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この記事の内容
- JR西日本の「サイコロきっぷ」を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
今年(2022年)の8月~10月に、あまりお金をかけずに、ちょっと旅行に出かけたいなぁと思っているあなたは、JR西日本の「サイコロきっぷ」に着目してみてください。
これは、サイコロで旅先を決めて、そこまでの新幹線や特急列車が往復5,000円で利用できるというおもしろい切符です。
その行先は、7か所設定されています。好きに選べません。出た目次第の運次第。「水曜どうでしょう」的な旅が楽しめます。
でも、どこに当たっても、値段的には5~8割引きとかなりお得です。
ただ、「サイコロきっぷ」は大阪市内からの出発限定。また、購入方法が通常の切符と違っています。
ここでは、「サイコロきっぷ」の内容、発売期間、購入方法などをまとめました。

JR西日本「サイコロきっぷ」ってどんな切符?
JR西日本の「サイコロきっぷ」とは、大阪市内からサイコロの出た行先まで新幹線、または特急列車の普通指定席が往復利用できる切符です。
行先は7か所からサイコロで決める!
「サイコロきっぷ」では、行先をサイコロで決めます。その設定されている行先と確率は、次の7か所です。
行先 | 途中下車できる駅 | 当たる確率 |
白浜駅 | ー | 1/6 |
餘部駅 (福知山線・播但線経由) |
城崎温泉駅 | 1/6 |
東舞鶴駅 (山陰線経由) |
西舞鶴駅 | 1/6 |
倉敷駅 | 岡山駅 | 1/6 |
芦原温泉駅 (湖西線経由) |
福井駅 | 1/6 |
尾道駅 | ー | 5/36 |
博多駅 | ー | 1/36 |
サイコロの出目に「博多」はありません。「尾道」が出ると、さらに「尾道」と「博多」の「自動」抽選が行われます。
当選確率は「尾道」が5/6、「博多」は1/6です。
※このとき、「博多」になった場合、「尾道」へ変更することはできません。
大阪市内から出発、指定席利用!
「サイコロきっぷ」は、大阪市内の駅(下図)から上記の行先へ出発して、帰って来るもの限定になります。
※「大阪市内」の範囲内は乗り降り自由ではありません。往きの乗車と帰りの下車1回ずつです。また、尼崎駅では乗り降りできません。
大阪市内の駅とサイコロの出た駅との移動には、新幹線または特急列車の指定席を行き帰り1回ずつ利用できます(行先によっては途中、普通列車に乗り換え)。
途中下車は、指定駅に限ってできます。それ以外の駅で下車すると、その先の区間は無効になります。
※有効期間内でしたら、途中下車の指定駅では、下車して宿泊も可能です。
大阪市外から利用する場合は、市内までの運賃が別に必要です。ただし、行先までの経路上にある駅からは「途中乗車」できます。
例)「サイコロきっぷ」の行先が「倉敷」(新大阪~岡山は新幹線利用)
- 京都駅からの場合は、東淀川駅までの運賃が別に必要です。
- 和歌山駅からの場合は、杉本町駅までの運賃が別に必要です。
- 三ノ宮駅からの場合、追加運賃は不要。予約の新幹線によっては、新大阪駅ではなく、新神戸駅や西明石駅、姫路駅から利用できます。
- 姫路駅からの場合は、追加運賃なしに利用できます。
なお、実際の行先の方も、出目通りではなく、指定のルート上にある途中駅にす設定することも可能です。
例えば、出目が「餘部」の場合、途中の「香住」駅を行先にできます(切符は大阪市内~餘部のままで、香住駅~餘部駅の区間を捨てる)。
香住駅で下車して、観光や宿泊。帰りは「香住」駅から乗車して大阪へという行程もOKです。
また、行先を餘部よりも先、例えば「浜坂」駅にすることもできます。この場合、餘部駅~浜坂駅の通常運賃(特急を利用する場合は特急料金も)が追加で必要です。
※実際の利用区間が短くなっても、返金はありません。
最大6人で出かけられます。
サイコロの出た行先へは、1~6人「いっしょ」に旅行できます。
「サイコロきっぷ」の利用人数(必要枚数)は、エントリー(申し込み)の際に指定します。
そして、購入時に、その全員分を、同じ日程、同じ区間、同じ列車で予約します。日程や列車を分けたりできません。
なお、実際に「サイコロきっぷ」を利用する人は、予約した本人でなくてもかまいません。
最大2泊3日の旅行にも使える!
「サイコロきっぷ」は、連続した3日間有効です。このため、日帰りだけでなく、泊りがけの旅行にも使えます。
JR西日本「サイコロきっぷ」の値段は?
