背割提の桜見物に「宇治・伏見1dayチケット」で行ったら安くついた件

関西には電車で気軽に行ける桜の名所がたくさんありますが、今回は京阪電車の「宇治・伏見1dayチケット」というお得な切符を使って、毎年話題の京都府八幡市の「背割堤(せわりてい」へ初めて出かけました。

桜の満開の時期の平日に、幸運にも夜まで時間ができたので、神戸から一人気ままなちょい旅です(2018年3月30日金曜日)。

「背割堤」って、どんなところ?

「背割堤」は京都府の八幡市にある宇治川と木津川に挟まれた堤防です。京阪電車八幡市駅から徒歩で約10分のところにあります。

駐車場は背割堤の河原と「さくらであい館」にありますが、狭くて収容台数は少ないです(公式サイトによると合計180台)。

堤防の上には遊歩道が整備されていて、その両側に約250本のソメイヨシノが約1.4kmにわたって植えられている桜の名所です。

毎年桜の時期に「背割堤さくらまつり」が開催されます(2018年は3月31日から4月10日まで)。期間中は駐車場の一般利用はできません。

⇒「背割提」公式サイト(淀川河川公園)

「宇治・伏見1dayチケット」はどんな切符?

今回、背割堤へ行く際に使った「宇治・伏見1dayチケット」は、京阪電車の八幡市駅~伏見稲荷駅と宇治線(中書島~宇治)、男山ケーブル(石清水八幡宮)の乗り放題と、その乗り放題区間までの往復がセットで割引になった切符です。

京阪電車版と大阪メトロ・バス版の2種類があります。

京阪電車版 【2018年4月1日〜6月30日】
大人900円、子供450円
【2018年7月1日〜2019年3月31日】
大人800円、子供400円
  • 乗車駅から乗り放題区間までの往復(途中下車できません)。
  •  八幡市駅~伏見稲荷駅と宇治線、男山ケーブルが乗り放題(乗り降り自由)。
大阪メトロ・バス版

※淀屋橋、京橋などで京阪電車に乗り換え

大人1,000円

子供用はありません

  • 大阪地下鉄と市バスが乗り放題(乗り降り自由)。
  • 京阪電車の淀屋橋駅~守口市駅と中之島線、八幡市駅~伏見稲荷駅と宇治線、男山ケーブルが乗り放題(乗り降り自由)。
  • 京阪電車の守口市駅~八幡市駅までの往復(途中下車できません)。

背割堤へ「宇治・伏見1dayチケット」で出発!

「宇治・伏見1dayチケット」を購入

「宇治・伏見1dayチケット」は、京阪電車の大津線を除く各駅、大阪地下鉄の定期券売り場、駅長室で発売されています。

今回は、地下鉄梅田駅の定期券売り場で「大阪市交通局版」(民営化直前)を購入しました。値段は1,000円です。

購入の際、係の人に「パンフレットは必要ですか」と聞かれました。もし聞かれたら、有効区間の見どころや優待を受けられる場所が掲載されているので、ぜひもらってください。

さっそく地下鉄に乗って、京阪電車と接続している淀屋橋駅に向かいます。

はじめて「宇治・伏見1dayチケット」を改札機に通すと裏面に日付や時刻、乗車駅が印字されます。その日付けの1日間が有効期間です。

京阪電車で八幡市駅へ

淀屋橋駅から背割堤の最寄駅、八幡市駅に向かいます。八幡市駅は特急が停まりません。特急に乗ると樟葉駅で乗り換えます。淀屋橋駅から約35分で八幡市駅で到着しました。

平日の午前中ですが、やはり花見客と思しき人たちが大勢下車しました。

八幡市駅に初めて下車しましたが、思いのほかのどかな場所でした。エジソンの銅像が目を引きました。エジソンが発明した電球のフィラメントに八幡の竹が使用されたからだそうです。

背割提に到着!

