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【体験記】世界遺産「仁徳天皇陵」の見物と堺の街歩きをお得に楽しんできました。

こんにちは。

小春日和の平日にふと時間ができたので、思い付きで「仁徳天皇陵」の見物をメインの目的にして、堺のまちを一人気ままに歩いてきました。

世界遺産の仁徳天皇陵を見てきた

仁徳天皇陵といえば、今年2019年の7月に「百舌鳥・古市古墳群」の1つとして、世界文化遺産に登録されました。そのブームもあって、どれくらいの大きさなのかちょっと関心があったので、出かけてみることにしました。堺自体は、通過したことは何度もあるのですが、目的地として訪ねたのは今回が初めてです。

大阪市内からは思っていたよりも近く、古墳の見物だけなら2時間ぐらいあれば行って帰って来られます。アクセスが良く、お得な切符もあって行きやすいので、お出かけの際の参考になれば幸いです。

※出かけた日は2019年(令和元年)11月13日水曜日です。最新の情報は公式サイトなどで確認ください。

仁徳天皇陵はどこにある?どうやって行く?

今回の世界文化遺産は「百舌鳥・古市古墳群」ということで、4世紀後半から5世紀後半にかけて作られた古墳が密集している「百舌鳥(もず)古墳群」と「古市古墳群」がセットで登録されました。

古墳というと、僕も”ええ歳”になるまでそうだったのですが、なんとなく奈良のイメージがあるかもしれません。百舌鳥は堺市、古市は藤井寺市と羽曳野市と、どちらも大阪府になります。仁徳天皇陵はその百舌鳥の方にあります。

ちなみに、百舌鳥古墳群には仁徳天皇陵をはじめ大小44基の古墳があって、そのうち23基が世界遺産になっています。

電車で行く場合の最寄駅はこちらです。

  • JR阪和線「百舌鳥駅」から拝所まで徒歩6~7分。
  • 南海電車高野線・JR阪和線「三国ヶ丘駅」から拝所まで15~20分
  • 南海電車高野線「堺東駅」より拝所までバスで約7分

このようにアクセスはすこぶる便利です。





堺へのお得な切符

今回、僕は神戸の三宮から仁徳天皇陵見物に日帰りで出かけました。その際、阪神電車の「堺・百舌鳥古墳群世界遺産きっぷ」を使いました(当日朝に阪神三宮駅で購入)。

南海電車「堺・百舌鳥古墳群世界遺産きっぷ」

これは、阪神電車の全線と南海電車の難波駅・汐見橋駅~堺駅・中百舌鳥駅が乗り放題できる1日乗車券です。値段は1,200円。神戸三宮駅~三国ヶ丘駅は通常片道750円なので、往復するだけでもお得。神戸や阪神間から堺方面へは最安の切符です。

ただ、この「堺・百舌鳥古墳群世界遺産きっぷ」は、2019年11月30日までの期間限定でまもなく発売終了です。

1年を通して発売されている堺へのお得な切符としては、次のものがあります。

◆「大阪周遊パス」(1日用)

◆「堺おもてなしチケット」

堺だけなら「堺おもてなしチケット」がお手頃でおすすめです。

堺市役所展望ロビー

堺市役所展望ロビー

僕が最初に向かったのは堺市役所です。その地上80mの最上階(21階)が展望台になっていて、仁徳天皇陵など古墳群が見渡せる地上で一番高い場所になっています。無料で入れます。

市役所は堺の繁華街、南海電車「堺東駅」の駅前にあります。堺東駅へは大阪の難波駅から急行で11分、普通で19分です。三宮からは1時間ちょっとと案外近いです。

堺東駅のハニワ駅長

堺東駅に着くと西出口へ。そこで「ハニワ課長」ではなく「ハニワ駅長」が迎えてくれました。

駅を出ると、高層ビルが否応なく目に入ります。それが市役所です。

堺市役所展望ロビー

市役所の周りや入口には、観光スポットの割には目立った案内板や受付はありません。館内は薄暗くて、ちょっと不安になりますが、そのまま入って普通にエレベーターで昇ります。

