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北神急行は神戸市営地下鉄「北神線」へ!一体化はいつから?運賃の値下げは?

2020年(令和2年)の関西で注目の交通費・電車代の節約ネタに、神戸の北神急行が市営地下鉄に一体化されることがあります。

北神急行が市営地下鉄と一体化、運賃と実施時期

これは、北神急行を市営化する取り組みで、実施されると運賃が大幅に値下げされます。利用者にはメリットありまくりです。

例えば、三宮駅~谷上駅の運賃は現在の半額近くに、三宮~有馬温泉ではバスよりも安くなります。

ここでは、今回の北神急行の地下鉄一体化(市営化)の実施時期や予定されている運賃、メリットについて、現時点で公表されている最新情報をもとにまとめました。

正確な「一体化」の実施時期や運賃は、国土交通省に申請後、認可を受けて決まりますので、変更になる場合もあります。現時点で公表されている情報はあくまで予定です。この記事の内容もあくまで参考としてください。





対象は北神急行の全区間(新神戸駅~谷上駅)

神戸市営地下鉄と一体化される対象は、北神急行の新神戸駅と谷上駅との間(約7.5km、所要時間8分)の区間で、神戸市営地下鉄「北神線」となります。

神戸市営地下鉄に一体化される北神急行の区間図

北神急行は、この2駅間だけの短い鉄道です。市街地と神戸北部の北神地域をショートカットで結ぶことを目的に1988年(昭和63年)に開業しました。六甲山地をまっすぐに貫いているので、ほぼ全線がトンネルになっています。

実際の電車は、新神戸駅から神戸市営地下鉄(新神戸駅~三宮駅~西神中央駅)に直通しています。

北神急行のおかげで、北神地域へのアクセスは革命的に便利になりましたが、トンネルの膨大な建設費のために運賃は激高で、市や県が支援して値下げしても高さは変わらず、利用者が伸び悩んでいました。

そこで、神戸市は利用者を増やすため、そして人口流出をくいとめるために、北神急行から資産を譲り受けて、市営地下鉄「北神線」として一体化して安定的に運営し、あわせて大幅な値下げを実施することにしたわけです。思い切った決断です。

運賃は大幅に値下げ

三宮駅~谷上駅はほぼ半額に

北神急行は「日本一初乗り運賃が高い電車」としてその筋?では有名です。新神戸駅~谷上駅7.5kmの片道運賃は370円もします。

北神急行の初乗り運賃

この距離を神戸市内の別の電車なら、JRは180円、阪急電車190円、阪神電車190円、山陽電車240円、神戸電鉄350円なので、確かに高いです(神鉄も高い)。

それに市営地下鉄~北神急行を乗り通すと、それぞれの運賃がかかります(実際は合計から30円割引がありますが)。地下鉄の方も運賃が高めなので、利用者は余計に高い電車代を払わされています。

これが「一体化(=市営化)」されると、下記のように大幅な値下げが実現します。例えば、三宮駅~谷上駅は現行550円のところ、280円とほぼ半額になります。

【谷上駅から(まで)の運賃(予定)】

発着駅 現行 一体化後(予定)
新神戸駅 370円 280円
三宮駅、県庁前駅、みなと元町駅、旧居留地大丸前駅【1区】 550円 280円
大倉山駅、湊川公園駅、上沢駅、長田駅、ハーバーランド駅、中央市場前駅、和田岬駅、御崎公園駅【2区】 580円 310円
新長田駅、板宿駅、苅藻、駒ヶ林駅【3区】 620円 350円
妙法寺駅【4区】 650円 380円
名谷駅、総合運動公園駅【5区】 690円 420円
学園都市駅、伊川谷駅【6区】 720円 450円
西神中央駅、西神南駅【7区】 750円 480円

※子供は半額です。
※現在の地下鉄運賃表(下表)がそのまま「北神線」にも適用されるわけではないようです。2区以上の駅からは通常運賃に北神線分の運賃10円が加算となっています。

◆神戸市営地下鉄の運賃表(2019年10月~)

区数 営業距離 運賃(大人片道)
1区 ~3km 210円
2区 3km超~7km 240円
3区 7km超~10km 280円
4区 10km超~13km 310円
5区 13km超~16km 350円
6区 16km超~19km 380円
7区 19km超~23km 410円
8区 23km超~27km 440円
9区 27km超~ 470円

【参考】上の表に基づいた通常の運賃との比較

谷上主な区間 営業距離 運賃表によると 一体化後(予定)
新神戸駅~谷上駅 7.5km 280円 280円
三宮駅~谷上駅 8.8km 280円 280円
湊川公園駅~谷上駅 11.8km 310円 320円
名谷駅~谷上駅 20.8km 410円 420円
西神中央駅~谷上駅 30.2km 470円 480円

