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【お得な切符体験談】「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」で”下半身”祈願に行く

12月初めの平日に休みが取れたので、神戸から奈良の飛鳥(明日香)へ「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」(2018年版)を使って行ってきました。

今回の一番の目的は、明日香村の「飛鳥坐(います)神社」への参拝です。この神社は関西では珍しい”下半身”関係にご利益があるところだそうです。近々父親が前立腺癌の手術を受けるので、その成功と全快と、最近ちょっと心配な僕自身の精力増進を祈願しに、初めて行ってみることにしました。

これと合わせて、十数年ぶりにのんびりと明日香村や周辺の史跡をいくつか巡ってきました。天気は記録的な暖さの小春日和で、いい気分転換になりました。もちろん、交通費も安くつきました。

※行った日:2018年(平成30年)12月5日(水)

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」で飛鳥へ

今回、神戸から飛鳥へは阪神電車と近鉄電車を乗り継ぐルートで向かいました。その際に「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ(阪神版)」を利用しました。三宮からは往復するだけでも電車代が通常よりも安くつきます。

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ(阪神版)」はこんな切符
  • 阪神電車の全線と近鉄電車の飛鳥エリア(大和八木駅~壺阪山駅・大和八木駅~桜井駅)が1日乗り放題(乗り降り自由)です。
  • 近鉄電車の大阪難波駅・鶴橋駅~大和八木駅が1往復利用できます。
  • 明日香周遊バス、レンタサイクル、石舞台古墳、高松塚古墳、提携店舗で使用できる「特典チケット」が付いています。
  • 値段は大人1,850円です。子供用はありません。
  • 「阪神版」のほかに「近鉄版(大阪発着・京都発着)」「山陽電車版」があります。

【紹介ページ】

飛鳥寺、石舞台古墳、高松塚古墳など見どころが多い奈良の飛鳥(明日香村)へ、京都、大阪、神戸、姫路方面からできるだけ安く出かけたいときは、近鉄「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」がおすすめです。その乗り放題範囲など内容や値段、お得度、購入方法を紹介します。

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ(阪神版)」を購入

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ(阪神版)」は、出かける当日の朝に阪神神戸三宮駅の西口にある「阪神電車サービスセンター」で購入しました。

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」に限ったことではありませんが、阪神電車では、”お得な切符”の購入にクレジットカードやPiTaPaなどICカードは使えません。現金のみです。とても不便です。

ついでに愚痴ると、阪神電車の係員や駅員はサービスセンターを含めて総じて無愛想です。阪急と統合してから何年も経ちますが全く変わりません。いつも利用して慣れているつもりですが、この日の朝はムッとしました。

ちなみに、阪神電車サービスセンターの営業時間は、平日7:30~20:00、土日祝7:30~18:00です。「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」は事前購入ができますので、早めに出発する予定なら前日までに買っておいた方がいいです。

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」のセット内容

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」は封筒の中に、次のようなものセットになって入っています。

  • 古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ(本券、磁気カード式)
  • 特典チケット(2枚綴り)
  • 案内チラシ

案内チラシには、飛鳥地区のイラスト地図や特典チケットの使える場所などが書かれています。けっこう役に立ちました。

飛鳥でめぐったところ

今回の日帰り「飛鳥ゆき」は、結果的にこのような行程になりました。帰りはミナミで友人と軽く飲みました。

神戸三宮駅⇒(阪神&近鉄)⇒畝傍御陵前駅→神武天皇陵→橿原神宮→飛鳥坐神社→岡寺→石舞台古墳→橘寺→亀石→天武・持統天皇陵⇒(明日香周遊バス)⇒橿原神宮前駅⇒(近鉄)⇒日本橋駅→難波駅⇒(阪神)⇒神戸三宮駅

※「⇒」電車・バスで移動、「→」歩いて移動

今回は我ながらよく歩きました。後で確認すると10kmほどにもなっていました。明日香村では史跡や名所が点在しているので、1回に歩く距離は長くなく意外に大丈夫でした。天気がよかったのも大きいです。寒さや暑さが厳しい時期は自転車の方がいいかもしれません。

飛鳥を巡るときは、歩くにしても自転車にしても、車でなければ、服装は動きやすいものにして、手荷物は少なくしましょう。特に靴は重要です。

あと、途中で喉が渇いたとき、明日香村のなかは自販機や商店が少ないので、すぐに飲み物が買えないことがあります。水分補給用の飲み物は駅前や観光地で買って携帯した方が無難です。