僕が行ったのが平日の朝9時半ごろだったので、エレベーターのなかは仕事中の人や用事のある人ばかり。観光客丸出しの僕は、場違いな感じ。

最上階に着くと、そこは明るく広い空間でした。周囲は平野で高いビルがなく360度広い範囲を展望できます。この日は天気がよかったので、あべのハルカスや摩耶山、六甲山まで見えました。

堺市役所展望ロビーからの眺め

僕の地元、神戸市役所も24階が展望台になっていて、高さでは堺よりも勝ってますが、眺望は堺の方が断然いいです。

仁徳天皇陵は、思っていたよりも近くにありました。都市のなかの森という感じですが、なんとなく前方後円墳であることが分かります。地上からはこれが限界。あの鍵穴のような形をみることはできません。

堺市役所から仁徳天皇陵を望む

この展望ロビーには、喫茶店があります。といっても、フロアの一角に椅子とテーブルを並べただけの簡素なところ。名物は泡に前方後円墳型の模様をえがいたカフェラテのよう。カレーなど軽食もあります。

堺東駅の観光案内所駅前のバス乗り場近くに観光案内所があります。今回ほとんど予習していなかったうえに、朝から携帯電話の充電切れという大失態をおかしてしまったので、ここで地図などをゲットしました。そのなかの小冊子がめちゃくちゃ役立ちました。

観光案内所は、ここのほかに仁徳天皇陵の拝所近く(大仙公園)と堺駅前にあります。

仁徳天皇陵古墳

市役所の展望ロビーから、堺の地理をざっくりとつかんだところで、いよいよ今回の目的地、仁徳天皇陵に向かいます。

堺東駅から仁徳天皇陵へ

堺東駅からは、仁徳天皇陵の拝所まで直通する路線バスがありますが、今回は電車の1日乗車券を買っているので、南海電車でひと駅隣の「三国ヶ丘駅」へ移動して、そこから歩いていくことにしました。

三国ヶ丘駅には、準急と各停しか停まりません。また、JR阪和線と同じ駅になっています。


三国ヶ丘駅の駅ビルの屋上は、仁徳天皇陵が見える「みくにん広場」という空間になっています。休憩するにはいいところです。(おそらく)後円墳部分の頂上が見えました。でも、古墳だという感じはしません。やっぱり「森」です。

三国ヶ丘駅の「みくにん広場」

三国ヶ丘駅(西口)から仁徳天皇陵の西側を濠に沿って拝所(正面)へ向かいます(上図の赤線)。遊歩道が整備されていて、こまめに案内板も設置されていますので、迷うことはありませんでした。

三国ヶ丘駅から仁徳天皇陵古墳へ

左手に柵越しに仁徳天皇陵の「森」を眺めながら、のんびりと歩きます。時々掲示してある注意書きの「宮内庁」の文字がなければ、天皇陵という感覚はまったくありません。

細い柵ひとつで、「古代と現代」「生と死」「聖と俗」が分けられているのが面白い。

三国ヶ丘駅から仁徳天皇陵拝所へ

また途中、小さな古墳(陪塚)も次々現れます。はじめは珍しく、いちいち立ち止まって説明を読んだり、写真を撮ったりしてましたが、最後の方は飽きました。

仁徳天皇陵の陪塚

こんな感じで、三国ヶ丘駅から20分ほどで仁徳天皇陵の正面にあたる拝所に到着しました。

拝所は、仁徳天皇陵に一番近づける場所です。「森」を背景に鳥居が立っているだけで、前方後円墳とは分かりません。また、都会のなかにあるせいか、奈良の神武天皇陵のような厳粛さはなく気楽な?雰囲気でした。

