京都で桜のあとは、新緑の若い楓(かえで)「青もみじ」の季節がやってきます。通常は4月下旬から6月中旬にかけての初夏が見頃です。これを過ぎても散ってしまうわけではないので、緑が多少深くなりますがひと夏を通して楽しめます。6月以降は「苔(こけ)」もきれいです。
ただ、初夏は1年のうちで一番気候が良い季節なのに、観光客が減るので、京都を観光するには狙い目の時期です。京都には電車・バスのお得な切符がいろいろありますので、出かけてみてはいかがでしょうか。
特に東京、名古屋方面の人向けには、京阪電車、地下鉄、嵐電の乗り放題切符とご朱印めぐりをセットにした「青もみじ名所と御朱印めぐり」という旅行プランが発売されています。授与してもらえるご朱印は特別版で、旅行代金も格安です。
ここでは、この「青もみじ名所と御朱印めぐり」プランについて紹介します。
目次
「青もみじ名所と御朱印めぐり」ってどんなプラン?
「青もみじ名所と御朱印めぐり」は東京(首都圏)、名古屋(中部)発着の個人旅行商品で、京都では完全自由に楽しめます。「日帰りプラン」と「1泊2日プラン」があり、下記の内容がセットになっています。
- 京都駅までの往復新幹線(+宿泊)
- このプラン限定の「特別御朱印」(2か所は無料)
- 京都で使える1日乗り放題切符(2種類)
※食事は付いてません。拝観料などは個人負担です。
往復の新幹線つきで格安
「青もみじ名所と御朱印めぐり」には、東京・名古屋方面から京都駅までの往復の新幹線が付いてます。ただ利用できる便は限定されています。
また、予約の変更ができないなど制限もありますが、その分、旅行代金は格安になっています。
利用区間 | 正規料金 (のぞみ・普通車指定席・通常期) |
「青もみじ御朱印」プラン例 (日帰り) |
東京駅~京都駅 | 片道13,910円 | 20,800円~29,800円 |
名古屋駅~京都駅 | 片道5,800円 | 10,000円 |
※指定された便に乗り遅れると切符は全て無効になってしまいます。別の便に乗るには改めて特急券や乗車券を買う必要があります。
限定の「特別御朱印」が受けられます
「青もみじ名所と御朱印めぐり」プランには、青もみじの名所の神社やお寺15か所で、特別仕様の御朱印を授与してもらえる「特別御朱印授与券」(2枚)が付いてます。
「特別御朱印」には、「青もみじ御朱印」と「新元号慶祝御朱印」が用意されていて、この中から2種類を選べます(組み合わせは自由)。
【特別御朱印が受けられる社寺】
※緑字:青もみじ、紫字:青もみじ&新元号、茶字:新元号
貴船神社 (叡山電車貴船口駅) |
圓光寺 (叡山電車一乗寺駅) |
神護寺 (市バス高雄停留所) |
常寂光寺 (嵐電嵐山駅) |
北野天満宮 (嵐電北野白梅町駅) |
永観堂 (地下鉄蹴上駅) |
高台寺 (京阪祇園四条駅) |
三千院 (京都バス大原停留所) |
曼殊院 (叡山電車修学院駅) |
下鴨神社 (京阪出町柳駅) |
毘沙門堂 (地下鉄山科駅) |
上賀茂神社 (バス上賀茂神社前) |
仁和寺 (嵐電御室仁和寺駅) |
平安神宮 (地下鉄東山駅) |
泉涌寺 (京阪東福寺駅) |
()は最寄駅、バス停です。
※「新元号慶祝御朱印」は皇室ゆかりの社寺で用意されていて、2019年4月15日~5月31日の期間限定授与となります。
※御朱印は前もって書き置いたものです(5月1日以降は日付に「令和」が入ります)。
※希望の場合は1か所300円で追加して受けられます。
2種類の京都の乗り放題切符つきです
「青もみじ名所と御朱印めぐり」プランには、京都での移動用に2種類の乗り放題切符(1日乗車券)も付いています(実際に付いているのは引換券で、京都に着いてから切符の現物と引き換えます)。
乗り放題切符 | 乗り放題できる区間 |
京阪電車・叡山電車1dayチケット (特別版) |
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京都地下鉄・嵐電1dayチケット |
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この2枚で利用できる範囲はこちらです。
「京阪電車・叡山電車1dayチケット(特別版)」「京都地下鉄・嵐電1dayチケット」は別々の切符ですので、宿泊旅行の場合に1枚ずつ日を変えて使うこともできます。
ちなみに、それぞれの切符の値段ですが、「京阪電車・叡山電車1dayチケット(特別版)」は市販されいないので、「京阪電車・叡山電車1日観光チケット」(2,000円)という市販切符をもとに有効区間で独自に計算すると1,080円相当です。「京都地下鉄・嵐電1dayチケット」は市販もされていて1,000円します。
いうまでもなく、この分は「青もみじ名所と御朱印めぐり」の旅行代金に含まれています。
「青もみじ名所と御朱印めぐり」の設定期間
「青もみじ名所と御朱印めぐり」プランが利用できる期間は下記の通りです。夏の終わりまでの長めの設定になっています。
※繰り返しになりますが、「新元号慶祝御朱印」の授与期間は5月末までです。
※6月1日~7月31日出発分には苔の名所を紹介する「苔ガイドブック」(の引換券)が付きます。
「青もみじ名所と御朱印めぐり」値段、プランの一覧
「青もみじ名所と御朱印めぐり」は「日帰りプラン」「1泊2日プラン」の値段は、時期によって変わりますので、プランの一覧とあわせて公式サイト(近畿日本ツーリスト)で確認ください。
東京(首都圏)発着
「日帰りプラン」は、東京駅・品川駅発着で通常20,800円~29,800円です。出発の5日前まで申し込みできます。22日前までだと割引があります。1人利用もOK。新横浜駅、小田原駅からの出発もできます。
【東京発着日帰りプランの一覧サイト】
「1日2日プラン」は東京駅・品川駅発着で2名1室で25,000円~50,000円が中心となっています(時期や宿泊先による)。一部のプランを除いて1名でも利用できます。申し込みは出発の5日前まで。新横浜駅、小田原駅からの出発もできます。
【東京発着1泊2日プランの一覧サイト】
名古屋(中部)発着
名古屋方面からの「日帰りプラン」は、名古屋駅発着で大人1人10,000円、「1泊2日プラン」は名古屋駅発着で2名1室で15,000円~30,000円前後です(時期や宿泊先による)。静岡駅、岐阜羽島駅、三河安城駅発着のプランもあります。申し込みは2名以上で出発の5日前までです。
【中部発着のプラン一覧ページ】
「青もみじ名所と御朱印めぐり」は、出発の5日前まで申し込みができますので、急に「そうだ、京都へ行こう!」と思い立ったときでも申し込みしやすいです。御朱印めぐりをしなくも、新幹線と乗り放題切符だけでもお得なので、検討してみてください。京都の夏は、青もみじもきれいですが、個人的には渋く「苔」もおすすめです。
ちなみに、旅行会社が企画する「青もみじ名所と御朱印めぐり」のような新幹線を使った個人向けの自由旅行商品は、新幹線の運賃だけでなく料金(特急券)の部分も割引になるので、正規の金額より20~40%(目安)も安くなり、かなりお得です。観光や出張の際には、旅行会社の情報もチェックしてみてください。