.

知ってて損なし!京都の地下鉄・バス「乗り継ぎ割引」制度の利用方法

京都の地下鉄・バスの「乗り継ぎ割引」

京都市内の移動には地下鉄とバスの利用が便利です。これらを乗り継ぐことで市内のだいたいの場所へ行くことができます。ただ、地下鉄もバスも、大阪市や神戸市と比べると運賃が高めです。

このため、地下鉄とバス、バスとバスの「乗り継ぎ割引という制度があります。地元の人以外では、あまり馴染みがないものですが、京都へ出かけるときは知っておいて損はありませんので、その制度の内容や使い方(利用方法)をまとめました。京都の交通費の節約術のひとつとして参考にしてください。

2019年(平成31年)3月16日から「乗り継ぎ割引」の金額が上げられ、適用になる対象も拡大されました(=サービス向上)。

「乗り継ぎ割引」って何?

京都市内を移動する際に、地下鉄とバス、あるいはバスとバスを乗り継ぐ場合に、運賃が割り引かれるという制度が「乗り継ぎ割引」です。

京都地下鉄、バスの「乗り継ぎ割引」

京都の地下鉄やバスの運賃は比較的高めです。特に地下鉄の割高感は否めません。初乗り(1区3kmまで)は大人210円、子供60円です。しかし、次の7kmまで区間(2区)が大人260円と一気に50円も高くなります。そのあとの区間(3区~、7km以降)は4kmごとに30円ずつ加算されます。

ちなみに、神戸市の地下鉄も初乗り3kmまで210円ですが、その次7kmまでの区間は230円です。大阪は3kmまでは180円、7kmまでは230円です。三都のなかでは京都が一番高くなっています。

バスの方は、一部の郊外路線を除いて均一運賃で大人230円、子供120円です。大阪市、神戸市は210円なので、これも京都が1割ほど高いです。

このため、普通に市内を地下鉄やバスを乗り継いで移動すると、片道だけでも500円近くもかかってしまいます。そこで「乗り継ぎ割引」です。「地下鉄⇔バス」「バス⇔バス」の設定があり、それぞれで使い方(利用方法)が違います。

京都市営地下鉄の路線図

◆(参考)京都駅から主な駅までの地下鉄の普通運賃(大人片道)

京都駅~四条駅・烏丸御池駅 210円
京都駅~丸太町駅・北大路駅 260円
京都駅~北山駅・国際会館駅 290円
京都駅~二条城前駅・太秦天神川駅 260円
京都駅~醍醐駅 320円

「地下鉄⇔バス」の乗り継ぎ割引

地下鉄からバスへ、あるいはバスから地下鉄へ乗り継ぐ際に「乗り継ぎ割引」を受けるには、次の方法で乗車する必要があります。割引額や取り扱いに違いがあります。

  • 「地下鉄・バス連絡普通券」を買って乗車する。【地下鉄⇔市バス、京都バス、京阪バス、京阪京都交通バスの乗り継ぎ】
  • プリペイドカードの「トラフィカ京カード」で乗車する。【地下鉄⇔市バス、京都バスの乗り継ぎ】
  • ICOCA(イコカ)やPiTaPa(ピタパ)など交通系のICカードで乗車する。【地下鉄⇔市バ、京都バスの乗り継ぎ】

「地下鉄・バス連絡普通券」で乗車する場合

地下鉄とバスを乗り継ぐことが分っているときは、地下鉄の駅などで「地下鉄・バス連絡普通券」を買って乗車すると、乗り継ぎ割引が受けられます。

地下鉄との乗り継ぎ割引が受けられるバス路線は、京都の市バスだけでなく、民間の京都バス・京阪京都交通バス・京阪バスも対象です。

乗り継ぎ割引の金額 大人120円、子供60円

例えば、地下鉄210円区間とバス230円を乗った場合、合計の440円から120円割引の320円になります。なんと27%もお得です。

地下鉄⇒バスの「連絡普通券」の購入方法・使い方

京都地下鉄・バス「乗り継ぎ割引」

地下鉄からバスへ乗り継ぐ場合は、地下鉄に乗車する駅の券売機で、「バス連絡普通券」を買い、改札機に通して地下鉄に乗ります。そして、下車駅で改札機を通すと、そのまま回収されずに出てきますので、それを持ってバスに乗り、降りるときに運賃箱へ入れます。

