9月から11月にかけては秋祭りのシーズン。関西の各地でもいろんな祭りが繰り広げられますが、代表的な秋祭りのひとつが兵庫県の「灘のけんか祭り」です。他ではあまりみることができない神輿や屋台を激しくぶつけ合う迫力満点の祭りで、毎年15万人の見物客でにぎわいます。
この「灘のけんか祭り」の見物に、大阪や神戸方面から安く出かけたいあなたに、電車代を節約できるお得な切符を、祭りの日程とアクセス方法とあわせて紹介します。
2019年(令和元年)の「灘のけんか祭り」は終了しました。
※「灘のけんかまつり」は毎年10月14日、15日の開催です。
「灘のけんか祭り」ってどんな祭り?
「灘」というと神戸や西宮の祭りかなと思っている人もいますが、「灘のけんか祭り」は兵庫県の姫路市にある松原八幡神社で行われる秋祭り(秋季例大祭)です。灘はその氏子が住む集落一帯を表す地域名です。毎年10月14日と15日の2日間にかけて行われます。
2019年(令和元年)「灘のけんか祭り」の日程
2019年(令和元年)の「灘のけんか祭り」の日程は、このようになっています。
- 10月14日(祝・月)宵宮 ※雨天の場合は基本的に決行
- 10月15日(火)本宮 ※荒天の場合は16日(火)に延期
【宵宮】2019年10月14日
※時刻は目安です。変更になる場合もあります。
宮入り (11:00~14:40頃) |
氏子の集落から7台の屋台が順番に境内に入ります。境内では獅子舞の奉納も。 |
宮出し (13:30~16:30頃) |
屋台同士が練り合わせやぶつけ合いをしながら、境内を出て各集落へと戻ります。 |
【本宮】2019年10月15日
※時刻は目安です。変更になる場合もあります。
潮かき (6:30頃) |
3基の神輿を担いで白浜海岸から海中に入って禊(みそぎ)を行います。 |
宮入り (9:00~12:00頃) |
7台の屋台が順番に境内に入ったあと、拝殿前で3基の神輿を激しくぶつけ合います(神輿合わせ)。その後、神輿と屋台は「御旅山」へ移動します。 |
御旅山渡行 13:00~18:00頃 |
「御旅山」には、段々畑を利用したすり鉢状のコロシアム”練り場”が、その山頂には御旅所(神輿の仮置き場)があります。
練り場には最初にに”露払い”のだんじり(壇尻)が入場し、地面に叩きつけます。その後3基の神輿が入場して再びぶつけ合います。続いて屋台も入場して練り合わせを行います。 だんじり、神輿、屋台は順番に山頂の御旅所へと登ってゆき、神事を済ませた後、練り場に下りてきます。日が暮れると神輿や屋台は電飾を点けて再々練り合せを行い、祭りのフィナーレを盛り上げます。 |
「灘のけんか祭り」の場所と行き方(アクセス)
「灘のけんか祭り」が行われる松原八幡神社は、姫路市郊外の白浜というところにあります。
アクセス手段は電車のみ、最寄駅は「白浜の宮駅」
松原八幡神社の最寄り駅は山陽電車の「白浜の宮駅」です。大阪からは阪神電車が直通しています。駅から神社までは歩いて5分ほどです。
また、本宮の「御旅山」は、松原八幡神社から西方向に1kmほど離れたところになります(上の地図では左方向にある山陽電車が通過している山)。「白浜の宮駅」から徒歩約15分、隣の「妻鹿(めが)駅」から約徒歩10分です。
「灘のけんか祭り」中は特急が臨時停車します
「灘のけんか祭り」に合わせて、下記の時間帯に白浜の宮駅に大阪、神戸、姫路からの「直通特急」が臨時停車します。直通特急は15分に1本走っています。
- 10月14日(月)7:36〜20:55の間 ※雨天でも停車します。
- 10月15日(火)7:03〜20:56の間 ※中止になった場合、16日に臨時停車します。
※「直通特急」の利用に特別な料金は不要です。普通の乗車券だけで乗れます。
【主な駅から「白浜の宮駅」までの所要時間と運賃(大人・片道)】
乗車駅 | 所要時間 | 普通運賃 |
(阪神)大阪梅田駅から | 約90分 | 1,250円 |
(阪神)大阪難波駅から | 約120分 | 1,340円 |
(阪神)西宮駅から | 約80分 | 1,200円 |
(阪神)神戸三宮駅から | 約60分 | 930円 |
明石駅から | 約30分 | 680円 |
姫路駅から | 約10分 | 300円 |
※所要時間は臨時停車の特急を利用した場合の目安です。
「灘のけんか祭り」見物へ安く行けるお得な切符(2019年)
「1dayチケット」(1日乗車券)を使うと安くつく!
大阪や神戸方面から「灘のけんか祭り」の見物に、できるだけ電車代を節約して安く出かけたいときは、以下の阪神電車、山陽電車の乗り放題切符(1日乗車券)を使いましょう。
- 大阪方面からは⇒「阪神・山陽シーサイド1dayチケット」
- 神戸方面からは⇒「三宮・姫路1dayチケット」
1日乗車券 | 有効区間 | 値段 |
阪神・山陽シーサイド 1dayチケット |
大阪梅田・難波~神戸~姫路間が乗り放題! |
2,000円 |
三宮・姫路 1dayチケット |
神戸三宮~姫路間が乗り放題! |
1,400円 |
※どちらの切符も大人用のみの発売です。
※有効期間は利用当日の1日間です。始発から終電まで乗り放題(始発~終電)。
往復だけでも梅田からは19%、三宮から23%も安い!
「阪神・山陽シーサイド1dayチケット」や「三宮・姫路1dayチケット」を使うと、最寄駅の「白浜の宮駅」までの往復だけで、例えば、大阪梅田からは19%、西宮からは15%、神戸三宮からは23%も電車代が安くなります。
乗り降り自由で行動範囲が広がる!
「阪神・山陽シーサイド1dayチケット」「三宮・姫路1dayチケット」では、1日のうちなら指定区間を何回でも乗り降りできる乗り放題切符です。
「灘のけんか祭り」の見物のついでに、姫路の市街地まで足を伸ばしたり、明石や三宮で下車して食事や買い物をしたりということも可能で、行動範囲を広げられます。
乗り降りすればするほどお得になります。
「1dayチケット」が買えるところ(購入方法)
「阪神・山陽シーサイド1dayチケット」と「三宮・姫路1dayチケット」は次の阪神電車、山陽電車の駅などで購入できます。利用当日に限らず前もって買っておくこともできます(使用期限は2019年4月30日まで)。
阪神・山陽シーサイド1dayチケット |
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三宮・姫路 1dayチケット |
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「1dayチケット」の最新情報
「阪神・山陽シーサイド1dayチケット」「三宮・姫路1dayチケット」の発売情報や最新情報については山陽電車の公式サイトで確認ください。播州の秋祭り情報の紹介も詳しいです。
神戸の西部から姫路にかけての播州地域は個性的な秋祭りが多いところです。10月はその開催のピークです。
「灘のけんか祭り」と同じ日程では、白浜の宮駅から大阪方面に3駅目の「大塩駅」前にある大塩天満宮の秋祭りが行われます。ダイナミックな「毛獅子の舞」で有名なところです。「1dayチケット」なら乗り降り自由なので、よかったら立ち寄ってみてください。
※山陽電車の公式サイトに秋祭りの一覧が掲載されています。