神武天皇陵

奈良へ向かう電車の中で、近く天皇陛下の代替わりがあるし、せっかくなので最初に「神武天皇陵」行ってみようと急に思いつきました。

橿原神宮前駅の一つ手前「畝傍御陵前駅」で下車。三宮からは鶴橋駅、大和八木駅で乗り換えて約1時間半で到着。そして御陵までは駅から歩いて10分ほどです。鬱蒼とした森のなかにあります。

思えば、人生初の「天皇陵」。やって来たものの、どうしたらいいのか分からない。とりあえず「二礼二拍一礼」と神社と同じ作法でお参り。お墓なので願い事は無しで。

橿原神宮

神武天皇陵から橿原神宮へ向かいました。北参道から境内に入ります。歩いて15分ほど着きました。もう来年の干支を描いた大絵馬が飾られていました。

平日の午前中とあって人はまばら。改めて神社の広さと大きさを感じました。以前は初詣の時期で人だらけだったので、全く印象が違いました。

表参道から橿原神宮を後にして「橿原神宮前駅」へ。そして、いよいよ今回のメイン「飛鳥坐神社」に向かいます。

「橿原神宮前駅」からは「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」の「特典チケット」でバス(明日香周遊バス)に乗ります。バス乗り場は橿原神宮前駅東口のロータリーの外れにあります。

しかし、あらかじめネットで調べておいた時刻表を見間違っていて、次のバスまで40分近く待たないといけないことが判明(時刻表が分かりづらい!)。そこで、グーグル地図で調べると飛鳥坐神社までは約2.8km、36分だったので、レンタサイクルと迷った結果、奮起して歩くことにしました。

橿原神宮前駅から道もだいたい平坦で、のんびり風景を楽しみながら歩いて、グーグルどおり35分で「飛鳥坐神社」に着きました。普段歩いてないのに、思いのほかいけました。

飛鳥坐(います)神社

飛鳥坐神社の鳥居には「飛鳥社」と書かれています。初めは合っているのか不安でした。場所は飛鳥大仏で有名な「飛鳥寺」のすぐ近くです。石段を登ったところの拝殿にはちゃんと「飛鳥坐神社」とありました

飛鳥坐神社は、思ったよりもこじんまりした神社でした。毎年2月の第一日曜日に開催される奇祭「おんだ祭」には大勢の人が賑わうそうですが、この日は自分一人でした。

境内には「下半身」の神社らしく、男女のシンボルのかたちをした陰陽石がいくつか祀られています(男の方が多め)。

神社入口の鳥居の脇に社務所があり、お守りなどが買えます。閉まっていたら、インターホンで宮司さんを呼び出します。男性器のかたちをした「ちんちん鈴」というお守りが有名で、買う気満々だったのですが、残念ながら売り切れでした。商売気はないみたいです。代わりに、父親の病気平癒用(紺)と自分の精力増進用(赤)のお守り(700円)を買いました。


今回の目的「飛鳥坐神社」参拝を果たしたあとは、切符に同封されていたチラシを参考に、のどかな風景を見ながら気ままに散策してみることにしました。

岡寺

次に、立ち寄ったのは「岡寺」というお寺です。日本最初の厄除け霊場、日本最大の塑像(粘土で造った像)観音像という言葉に惹かれて行ってみました。お寺は山の上にあって、参道の途中からは急勾配となって想定外の”登山”。ひーひー言いながら辿り着きました

春はしゃくなげ、秋は紅葉の名所だそうです。幸い紅葉が残っていました。

そして、塑像の観音像は4.85m。全身が白いのと東南アジアの仏像みたいな顔が印象的でした(撮影禁止)。

  • 拝観料:大人400円、高校生300円、中学生200円
  • 拝観時間:8:00~17:00 (12月~2月は8:00~16:30)

石舞台古墳

「岡寺」の次は「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」のデザインにも使われていて明日香を代表する史跡「石舞台古墳」へ。蘇我馬子の墓だといわれています。

見学には入場料がかかりますが、「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」の「特典チケット」で100円引きになります。今回はここで1枚目を使いました。

石舞台古墳の外観はお馴染みですが、中(石室)に入ることができます。個人的には中の方が迫力?を感じました。

  • 入場料:大人 250円、高校生200円、中学生150円 、小学生100円
  • 入場時間:8:30~17:00(受付16:45まで)

