冬になると、関西の各地でマラソン大会が開催されますが、「神戸マラソン」もその一つ。今年2019年も11月17日に開催されます(第9回大会)。
そこで、今回の神戸マラソンに出場するあなたに、あるいはスタッフやボランティアで参加するあなたに、はたまた沿道応援に出かけるあなたに、神戸での移動に便利で、交通費の節約が期待できるおすすめのお得な切符を紹介します。
ここで取り上げる切符は次の3種類です。どれもマラソンに関係なく、観光や普通のお出かけにも使えます。
- ポートライナー「神戸マラソン記念乗車券」
- 山陽電車「神戸マラソン1dayチケット」
- 地下鉄など「神戸街めぐり1dayクーポン」
神戸マラソンは20,000人が出場する比較的大規模な大会です。震災復興に対する感謝をテーマに2011年から毎年11月に開催されています。今年は9回目で、11月17日(日)に開催されます。
ちなみに、神戸は日本で初めてマラソン大会が開催されたことから「日本マラソン発祥の地」とされています(神戸市役所の入口前に記念碑があります)。
マラソンのコースは、三宮の神戸市役所前からスタートして、西へ村井明石海峡大橋を超えたところの西舞子で折り返し、そして、神戸港の人工島ポートアイランドの「市民広場」がゴールとなっています。
当日マラソンコース周辺は交通規制が行われますので、電車での移動が無難です。
1)ポートライナー「神戸マラソン記念乗車券」
ポートライナーは三宮駅と人工島のポートアイランド、神戸空港を結んでいる電車です。
ポートアイランドにある神戸国際展示場がランナーの受付とエキスポ会場、市民広場がマラソンのゴール地点となっています。いずれもポートライナーの「市民広場駅」が最寄駅です。
大半のランナーは、ポートアイランドへ最低2回行く必要があります。そのアクセスする際の利用を想定した切符がポートライナーの「神戸マラソン記念乗車券」です。通常よりちょっとだけ割引になります。
※ランナー受付は、大会の前々日~前日に行われます。一般の人も無料で入場できる「神戸マラソンエキスポ」(協賛企業の展示即売やグルメコーナーなど)も同時に開催されます。
「神戸マラソン記念乗車券」ってどんな切符?
ポートライナーの「神戸マラソン記念乗車券」は、神戸マラソンのランナー受付期間と大会当日の間に、三宮駅や神戸空港からからの片道乗車券3回分がセットになった割引切符です。
市民広場駅までの運賃に当たる250円区間が3回利用できます。
ランナーでしたら、受付の行き帰り(2回)とゴールした後の帰り(1回)に利用すると元が取れます。
「神戸マラソン記念乗車券」の値段(2019年版)
「神戸マラソン記念乗車券」の値段は次の通りです。大人用のみの発売です。
大人 | 700円 |
これで、ポートライナーの250円区間が3回乗れますので、通常750円のところが50円(約7%)割引になります。
「神戸マラソン記念乗車券」の発売期間と有効期間
発売期間(買える期間)
【2019年版】
2019年(令和元年)11月8日~11月17日
発売枚数も限定されていて5,000枚となっています。発売期間中でも売り切れると販売終了になります。
有効期間(使える期間)
【2019年版】
2019年(令和元年)11月15日(金)~11月17日(日)の間に片道3回使えます。
※ランナー受付は11月15日(13:00~20:00)、11月16日(10:00~19:00)の2日間。
※11月17日はマラソン大会当日です。
「神戸マラソン記念乗車券」が買えるところ
「神戸マラソン記念乗車券」は、下記の2か所で購入できます。
- ポートライナー三宮駅(インフォーメーション)
- ポートライナー神戸空港駅
【参考】数人一緒なら「時差回数券」の方がお得!
友達や家族など複数人で受付会場やゴール地点に行く場合は、「神戸マラソン記念乗車券」よりも「時差回数券」を買ってシェアした方が得です。
ポートライナーの「時差回数券」は6回券と12回券の2種類があって、それぞれ5回分、10回分の運賃で買えます。6回券の方が使いやすいと思います。有効期間は購入日の翌月から3ヵ月間です。
250円区間の時差回数券 | 6回券1,250円 | 1回あたり約208円 |
神戸マラソン記念乗車券 | 3回分700円 | 1回あたり約233円 |
ただし、「時差回数券」には下記の通り使える時間帯に制限があります。
- 平日の10:00~16:00
- 土日祝の終日
※ランナー受付を11月15日(金)にする場合は注意してください。
※「時差回数券」はカード式になっていて、そのままでは1人しか使えません。複数人で使うときは、駅の券売機で必要枚数の切符に引き換えてください。
「神戸マラソン記念乗車券」公式サイト
「神戸マラソン記念乗車券」の最新情報や回数券、ポートライナーの時刻、運賃などは公式サイトで確認ください。
2)山陽電車「神戸マラソン1dayチケット」
山陽電車は神戸市内の西部を走っている鉄道です。沿線に神戸マラソンのコースと並行するところ(下図)が多いので、沿道での応援に出かけるときは便利です。
その際、「神戸マラソン1dayチケット」という乗り放題の1日乗車券を使うと、電車代もお得になります。
「神戸マラソン1dayチケット」ってどんな切符?
