こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 「有馬・六甲周遊1dayパス」というお得な切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
神戸の有馬温泉と六甲山へ、日帰りで電車やバスなど公共交通機関を使って安く出かけたいというあなたは、まず「有馬・六甲周遊1dayパス」という切符をチェックください。
これは、神戸市内、大阪、京都、明石、姫路方面から六甲山と有馬温泉へアクセスする電車、バスなど交通機関のが一式セットになった1日乗車券です。
有馬温泉の「金の湯」または「銀の湯」の入浴券もついています。
交通機関は乗り放題で、使い勝手が良く、値段もお手頃。
ここでは、その「有馬・六甲周遊1dayパス」の内容や値段、発売期間、購入方法をまとめました。【2024年版】
「有馬・六甲周遊1dayパス」ってどんな切符?
はじめに、「有馬・六甲周遊1dayパス」どんな切符なのかを、みていきましょう。
日帰り専用です
「有馬・六甲周遊1dayパス」は、文字通り、1日用=日帰り用の切符です。
有馬温泉や六甲山だと、泊りがけで出かけたい人もいると思いますが、残念ながら、その際は使えません。
現代美術の展覧会「六甲ミーツ・アート」など、山上で開催されるイベント見学や夜景観賞にも便利です。
泊りがけには「有馬・六甲周遊2dayパス」で
有馬温泉&六甲山までのアクセス交通が乗り放題!
「有馬・六甲周遊1dayパス」では、六甲山と有馬温泉へアクセスする電車やバス、ケーブルカーなどの公共交通機関をほとんど利用できます。
そして、その全てが1日乗り放題です。
出発地によって、【基本フリー版】と【拡大版】(5種類)が用意されています。
種類 | 出発地 | |
基本フリー版 | 三宮、新神戸、有馬温泉、六甲から | |
拡大版 | 阪急版 | 京都、大阪、宝塚方面の阪急電車沿線から |
阪神版 | 大阪方面の阪神電車沿線から | |
神鉄版 | 三田、三木方面の神戸電鉄方面から | |
山陽明石以東版 | 須磨、垂水、明石方面の山陽電車沿線から | |
山陽全線版 | 姫路、高砂方面の山陽電車沿線から |
【基本フリー版】
「有馬・六甲周遊1dayパス」の【基本フリー版】では、下図の交通機関と範囲を利用できます。
【利用できる交通機関と乗り放題範囲】
三宮~有馬温泉 |
※三宮駅~有馬温泉駅までの所要時間は片道約30分です |
三宮~六甲山 |
|
有馬温泉~六甲山 |
|
特に、六甲山上~有馬温泉を結んでいる「六甲有馬ロープウェイ」が利用できるので、三宮~有馬温泉~六甲山~三宮と、ダイレクトに山越え(横断)できる点が特徴です。
【拡大版】京都、大阪、明石、姫路方面から
「有馬・六甲周遊1dayパス」の【拡大版】は、【基本フリー版】に加えて、京都、大阪、明石、姫路方面の各地から神戸までの電車アクセスがセットになったものです。
出発地から神戸までの区間も、1日乗り放題で利用できます。
種類 | 利用できる区間(1日乗り放題) |
阪急版 |
※有馬温泉へは地下鉄三宮駅~谷上駅を経由します。 |
阪神版 |
※有馬温泉へは地下鉄三宮駅~谷上駅を経由します。 |
神鉄版 |
|
山陽明石以東版 |
※有馬温泉へは新開地駅から神戸電鉄の利用になります。三宮駅~谷上駅の地下鉄は利用できません。 |
山陽全線版 |
※有馬温泉へは新開地駅から神戸電鉄の利用になります。三宮駅~谷上駅の地下鉄は利用できません。 |
有馬温泉の「金の湯」「銀の湯」入浴付き。
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、有馬温泉の公衆浴場「金の湯」「銀の湯」のどちらかに入浴できる利用券が付いています。
利用の際は休業日や営業時間に注意してください。
◆金の湯(有馬温泉駅から徒歩5分)
「金の湯」は、有馬温泉独特の茶色く濁った「金泉」(含鉄強塩泉)が楽しめる外湯です。
- 営業時間:8:00~22:00(入館は21:30まで)
- 定休日:第2・4火曜(祝日の場合は営業、その翌日が休み)、1月1日
◆銀の湯(有馬温泉駅から徒歩10分)
「銀の湯」は、「銀泉」と呼ばれる無色透明の炭酸泉、ラジウム泉を利用した外湯です。
- 営業時間:9:00~21:00(入館は20:30まで)
- 定休日:第1・3火曜(祝日の場合は営業、その翌日が休み)、1月1日
銀の湯は改修工事のため、4月下旬まで休業中です。
出かける前に「金の湯」「銀の湯」の定休日や営業時間など最新情報を、事前に公式サイトで確認ください。もし、行って閉まっていても、切符は払い戻ししてもらえません。
観光施設などで料金割引の特典も
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、六甲山や有馬温泉で提携の観光施設や土産物店、飲食店で料金の割引などが受けられる「施設優待券」も付いています。
優待券が使える主な施設
- 【有馬】有馬ます池
- 【有馬】有馬玩具博物館
- 【有馬】切手文化博物館
- 【有馬】太閤の湯(入浴施設)
- 【六甲】六甲山ガーデンテラス
- 【六甲】ROKKO森の音ミュージアム
- 【六甲】六甲山高山植物園 など
※このほかの対象店や特典内容など詳しくは、公式サイトで確認ください(本記事の最後にリンクがあります)。
「有馬・六甲周遊1dayパス」の値段は?(2024年版)
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「基本フリー版」「拡大版」の値段は下記の通りです。
大人用のみの発売となっています。
基本フリー版 | 2,400円 |
阪急版 | 2,600円 |
阪神版 | 2,500円 |
神鉄版 | 2,600円 |
山陽明石以東版 | 2,800円 |
山陽全線版 | 3,100円 |