回数券や定期券も安く。

普通運賃が値下げされると回数券や定期券も安くなります。特に金額が大きい定期券代の値下げは経費や家計にインパクトがあります。

特に、通学定期券には地下鉄と同じ仕組みが導入されて、「大学生」「中学生・高校生」の区分が設けられるほか、中学生以下にお得な「U-15定期券」も発売されて、よりお得になります。

【三宮駅~谷上駅の回数券の場合】

種類 現行 一体化後(予定)
普通回数券
(10回分の運賃で11回)
5,500円 2,800円
(1回あたり255円)
昼間割引回数券
(5回分の運賃で6回)
2,750円 1,400円
(1回あたり233円)
土休日割引回数券
(5回分の運賃で7回)
2,750円 1,400円
(1回あたり200円)

【三宮駅~谷上駅の定期券の場合】

種類 現行 一体化後(予定)
通勤1ヶ月定期 22,300円 10,620円
通勤3ヶ月定期 63,560円 30,270円
通勤6ヶ月定期 120,430円 57,350円
通学1ヶ月定期(大学生) 13,470円 6,210円
通学3ヶ月定期(大学生) 38,400円 17,700円
通学6ヶ月定期(大学生) 72,750円 33,540円

※市バスとの連絡定期券も値下げになります。

北神急行が市営地下鉄と一体化

三宮~有馬温泉は最安ルートに

「一体化」の値下げによって、三宮~有馬温泉の電車代も安くなります。

北神急行は三宮~有馬温泉の最速アクセスルートなのですが、やはり電車代の高さで不評でした。それがバスよりも安くなって、三宮~有馬温泉では最安値になります。

交通機関 区間 運賃
地下鉄+神鉄 三宮駅~谷上駅~有馬温泉駅(約30分) 950円⇒680円(見込み)
阪急阪神+神鉄 三宮駅~新開地駅~有馬温泉駅(約60分) 720円
JR高速バス 三宮~有馬温泉(約30分) 780円(早割700円)
阪急/神姫バス 三宮~有馬温泉(約50分) 710円

ちなみに、有馬温泉駅以外の神戸電鉄の駅~三宮駅の谷上駅経由の運賃は次のようになると思われます。

発着駅 現行 一体化後(見込み)
三田駅 1,080円 810円
岡場駅 950円 680円
唐櫃台駅 850円 580円
鈴蘭台駅 710円 630円

三田駅~三宮駅の場合、JRを尼崎駅経由で利用すると片道990円ですので、谷上駅経由の神戸電鉄にメリットが出てきます。

※現在、神戸電鉄の花山駅・箕谷駅~北神急行の新神戸駅との間で実施されている乗り継ぎ割引は廃止される予定です。

1日乗車券や敬老パスも使えるように

北神急行が神戸市営地下鉄と一体化で値下げ

北神急行が市営地下鉄と一体化されて「北神線」になると、新神戸駅~谷上駅間の運賃値下げのほかに、地下鉄でしか使えなかったプリペイドカードや1日乗車券などが使えるようになります。

◆新神戸駅~谷上駅でも使えるようになる切符類(今は使えません)

※「Uラインカード」「1日乗車券」の値段は変わりません。
※「Uラインカード」「老無料乗車券」は谷上駅の改札機には通せず、窓口で処理してもらう必要があるとのことです。

【PiTaPa利用額割引の取扱い】

ICカードの「PiTaPa」の利用で、1ヵ月間(1日~末日)の利用した合計額に応じて割引が適用される「利用額割引」は、地下鉄と同じ計算方法で行われます。

ただし、「北神線」分の利用額は他の地下鉄路線とは別で積み上げします。

「北神線」と他の路線を通して乗車したときは、「北神線」分の利用額を170円(子供80円)、残りは他路線分と分けます。例えば、三宮駅~谷上駅(運賃280円)でしたら、「北神線」分は170円、他の地下鉄路線分110円として、それぞれ分けて計上します。

PiTaPa利用額割引とは?

「一体化(市営化)」の実施時期

2020年(令和2年)6月1日(予定)

当初の計画では10月1日とされていましたが、かなり前倒しになりました。

※神戸市営地下鉄「北神線」の定期券、回数券は、6月1日から買えるようになります。それまでの北神急行電鉄の定期券や回数券も引き続き利用できて、払い戻しや差額の返金が行われます。

兄

今回の取り組みは、なんでも「民営化」の世の中で、北神急行を市営地下鉄に一体化=公営化するという、あえて逆をいくものです。それだけ利用者低迷に対する神戸市の危機感が表れています。北神地域は人口減少も課題になっています。

北神急行は、高すぎる運賃を除けば、速くて便利で快適な路線です。もともとニーズはありますので、値下げされると利用者は増えると思います。

ただ、谷上駅で乗り降りする人は少なく、多くが神戸電鉄に乗り換えます。この神戸電鉄の運賃がこれまた高い!地域全体の交通事情を向上させるには、将来的にこのあたりの対策も必要になると思います。



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