バスへの乗り継ぎは、地下鉄を利用した日と同じ日でないといけません。その日のうちであれば、時間制限はありません。

◆「連絡普通券」のバス運賃は230円分となっていますので、それ以上の運賃の場合は降りるときに差額を現金で加えて払ってください。

バス⇒地下鉄の「連絡普通券」の購入方法・使い方

バスから地下鉄への「連絡普通券」は、あらかじめ地下鉄の駅などで買っておく必要があります。バスの車内では買えません

バス⇒地下鉄「連絡普通券」が買えるところ

  • 地下鉄各駅の窓口(券売機では買えません)。
  • 定期券発売所(三条京阪、四条、京都駅前、北大路、山科、竹田、六地蔵、二条)
  • 市バス・地下鉄案内所(太秦天神川、京都駅前、コトチカ京都、北大路、烏丸御池駅)
  • 市バス営業所(西賀茂、梅津、横大路、錦林、九条、洛西、烏丸)

「連絡普通券」は、図のようにバスと地下鉄の部分が分かれています。

京都地下鉄⇒バス乗り継ぎ「連絡普通券」

バスを降りる際は、「バス券」の部分を切り離して運賃箱に入れます(地下鉄の駅と接続しているバス停でしか下車できません)。

そして、地下鉄の部分「乗継引換券」を地下鉄の駅の駅員がいる窓口や改札口で出して、乗車券の現物に引き換えます。その乗車券で改札機を通って地下鉄に乗ります。

駅での地下鉄乗車券への引き換えは、バスの利用日と同じ日でなくても大丈夫です。

◆バス⇒地下鉄の「連絡普通券」は、バス230円区間と地下鉄210円区間がセットになった440円分(割引後320円)の1種類しか発売されていません。地下鉄を260円以上の区間を乗る場合は、駅で引き換える際に差額を払います。

「トラフィカ京カード」で乗車する場合

トラフィカ京カード」は、地下鉄、市バス、京都バスで使えるプリペイド式のカード乗車券で、1割のオマケが付いています(⇒「トラフィカ京カード」について)。

大人用は1,000円券(1,100円分利用できる)と3,000円券(3,300円分利用できる)、子供用は1,000円券(1,100円分利用できる)があり、下記の場所で買えます。

「トラフィカ京カード」が買えるところ(発売場所)

  • 地下鉄各駅の券売機
  • 定期券発売所(三条京阪、四条、京都駅前、北大路、山科、竹田、六地蔵、二条)
  • 市バス・地下鉄案内所(太秦天神川、京都駅前、コトチカ京都、北大路、烏丸御池駅)
  • 市バスバス営業所(西賀茂、梅津、横大路、錦林、九条、洛西、烏丸)
  • 市バスの車内⇒1,000円券のみ
  • 京都バスの営業所(嵐山、高野)

この「トラフィカ京カード」を使って、地下鉄とバス(市バス・京都バス)を同じ日に乗り継ぐと、自動的に2回目に乗った方の運賃が割引になります。使い方は、乗り降りの際にカードを駅の改札機やバスのカード読み取り機に直接通すだけです。

乗り継ぎ割引の金額(当日中限定) 大人120円、子供60円

例えば、地下鉄210円区間を乗ったあとバス230円に乗り継いだ場合は、バスの運賃の方から120円が割引かれて合計320円となります。

◆「トラフィカ京カード」の乗り継ぎ割引は地下鉄⇔市バス・京都バスの間でのみです。京阪バス、京阪京都交通バスは適用になりません
◆「トラフィカ京カード」でバス⇒地下鉄へ乗り継いで近鉄電車・京阪大津線へ直通した場合は割引適用外です。このときは「連絡普通券」(上述)を利用すれば割引を受けられます。
◆3回目以降の乗り継ぎは、4回目、6回目、8回目…と偶数回目が割引になります。3回目、5回目、7回目は割引なし。
◆子供の「乗り継ぎ割引」を受けるには、子供用の「トラフィカ京カード」が必要です。
◆「トラフィカ京カード」を使って券売機で切符を買って乗車した場合、1枚で複数人分の運賃を支払う場合は、乗り継ぎ割引は適用されてません。