八幡市駅から背割提を目指します。駅の出口を出て、コンビニの前を通って踏切を渡ります。それからは、道なりに歩くだけです。

少し歩くと橋が見えて川(木津川)を渡ります。空の広さと川の澄んだ水が印象的。対岸が背割提です。ピンクの帯が鮮やかです。桜の木に対して人が小さい!

橋を渡って午前11時過ぎ背割提に到着。八幡市駅からはゆっくり歩いて10分ほどでした。

弁当などは駅前で買っておこう

八幡市駅から背割提までの間には小さな食堂1軒あるだけです(店頭で弁当や軽食を立ち売りしていました)。駅付近も数軒だけ。

「さくらまつり」期間中は屋台などが出るようですが、それ以外、背割提では食べ物が買えません。

弁当などを買う場合は、駅前のコンビニやスーパーで買っておいた方がいいです。駅前のスーパーは全体的に値段が安いです。

桜の大木ばかりで圧巻!

その日は「さくらまつり」開催の前日で、桜はちょうど満開。天気も良くて絶好の花見日和です。

人が小さくみえたように、桜の木が全て大きくて見事な枝っぷりです。これは圧巻。見ごたえがありました。

堤防の上は幅2mほどの遊歩道になっていて「桜のトンネル」状態。このため人通りが絶えず混雑していました。堤防の下の河原の方は幅が広いので、人は多いもののゆったりしていました。橋から離れるほど(堤防の先へ行くほど)人は少なくなります(先に行っても戻ってこないといけません)。

「さくらであい館」の展望塔に登ってみた

背割提の入口に「さくらであい館」という施設があります。トイレや無料の休憩所があります。その脇にひときわ目立つ高さ25mの展望塔が建っています。エレベータが1基(5~6人乗り?)しかないので、しばらく並ぶ必要がありますが、外階段でも昇り降りできます。

背割提の桜をはじめ360度が見渡せました。背割提が2つの川に挟まれている地形がよく分かります。

展望塔への入場料は通常無料です。「さくらまつり」期間中は300円かかります。

トイレが激混み

八幡市駅や背割提でも、トイレというトイレはどこも大行列です(特に女性)。この日「さくらであい館」のトイレは特にひどかったです。ギリギリまで我慢して駆け込むとおそらく間に合わないと思います。

せっかくの花見ですが、水分の摂り方には注意したほうがいいです。

 飛行神社と石清水八幡宮へ

背割堤の桜を満喫したあとは、せっかく八幡市まで来たので、国宝の石清水八幡宮に立ち寄ります。

お宮は男山という山の上にあります。ケーブルカーが麓から通じています。「宇治・伏見1dayチケット」ならそのケーブルカーも乗り放題です

ケーブルカーに乗る前に、駅でもらったパンフレットをみると、ふと「飛行神社」という珍しい名前の神社が紹介されていたので寄り道してみました。

飛行神社は八幡市駅から歩いて約5分の住宅地のなかにありました。日本で最初に飛行原理を発見した二宮忠八さんという方が、航空事故の犠牲者などの御霊を祀った神社とのこと。

男山へ登るケーブルカーの駅は、京阪電車の八幡市駅のすぐ隣にあります。切符売り場には10人ほどの列ができていました。「宇治・伏見1dayチケット」ならそのまま改札機に通すだけです。

ケーブルカーは日中は15分おきの運転です。そのため車両に客が溜まってラッシュ並みの混雑でした。出発すると3分ほどで山上駅に到着します。そして駅から石清水八幡宮の本殿までは5分ほど歩きます。

※「宇治・伏見1dayチケット」にはいろいろ優待特典がついています。石清水八幡宮では竹製の鳩のストラップがもらえます。この時、僕は完全に忘れてました。

伏見と宇治にも足を延ばしてみた

はじめは予定していなかったのですが、まだ時間が合ったので、伏見と宇治に足を延ばしてみました。こういうことが気軽にできるのも「宇治・伏見1dayチケット」のいいところです。