これらの「有馬・六甲周遊1dayパス」の値段がどれくらいお得なのか、みてみましょう。
三宮~有馬温泉・六甲山のアクセスする場合、通常の交通費(運賃)は、こんな感じです。
【三宮から有馬・六甲山の通常運賃】
三宮~六甲山・有馬温泉~三宮・「横断」通常合計 | 2,990円 |
(内訳)
有馬温泉へのアクセスルート
【地下鉄&神鉄】三宮駅~谷上駅~有馬温泉駅 | 片道690円 |
六甲山へのアクセスルート
【阪急電車】神戸三宮駅~六甲駅 | 片道200円 |
【神戸市バス】阪急六甲駅~六甲ケーブル下 | 片道210円 |
【六甲ケーブル】ケーブル下~六甲山上 | 片道600円 |
【六甲山上バス】六甲山頂~ロープ山頂 | 片道260円 |
合計 | 片道1,260円 |
有馬温泉~六甲山のアクセスルート
【六甲有馬ロープウェイ】ロープ山頂~有馬温泉 | 片道1,030円 |
特に六甲山へのアクセスは、いろんな乗り物を乗り継ぐので、交通費がけっこうかさみます。
そのため、地元の三宮からでも、普通に行くより「有馬・六甲周遊1dayパス」(基本フリー版)を使った方がお得。
交通費だけで約2割も安くなります。
実際は「金の湯」「銀の湯」の利用料も含まれているので、3割以上もお得です。
ただ、電車で三宮~有馬温泉を往復するだけでは損です。「有馬・六甲周遊1dayパス」は六甲山を越えることで値打ちが出ます。
また、「有馬・六甲周遊1dayパス」で利用できる交通機関は、全て1日乗り放題(乗り降り自由)です。
行って帰るだけでなく、そのメリットを生かせば、さらにお得さが増します。
「金の湯」「銀の湯」の利用料
金の湯 | 平日650円、土休日800円 |
銀の湯 | 平日550円、土休日700円 |
※GW、お盆期間は毎日「土休日」料金です。
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「基本フリー版」で、これだけお得なので、「拡大版」になると、お得さも「拡大」です。
「基本フリー版」とそれぞれの「拡大版」との差額は、100円~700円しかありません。
この金額は、出発地から神戸まで行き帰りの電車代とみることができます。
例えば、「阪急版(2,600円)」の場合、差額は200円です。
片道あたり、たった100円です。京都や梅田、宝塚など阪急沿線のどこからでも100円です。初乗り運賃よりも安いです。
繰り返しになりますが、実際は乗り放題なので、有馬や六甲山のついでに、途中下車したり、梅田や京都などへ足を伸ばしたりできます。
ほかの「拡大版」でも同じです。「阪神版」に至っては、全線乗り放題で100円と激安です。
「有馬・六甲周遊1dayパス」の発売期間&有効期間は?(2024年版)
「有馬・六甲周遊1dayパス」(基本フリー版、拡大版とも)は期間限定発売です。
発売期間(買える期間)
2024年(令和6年)4月1日~12月15日
有効期間(使える期間)
2024年(令和6年)4月1日~12月15日のうちの好きな1日
※利用当日は、各交通機関とも始発から最終まで乗り放題できます。
「有馬・六甲周遊1dayパス」はどこで買える?(購入方法)
「有馬・六甲周遊1dayパス」は、発売期間中に下記の場所で購入できます。
利用する(出かける)当日に買えますし、事前に買っておくこともできます。事前購入したときは、有効期間に注意してください。
なお、支払い方法は現金のみです。
三宮で買えるところ
【神戸市営地下鉄】三宮駅(東口)「市バス・地下鉄お客様サービスコーナー」 |
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【阪急電車】神戸三宮駅(東口)「ごあんないカウンター」 |
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【阪神電車】神戸三宮駅(西口)「駅長室」「サービスセンター」 |
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三宮以外で買えるところ
基本フリー版 |
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阪急版 |
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阪神版 |
※難波駅では買えません。 |
神鉄版 |
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山陽明石以東版 |
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山陽全線版 |
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※買ったあとで使わなくなった場合は、一式すべて未使用で、有効期間内でしたら、各版の発売窓口で払い戻ししてもらえます(基本フリー版は地下鉄三宮、新神戸駅)。ただし手数料がかかります(1枚210円~)。
「有馬・六甲周遊1dayパス」公式サイト
「有馬・六甲周遊1dayパス」の最新情報については、各鉄道会社の公式サイトで確認ください。
有馬温泉や六甲山に行く時に「有馬・六甲周遊1dayパス」は安さで魅力的な切符です。せっかく利用するなら、有馬温泉と六甲山の両方を満喫したいところですが、ゆっくりしすぎると日帰りでは時間が足りなくなります。予定の組み方がポイントです。
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、「金の湯/銀の湯」の利用券が付いているので、個人的には、先に有馬に行ってから六甲山に向かった方が効率的かなと思います。山頂で夕暮れまで過ごすと夜景も楽しめますし。参考までに。
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