仁徳天皇陵拝所

拝所の近くに、石造りの立体的な案内図がありました。ここまできて前方後円墳の全体が見られなかったことの慰めに撮影(笑)。

それにしても、仁徳天皇陵はデカい。これは、実際に歩いみないと感じられないこと。このことだけでも来た甲斐があったというものです。

仁徳天皇陵古墳の立体案内

今回歩いたルートの途中に、コンビニや飲み物の自動販売機が見あたりませんでした。水分補給用の飲み物が必要でしたら、駅などであらかじめ買っておいたほうがいいです。

ちなみに、堺東駅からバスで拝所へ行く場合は、「堺市博物館前」という停留所が最寄りになります。ここから本数は少ないですが「古市古墳群」への周遊バスも出ています(運転日限定)。

堺市博物館前バス停(仁徳天皇陵拝所最寄)

大仙公園(堺市博物館・日本庭園)

仁徳天皇陵の拝所の向かいは「大仙公園」になっています。地図でみると、仁徳天皇陵に匹敵するくらいの面積があって、実際に歩くとめちゃくちゃ広いです。

堺市の大仙公園

公園のなかには、博物館、図書館、日本庭園、茶室などいくつかの施設が点在してますが、3分の2くらいは芝生の広場が占めています。気候のいい時期は、古墳をめぐりの休憩がてら、ここで弁当を広げるといいと思いました。

ただ、園内に案内板や表示が少ないです。このため、方向が分かりづらくて、行ったり来たりして余計な体力を使いました。

あと、ミニ古墳もあちこちにあります。土がこんもりしているなと思うと、それはたいがい古墳。朝から「古墳」尽くしで酔いそうでした(笑)。

堺・大仙公園

僕は今回、「堺・百舌鳥古墳群世界遺産きっぷ」の特典で無料で入れる「堺市博物館」と「日本庭園」に行ってきました。どちらも通常の入館・入場料は大人200円です。

堺市博物館

堺市博物館

古墳から出土した埴輪や土器、鉄器など副葬品や火縄銃などが展示されています。館内の「百舌鳥古墳群シアター」では、200インチの大型画面で古墳群の紹介映像が見られます。

通常の開館時間は、午前9時30分から午後5時15分(入館は午後4時30分)まで。

日本庭園

広々としてリラックスした感じの公園から、日本庭園に入るときりっと引き締まった雰囲気にに一転しました。予想に反して立派で風情のあるところでした。

ただ、残念なのが、なぜか中国風のあずまやが目立つところに建てられていることです。青屋根に赤の柱のド派手で、しかも安っぽいもの。アクセントのつもりなのかもしれませんが、全体の落ち着いた風景を乱していて、もったいなく思いました。

庭園は回遊式になっていて、20分ほどで1周できるようになっています。僕が行ったときは、2組のカップルが結婚写真を撮影していました。

開園時間は、午前9時30分から午後4時30分(入園は午後4時まで)。4~10月は、午前9時から午後5時(入園は午後4時30分まで)とのこと。

履中天皇陵

大仙公園の仁徳天皇陵と反対側には、「履中(りちゅう)天皇陵古墳」があります。日本で3番目に大きい前方後円墳で、作られた時代は仁徳天皇陵よりも古いものとのこと。

先に書いたように、仁徳天皇陵の前方後円墳はほんの一部しか見られません。ここまで来た限りは、せめて前方後円墳の雰囲気だけも感じたいという人は、「履中天皇陵」に寄ってみてください。

履中天皇陵

大仙公園を出たところに、見物用の「ひな壇」が設置されています。そこから広い濠越しに、後円墳部分が見られて、円くなっている感じが分かります。仁徳天皇陵もおそらくこんな風だんだろうと想像できました。

履中天皇陵の周りも歩けるようになっていますが、今回は体力的、時間的な都合でやめときました。

以上、三国ヶ丘駅から仁徳天皇陵拝所、堺市博物館、日本庭園、履中天皇陵を歩いて巡って、約2時間半でした。

今回の仁徳天皇陵を見るという目的を果たしたので、昼食をかねて堺東駅に戻って、堺の旧市街地へ行くことにしました。三国ヶ丘駅まで歩く元気がなかったので、近くのJR「百舌鳥駅」から一駅だけ乗りました。

