大阪の泉州や南河内、和歌山から京都方面へ日帰り行く際に、南海電車の「京都みやこびと1dayチケット」という切符を利用すると、交通費を安く節約できます。乗車駅によっては大阪市内に行くだけでもお得な場合もあります。
観光はもちろん、仕事や用事で出かける際には一度チェックしてみてください。
「京都みやこびと1dayチケット」ってどんな切符?
「京都みやこびと1dayチケット」は、南海電車の駅から京都までの大阪地下鉄、京阪電車が1日乗り放題で利用できる割引切符です。
以下の区間が乗り放題(乗り降り自由)です。
- 南海電車の乗車駅と難波駅を含む区間
- 大阪地下鉄の全線
- 京阪電車(京阪線)の全線 ※大津線は除く
泉州や南河内、和歌山の南海電車沿線から京都へは、難波駅や中百舌鳥駅から地下鉄で淀屋橋駅まで行き、そこから京阪電車で向かう(帰りはその逆)というルートが一般的ですが、「京都みやこびと1dayチケット」では経路は指定されていなく、なお且つ乗り放題なので、都合に応じてアレンジできるので便利です。
また、「京都みやこびと1dayチケット」には特典として、三十三間堂や六波羅蜜寺、青蓮院門跡、高台寺など提携の寺院や飲食店、土産物店で料金の割引など優待が受けられるクーポン券がついています。
「京都みやこびと1dayチケット」の種類と値段
「京都みやこびと1dayチケット」は4種類
「京都みやこびと1dayチケット」は、南海電車の乗車駅(利用を始める駅)によって「南海北部版」「南海中部版」「南海南部版」「泉北高速版」の4種類に分けられいて、それぞれに値段が設定されています。大人用のみの発売になっています。
種類 | 値段 | 有効区間(乗り放題できる区間) |
南海北部版 | 1,430円 |
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南海中部版 | 1,890円 |
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南海南部版 | 2,360円 |
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泉北高速版 | 1,890円 |
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※大阪のニュートラムも利用できます。
※京阪電車の大津線、男山ケーブルは利用できません。
※特急に乗車する場合は、別に料金が必要です。
京都の三条まで行く場合はどれくらい得?
京都の三条へ「京都みやこびと1dayチケット」を使った場合と、使わずに普通の運賃で行った場合の電車代を比べてみました。
南海電車の難波駅から大阪地下鉄(難波~淀屋橋:片道180円)、京阪電車(淀屋橋~三条:片道410円)を利用することを前提としています(往復)。
主な駅と京都の三条駅との間の往復電車代と比較
乗車駅 | 南海 | 地下鉄+京阪 | 合計 | 1dayチケット |
天下茶屋 | 300円 | 1,180円 | 1,480円 | 1,430円 5%お得 |
堺 | 520円 | 1,180円 | 1,700円 | 1,430円 16%お得 |
中百舌鳥 | 660円 | 1,180円 | 1,840円 | 1,430円 22%お得 |
湊 | 660円 | 1,180円 | 1,840円 | 1,890円 |
孝子 | 1,660円 | 1,180円 | 2,840円 | 1,890円 33%お得 |
白鷺 | 660円 | 1,180円 | 1,840円 | 1,890円 |
天見 | 1,180円 | 1,180円 | 2,360円 | 1,890円 20%お得 |
関西空港 | 1,840円 | 1,180円 | 3,020円 | 2,360円 22%お得 |
和歌山大学 | 1,660円 | 1,180円 | 2,840円 | 2,360円 17%お得 |
和歌山市 | 1,840円 | 1,180円 | 3,020円 | 2,360円 22%お得 |
紀見峠 | 1,280円 | 1,180円 | 2,460円 | 2,360円 4%お得 |
高野山 | 2,520円 | 1,180円 | 3,700円 | 2,360円 36%お得 |
和泉中央 | 1,100円 | 1,180円 | 2,280円 | 1,890円 17%お得 |
このように、全体としてはほとんどの駅からは値段的なメリットがあります。難波に近い新今宮駅や天下茶屋駅からでもお得です。
ただ、各版の区分けによってお得になる金額に開きがあり、なかには、湊駅~浜寺公園間の各駅と白鷺駅のように額は小さいですが損になる駅もあります (三条駅の先「出町柳駅」までを往復すると10円お得になります)。
乗り放題のメリットも大きい!
「京都みやこびと1dayチケット」は、大阪の地下鉄も京阪電車も「乗り放題」というメリットも魅力です。京都の市街地だけでなく、途中の伏見や宇治でも乗り降りできますし、京都の行き帰りに梅田や天王寺などにも立ち寄れます。
往復するだけなら値段的には損でも、数か所の駅で途中下車するとすぐに元が取れます。
「南部版」は大阪市内に行くだけでも得な場合も!
「京都みやこびと1dayチケット」の、特に「南海南部版」の区間からは大阪市内だけに行くときに利用しても、使いようによっては電車代が安く抑えられます。
例えば、南海電車の和歌山市駅から難波まで往復の普通運賃は1,840円、「京都みやこびと1dayチケット」の値段は2,360円(南海南部版)で、その差額は580円です。この差額が大阪地下鉄と京阪電車の電車代(乗り放題)とみることができます。
これだけでも激安ですが、例えば、地下鉄で難波駅から新大阪駅までは片道280円、梅田駅までは230円するので、大阪市内を地下鉄で数回移動すると元が取れます。
このように和歌山方面から大阪へ出かける際にも、「京都みやこびと1dayチケット」の利用を検討してみてください。
「京都みやこびと1dayチケット」の発売&有効期間
発売期間
「京都みやこびと1dayチケット」は1年を通し発売されています。
【2018年版】
2018年(平成30年)4月1日~2019年(平成31年)3月31日 ⇒終了しました。
有効期間
上記の発売期間中のうちの1日間(始発から終電まで)。
「京都みやこびと1dayチケット」はどこで買える?(購入方法)
「京都みやこびと1dayチケット」の購入は、南海電車の駅で利用当日はもちろん、事前にでも可能です。下記のようにチケットの種類によって買える駅が決まっています。
種類 | 購入できる駅 |
南海北部版 | 難波~堺間、難波~中百舌鳥間、汐見橋~岸里玉出の各駅 |
南海中部版 | 難波~孝子間、難波~天見間、汐見橋~岸里玉出間の各駅とりんくうタウン駅、高師浜線、多奈川線の各駅 |
南海南部版 | 和歌山大学前駅、紀ノ川駅、和歌山市駅、関西空港駅、紀見峠~高野山間の各駅、加太線の各駅 |
泉北高速版 | 泉北高速線の各駅 |
※駅によっては駅員が不在になる時間帯がありますが、その時は買えませんので注意してください。出かける予定が決まっていたら、事前に買っておいたほうが無難です。
「京都みやこびと1dayチケット」公式サイト
「京都みやこびと1dayチケット」の詳細や最新情報については、南海電車の公式サイトで確認ください。
「京都みやこびと1dayチケット」では、1か所の目的地まで単純に往復するだけでも値段的に安くなる場合が多いですが、損になってしまう場合も、乗り放題切符なので数か所で途中下車したり、足を延ばしたりするとすぐに元が取れます。せっかくの乗り放題という特徴を生かした予定を立てて、お得に京都や大阪に出かけましょう!
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