もうとにかく蒸し暑い京都の夏。代表的な避暑地が鞍馬、貴船のあたりです。標高が高くて、青々と茂った木々の間を吹く風が心地良いところです。鞍馬の手前の貴船では、清流の水面近くに設けられる「川床(かわどこ)」が有名です。
束の間の涼しさを求めて、鞍馬・貴船方面へアクセスするときは、市街地の出町柳駅から叡山電車の利用が便利です。約30分ほどで着くので気軽に出かけられます。
その叡山電車では、夏の間の期間限定で「悠久の風きっぷ」という、うちわの形をした涼し気な特典付きの1日乗車券が発売されています。どんな切符なのか、内容や値段、購入方法を紹介します。【2019年版】
「悠久の風きっぷ」の発売は終了しました(2019年9月30日)。
叡山電車が1日乗り放題!
「悠久の風きっぷ」ってどんな切符?
「悠久の風きっぷ」は、「悠久の風~南部風鈴によせて~」というイベントの一環として発売される叡山電車の1日乗車券です。うちわ型というより、うちわが切符になっています。
このイベントは源義経(牛若丸)にゆかりがある鞍馬と東北の岩手(平泉)とのコラボ企画で、期間中は岩手名産の南部風鈴が鞍馬駅に飾り付けられたり、「悠久の風」号の運行や写真のコンテストなどが行われます。
※切符のうちわそのものは、プラスチックではなく竹製で、うちわとしてちゃんと使えるものです。
叡山電車が1日乗り放題!
「悠久の風きっぷ」では、叡山電車の全線が1日乗り放題(乗り降り自由)で利用できます。
- 出町柳駅~八瀬比叡山口駅
- 宝ヶ池駅~鞍馬駅
※出町柳駅は京阪電車と接続しています。
鞍馬寺の入山料割引など優待特典つき!
「悠久の風きっぷ」には、鞍馬寺の入山料(愛山費)の割引(300円⇒200円)をはじめ、鞍馬寺周辺の土産物店や飲食店、「くらま温泉」で料金の割引やちょっとしたサービスが受けられる優待特典が付いてます。
「悠久の風きっぷ」の値段は?ホンマにお得?
乗り放題の1日乗車券「悠久の風きっぷ」の値段は下記の通りとなっています。大人用のみの発売です。
大人用 | 1,000円 |
ちなみに出町柳駅からの叡山電車の普通運賃(片道)は次のようになります。
初乗り運賃 | 210円 |
出町柳駅~貴船口駅 | 420円 |
出町柳駅~鞍馬駅 | 420円 |
貴船口駅~鞍馬駅 | 210円 |
出町柳駅と鞍馬駅を単に往復するだけだと840円なので、「悠久の風きっぷ」の方が高くなりますが、途中で貴船に立ち寄って出町柳駅⇒貴船口駅⇒鞍馬駅⇒出町柳駅と移動すると1,050円になって「悠久の風きっぷ」のほうが少しですが安くなります。
もちろん、鞍馬、貴船口以外の叡山電車の他の駅でも乗り降りが自由にできますので、途中下車を繰り返すほどお得になります。
「悠久の風きっぷ」の発売期間と有効期間
発売期間(買える期間)
「悠久の風きっぷ」は下記の期間限定の発売となっています。
【2019年版】
2019年(令和元年)6月1日〜9月30日 終了しました。
有効期間(使える期間)
※「悠久の風きっぷ」を購入すると、うちわにその日の日付印が押されます。その日の終電までが有効となります。
「悠久の風きっぷ」はどこで買える?(購入方法)
うちわ型「悠久の風きっぷ」は叡山電車の出町柳駅で、利用する当日のみ購入できます。事前に買っておくことはできません。
「悠久の風きっぷ」公式サイト
「悠久の風きっぷ」の最新情報や関連イベントについては、叡山電車の公式サイトで確認ください。
「悠久の風きっぷ」は夏の期間限定発売ですが、叡山電車には「えぇきっぷ」という1日乗車券が1年を通して発売されています。乗り放題できる区間や値段(1,000円)は同じです。
「えぇきっぷ」には子供用(500円)があるのと、優待特典の内容が鞍馬を含め叡山電車の沿線全体で設定されている点が違います。※切符は普通の紙製です。
「悠久の風きっぷ」の発売期間外や優待特典の内容によって「えぇきっぷ」を利用ください。
※優待内容は叡山電車の公式サイトで確認できます。
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