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この記事の内容
- 「ようこそ大阪きっぷ」というお得な切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
関西空港から大阪市内へ、交通費を節約して安く移動したいというあなたは、南海電車の「ようこそ大阪きっぷ」の利用を、手段のひとつとして知っておくといいですよ。
特に、あなたが大阪市内で地下鉄やバスを利用する予定でしたら、要チェックです。
この切符は、南海電車の特急「ラピート」の片道と、大阪地下鉄(メトロ)とバスの1日乗車券がセットで割引になったもので、別々に買うよりも2割ほどお得になります。
ここでは、「ようこそ大阪きっぷ」の内容、値段、発売期間、購入方法をまとめました。【2021年版】

「ようこそ大阪きっぷ」の発売は終了しました(2022年3月31日)。
【参考】大阪へのお得な切符一覧
「ようこそ大阪きっぷ」ってどんな切符?
「ようこそ大阪きっぷ」は次の(1)(2)の内容がセットになった割引切符です。
(1)南海「ラピート」の片道特急券+乗車券(関空⇒難波)
まず「ようこそ大阪きっぷ」には、南海電車の特急ラピートの関西空港駅から難波駅まで片道の特急券と乗車券が付いています。
「ラピート」とは、関空と大阪ミナミの中心「難波」を結んでいる南海電車の特急列車です。
関空・難波間の所要時間は約38分です。
一般の急行だと約44分かかります。ちなみにリムジンバスは難波(OCAT)までは約50分です。
ラピートに乗るには、運賃とは別に特急料金が520円かかります。ちょっと利用に躊躇する金額ですが、難波へ急ぎたいときや車内でゆっくりと過ごしたいとき、大きな荷物があるとき、「密」を避けたいときは値打ちがあります。
※ラピートはレギュラーシート(普通席)の利用になります。
※難波から関空方向へは使えません。
(2)大阪地下鉄、シティバスの1日乗車券
大阪地下鉄・バスが1日乗り放題!
「ようこそ大阪きっぷ」には、大阪地下鉄(メトロ)とシティバス(旧市営バス)の全線が1日乗り放題(乗り降り自由)で利用できる「1日乗車券」も付いています。
大阪市内のほとんどの地区へは、地下鉄とバスだけで行くことができます。
1日乗車券は、ラピートで難波駅に到着してから、そのまま目的地までの移動や市内の観光に使えます。
また、到着した日ではなく、その翌日に使っても構いません。
※1日乗車券は「ようこそ大阪きっぷ」の購入日から2日以内に使わないといけません。
※ニュートラム(南港)、いまざとライナー(天王寺~今里~長居のバス)も利用できます。
※USJゆき、IKEA鶴浜ゆきのバスは利用できません。
観光施設の優待特典つき!
大阪地下鉄・バスの1日乗車券を、提携している観光施設などで提示すると、料金の割引など優待が受けられます。
【優待が受けられる主な施設】
- 大阪城天守閣(入館料割引)
- 大阪城西の丸庭園(入園料割引)
- 通天閣(展望料割引)
- 梅田スカイビル空中庭園(入園料割引)
- 大阪水上バス・アクアライナー(乗船料割引)
- 大阪港帆船型遊覧船・サンタマリア(乗船料割引)
- 大阪歴史博物館(観覧料割引)
- 天王寺動物園(入園料割引)
- 四天王寺(拝観料割引)
- 世界の大温泉スパーワールド(入館料割引) など(順不同)
※これらの特典は1日乗車券を使う当日1日だけ受けられます。コロナの状況もありますので、出かける前に各施設の休園日や営業時間をあらかじめ確認ください。
「ようこそ大阪きっぷ」の値段は?(2021年版)
「ようこそ大阪きっぷ」の値段は、下記のようになっています。
大人 | 1,690円 |
子供 | 850円 |
この値段を、「ようこそ大阪きっぷ」を使わない通常の場合と比べてみました。
大人 | 子供 | |
(乗車券)関空⇒難波 | 930円 | 470円 |
(特急券)関空⇒難波 | 520円 | 260円 |
地下鉄・バス1日乗車券 | 平日800円/土日祝600円 | 300円 |
通常合計 | 平日2,250円/土日祝2,050円 | 1,030円 |
ようこそ大阪きっぷ | 1,690円 | 850円 |
割引 | 平日560円/土日祝360円 | 180円 |
平日約25%、土日祝18%お得! | 17%お得! |
このように、「ようこそ大阪きっぷ」を使うと2割前後お得になります。
特に大人の場合、平日はラピートの特急券が実質無料で乗れることになるので狙い目です。
※地下鉄・バスの1日乗車券は「エンジョイエコカード」という名前で、表のように大人用のみ平日と土日祝で値段が異なります。
ちなみに、大阪地下鉄とバスの主な普通料金(大人片道)はこのようになっています。
地下鉄・ニュートラムの運賃幅 | 180円~380円 |
シティバス運賃(均一) | 210円 |
(地下鉄)難波駅~梅田駅/天王寺駅 | 230円 |
(地下鉄)難波駅~大阪港駅/新大阪駅 | 280円 |
関空から難波に着いた当日、あるいはその翌日に、観光や仕事回りで、地下鉄やバスを最低3~4回乗る予定でしたら「1日乗車券」が安くなります。
その際、先述のとおり、「ラピート」の切符と地下鉄・バス「1日乗車券」を別々に買うよりも、関空から「ようこそ大阪きっぷ」を利用した方がお得です。
「ようこそ大阪きっぷ」の発売期間と有効期間は?(2021年版)
発売期間(買える期間)
「ようこそ大阪きっぷ」は、下記の期間で発売されています。
【2021年版】
2021年(令和3年)4月1日~2022年(令和4年)3月31日
有効期間(使える期間)
ラピート用の切符は、上記の発売期間中の乗車当日のみ有効です。
大阪地下鉄・バスの「1日乗車券」は、ラピート乗車の当日、あるいはその翌日の1日有効です(始発から最終まで乗り放題できます)。
「ようこそ大阪きっぷ」はどこで買える?(購入方法)
「ようこそ大阪きっぷ」は、南海電車の関西空港駅のみ限定発売です。南海電車に乗る前に、直接窓口に行ってください。
※大阪市内など他の場所では買えません。
※クレジットカードで支払えます。
「ようこそ大阪きっぷ」公式サイト
「ようこそ大阪きっぷ」の最新情報は南海電車の公式サイトで確認ください。
「ようこそ大阪きっぷ」は、関空から大阪(難波)まで特急を利用して、且つ大阪市内を地下鉄やバスを使って何か所か移動する予定の人にはお得な割引切符です。観光客や出張者の方には向いています。
関空経由で大阪市内へアクセスする場合に、その手段のひとつとして、参考にしてください。南海電車やラピートを使うつもりなら特に要チェックです。
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