【近鉄電車、京阪大津線⇒地下鉄⇒バスに乗り継ぐ場合の手順】

(1)近鉄電車や京阪大津線の区間から地下鉄⇒バスと乗り継ぐ場合は、乗車する近鉄電車や京阪電車の駅で、バスに乗り換える地下鉄の駅まで普通に切符(乗車券)を買って乗車します。

(2)地下鉄の下車する駅に着いたら、その切符を自動精算機に入れて「バス連絡」の項目を選んで実行します。そして、表示されるバス代割引後の差額を払うと精算券が出てきますので、それで改札機を出て(回収されません)、バスを降りるときに運賃箱に入れます。

ICカードで乗車する場合

京都地下鉄・バス「乗り継ぎ割引」

ICOCA(イコカ)やPiTaPa(ピタパ)など交通系のICカードで、地下鉄とバス(市バス・京都バス)を乗り継ぐと、同じ日の内であれば、自動的に2回目に乗った方の運賃が割引になります。ただ割引額は「連絡普通券」や「トラフィカ京カード」よりも安いです。

乗り継ぎ割引の金額(当日中限定) 大人60円、子供30円

例えば、地下鉄210円区間を乗ったあと、バス230円に乗り継いだ場合は、バスの運賃の方から60円が割引かれて合計380円となります。

◆ICカードの乗り継ぎ割引は地下鉄⇔市バス・京都バスの間でのみです。京阪バス、京阪京都交通バスは適用になりません
◆近鉄電車や京阪大津線の区間からは、途中で改札を出ることなく地下鉄に乗り入れて(直通して)、市バス・京都バスに乗り継ぐと割引が適用されます。逆に、市バス・京都バスから地下鉄へ乗り継いで、近鉄電車や京阪電車の区間まで直通した場合も割引になります。
◆地下鉄とバスの乗り継ぎの間に別の交通機関を利用すると、乗り継ぎ割引は適用されません。あくまで地下鉄とバスは連続乗車しないといけません。
◆3回目以降は、4回目、6回目、8回目…と偶数回目が割引になります。
◆ICカードで切符を買って乗車した場合や、1枚のカードで複数人の運賃を支払った場合は、乗り継ぎ割引は適用されません。

「乗り継ぎ割引」は下記の交通系ICカード(10種)なら適用されます。

ICOCA(イコカ)、PiTaPa(ピタパ)、Kitaca(キタカ)、PASMO(パスモ)、Suica(スイカ)、manaca(マナカ)、TOICA(トイカ)、はやかけん、nimoca(ニモカ)、SUGOCA(スゴカ)

「バス⇔バス」の乗り継ぎ割引

「バス⇔バス」乗り継ぎ割引の3条件

京都のバスからバスへの「乗り継ぎ割引」

バスからバスへの乗り継ぎ割引が適用されるには、次のような3つの条件があります。

  1. 【カードで乗車する】
    バス同士の乗り継ぎ割引は、「トラフィカ京カード」か、ICOCA(イコカ)やPiTaPa(ピタパ)などICカード(上述の10種)で利用したときが対象です。現金のときは適用されません。
  2. 【対象は市バス限定】
    市バスから市バスへの場合だけ乗り継ぎ割引が適用されます。京都バスや京阪バスなど民営バスは対象外です。
  3. 【時間制限が90分】
    乗り継ぎ割引が適用されるには、1回目の運賃支払時(=降りた時)から2回目の運賃支払時(降りる)まで90分以内という時間制限があります。渋滞などで90分を超えても適用されません。

特に「地下鉄⇔バス」の乗り継ぎではない「時間制限」がある点、それも、バスを乗るときではなく「降りる」タイミングで設定という、分かりにくい仕組みなので要注意です。

乗り継ぎ割引の金額

バス⇒バスの乗り継ぎ割引の金額は下記の通り、「トラフィカ京カード」とICカードとで異なっています。

実際の割引は、2回目に乗った方の運賃に対して自動的に行われます。

トラフィカ京カード 大人120円、子供60円
ICカード 大人90円、子供40円

例えば、230円区間の市バスを2路線を乗り継いだ場合、1回目のバスを降りてから、2回目のバスの降りるまで90分以内に限って、2回目の運賃が割引かれて、1回目230円+2回目230円-120円/90円=340円/370円となります。

