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【この記事の内容】
- 「有馬・六甲周遊1dayパス」という割引切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
神戸の有馬温泉と六甲山へ、電車やバスなど公共交通機関を使って、日帰りでなるべく安く出かけたいあなたは、まず「有馬・六甲周遊1dayパス」という期間限定切符に着目ください。
これは、神戸市内、そして大阪、京都、明石、姫路方面から六甲山と有馬温泉へアクセスする電車、バスなど交通機関が一式セットになった1日乗車券です。
さらに、有馬温泉の「金の湯」または「銀の湯」の入浴券もついています。
乗り放題で使い勝手が良く、値段もリーズナブルです。
ここでは「有馬・六甲周遊1dayパス」の内容や値段、発売期間、購入方法をまとめました。【2022年版】

「有馬・六甲周遊1dayパス」(2022年版)の発売は終了しました(12月18日)。
「有馬・六甲周遊1dayパス」ってどんな切符?
日帰りのお出かけ専用
「有馬・六甲周遊1dayパス」は、文字通り、1日用=日帰り用の格安切符です。
有馬温泉や六甲山だと泊りがけで行く人も多いと思いますが、残念ながら、その時は使えません。
各地から有馬温泉&六甲山まで乗り放題!「横断」も可能
「有馬・六甲周遊1dayパス」は、六甲山と有馬温泉へアクセスする電車やバス、ケーブルカーなどの公共交通機関の全てが1日乗り放題です。
特に、六甲山上~有馬温泉を結んでいるロープウェイが利用できるので、市街地~有馬温泉~六甲山~市街地と、ダイレクトに山越え「横断」できる点が特徴です。
毎年秋に開催される芸術祭「六甲ミーツ・アート」など、山上のイベント見学に使えます。
神戸市内、大阪、京都、姫路からなど出発地別に6種類
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、三宮からの利用に便利な「基本フリー版」と神戸市内や京都、大阪、明石、姫路方面からの電車とセットになった「拡大版」の6種類が用意されています。
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「拡大版」発売路線
- 阪急電車【阪急版】京都、大阪、宝塚方面から
- 阪神電車【阪神版】大阪梅田、難波方面から
- 神戸電鉄【神鉄版】三木、小野、三田方面から
- 山陽電車【山陽明石以東版、山陽全線版】明石、姫路方面から
「基本フリー版」で利用できるアクセスルート
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「基本フリー版」では、次の交通機関が利用できます。すべて1日乗り放題です。
三宮~有馬温泉 |
※三宮駅~有馬温泉駅までの所要時間は片道約30分です |
三宮~六甲山 |
|
有馬温泉~六甲山 |
|
「拡大版」で利用できる電車区間
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「拡大版」は、上記の「基本フリー版」に加えて、それぞれの私鉄の指定区間が1日乗り放題で利用できます。
種類 | 利用できる区間(1日乗り放題) |
阪急版 |
※有馬温泉へは地下鉄三宮駅~谷上駅を経由します。 |
阪神版 |
※有馬温泉へは地下鉄三宮駅~谷上駅を経由します。 |
神鉄版 |
|
山陽明石以東版 |
※有馬温泉へは新開地駅から神戸電鉄の利用になります。三宮駅~谷上駅の地下鉄は利用できません。 |
山陽全線版 |
※有馬温泉へは新開地駅から神戸電鉄の利用になります。三宮駅~谷上駅の地下鉄は利用できません。 |
有馬温泉の「金の湯」「銀の湯」入浴付き。
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、有馬温泉の公衆浴場「金の湯」「銀の湯」のどちらかに入浴できる利用券が付いています。
利用の際は休業日や営業時間に注意してください。
◆金の湯(有馬温泉駅から徒歩5分)
「金の湯」は、有馬温泉独特の茶色く濁った「金泉」(含鉄強塩泉)が楽しめる外湯です。
- 営業時間:8:00~22:00(入館は21:30まで)
- 定休日:第2・4火曜(祝日の場合は営業、その翌日が休み)、1月1日
◆銀の湯(有馬温泉駅から徒歩10分)
「銀の湯」は、「銀泉」と呼ばれる無色透明の炭酸泉、ラジウム泉を利用した外湯です。
- 営業時間:9:00~21:00(入館は20:30まで)
- 定休日:第1・3火曜(祝日の場合は営業、その翌日が休み)、1月1日
コロナの状況もありますので、「金の湯」「銀の湯」の定休日や営業時間など最新情報を、事前に公式サイトで確認ください。もし、行って閉まっていても、切符は払い戻ししてもらえません。
観光施設などで料金割引の特典付き
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、六甲山や有馬温泉で提携の観光施設や土産物店、飲食店で料金の割引などが受けられる「施設優待券」も付いています。
優待券が使える主な施設
- 【有馬】有馬ます池
- 【有馬】有馬玩具博物館
- 【有馬】切手文化博物館
- 【有馬】太閤の湯殿館(資料館)
- 【有馬】太閤の湯(入浴施設)
- 【六甲】六甲山ガーデンテラス
- 【六甲】ROKKO森の音ミュージアム
- 【六甲】六甲山高山植物園
- 【六甲】自然体感展望台「六甲枝垂れ」 など
※詳しくは、公式サイトで確認ください。
「有馬・六甲周遊1dayパス」の値段は?(2022年版)
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「基本フリー版」「拡大版」の値段は下記の通りです。
大人用のみの発売となっています。
基本フリー版 | 2,300円 |
阪急版 | 2,500円 |
阪神版 | 2,400円 |
神鉄版 | 2,500円 |
山陽明石以東版 | 2,700円 |
山陽全線版 | 3,000円 |
これら「有馬・六甲周遊1dayパス」の値段がどれくらいお得なのか、みてみましょう。