山陽電車の「神戸マラソン1dayチケット」は、神戸市内のマラソンコースに沿った区間が1日を乗り放題できる切符です(1日乗車券)。
- 阪急電車・阪神電車の神戸三宮駅~西舞子駅と新開地駅~湊川駅
乗り放題の1日乗車券ですので、何か所か移動しながら応援する場合にピッタリです。特に序盤から29km地点までの応援に向いています。
沿道では、地元に人の応援パフォーマンスやイベントが行われているので、それらを見て回るのもいいと思います。
「神戸マラソン1dayチケット」の値段(2019年版)
「神戸マラソン1dayチケット」の値段は次の通りです。これも大人用のみの発売です。
大人 | 600円 |
乗り放題でこの値段とはお手頃です。特に山陽電車の運賃は高めなので値打ちがあります。
神戸市西部の垂水や舞子(折り返し地点周辺)へ行く場合は、三宮から往復するだけでも元が取れます。JRを利用するよりも安いです。
※主な区間の普通運賃(片道)
山陽電車の初乗り運賃(最短区間) | 160円 |
神戸三宮駅~大開駅 | 150円 |
神戸三宮駅~須磨駅 | 330円 |
神戸三宮駅~須磨浦公園駅 | 380円 |
神戸三宮駅~垂水駅 | 440円 |
神戸三宮駅~舞子公園駅・西舞子駅 | 510円 |
須磨駅~西舞子駅 | 300円 |
垂水駅~西舞子駅 | 190円 |
※【参考】JRの主な区間の普通運賃(片道)
三ノ宮駅~須磨駅 | 180円 |
三ノ宮駅~垂水駅 | 310円 |
三ノ宮駅~舞子駅 | 310円 |
須磨駅~舞子駅 | 180円 |
垂水駅~舞子駅 | 130円 |
※山陽電車とJRの「須磨駅」「垂水駅」「舞子公園駅・舞子駅」はほぼ同じ場所です。
「神戸マラソン1dayチケット」の発売期間と有効期間
発売期間(買える期間)
【2019年版】
2019年(令和元年)11月1日~11月17日
「神戸マラソン1dayチケット」も5,000枚限定発売となっていて、売り切れると発売期間中でも販売終了になります。
有効期間(使える期間)
【2019年版】
2019年(令和元年)11月1日~11月17日のうち好きな1日間
※利用日の始発から終電まで乗り放題。
神戸マラソンの2週間以上前から利用できますので、マラソンに関係なく観光や買い物、仕事の外回りなどにも使えます。
「神戸マラソン1dayチケット」が買えるところ
「神戸マラソン1dayチケット」は、下記の場所で購入できます。三宮周辺で買えるのは「阪神」電車の神戸三宮駅だけです。
- 阪神電車の神戸三宮駅「サービスセンター」(西改札口外)。
- 山陽電車の西代駅、板宿駅、東須磨駅、須磨駅、垂水駅、明石駅
- 神戸マラソン2019エキスポ会場(11月16、17日:神戸国際展示場)
「神戸マラソン1dayチケット」公式サイト
山陽電車では、マラソン当日に一部の駅などで応援用のスティックバルーン(風船)を無料配布します。「神戸マラソン1dayチケット」の最新情報と合わせて、山陽電車の公式サイトで確認してみてください。
3)地下鉄など「神戸街めぐり1dayクーポン」
「神戸街めぐり1dayクーポン」は、1年を通して発売されている神戸の観光切符です。神戸マラソンの沿道応援にも使えます。
「神戸街めぐり1dayクーポン」(基本版)は、下図のような神戸営地下鉄、ポートライナー、神戸高速線が1日乗り放題できる切符で、特にマラソンコースの序盤と終盤での応援に向いています。
「神戸街めぐり1dayクーポン」(基本版)の値段はこちら。大人用のみの発売です。
大人用 | 950円 |
「神戸街めぐり1dayクーポン」の特徴は、この値段で観光施設で使える700円分のクーポン(金券)が付いていることです。つまり電車代は実質250円!しかも乗り放題ということで、激安となっています。
また、「神戸街めぐり1dayクーポン」には、京都、大阪、奈良、姫路方面から神戸までの行き帰りの電車(乗り放題)もセットになった「拡大版」もあります。大会当日に、これらの地区から日帰りで神戸に来る場合に割安で便利です。
「神戸街めぐり1dayクーポン」は、神戸マラソンのついでに観光もというときにおすすめです。
詳しくはこちらの記事を参照ください↓