伏見へは八幡市駅から京都方へ2駅の中書島駅が最寄になります。坂本龍馬が襲われた寺田屋を見学し、そのあと桜が満開の水路沿いに酒蔵周辺を散策しました。

寺田屋の現在の建物が事件当時のものではなく、焼失して幕末に再建されたものという新聞記事が出口付近にさりげなく掲示されていて衝撃を受けました。ちょっと興ざめ。

寺田屋では「宇治・伏見1dayチケット」を提示すると入場料400円が360円と割引になりました。

そして、中書島駅から宇治へ移動。宇治と言えば平等院鳳凰堂ですが、今回はパンフレットに掲載されていて目についた現存最古の神社建築で国宝に指定されている「宇治上神社」に行ってみました。思いのほか小さな神社でしたが、建物も雰囲気も独特でした。

宇治川沿いを散策していると、ちょうど帰らないといけない時間がきたので、宇治から大阪へ戻りました。

背割提に安く行くなら「宇治・伏見1dayチケット」

「大阪メトロ・バス版」は往復だけもお得

今回の背割提へは「宇治・伏見1dayチケット」を使いましたが、結果的には安くつきました。弁当代が浮きました。

利用区間 普通運賃 1dayチケット
《地下鉄》梅田~淀屋橋(往復) 360円  –
《京阪》淀屋橋⇒八幡市 370円  –
《京阪》男山ケーブル(往復) 400円  –
《京阪》八幡市⇒中書島 270円  –
《京阪》中書島⇒宇治 270円  –
《京阪》宇治⇒淀屋橋 410円  –
合計 2,080円  1,000円

当初の予定通り背割提と石清水八幡宮だけで、伏見と宇治に寄らない場合でも、八幡市駅までの往復と男山ケーブルの利用だけでもお得になります(計1,140円)。

「大阪メトロ・バス版」は、石清水八幡宮には寄らずに八幡市駅までの往復するだけでもお得です。大阪で地下鉄やバスを使って京阪電車の駅まで行く人は、「宇治・伏見1dayチケット(大阪メトロ・バス版)」の利用がおすすめです。

「京阪電車版」は石清水八幡宮にも行くならお得

「宇治・伏見1dayチケット」の「京阪電車版(800/900円)」の場合は、背割提に加えて石清水八幡宮にも行くならお得になります。

男山ケーブルが往復400円なので、これを差し引いた金額が電車代とみると、八幡市駅までの片道が200/250円区間以上からの駅から乗ると値段的には安くなることになります。

※「京阪版」は下記の駅以遠から乗るとお得です。

京都方面 大阪方面
八幡市駅から200円区間 淀駅(210円) 樟葉駅(210円)
八幡市駅から250円区間 中書島駅(270円) 牧野駅(270円)

背割提や石清水八幡宮だけではもったいない!

「宇治・伏見1dayチケット」に限りませんが、乗り放題(乗り降り自由)の切符は、電車代を気にせずに、気ままに現地で予定を変更して巡れる点がやっぱり便利です。

「宇治・伏見1dayチケット」の乗り降り自由区間には魅力的な場所がいろいろあって、しかも電車の本数も多く気楽に移動できますので、背割堤や石清水八幡宮だけではもったいないです。パンフなどをみて足を延ばしてみることをおすすめします。

※今回の旅ではチケットを買うときにもらったパンフレットがとても参考になりました。駅ではパンフを必ずもらいましょう。

桜の名所でも実際行ってみると期待外れなところが少なくないですが、背割提の桜は想像以上の見事さでした。わざわざ遠出した甲斐がありました。一見の価値ありです。僕のような普段の生活で京阪沿線と無縁な方は「宇治・伏見1dayチケット」なら、非日常感を味わいながら、気ままなちょい旅が、交通費を安く抑えられておすすめです。

有効区間内には背割提以外の桜の名所もありますので、花見の季節は「宇治・伏見1dayチケット」で出かけてみてはどうでしょうか。