
こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」という2種類の地下鉄とバスの1日乗車券を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
大阪市内を、地下鉄やバスを使って移動する際、交通費をできるだけ安く、少しでも節約したいというあなたは、まず大阪メトロの「エンジョイエコカード」と「大阪メトロパス」という2種類の切符をチェックください。
「エンジョイエコカード」と「大阪メトロパス」は、どちらも大阪の地下鉄(メトロ)とシティバス専用の乗り放題切符です。
大阪市内は、地下鉄やバスの路線が発達しています。これらを乗り継ぐと、だいたいの場所へ行くことができます。
でも、特に地下鉄は、運賃が市内のJRや私鉄に比べて高め。1日に3回程度乗り降りするようでしたら、これら1日乗車券の方が安くつきます。2日用もあります。
ここでは、「エンジョイエコカード」と「大阪メトロパス」それぞれの内容、値段、発売期間、購入方法を紹介します。


1日乗車券「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」ってどんな切符?
「エンジョイエコカード」と「大阪メトロパス」は、内容的には全く同じものです。後述しますが、値段と発売方法(買い方)が異なります。
まずは、共通する内容をみてみましょう。
地下鉄とバスの全路線が乗り放題!
「エンジョイエコカード」と「大阪メトロパス」では、大阪地下鉄(メトロ)、ニュートラム、大阪シティバス、いまざとライナーの全線を、乗り放題(乗り降り自由)できます。
※「ニュートラム」は、南港地区を走る新交通システムで、地下鉄のコスモスクエア駅と住之江公園駅の間を走っています。「いまざとライナー」は、今里駅と長居、あべの橋(天王寺)方面を結ぶ路線バスです。
地下鉄が直通している私鉄の区間では利用できません。私鉄区間をまたいで乗車する際は、境界の駅から(まで)の通常運賃が別にかかります。
乗車している区間が、地下鉄か私鉄かという案内は基本ありませんので、土地勘のない人は事前確認をおすすめします。
地下鉄の直通区間 | 境界駅 | |
北大阪急行 | 千里中央方面 | (御堂筋線)江坂駅 |
阪急電車 | 北千里・高槻市・京都方面 | (堺筋線)天神橋筋六丁目駅 |
近鉄電車 | 生駒・登美ヶ丘方面 | (中央線)長田駅 |
観光施設などの割引特典付き!
「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」を、大阪市内の約30ヵ所の観光施設などで提示すると、入場料などの割引が受けられます。
【割引特典が受けられる主な施設】
- 大阪城天守閣
- 大阪城西の丸庭園
- 梅田スカイビル空中庭園
- 空庭温泉
- 通天閣
- 天王寺動物園
- 天保山大観覧車
- 四天王寺
- キッズプラザ大阪
- スパワールド「世界の大温泉」
- 大阪水上バス「アクアライナー」
- 帆船型観光船「サンタマリア」
- 大阪歴史博物館
- 大阪市立科学館
- 絹谷幸二 天空美術館
- 国立文楽劇場
- 天満天神繁盛亭(寄席) など ※順不同
※割引特典が受けられるのは、「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」の利用と同じ日だけです。
大阪地下鉄・バス「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」の値段は?
大阪地下鉄、シティバスの乗り放題切符「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」それぞれの値段はこちら。
切符 | 種類 | 大人 | 子供 |
エンジョイエコカード(1日用) | 平日用 | 800円 | 300円 |
土休日用 | 600円 | ||
大阪メトロパス | 1日用 | 700円 | 300円 |
2日用 | 1,300円 | ー |
「大阪メトロパス」の2日用は、連続した2日間限定です(飛び飛びはダメ)。
「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」は、先述のとおり、まったく同じ内容の乗り放題切符ですが、値段が違います(大人用)。
以下のように、上手く買い分けると、ちょっとでもお得です。
平日の1日 | 大阪メトロパス1日用 |
土休日の1日 | エンジョイエコカード土日祝用 |
平日の2日間 | 大阪メトロパス2日用 |
平日1日と土休日1日の2日間 | 大阪メトロパス2日用 |
土休日の2日間 | エンジョイエコカード土日祝用×2枚 |
「エンジョイエコカード」の平日用と土日祝用の使い分けはカレンダー通りが原則です。
平日に土日ダイヤで運行される場合も基本は「平日用」。ただし、年末年始などに「土日祝用」が特別に適用されることもあります(この場合、時期がくると告知があります)。
なお、子供用は、曜日に関係なく使えます(全日用)。
参考までに、大阪地下鉄(メトロ)・ニュートラムとシティバスの普通運賃はこのようになっています。
地下鉄・ニュートラム1区 | 180円(子供90円) |
地下鉄・ニュートラム2区 | 230円(子供120円) |
地下鉄・ニュートラム3区 | 280円(子供140円) |
地下鉄・ニュートラム4区 | 330円(子供170円) |
地下鉄・ニュートラム5区 | 380円(子供190円) |
シティバス・いまざとライナー(均一料金) | 210円(子供110円) |
※(参考)主な区間の普通運賃(大人片道)
梅田駅~心斎橋/難波駅 | 230円 |
梅田駅~天王寺駅 | 280円 |
梅田駅~新大阪駅 | 230円 |
梅田駅~コスモスクエア駅 | 280円 |
梅田駅~森ノ宮駅 | 230円 |
東梅田駅~谷町四丁目駅 | 230円 |
梅田駅~日本橋/動物園前駅 | 230円 |
梅田駅~中百舌鳥駅 | 330円 |
地下鉄・バス乗り継ぎ割引 | 地下鉄とバスの運賃合計から100円引き |
※運賃の検索はこちら
利用区間にもよりますが、おおむね平日は1日3~4回、土日祝は2~3回乗り降りすると元が取れる感じです。
大阪地下鉄・バス「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」の発売期間と有効期間は?