◆3回目以降は、4回目、6回目、8回目…と偶数回目が割引になります。
◆運賃が100円の循環路線では割引適用外です。
◆「トラフィカ京カード」で子供の「乗り継ぎ割引」を受けるには、子供用カードが必要です。
◆「トラフィカ京カード」やICカードで切符を買って乗車した場合やカード1枚で複数人分の運賃を支払う場合は、乗り継ぎ割引は適用されてません。

「トラフィカ京カード」の残高が不足した場合の対処は

地下鉄⇔バス、バス⇔バスを「トラフィカ京カード」で乗り継ぎする際、カードの残高が不足したときは、別の新しいカードと併用することで乗り継ぎ割引も受けられます。地下鉄の改札機は新旧の「トラフィカ京カード」を2枚重ねて通すことができます。

※1回目の乗車で残高がちょうど0円になったときは、2回目もそのカードで乗車すると下車時の精算時に割引が適用されます。

・地下鉄⇒バスの乗り継ぎの場合は、新しい「トラフィカ京カード」が無くても、駅の精算機に残高不足の「トラフィカ京カード」を投入して「バス連絡券」を購入することで、バス運賃の割引が受けられます。

・バス⇒バス/バス⇒地下鉄の乗り継ぎで、1乗車目のバスで「トラフィカ京カード」の不足分を現金やICカードで支払うと、2乗車目の乗り継ぎ割引は受けられません。2乗車目で乗り継ぎ割引を受けるには、1乗車目のバス運賃の不足分は新しい「トラフィカ京カード」で精算する必要があります。

以上、実際やってみないとイメージが湧かないと思います(やってみると意外と簡単です)。初めてで、残高が少ない「トラフィカ京カード」で乗り継ぎ割引を受けたいけど対処が分からないというときは、駅員さんや運転手さんに尋ねてください。特に1乗車目がバスのときは、予備の新しい「トラフィカ京カード」を用意しておくと安心です。

地下鉄・バスに3回以上乗るなら「1日乗車券」をチェック!

京都地下鉄・バス「乗り継ぎ割引」

京都で1日のうちに地下鉄やバスに3~4回以上乗る場合は、「乗り継ぎ割引」よりも乗り放題の1日乗車券を使った方が安くつく場合があります。

また1日乗車券だと、運賃を確認したり、連絡券を買ったり、時間制限を気にしたりするといった必要がなく、楽に使える点というメリットもあります。

京都地下鉄や市バス関係の1日乗車券には、次のような種類があります。1年を通して発売されています。

バス一日券
(市バス・京都バス)
大人600円、子供300円
地下鉄一日券 大人600円、子供300円
地下鉄・バス一日券
(市バス・京都バス・京阪バス一部)
大人900円、子供450円

例えば、1日3回バスに乗った場合を比べてみると、

通常 230円+230円+230円=690円
乗り継ぎ割引(京カード) 230円+110円+230円=570円(乗り継ぎの時間制限あり)
バス一日券 600円

京都の地下鉄・バスの一日乗車券については、こちらの記事を参照ください。

京都市内の移動には地下鉄やバスが乗り放題の「1日乗車券」がお得で便利。3回以上乗ると元が取れます。京都で買える定番の「バス一日券」「地下鉄一日券」「地下鉄・バス一日券」それぞれの内容と値段、購入方法、注意点をまとめました。これ以外のおすすめのものも紹介します。

「乗り継ぎ割引」公式サイト

京都の地下鉄とバスの「乗り継ぎ割引」について最新情報などは、京都市交通局の公式サイトで確認してみてください。

京都市交通局公式サイト

京都で地下鉄やバスを何度か利用するけど、一日乗車券を買うまではないというときは、交通費の節約に「乗り継ぎ割引」をうまく活用しましょう。

その時は、「トラフィカ京カード」やICカードを使う方が、面倒が少なく、自分が意図しないところで割引が自動適用されることもありますので便利です。



スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク