
こんなお悩みにお答えします。
この記事の内容
- JR西日本の大阪発「サイコロきっぷ」を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
この1~2月に、あまりお金をかけずに、ちょっと旅行に出かけたいなぁと思っているあなたは、JR西日本の「サイコロきっぷ」に着目してみてください。
これは、サイコロで旅先を決めて、そこまでの新幹線や特急列車が往復5,000円で利用できるというおもしろい切符です。
その行先は、今回4か所設定されています。
でも、あなたの好きに選べません。サイコロの出た目次第の運次第。「水曜どうでしょう」的な旅が楽しめます。
でも、どこが当たっても、値段的には6~8割引きとかなりお得です。
ただ、「サイコロきっぷ」は大阪市内からの出発限定。また、購入方法が通常の切符と違っています。
ここでは、「サイコロきっぷ(大阪発)」の内容、発売期間、購入方法などをまとめました。【2023年冬版】

大阪発着「サイコロきっぷ」(2023年冬版)の発売は終了しました(2月12日)。
岡山発着「サイコロきっぷ」発売(申し込み期間:2023年5月23日~6月30日)
JR西日本「サイコロきっぷ」ってどんな切符?
JR西日本の「サイコロきっぷ」とは、大阪市内からサイコロの出た行先まで新幹線、または特急列車の普通指定席が往復利用できる切符です。
行先は4か所からサイコロで決める!
「サイコロきっぷ」では、行先をサイコロで決めます。
今回の発売分で設定されている行先と確率は、次の4か所です。
行先 | 途中下車できる駅 | 当たる確率 |
加賀温泉駅 (湖西線経由) |
福井駅 | 1/3 |
出雲市駅 (新幹線・伯備線経由) |
米子駅 | 1/3 |
湯田温泉駅 (新幹線・山口線経由) |
新山口駅 | 2/9 |
博多駅 (新幹線経由) |
ー | 1/9 |
サイコロの出目に「博多」はありません。「湯田温泉」が出ると、さらに「湯田温泉」と「博多」の「自動」抽選が行われます。
※抽選の結果、「博多」になった場合、「湯田温泉」へ変更することはできません。
大阪市内から出発、指定席利用!
「サイコロきっぷ」は、大阪市内の駅(下図)から、出目の行先へ出発して帰ってくるという往復限定のものです。
「大阪市内」の範囲は下記の通りです。
ただし、乗り降り自由ではありません。範囲内の好きな駅で、往きの乗車と帰りの下車1回ずつできます。
なお、尼崎駅では乗り降りできません(駅の中でJR神戸線と東西線との乗り換えのみ可能)。
大阪市内の駅とサイコロの出た行先駅との移動には、指定ルートの新幹線や特急列車の「指定席」を、行き帰り1回ずつ利用します(途中で普通列車に乗り換える場合もあります)。
途中下車は、指定駅に限ってできます。
それ以外の駅で下車すると、その先の残り区間は無効になります。
大阪市外から利用する場合は、最寄りの「大阪市内」駅まで、運賃が別に必要です。ただし、行先までのルート上にある駅からは「途中乗車」できます。
例)「サイコロきっぷ」の行先が「出雲市」(新大阪~岡山は新幹線利用)
- 京都駅からの場合は、東淀川駅までの運賃が別に必要です。
- 和歌山駅からの場合は、杉本町駅までの運賃が別に必要です。
- 三ノ宮駅からの場合、追加運賃は不要で、新神戸駅や西明石駅、姫路駅から新幹線に乗車できます(ルート上)。
- 姫路駅からの場合は、追加運賃なしで新幹線に乗車できます(ルート上)。
なお、実際の行先の方も、出目通りではなく、指定のルート上にある途中駅にしても可能です。
例えば、出目が「加賀温泉」の場合、途中の「芦原温泉」駅を行先にできます(切符は大阪市内~加賀温泉のままで、芦原温泉駅~加賀温泉駅を「捨てる」)。
芦原温泉駅で下車して、観光や宿泊。帰りは「芦原温泉」駅から乗車して大阪へという行程もOKです。
ただし、「サイコロきっぷ」の利用距離は短くなりますが、その分の返金はありません。
また、行先を加賀温泉よりも先、例えば「金沢」駅にすることもできます。
この場合、加賀温泉駅~金沢駅の通常運賃(特急を利用する場合は特急料金も)が追加で必要です。
最大3人で出かけられます。
サイコロの出た行先へは、1~3人「いっしょ」に旅行できます。
「サイコロきっぷ」の利用人数(必要枚数)は、エントリー(申し込み)の際に指定します。
そして、購入時に、その全員分を、同じ日程、同じ区間、同じ列車で予約します。日程や列車を分けたりできません。
なお、実際に「サイコロきっぷ」を利用する人は、予約した本人でなくてもかまいません。
最大2泊3日の旅行にも使える!
「サイコロきっぷ」は、連続した3日間有効です。
このため、日帰りだけでなく、泊りがけの旅行にも使えます。
なお、宿泊する場合は自己手配です。
旅先で楽しめるスタンプラリーや優待特典つき
「サイコロきっぷ」には、出目の旅先ごとに、アプリを使ったデジタルスタンプラリーへの参加や、観光施設、飲食店、駅レンタカーなどで優待を受けられる特典が付いています。
詳細は公式サイトで確認ください。
JR西日本「サイコロきっぷ」の値段は?(2023冬版)
あらためて、「サイコロきっぷ」(大阪発)の値段はこちら。大人・子供共通です。
大人・子供1人 | 5,000円 |
この金額で往復分です。同行者がいる場合は、人数分がかかります。
見るからに安さ全開ですが、念のため、行先ごとの通常運賃・料金と比べてみました。
行先 | 利用列車 | 正規往復(割引率) |
加賀温泉駅 | 大阪駅~加賀温泉駅(特急サンダーバード) | 14,040円(64%割引) |
出雲市駅 | 新大阪駅~岡山駅~出雲市(新幹線のぞみ+特急やくも) | 22,680円(78%割引) |
湯田温泉駅 | 新大阪駅~新山口駅~湯田温泉(新幹線のぞみ+普通列車) | 27,000円(81%割引) |
博多駅 | 新大阪駅~博多駅(新幹線のぞみ) | 29,240円(82%割引) |
このように、「サイコロきっぷ」は6~8割もお得です。
JR西日本「サイコロきっぷ」の発売期間と有効期間は?(2023冬版)
発売期間(買える期間)
「サイコロきっぷ」は、上記の期間中に買うわけですが、その前に、エントリー(申し込み=サイコロを振る)をしておく必要があります(後述します)。
有効期間(使える期間)
「サイコロきっぷ」で、実際に旅行に出かけられるのは、下記の期間内です。
繰り返しになりますが、最長2泊3日の旅行に使えます。
JR西日本「サイコロきっぷ」の買い方は?(購入方法)
「サイコロきっぷ」の購入に必要なもの
「サイコロきっぷ」を買うには、以下のものを準備します。
- スマホ
- クレジットカード(切符代の支払い用)
- WESTERアプリ(あらかじめダウンロードを。無料)
- J-WESTネット会員への登録(会員でない場合のみ、無料)
支払方法は(実体のある)クレジットカードのみです。
「J-WESTネット会員」とは、JR西日本の予約サイト「e5489」を利用するためのものです。
JR西日本の公式サイトから簡単に登録できます。会費などは発生しません。
「サイコロきっぷ」購入の流れ
「サイコロきっぷ」を買うには、次のような手続きを踏みます。
- エントリー(申し込み)します。
- サイコロを振ります。
- 「サイコロきっぷ」の購入します。
- 「サイコロきっぷ」(現物)を駅で受け取ります。
(1)エントリー(申し込み)します。
「サイコロきっぷ」には、他の切符にはない「エントリー(申し込み)」という手続きがあります。
エントリーは、2023年1月10日~2月5日の間に、「WESTERアプリ」で行います。
エントリーをしないと、サイコロは振れませんし、購入もできません。
このエントリーの段階で、1人1回4,500円が発生します。
これは切符代の5,000円に含まれるものです。同行者がいる場合は、人数分が必要です(最大3人)。
エントリーは1人1回まで。
(2)サイコロを振ります。
エントリーした後、しばらくして登録したメールアドレスにメールが届きます。
「J-WESTネット会員」の専用ページにログインして、いよいよサイコロを振ります。
そして、行先が決まります。