発売期間(買える期間)
有効期間(使える期間)
「大阪メトロパス」は、2023年4月30日までの好きな1日間、または連続した2日間。
※利用当日は、始発便から最終便まで乗り放題できます。割引特典の対象施設は、同じ日の営業時間内に限って利用できます。
大阪地下鉄・バス「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」はどこで買える?(購入方法)
「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」とも、利用当日はもちろん、事前にでも買うことができます。
ただし、購入方法(買い方)が異なります。特に「大阪メトロパス」はインターネットでしか買えません。
エンジョイエコカード(地下鉄の駅発売)
1日乗車券「エンジョイエコカード」は、地下鉄の駅で買えます。
- 地下鉄各駅の券売機
- 地下鉄駅の定期券発売所(梅田、東梅田、難波、天王寺、谷町九丁目、堺筋本町、玉出、京橋、なかもず、平野、弁天町、太子橋今市、ポートタウン東)
- 地下鉄駅構内の売店(ローソン)
「エンジョイエコカード」は、日付が入っていない状態で販売されています。事前に購入する際は、平日用と土日祝用の買い間違いに注意してください。
買った後は、いつでも使えます。改札機やバスの読み取り機に通すだけです。
※「エンジョイカード」を買った後で使わなくなった場合は、未使用の場合に限って購入した場所で払い戻ししてもらえます。ただし手数料が220円かかります。
1日乗車券「エンジョイエコカード」についてや最新情報は、大阪メトロの公式サイトで確認ください。
大阪メトロパス(インターネット限定)
「大阪メトロパス」は、インターネット限定発売です。スマホやパソコンから、いつでも購入サイトにアクセスして買うことができます。
駅では買えません。
「大阪メトロパス」は、チケットレスではありません。切符の現物が無いと、地下鉄やバスには乗れません。
購入サイトで買うと、すぐにメールでバウチャー(購入証)が届きます。利用する際は、それを下記の指定場所で提示して、切符の現物と引き換えるというひと手間が必要です。
- 大阪メトロ案内カウンター(新大阪)
- 大阪メトロ梅田定期券発売所
- 大阪メトロなんば定期券発売所
- 大阪メトロ天王寺定期券発売所
このように、引き換え場所が非常に限られていますので、「大阪メトロパス」を買うにあたっては、そこへ立ち寄れるかどうかも、確認ください。
※「大阪メトロパス」は購入すると変更や払い戻しはできません。
【参考】その他の大阪地下鉄・バスの乗り放題切符
大阪地下鉄(メトロ)とシティバスの乗り放題切符には、「エンジョイエコカード」と「大阪メトロパス」以外にも、次のようなものがあります。
あわせて、検討してみてください。あなたの行先や目的によっては、お得になるかもしれません。
特に、大阪市内の観光施設(海遊館、USJ以外)へ行く場合は、「大阪周遊パス」がおすすめです。
大阪周遊パス(1日券、2日券) | 【1日券】大阪地下鉄・シティバス、市内の私鉄(近鉄、南海、阪急、阪神、京阪)の1日乗り放題と観光施設40か所以上の利用がセット。大人2,800円 |
【2日券】大阪地下鉄・シティバスの2日乗り放題と、市内の観光施設40か所以上の利用がセット。大人3,600円 | |
京阪・Osaka Metro1日フリーチケット | 大阪地下鉄・シティバスと京阪電車(大阪~京都)が1日乗り放題。大人1,800円。 |
大阪あおぞらきっぷ | 全日空の伊丹到着便利用者向け。伊丹空港~大阪市内のバス往復と大阪地下鉄・シティバスの1日乗り放題がセット。航空券の予約時に申し込み。大人1,800円。 |
バスモバイルチケット1日券 | 大阪シティバスのみ1日乗り放題。スマホアプリ用。大人500円、子供100円。 |
「エンジョイエコカード」「大阪メトロパス」には、観光施設の割引特典が付いてますが、施設や使い方によっては、「大阪楽遊パス」が安くつきます。
「大阪楽遊パス」は、市内の観光施設20か所以上が2,000円(1日券)で利用できるQRコード式の周遊券です。地下鉄やバスなど交通機関は付いていません。
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