)。

※特急の自由席が利用できる特例区間がごく一部あります(青森駅~新青森駅、新得駅~新夕張駅、宮崎駅~宮崎空港駅、早岐駅~佐世保駅)。関西周辺にはありません。

※本州と北海道をまたぐ区間「奥津軽いまべつ駅~木古内駅」は「北海道新幹線オプション券」(大人2,300円、子供1,150円)を購入することで片道利用できます。「秋の乗り放題パス」だけでは本州~北海道は移動できません。

普通列車の「指定席」は指定席券を買えば利用できます。

関西にはほとんどありませんが、他の地域には普通電車や快速電車に指定席が設けてある列車があります。この場合は「秋の乗り放題パス」でも指定席券を別に購入することで利用できます。

また、これも関西にはありませんが、通勤時間帯を中心に座席定員制の列車(ホームライナーなどと呼ばれます)が走っているところもあります。この列車には乗車整理券を別に購入することで利用できます。

普通列車の「グリーン車」は利用できる場合と利用できない場合が。

関西ではありませんが、「グリーン車」が連結されている普通電車や快速電車があります。そのグリーン車には2種類があります。

  • 自由席のグリーン車
  • 指定席のグリーン車

グリーン車といえば指定席のイメージがありますが、首都圏の快速電車や普通電車に連結されているグリーン車は自由席になっています。この場合は「秋の乗り放題パス」でも、別にグリーン券を買うことで利用できます。

一方、指定席のグリーン車は、グリーン券(+指定券)を買っても「秋の乗り放題パス」では利用できません。関西の近くでは、岡山と高松との間を走っている快速列車「マリンライナー」のグリーン車は指定席なので利用できません。

※「秋の乗り放題パス」で、グリーン車や指定席を利用したいときは、分からなければ面倒でも駅員や車掌に尋ねた方が無難です。知らずに乗ってしまっても料金を取られますので注意が必要です。

他社の区間では別料金がかかります。

「秋の乗り放題パス」は、JR以外の鉄道会社では利用できません。他社の区間を利用する場合は別に普通運賃が必要になります。

他社といってもJRの列車が直通していたり、少し前までJRだった路線が新幹線の開業で他社に移管されていたりと、他社だと分かりにくいことがあります。初めて行く場合はあらかじめ確認しておきましょう。

なお、特例として一部他社の区間でも「秋の乗り放題パス」で通過に限って利用できるところもあります。

関西付近で利用できない他社区間の例(別に運賃が必要)
  • 智頭急行(上郡駅~智頭駅)
  • 京都丹後鉄道(豊岡駅~西舞鶴駅、福知山駅~宮津駅)
  • 伊勢鉄道(河原田駅〜津駅。快速「みえ」を利用するときは直通するので注意)
  • あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道(富山駅~金沢駅)
  • 南海電車(りんくうタウン駅~関西空港駅)※JRは利用可。
関西付近で通過だけできる区間の例(途中下車すると運賃が必要)
  • あいの風とやま鉄道(高岡駅~富山駅間、高岡駅と富山駅では途中下車可)
  • IRいしかわ鉄道線(金沢駅~津幡駅間、金沢駅と津幡駅では途中下車可)

「秋の乗り放題パス」の発売期間と有効期間

「秋の乗り放題パス」は発売期間と有効期間が異なっていますので、注意してください。

発売期間

「秋の乗り放題パス」は、先に触れたように、10月14日の「鉄道の日」の時期を挟んだ期間限定で発売されます。発売期間は下記の通りです。

【2018年版】の発売期間

2018年(平成30年)9月15日~10月19日 ⇒終了しました。

※「北海道新幹線オプション券」の発売は9月15日~10月21日まで。購入には「秋の乗り放題パス」が必要です。単独では買えません。

有効期間

「秋の乗り放題パス」は下記の期間内の連続した3日間が有効です。体育の日を絡めた連休にも使えます。「北海道新幹線オプション券」も同じです。

【2018年版】の有効期間

 2018年(平成30年)10月6日~10月21日のうち連続する3日間 ⇒終了しました。

1日の有効時間は、利用する当日の0時から24時を過ぎた最初の停車駅までです。東京と大阪の「電車特定区間」内では終電までが有効です。

「秋の乗り放題パス」の値段は?

「秋の乗り放題パス」の値段はこのようになっています。子供用も用意されています。

大人用 7,710円
子供用 3,850円

この値段は3日分なので、1日あたりにすると大人は2,570円、子供は1,283円です。この金額で乗り放題です。

ちなみに、「青春18きっぷ」は1日あたり2,370円なので、若干高い設定になっています。

※「北海道新幹線オプション券」(片道1回)は、大人2,300円、子供1,150円です。

「秋の乗り放題パス」はどこで買える?

「秋の乗り放題パス」は発売期間中に下記の場所で直接購入できます。

  • 全国JR駅の「みどりの窓口」
  • 主な旅行会社の支店、営業所

早朝、深夜に出発する際は、発売窓口の営業時間外の場合もありますので、購入は利用開始当日ではなく、前もって買っておくことをおすすめします。

※旅行会社で買うと別に取扱手数料を取られることがあります。購入の際に確認ください。

「秋の乗り放題パス」の買い方&使い方

注意点!買うときに利用開始日を指定します。

「秋の乗り放題パス」を買うときは、利用を開始する日を指定しないといけません。これが購入時の注意点です。「青春18きっぷ」のように、先に切符を買っておいて気が向いたときに出掛けるといった使い方はできません。このため、あらかじめ旅行の日程を決めておく必要があります。

※利用開始の日付が入っているため、転売も難しいので注意してください。
※未使用で有効期間内で使用開始まで払い戻しできます(手数料220円がかかります)。

使うときはハンコを捺してもらいます。

「秋の乗り放題パス」は、切符そのものは1枚です。一人でしか使えません

そして、「秋の乗り放題パス」の使い方は、使い始めの駅の改札口でハンコ(改札印)を捺してもらい、その後は基本的に駅で乗り降りする(改札口を出入りする)度に、切符を提示するだけです。途中下車する際には渡す必要はありません。

自動改札機は通せません。面倒ですが駅員がいる改札口や窓口に立ち寄ってください。

※無人駅の場合は乗務員に検札印を捺してもらいます。

「秋の乗り放題パス」公式サイト

「秋の乗り放題パス」の最新情報についてはJR西日本などJR各社の公式サイトで確認ください。

「秋の乗り放題パス」は、上述のとおり、有効期間が「連続した」3日間という縛りがあります。それに買うときに日付をしなければいけません。大きな注意点です。「青春18きっぷ」のように、期間中の好きな日を選んでというわけにはいきませんので、この点が使いづらい面です。働いていると3連休は難しい人も多いと思います。

しかし、「秋の乗り放題パス」の格安さは遠出するにはなかなか魅力的です。3日間まるまる使わないともったいないという気持ちになりますが、日帰りや2日間でも十分に元がとれて、且つ普段より安くお得に行ける場所はたくさんあります。例えば、大阪~金沢(4,750円、約5時間)大阪~高知(6,720円、約9時間)など。

「秋の乗り放題パス」が使える期間は、旅行に適したいい気候の時期です。3日間に惑わされず損しない範囲で、旅に出かけてみては。あわせて、体力も考えに入れることも忘れずに。