【イメージ】2022年夏版の行先決定画面
(3)「サイコロきっぷ」を購入します。
エントリーして行先が決まった後、その日から「サイコロきっぷ」が購入できるようになります。
案内に従って、JR西日本の予約サイト「e5489」で、日付や列車を予約して、「サイコロきっぷ」の購入手続きを行います。
購入の際に、残りの1人500円が発生します。
※切符の購入(=列車の予約)は、行き帰りそれぞれの乗車する日の1ヶ月前10時00分から、できるようになります。旅行の予定にあわせて、購入時期を調整ください。
※切符を購入した後で、出発日や予約した列車を変更したい場合は、後述する切符(現物)の受け取り前なら、「e5489」で28回までできます。利用区間の変更はできません。
(4)「サイコロきっぷ」を受け取ります。
「サイコロきっぷ」は、チケットレスではありません。
インターネットで購入したあと、出発までに、関西地区のJR駅にある「みどりの窓口」や「みどりの券売機」で「サイコロきっぷ」の現物を受け取らないといけません。
切符の現物がないと、列車に乗れないので注意が必要です。
JR西日本「サイコロきっぷ」公式サイト
「サイコロきっぷ」の詳細や最新情報の確認、J-WESTネット会員登録については、JR西日本の公式サイトで確認ください。

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