JR百舌鳥駅

百舌鳥駅は仁徳天皇陵の拝所の最寄駅で、歩いて6~7分です。小さな駅で普通電車しか停まらず、日中の本数は12~15分に1本です。三国ヶ丘駅までなら、タイミングによっては、電車を待つより歩いた方が早いです。

大小路(堺の由来)

再び堺東駅に戻ってきて、中世の自治都市で、千利休らが住んでいた旧市街地の方面に「大小路」という道路に沿って歩きました。

この大小路は、大阪湾~百舌鳥古墳群~古市古墳群を結ぶ古代の道がもとになっているとか。また、摂津の国と和泉の国との「境」にもなっていて、ここから堺という地名が生まれたそうです。

ちなみに、駅名にもなっている「三国ヶ丘」の由来も、摂津、和泉、河内の三つの国境にまたがる台地(丘)ということだそうです。

堺市・大小路

堺東駅から300mほどの高速道路が通っているところが、昔の濠(堺の街は濠に囲まれていた=環濠都市)で、ここから西側が旧市街地とのこと。

旧市街といっても、京都のような古い町並みはなく、日本のどこでもあるような雑然とした地方の都市です。ただ、お寺がやたらに多いことと、ところどころに古そうな建物や老舗があることで、歴史の長さを感じられます。

大小路の「国境」をまたぐ歩道橋から。もちろん行き来は自由。アイルランドと北アイルランの国境も今はこんな感じなんでしょう。

郷田商店

郷田商店さんは、観光案内所でもらったパンフレットをみて、気になったところ。堺の名産品「おぼろ昆布」など昆布を加工している会社です。最近、抜け毛が増えてきた髪のために、昆布を食べるようにしているので、寄ってみました。

堺市の郷田商店、おぼろ昆布

場所は、大小路から少し入ったところです。店というより事務所兼工場で、入りづらい雰囲気ですが、よく見ると「小売りしています」の張り紙がありました。

事務所に入ると、事務員さんが丁寧に応対してくれました。いろいろな昆布製品がならんでいて、1袋400円、よりどり3袋で1,080円でした。「おぼろ昆布」2袋と「昆布と紀州梅のおやつ」1袋を買いました。
堺 郷田商店

「おぼろ昆布」は手で加工しているそうで、思ったよりもふわふわ。梅昆布の方も、程よい酸味。値段が手ごろで、軽くてかさばらず、日持ちするので、堺土産におすすめ。

後で調べると、郷田商店さんは通販してました。堺まで行かなくてもいつでも買えます。が、値段は現地で買うより高いです。

銀シャリ屋ゲコ亭

昼飯は、「飯炊き仙人」で有名な「銀シャリ屋ゲコ亭」さんへ。その年の良い米を厳選して、気温などによって水や火加減を調節して炊き上げるという、こだわりの銀シャリ(=白ご飯)が名物のお店です。ニュースなどでよく取り上げられていて気になっていました。

お店は、チンチン電車が走っている大通り(大道筋・紀州街道)沿い「寺地前駅」近くにあります。大小路や宿院から歩ける距離です。

堺。銀シャリ屋ゲコ亭

食堂とは思えない倉庫のような建物で、その壁には「ゲコ亭」と大書きされた文字。かなりのインパクトです。僕が着いたのは閉店近い13:45頃。ひっそりしていて、恐る恐る入ると「仙人」がいてはった。いきなり「本もん」に遭遇。

「食事?」と尋ねられたので、そうだと答えると、「店はこっち」と御自ら案内してくれました。見た目(失礼!)と違って、とても気さく、丁寧で恐縮してしまいました。

実際のお店は、大通りから角に入ってすぐのところ(倉庫のような建物の斜め向かい)。

14時頃閉店とありますが、ほぼ満席でした。その時は見る限り、出張サラリーマンや観光客といった僕と同じような初めて客が多そうでした(店員さんも慣れています)。

「銀シャリ屋ゲコ亭」さんはいわゆる一膳めし屋で、入口でお盆を取って、好きなおかずを選ぶというスタイル。カフェテリア方式です。ただ支払いは回転ずし方式です、食ベ終わった後、店員さんを呼んで計算してもらいます。

