日本三景の「天橋立」は、大阪から比較的行きやすい人気観光地ですが、車でないときは、高速バスの利用が安くて便利です。梅田・新大阪から1日3便が運転されていて、所要時間は片道2時間40分ほどです。日帰りもできます。
その高速バスで天橋立観光に出かける際に、チェックしておきたいお得な割引切符が「天橋立周遊きっぷ」です。特に”股のぞき”スポットの傘松公園へ行くつもりなら外せません。どんな切符なのか、内容や値段、購入方法をまとめました。
目次
高速バスの「天橋立周遊きっぷ」ってどんな切符?
高速バスの「天橋立周遊きっぷ」は、次の内容がセットされています。
- 高速バスの往復乗車券:梅田・新大阪~天橋立駅前
- 天橋立観光船の往復乗車券:天橋立桟橋~一の宮桟橋
- 傘松公園のケーブルカー・リフト往復券:府中駅~笠松駅
高速バスの往復乗車券
「天橋立周遊きっぷ」では、阪急バスと丹後海陸交通バスが大阪~宮津・峰山で運行している高速バスを利用します。その路線の大阪梅田(阪急三番街)・新大阪~天橋立駅前が往復利用できる乗車券が付いてます。
高速バスは毎日3往復運転しています。梅田~天橋立間は乗り換えなしで、約2時間40分で結びます。往きの始発便は梅田9:50発で天橋立12:30着、帰りの最終便は天橋立16:45発で梅田着19:25着となっていて、日帰りでも現地で約4時間滞在できます。
バスの車両は標準的な4列座席で、トイレ、無料Wi-Fi、電源コンセント(またはUSB電源)が備わっています。
ちなみに、大阪駅からJRを利用した場合と比べると表のようになります。所要時間は高速バスとそれほど変わらないにもかかわらず、値段はほぼ2倍です。
所要時間 | 普通運賃・料金 (通常時/指定席) |
|
高速バス (大阪梅田~天橋立駅) |
約2時間40分 | 片道2,650円 |
JR特急 (大阪駅~福知山駅~天橋立駅) |
約2時間20分 | 片道5,480円 |
※大阪駅からJR特急をする場合は、必ず福知山駅で乗り換えが必要になります(接続は良いです)。
天橋立観光船の往復乗船券
天橋立での高速バスの乗降場所は、京都丹後鉄道の天橋立駅前です。「天橋立周遊きっぷ」ででは、そこから「股のぞき」ができる傘松公園まで行き帰りとも観光船を利用できます。観光船のりば(天橋立桟橋)は駅から歩いて4,5分のところにあります。
観光船は天橋立の松並木に沿って航行します。天橋立桟橋~傘松公園近くの一の宮桟橋まで約12分のクルーズです。天橋立の「長さ」が実感できます。
※観光船(天橋立桟橋~一の宮桟橋)の普通運賃は片道600円、往復1,000円です。
傘松公園のケーブルカー・リフト往復券
傘松公園は昔からの天橋立の展望スポットで、海抜130mの高台にあります。「股のぞき」するには絶好の場所です。
麓からはケーブルカーとリフトが通じているので楽に登れます。ケーブルカーで片道4分、リフトで6分です。「天橋立周遊きっぷ」では、その往復券が付いています。麓のケーブルカー・リフトの乗り場(府中駅)は、観光船の一の宮桟橋から歩いて3,4分のところにあります。
※ケーブルカー、リフトの料金は共通で、片道330円、往復660円です。
※リフトは冬の間(12月~2月)は運休します。
「天橋立周遊きっぷ」の値段は?
高速バスの「天橋立周遊きっぷ」は大人用のみの発売で、値段は表のとおりとなっています。
大人用 | 6,370円 |
通常の運賃・料金に比べてみると、約8%(580円)割引となっています。
高速バス | 観光船 | ケーブル・リフト | 通常合計 | 割引 |
5,300円 | 1,000円 | 660円 | 6,950円 | 580円 約8% |
「天橋立周遊きっぷ」の発売期間と購入方法
発売期間(買える期間)
高速バスの「天橋立周遊きっぷ」は、1年を通して発売されています。ただし下記の期間中は除きます。
- (GW期間)4月28日~ 5月6日
- (お盆期間)8月10日~ 8月17日
- (年末年始)12月27日~ 1月8日
購入方法(まずはバスの予約から)
大阪~天橋立の阪急バス・丹後海陸交通の高速バスは座席指定制なので、「天橋立周遊きっぷ」を買う前に、バスの座席予約が必要になります。
まず、バスを利用する日(天橋立に行く日と帰る日)と乗車する便を決めましょう。それから、次の方法で予約してください。予約は乗車する1か月前からできます。予約が済んだ後で購入(支払い)という流れになります。
※購入したあとの払戻しは、全て未使用で、予約したバスの発車時刻前までであれば可能です(手数料がかかります)。
切符売り場に直接行く。
阪急高速バスの下記のきっぷ売場で行くと、予約と購入を同時に済ませられます。その際は「天橋立周遊きっぷ」を使うことを必ず伝えてください。バスに空席があれば、出発当日でも可能です。
- 大阪梅田チケットセンター(阪急三番街高速バスのりば前)当日券発売 6:50〜23:00
前売 8:00〜18:30 - 新大阪チケットセンター(新大阪阪急ビル)8:00~18:30
電話で予約する。
阪急バス予約センター(TEL.06-6866-3147、8:00~19:00、年中無休)へ電話して、「天橋立周遊きっぷ」を使うこと伝えて、行き帰りのバスを同時に予約します。
出発当日に乗車するまでに、切符売り場(上記)で購入(支払い)します。
インターネットで予約する。
インターネットの阪急バス予約サイト(発車オーライネット)で予約できます。「大阪ー宮津・峰山線」を選択して「往復予約」すると、「天橋立周遊きっぷ」の予約となります。
予約が完了するとそのままクレジットカードで購入できますし、切符売り場(窓口)やコンビニ端末での支払いも可能です。ただし期限があります。指定日までの購入しないと自動的に取り消しになります。
「天橋立周遊きっぷ」公式サイト
「天橋立周遊きっぷ」の最新情報や高速バスの時刻、予約については、阪急高速バスの公式サイトで確認ください。
「天橋立周遊きっぷ」は、傘松公園がメインですが、それ以外に伊根など天橋立の周辺へも足を延ばしたいときは、普通に高速バスで行って、現地に着いてからいくつか種類がある観光用切符を買った方が安くつく場合があります(その多くには観光船と傘松公園ケーブルカー&リフトが付いています)。
そのときは、もし2人でお出かけするなら、高速バスの回数券(4枚綴り)を買って往復に使うと運賃が1割引になるのでおすすめです(大阪~天橋立9,540円、1枚あたり2,385円)。参考にしてください。
◆現地で買える観光用の一例
このほかの現地発売のお得な切符は、丹後海陸交通の公式サイトをチェックしてみてください。