橘寺

続いては、聖徳太子が生まれた場所という「橘寺」というお寺に行きました。本尊に重要文化財の聖徳太子像が本堂に祀られています(撮影禁止)。

本堂の脇には、人の心の善悪を表す「二面石」という石造物があります。これは飛鳥時代のものだそうです。

  • 拝観料:大人350円、高校生300円、中学生300円、小学生150円
  • 拝観時間:9:00~17:00

亀石

地図をみると「橘寺」の近くに、日本史の教科書に載っている「亀石」があったので行ってみました。

”石舞台”並みの大きさを勝手に想像していたのですが、 民家の隣にちょこっと大きめ庭石が置いある感じで、拍子抜けしました。

ちなみに、亀石のある場所のとなりは農作物の無人販売所になっていました(本来は売店のようですが、この時は閉まっていました)。

定番の野菜や果物から珍しいものまで品数が多くてほとんど100円。荷物になるので厳選して3品だけ購入しました。

天武・持統天皇陵

そして、最後に訪れたのは日本史の試験でよく試験に出た天武天皇と持統天皇の御陵です。

御陵は神武天皇陵と違って普通の丘。一部は果樹園や畑になっていました。古代が日常の風景に溶け込んでいて不思議な感じがしました。

天気が曇りはじめて少し気温が下がってきたし、時間的にも足の疲労もいい頃合いになったので、駅までは2枚目の「特典チケット」で明日周遊バスに乗ることにしました。「天武・持統陵」停留所で30分ほど待って橿原神宮前駅ゆきに乗車。ここまで歩いてきたルートの逆をバスで辿るかたちになりました。

帰りは日本橋駅で途中下車して、黒門市場を通って電器街を少し見て回ってから、難波へ。約束していた友達と軽く飲んでから、難波駅から三宮まで阪神電車で戻りました。

※「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」の阪神版(と山陽版)は、近鉄難波駅~鶴橋駅間で途中下車ができます。近鉄版はできません。

明日香周遊バスの利用について

明日香村内の移動手段のひとつで、「特典チケット」で乗れる明日香周遊バス(赤かめバス)は、近鉄の駅と明日香村の各地とを直結していて、また停留所が観光地の近くをはじめこまめに設置してあるので、観光に便利です。


しかし、残念なことに、その本数が少なくて気軽に利用できません。今回のような閑散期は1時間に1本、観光シーズンでも2本程度しかありません。

1本乗り過ごすと1時間待ち。しかも、バス停は屋根も壁もない吹きさらしです。今回は小春日和でよかったですが、寒いときやくそ暑いときは待てません。このため、明日香周遊バスを使って巡る場合は、時刻表に合わせて行動するようにした方が効率的です。

明日香周遊バスの最新時刻表はインターネットで確認できます。ただPDF形式で字が細かいため、スマホではめちゃくちゃ見づらいです。このため、印刷したものを持ち歩いた方が便利です。

まとめ

三宮からは往復するだけでも「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」が値段的に安くなります。さらに途中下車や「特典チケット」の活用で、さらにお得度が増します。今回の飛鳥行きでは、結果的に交通費が通常より約25%安くなりました。

乗車した区間 通常 飛鳥日帰りきっぷ
【往き】(阪神)神戸三宮駅⇒大阪難波駅 410円
【往き】(近鉄)大阪難波駅⇒畝傍御陵前駅 620円
【帰り】(バス)天武・持統陵⇒橿原神宮前駅 390円 (特典チケット)
【帰り】(近鉄)橿原神宮前駅⇒日本橋駅 620円
【帰り】(阪神)大阪難波駅⇒神戸三宮駅 410円
合 計 2,450円 1,850円
割 引 約25%割引

「石舞台古墳」の入場料を「特典チケット」使って100円割引になったので、交通費と合わせると700円お得になりました。大好物の「柿の葉寿司」代がほぼ出ました(橿原神宮前駅の構内で購入)。

使い方では「特典チケット」がポイントです。2枚しかないので、どこで使うのかが悩みどころです。個人的にはやはり明日香周遊バスでしょうか。バス代が高めなので、往復利用するとお得感があります。

数十年ぶりに訪れた飛鳥はとても新鮮でした。言葉で表せない独特な雰囲気が気持ちよくて、”古代ロマン”というクサい言葉が案外しっくりしました。年齢を重ねたせいで感性が変わったようです。今回行ったところはごく一部なので、歩けるうちに機会をみつけていろいろ巡ってみたいと思います。

飛鳥は神戸方面からも電車でアクセスしやすいところです。「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」で出かけてみてください。

ちなみに、その後、父親の手術は成功しました。さっそく飛鳥坐神社のご利益がありました。僕の精力の方は。。。ただいま”様子見”中。

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