おかずは、特に珍しいものはなく、普通の家庭料理です。刺身(レジ奥)やビールもあります。

今回、僕が選んだのは、ブリの照り焼き(500円)、ヒジキ煮(200円)、卵焼き(200円)、わかめの味噌汁(100円)、そして、白ご飯(150円)の5品。

名物の”銀シャリ”は150円ですが、おかずの方は安くないです。味は普通に美味しかったです。白ご飯は、見た目はつやつやで、少し硬め?の炊き加減(噛み応えがある感じ)。僕の想像が大きすぎたことと、腹が減っていたためバクついてしまったこともあって、感動的というほどではなかったですが、たしかに米の甘味を感じられて美味しかったです。

この時は閉店近くだったので、開店早々の炊き立てを食べてみたいなと思いました。

行った日は水曜日で、ごはんのお替りが無料でした。また、観光案内所でもらったパンフレット(下の画像)をみせると、卵焼き200円が無料になりました。これはお得(2020年4月末まで実施)。
銀シャリ屋ゲコ亭

堺市堺区新在家町西1-1-30、営業時間8:00~14:00ごろ、火曜日休み。072-238-934

旧千利休屋敷跡、山口家住宅、清学院

昼食後は、食後の運動をかねて帰える時間まで、堺の旧市街地を適当にぶらぶらすることに。

見どころや観光地は、あちこちに点在していますが、旧市街地は地図で感じるよりも、実際は狭く、道も平坦なので、バスやチンチン電車に乗らなくても、案外歩いてまわれます(もちろん、乗った方が楽です…)。

堺では丁目と言わない

歩きながら、堺では「○丁目」ではなく「〇丁」と「目」がつかないと、他人から聞いたことをふと思い出しましたが、事実でした。なんで?

千利休屋敷跡

堺出身の有名人といえば、やはり茶道の千利休が代表のようです。観光案内では古墳とならんで、2大看板(笑)。

その千利休が住んでいた屋敷跡が公開されていました(無料)。場所はチンチン電車の「宿院駅」から徒歩数分のところにある博物館「さかい利晶の杜」の隣です。

堺市、千利休屋敷跡

屋敷跡といっても、広くない敷地の片隅に、椿(つばき)の炭を底に沈めていたという「椿の井戸」があるだけです。ショボいです。

その井戸を覆っている屋根組みには、千利休が寄進し、また切腹の原因を招いた、京都・大徳寺の山門に使われていた古い木材が使われているとのこと(ボランティアの観光ガイドさんによる)。

ちなみに、堺の主な観光地(10か所とのこと)には、黄色い上着を着たボランティアの観光ガイドさんがいます。定年退職した方のようです。観光客が少ない平日だったので、行く先々で僕は格好の「餌食」でした(笑)。

僕は人見知りなので、初めは鬱陶しく感じましたが、今回はほとんど予備知識がなかったので、説明を聞くと勉強になって、結果的にはよかったです。

※「さかい利晶の杜」は千利休と明治の歌人、与謝野晶子を通して堺の歴史や文化を体験できる博物館ということですが、今回はちょうど団体客の入館と重なって混雑していたのでパスしました。

山口家住宅

「山口家住宅」は、江戸時代の初めに建てられた庄屋さまの屋敷です。入場料は200円。

堺、山口家住宅

風情など全くない雑然とした住宅地にあります。が、中に入ると別世界。土間の天井は高くて、それを支える何本もの太い梁が印象的。全体にモダンな感じ(矛盾してるけど)。

この土間の部分が一番古く、多くは大坂夏の陣で焼けた後に再建されたときのままだそう。ということは築約400年。寺社や城以外の町屋では珍しいとのこと。これもガイドさんによる。

