大阪や京都方面から、日帰りで比叡山へ電車やバスで出かける際に、利用しやすいお得な切符のひとつ、京阪電車の「比叡山1dayチケット 」を紹介します。
京都市内からの利用に便利で、20%近く交通費が安くなります。でも、この切符は駅では買えません。内容と値段、購入方法をまとめました。
「比叡山1dayチケット」の発売は終了しました(2019年12月1日)。
【最新の比叡山向けのお得な切符】
「比叡山1dayチケット 」ってどんな切符?
京都側からのアクセス専用です
比叡山へアクセスするには、京都側からと滋賀県の大津側からという2つのルートがあります。「比叡山1dayチケット 」は、そのうちの京都ルート用の切符になります。
京都方面から利用する交通機関(下図)を全てカバーしているので、これ1枚で比叡山まで行って帰って来られます。
【利用できる交通機関と有効区間】
- 京阪電車の京阪線全線(大津線、参道ケーブルは除く)
- 叡山電車の出町柳駅〜八瀬比叡山口駅
- 叡山ケーブル(ケーブル八瀬駅〜ケーブル比叡駅)
- 叡山ロープウェイ(ロープ比叡駅〜比叡山頂駅)
- 山内シャトルバスの比叡山頂〜東塔〜横川、ロテル・ド・比叡
ちなみに、京都市内から比叡山へのアクセスは、京阪電車の「出町柳駅」から叡山電車で「八瀬比叡山口駅」へ向かい、そこから叡山ケーブルと叡山ロープウェイを乗り継ぎます。
比叡山の山上に着いたら、延暦寺などへは山内シャトルバス(路線バス)で移動します。
出町柳駅から比叡山頂まで、乗り継ぎがうまくいくと約30分で到着します。案外近いです。
しかも、1日乗り放題!大阪へも行けます!
「比叡山1dayチケット 」は、利用できる上記の電車やケーブルカー、バスなどが1日乗り放題です。有効区間内では何回でも乗り降りできます。
京阪電車は、京阪線の全線で利用できますので、比叡山を見て回ったあとにでも、伏見稲荷や宇治、石清水八幡宮、そして大阪へも足を伸ばせます。旅行で京都のあとに大阪へ移動という予定を組んでいる人にも便利です。
延暦寺で拝観料割引など優待が受けられます
「比叡山1dayチケット 」には、京阪電車の沿線で提携している観光施設や寺社、店舗などで提示すると料金の割引など優待が受けられる特典が付いています(約160か所)。
その特典で、比叡山延暦寺の拝観料(巡拝料)が団体料割引料金になります。
※延暦寺拝観料の割引例
東塔・西塔・横川共通巡拝 | 大人 | 中高生 | 小学生 |
一般の巡拝料 | 700円 | 500円 | 300円 |
団体割引料金 | 600円 | 400円 | 300円 |
※「比叡山1dayチケット」には、延暦寺の参拝や見学に必要な巡拝料は含まれていません。
※優待特典が受けられる最新の提携先は公式サイトで確認できます(下方にリンクがあります)。
「比叡山1dayチケット」の値段はいくら?
「比叡山1dayチケット」は、大阪方面からの京阪電車と京都市内から比叡山までの叡山電車やケーブルカー、バスが1日乗乗り放題できる割引切符です。
まずは、その値段ですが、大人用、子供用が用意されています。
大人用 | 子供用 | |
発売価格 | 2,500円 | 1,250円 |
「比叡山1dayチケット」の値段がどのくらいお得なのかをみてみまししょう。
出町柳から比叡山への交通費を、「比叡山1dayチケット」を使った場合と使わない通常の場合とを比べると以下のようになります。
山内シャトルバスは延暦寺の東塔地区(バスターミナル)から横川地区まで片道だけで660円しますので、乗り放題の一日乗車券(1,000円)を使う前提にしています。
交通機関 | 通常 | 1dayチケット |
叡山電車(出町柳~八瀬比叡山口) | 往復540円 | ー |
叡山ケーブル | 往復1,100円 | |
叡山ロープウェイ | 往復700円 | |
比叡山内シャトルバス | 一日券1,000円 | |
往復の合計 | 3,340円 | 2,500円 |
このように京都の出町柳駅からでも840円(25%)安くなります。
「比叡山1dayチケット」は京阪電車も利用できますので、大阪方面や京都市内から京阪電車に1駅でも乗ると、その分まるまるお得になります。
ちなみに、京阪電車の主な区間の普通運賃は下記の通りです。
初乗り運賃 | 片道160円 |
出町柳駅~淀屋橋駅・京橋駅 | 片道480円 |
出町柳駅~枚方市駅 | 片道440円 |
出町柳駅~石清水八幡宮駅 | 片道400円 |
出町柳駅~宇治駅 | 片道400円 |
出町柳駅~伏見稲荷駅 | 片道270円 |
出町柳駅~三条駅・祇園四条駅 | 片道220円 |
例えば、三条駅⇒出町柳駅⇒比叡山⇒出町柳駅⇒淀屋橋駅というルートを利用した場合は、38%もお得になります。
「比叡山1dayチケット」には、このような値段が安いほかに、乗り放題というメリットもあることもありますので、かなりお得な切符といえます。
「比叡山1dayチケット」の発売期間と有効期間
発売期間(買える期間)
「比叡山1dayチケット」の発売期間は下記の通りです。
2019年(平成31年)3月21日〜(令和元年)12月1日
有効期間(使える期間)
2019年(平成31年)3月21日〜(令和元年)12月1日のうちの好きな1日間
※始発から最終まで乗り放題できます。
「比叡山1dayチケット」は京都でしか買えない!(購入方法)
「比叡山1dayチケット」は大阪や京都市内から安く比叡山へ日帰りで出かける際にはとても魅力的な切符なのですが、残念なことに、駅では売っていません。また、大阪でも買えません。
では、「比叡山1dayチケット」はどこで購入できるのか。それは唯一「関西ツーリストインフォメーションセンター京都(KTIC京都)」というところです。
「KTIC京都」は、JR京都駅前の京都タワー3階にあります。営業時間は10:00〜18:00(12/30〜1/3 は休み)になります。利用当日の購入はもちろん、事前に買っておくこともできます(有効期間に注意)。
「比叡山1dayチケット」は京都からの利用、比叡山に行ったあとに大阪へ移動するに場合に使うのが現実的です。
※買ってから使わなくなった場合は、未使用で有効期間内であれば、KTIC京都で払い戻しが受けられます(手数料がかかります)。
「比叡山1dayチケット」公式サイト
「比叡山1dayチケット」の最新情報については京阪電車の公式サイトで確認ください。
「比叡山1dayチケット」は、比叡山に行くには非常に値段も使い勝手も良い切符ですが、購入できる場所が1か所限定なのが難点。
そこで「比叡山1dayチケット」の値段に1,400円プラスになりますが、京都側からアクセスルートに加えて、滋賀県の大津側のルートも利用でき、さらに延暦寺の巡拝料もセットになった「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」という京阪電車のお得な切符があります。京都から滋賀へ比叡山を横断する(あるいはその逆)という観光を楽しめます。
「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」なら、大阪でも京阪電車の駅で購入できますので、比叡山へ出かける際は検討してみてください。
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