あらためて、「サイコロきっぷ」の値段はこちら。大人・子供共通です。
大人・子供 | 5,000円 |
この金額で往復分です。同行者がいる場合は、人数分がかかります。
見るからに安さ全開ですが、念のため、行先ごとの通常運賃・料金と比べてみました。
行先 | 乗車列車の例 | 正規往復(割引率) |
白浜駅 | 新大阪駅~白浜駅(くろしお) | 11,400円(56%割引) |
餘部駅 | 大阪駅~城崎温泉駅(こうのとり)+城崎温泉駅~餘部駅(普通) | 12,060円(59%割引) |
東舞鶴駅 | 大阪駅~京都駅(新快速)+京都駅~東舞鶴駅(まいづる) | 9,180円(46%割引) |
倉敷駅 | 新大阪駅~岡山駅(のぞみ)+岡山駅~倉敷駅(普通) | 13,360円(63%割引) |
芦原温泉駅 | 大阪駅~芦原温泉駅(サンダーバード) | 13,380円(63%割引) |
尾道駅 | 新大阪駅~福山駅(のぞみ)+福山駅~尾道駅(普通) | 17,300円(71%割引) |
博多駅 | 新大阪駅~博多駅(のぞみ) | 29,240円(82%割引) |
このように、「サイコロきっぷ」は5~8割もお得です。
JR西日本「サイコロきっぷ」の発売期間と有効期間は?
発売期間(買える期間)
「サイコロきっぷ」は、上記の期間中に買うわけですが、その前に、エントリー(申し込み=サイコロを振る)をしておく必要があります(後述します)。
有効期間(使える期間)
「サイコロきっぷ」で、実際に旅行に出かけられるのは、下記の期間内です。
繰り返しになりますが、最長2泊3日の旅行に使えます。
JR西日本「サイコロきっぷ」の買い方は?(購入方法)
「サイコロきっぷ」の購入に必要なもの
「サイコロきっぷ」を買うには、以下のものを準備します。
- スマホ
- クレジットカード(支払い用)
- WESTERアプリ(あらかじめダウンロードしておいてください。無料)
- J-WESTネット会員への登録(会員でない場合、無料)
※J-WESTネット会員とは、JR西日本の予約サイト「e5489」あるいは「おとなび」を利用のためのものです。JR西日本の公式サイトから簡単に登録できます。会費などは発生しません。
「サイコロきっぷ」購入の流れ
「サイコロきっぷ」を買うには、3段階の手続きを踏みます。
- エントリー(申し込み)します。⇒専用サイトで。
- サイコロを振ります。⇒WESTERアプリで。
- 「サイコロきっぷ」の購入します。⇒「e5489」で。
(1)エントリー(申し込み)します。
「サイコロきっぷ」には、他の切符にはない「エントリー(申し込み)」という手続きがあります。
エントリーは、2022年7月19日~9月30日の間に、スマホやパソコンから、JRの「サイコロきっぷ」専用ページへアクセスして行います。
エントリーをしないと、サイコロは振れませんし、購入もできません。
エントリーの際には、1人1回4,500円が発生します。これは切符代の5,000円に含まれるものです。同行者がいる場合は、人数分が必要です(最大6人)。
エントリーは1人2回まで。ただし、2回目は1回目の「サイコロきっぷ」を購入した後からできるようになります(受付は7月30日から)。
1回目と2回目で同じ目が出た場合は「博多」も選べます。2回とも「博多」だったら「博多」です。
(2)サイコロを振ります。
エントリーした後、しばらくして登録したメールアドレスにメールが届きます。そこに記載されているリンクから、「WESTERアプリ」に移動します。
そこで、サイコロを振ります。そして、行先が決まります。
(3)「サイコロきっぷ」を購入します。
エントリーして行先が決まった後、「サイコロきっぷ」が購入できるようになると、「J-WESTネット会員」のサポートページとメールで通知されます(最長10日ほどかかります)。
その案内に従って、JR西日本の予約サイト「e5489」で、日付や列車を予約して、「サイコロきっぷ」の購入手続きを行います。その際、1人500円が発生します。
※エントリー完了後、「サイコロきっぷ」の購入ができるようになるまで最長10日間かかるとのことです。旅行の時期を決めているときは、早めにエントリーしている方が無難です。
※切符の購入(=列車の予約)は、行き帰りそれぞれの乗車する日の1ヶ月前10時00分から、できるようになります。旅行の予定が1か月以上先の場合は、購入する時期を調整ください。
※切符を購入した後で、、利用日や予約した列車を変更したい場合は、切符(現物)の受け取り前でしたら、「e5489」で何回でもできます。切符の受け取り後は、利用日の変更はできませんが、列車の変更は1回だけ可能です。
JR西日本「サイコロきっぷ」公式サイト(エントリー先)
「サイコロきっぷ」の詳細や最新情報の確認、エントリーやJ-WESTネット会員登録の手続きは、JR西日本の公式専用サイトへ。

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