三宮~有馬温泉・六甲山のアクセスする場合、通常の交通費(運賃)は、このようになっています。
【三宮から有馬・六甲山の通常運賃】
三宮~六甲山・有馬温泉~三宮・「横断」通常合計 | 2,970円 |
(内訳)
有馬温泉へのアクセスルート
【地下鉄&神鉄】三宮駅~谷上駅~有馬温泉駅 | 片道680円 |
六甲山へのアクセスルート
【阪急電車】神戸三宮駅~六甲駅 | 片道190円 |
【神戸市バス】阪急六甲駅~六甲ケーブル下 | 片道210円 |
【六甲ケーブル】ケーブル下~六甲山上 | 片道600円 |
【六甲山上バス】六甲山頂~ロープ山頂 | 片道260円 |
合計 | 片道1,260円 |
有馬温泉~六甲山のアクセスルート
【六甲有馬ロープウェイ】ロープ山頂~有馬温泉 | 片道1,030円 |
特に六甲山への交通費は、いろんな乗り物を乗り継ぐので、まともに払うとけっこうかかります。
そのため、地元の三宮からでも、普通に行くより「有馬・六甲周遊1dayパス」(基本フリー版)を使った方がお得。23%も安くなります。
実際は「金の湯」「銀の湯」の利用料も含まれているので、もっとお得です。
ただ、電車で三宮~有馬温泉を往復するだけでは損です。「有馬・六甲周遊1dayパス」は六甲山を越えることで値打ちが出ます。
また、「有馬・六甲周遊1dayパス」の交通機関は、乗り放題(乗り降り自由)です。行って帰るだけでなく、そのメリットを生かせば、さらにお得さが増します。
「金の湯」「銀の湯」の利用料
金の湯 | 650円 |
銀の湯 | 550円 |
「有馬・六甲周遊1dayパス」の「基本フリー版」で、これだけお得なので、「拡大版」になると、お得さも”拡大”です。
「基本フリー版」とそれぞれの「拡大版」との差額は、100円~700円しかありません。この金額は、出発地から神戸まで、行き帰りの電車代とみることができます。
例えば、「阪急版(2,500円)」の場合、差額は200円です。
片道あたり、たった100円です。京都や梅田、宝塚など阪急沿線のどこからでも100円です。初乗り運賃よりも安いです。
繰り返しになりますが、実際は乗り放題なので、有馬や六甲の行き帰りに梅田や京都などへ途中下車したり、足を伸ばしたりと自由にできます。
ほかの「拡大版」でも同じです。「阪神版」に至っては片道50円と激安です。
有馬温泉へは高速バスよりも安く行ける!
有馬温泉へのアクセス手段として、大阪、京都から高速バスも運行されています。
乗り換えなしで行ける利点がありますが、単純に往復するだけでも値段的には「有馬・六甲周遊1dayパス」の方がお得です。
大阪梅田~有馬温泉 (阪急バス他、約55分) |
片道1,400円 (往復2,800円) |
「阪急版」2,500円、所要約60分 |
京都駅~有馬温泉 (京阪バス他、約75分) |
片道1,850円 (往復3,700円) |
「阪急版」2,500円、所要約110分 |
「有馬・六甲周遊1dayパス」の発売期間&有効期間は?(2022年版)
発売期間(買える期間)
「有馬・六甲周遊1dayパス」(基本フリー版、拡大版とも)は期間限定発売です。
2022年(令和4年)4月1日~12月18日
有効期間(使える期間)
2022年(令和4年)4月1日~12月18日のうちの好きな1日
※利用当日は、始発から最終まで乗り放題できます。
「有馬・六甲周遊1dayパス」はどこで買える?(購入方法)
「有馬・六甲周遊1dayパス」は、発売期間中に下記の場所で購入できます。
利用する当日に買えますし、事前に買っておくこともできます。ただ、事前購入したときは、先日の有効期間に注意してください。
三宮で買えるところ
【神戸市営地下鉄】三宮駅(東口)「市バス・地下鉄お客様サービスコーナー」 |
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【阪急電車】神戸三宮駅(東口)「ごあんないカウンター」 |
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【阪神電車】神戸三宮駅(西口)「駅長室」「サービスセンター」 |
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三宮以外で買えるところ
基本フリー版 |
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阪急版 |
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阪神版 |
※難波駅では買えません。 |
神鉄版 |
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山陽明石以東版 |
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山陽全線版 |
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「有馬・六甲周遊1dayパス」公式サイト
「有馬・六甲周遊1dayパス」の最新情報については、各鉄道会社の公式サイトで随時確認ください。
- 「基本フリー版」⇒神戸市交通局の公式サイトへ
- 「阪急版」⇒阪急電車の公式サイトへ
- 「阪神版」⇒阪神電車の公式サイトへ
- 「神鉄版」⇒神戸電鉄の公式サイトへ
- 「山陽明石以東版」「山陽全線版」⇒山陽電車の公式サイトへ
有馬温泉や六甲山に行く時に「有馬・六甲周遊1dayパス」は安さで魅力的な切符です。せっかく利用するなら、有馬温泉と六甲山の両方を満喫したいところですが、ゆっくりしすぎると日帰りでは時間が足りなくなります。予定の組み方がポイントです。
「有馬・六甲周遊1dayパス」には、「金の湯/銀の湯」の利用券が付いているので、個人的には、先に有馬に行ってから六甲山に向かった方が効率的かなと思います。山頂で夕暮れまで過ごすと夜景も楽しめますし。参考までに。
【参考】神戸のお得な切符一覧
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