
こんな疑問にお答えします。
【この記事の内容】
- 京都市営地下鉄、バスで値上げや発売終了、廃止した各種1日乗車券やトラフィカ京カード、昼間回数券の取り扱いについてまとめました。
2021年(令和3年)9月30日以降、京都市営地下鉄やバスの1日乗車券やトラフィカ京カード、昼間回数券、乗り継ぎ割引といったお得な切符やサービスが、値上げや発売終了、廃止されています。
これは、コロナの影響で利用客が激減し、今後の見通しも不透明という「かつてない危機的な経営状況」のなかで、「市民の足」を守るための見直しによるものだそうです。
値上げや廃止前に買ったもの(買いだめしたもの)がいつまで使えるか、払い戻しはどうなるかなど、取り扱いについてまとめました。

「バス一日券」「地下鉄一日券」「地下鉄・バス一日券・二日券」「バス・嵐電一日券」
現行「バス一日券」
「バス一日券」(700円)は、発売終了しました。
発売終了 | 2023年9月30日 |
使用期限 | 2024年3月31日 |
払い戻し |
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「バス・嵐電一日券」
「バス・嵐電一日券」(1,200円)は、発売終了しました。
発売終了 | 2023年3月31日 |
使用期限 | 2024年3月31日 |
払い戻し |
|
旧料金「バス一日券」「地下鉄一日券」「地下鉄・バス一日券・二日券」「バス・嵐電一日券」
京都市営地下鉄やバスの乗り放題切符「バス一日券」「地下鉄一日券」「地下鉄・バス一日券・二日券」「バス・嵐電一日券」は、表のように、2021年10月1日に値上げされました。
また、「地下鉄・バス二日券」は9月末で発売終了しました。
1日乗車券 | 2021年9月30日 以前 |
2021年10月1日 改定後 |
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バス一日券 | 大人 | 600円 | 700円⇒廃止 |
子供 | 300円 | 350円⇒廃止 | |
地下鉄一日券 | 大人 | 600円 | 800円 |
子供 | 300円 | 400円 | |
地下鉄・バス一日券 | 大人 | 900円 | 1,100円 |
子供 | 450円 | 550円 | |
地下鉄・バス二日券 | 大人 | 1,700円 | 廃止 |
子供 | 850円 | 廃止 | |
バス・嵐電一日券 | 大人 | 1,100円 | 1,200円⇒廃止 |
これら値上げ前の「バス一日券」「地下鉄一日券」「地下鉄・バス一日券」と「地下鉄・バス二日券」が手元にある場合は、下記の【使用期限】まで、差額を出さなくても、そのまま使えます。
また、払い戻しも【使用期限】までは可能です。ただし、手数料を取られます。
そして、【使用期限】以降は、払い戻しができなくなります。
差額を払って、新料金の一日券と引き換えるしかありません。なお、差額の支払いは現金のみです。
期間 | 取り扱い |
2022年(令和4年)3月31日まで | 現行の切符は、そのまま使えます。払い戻しも可能(手数料200円)。 |
2022年(令和4年)4月1日~2027年(令和9年)3月31日 | 値上げ分の差額支払いで新乗車券と交換(手数料はかかりません)。 |
【参考記事】「バス一日券」「地下鉄一日券」「地下鉄・バス一日券」
「トラフィカ京カード」
磁気式で割引付きのプリペイドカード「トラフィカ京カード」は、2021年(令和3年)9月30日で発売が終了しました。
手元にあるものは、下記の【使用期限】まで、これまで通り普通に使えます。地下鉄とバスの「乗り継ぎ割引」も適用されます。
「トラフィカ京カード」には、もともと払い戻しの取り扱いがありません。
でも、【使用期限】後から、特例的に期間限定で払い戻しが受けられます。使いかけのものでも対応してもらえます。
期間 | 取り扱い |
2023年(令和5年)3月31日まで | 払い戻しできません(現行通り) |
2023年(令和5年)4月1日~2028年(令和10年)3月31日 | 手数料なしで、払い戻ししてもらえます。 |
なお、払い戻しの計算式は、いたってシンプルです。
【参考記事】「トラフィカ京カード」とは?
地下鉄・バスの「昼間回数券」
地下鉄とバスそれぞれの「昼間回数券」は、2021年(令和3年)9月30日で、発売終了しました。
手元にあるものは、下記の【使用期限】まで、これまで通りに利用できます。
【使用期限(廃止日)】
- バス昼間回数券:2023年(令和5年)3月31日
- 地下鉄昼間回数券:買った日の翌月から3か月目の末日(下図)
払い戻しについても、地下鉄、バスともに、これまで通りに取り扱われます。
期間 | 取り扱い |
地下鉄昼間回数券 | |
切符に印字されている有効期限まで | 現行通り、払い戻しできます。ただし、手数料が200円かかります。有効期限が切れた後は払い戻しできません。 |
バス昼間回数券 | |
2023年(令和5年)3月31日まで | 現行通り、払い戻しできます。ただし、手数料が200円かかります。 |
2023年(令和5年)4月1日~2028年(令和10)年3月31日 | 手数料なしで、払い戻ししてもらえます。 |
払い戻しの計算式はこちら。
運賃の乗り継ぎ割引、PiTaPa「利用額割引」
「バス⇔バス」または「バス⇔地下鉄」を乗り継いだ際の運賃割引サービス(一部除く)と、PiTaPa利用者向けの運賃割引サービス「利用額割引」)も、下記の【廃止日】で廃止されます。
【参考記事】乗り継ぎ割引とは?
【参考サイト】PiTaPa利用額割引とは?
廃止対象の割引サービス
- ICカード(ICOCA、PiTaPaなど)で乗り継ぎした場合の運賃割引
- 「トラフィカ京カード」で乗り継ぎした場合の運賃割引
- 「バス・地下鉄普通連絡券」(市バス、京都バスと地下鉄の連絡乗車券)
- PiTaPaの「利用額割引」
乗り継ぎ割引の「連絡普通券」で、京阪バス・京阪京都交通バス⇔地下鉄のものは継続されます。
廃止日
取り扱いのまとめ(使用期限、廃止日、払い戻し)
以上の京都市の地下鉄、バスの1日券の値上げや廃止などの一連の動きを、日程ごとにまとめました。
日程 | 実施されること |
2021年9月30日 |
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2021年10月1日 |
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2021年12月31日 |
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2022年3月31日 |
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2023年3月31日 |
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2023年4月1日 |
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2023年9月30日 |
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2024年3月31日 |
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2027年3月31日 |
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2028年3月31日 |
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2029年3月31日 |
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1日乗車券の交換や払い戻しは、下記の場所で行われます。
市バス・地下鉄案内所 | 太秦天神川、京都駅前、コトチカ京都、北大路、烏丸御池 |
定期券発売所 | 三条京阪、四条、京都駅前、北大路、山科、竹田、六地蔵、二条 |
地下鉄各駅 | |
嵐電主要駅 | 「バス・嵐電一日券」の払い戻し限定(四条大宮駅,帷子ノ辻駅,嵐山駅,北野白梅町駅,西院事務所) |
表にありますが、一連の値上げや廃止の代わりに、2023年(令和5年)4月1日から、新しいICカードのICOCAとPiTaPaを使ったポイントサービスが始まります。
これは、1か月間の利用金額に応じて「利用額ポイント」や「乗り継ぎポイント」などが還元されるという内容のようです。正式に詳細が発表されましたら、あらためて取り上げたいと思います。
今回の1日乗車券の値上げや割引サービス廃止などの最新情報は、京都市の公式サイトで確認ください。
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