建築に興味がある人は、一見の価値があると思います。

清学院

「清学院」は、寺子屋にもなっていた修験道の小さなお寺です。

堺、清学院

「山口家住宅」で共通入場券を案内されて、せっかくなので訪れてみました。通常の入場料は100円、共通券は両方で250円(50円お得)です。

ここも、普通の住宅地にあります。修験道といえば、山伏がほら貝を吹いて険しい山中で修行するイメージがあったので意外でした。

寺子屋だけに学校みたいな名前ですが、これは寺の名前で、寺子屋としては「清光堂」というのだそう。

中は、小机が並べられ寺子屋の風景が再現されています。ちゃちなドラマのセットみたい。そこにちょこんと座って、ガイドさんの説明を聞きました(笑)。小机やその上に置かれた硯は古いものみたいです(触ると注意された)。

また、この寺子屋に通っていた歴史上の人物に、日本人で初めてチベットに行った河口慧海がいるとのこと。

知る人ぞ知る人物ですが、僕は、昔チベット旅行に行くにあたって読んだいくつかの関連の本のなかに、この人が出てきたので、名前だけ記憶していました。詳しくは知らなかったので、ここへ来てはじめて彼が堺の出身だと知りました。

堺、南海七道駅前の河口慧海像

河口慧海は地元では有名みたいで、近くの南海電車「七道駅」の前に立派な彼の像が建てられていました。チベットへの旅心がそそられてしまいました。

まとめ

「清学院」を出たところで、いい具合に帰らないといけない時間に。堺東駅からずっと歩きだったので体力的にもそろそろ限界。歩いて5分ほどの南海電車「七道駅」から難波経由で神戸に戻りました。

今回は「堺・百舌鳥古墳群世界遺産きっぷ」(阪神電車版)を使って、仁徳天皇陵古墳見物をメインに堺の街をぶらつきました。

今回「堺・百舌鳥古墳群世界遺産きっぷ」でこれだけお得になりました。神戸方面からは交通費(電車代)だけも得です。

通常 世界遺産きっぷ
交通費 神戸三宮駅⇒難波駅⇒堺東駅 670円
堺東駅⇒三国ヶ丘駅 160円
三国ヶ丘駅⇒堺東駅 160円
七道駅⇒難波駅⇒神戸三宮駅 670円
入場料 堺市博物館 200円
大仙公園日本庭園 200円
合計 2,060円 1,200円 ▲860円

ただ、この「堺・百舌鳥古墳群世界遺産きっぷ」は、2019年11月30日で発売終了です。

堺は、先に触れましたが、それほど広くないので歩いて回れます。ただ、体力と時間がかかるので、自転車がいいと思いました。坂道がほとんどないですし。実際、レンタサイクルで回っていると思しき人をあちらこちらで見ました(見るからに自転車と体が合っていないw)。

あと、自転車以外では、路線バスとチンチン電車が組み合わせての移動が便利だと実感しました。

阪堺電車・チンチン電車

これらが乗り放題の「堺おもてなしチケット」という1日乗車券が発売されています。堺に着いてからも買えますが、大阪からはこの「堺おもてなしチケット」でチンチン電車(阪堺電車)を利用すると安くついて、観光にも便利です(1日700円)。

そして、今回の目的地だった仁徳天皇陵ですが、地上からは前方後円墳のほんの一部しかみられません。あの鍵穴のかたちを見たいなら、期待にそえません。周囲を歩いて、そのデカさを感じて、古代への思いをはせるのみです。

とはいえ、これは現地に行ってからこそできること。それに周りは古墳だらけで、非日常感というか旅行気分は楽しめます。

仁徳天皇陵やその周辺の古墳見物だけなら、大阪市内から数時間あれば、行って帰って来られます。半日あれば、ゆっくりできます。

せっかくの世界遺産なので、気候のいい時期に弁当を持ってハイキングや散歩感覚で訪ねてみるといいと思います。



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