こんなお悩みを解決します。
この記事の内容
- 「青春18きっぷ」の内容(どんな切符?)
- 「青春18きっぷ」の使い方
- 「青春18きっぷ」の値段、買い方(発売情報)
「青春18きっぷ」とは、日本全国でJRの普通列車が乗り放題できる切符です。
毎年恒例で春、夏、冬の3回、期間限定で発売されますが、今年は、今のところ「春」のみ発売が決定しています。
「青春18きっぷ」の最大の魅力は、なんといっても値段の「安さ」。破格も破格、コスパ最高、節約旅行にはもってこいです。
例えば、大阪から仙台や熊本まで、2,410円で行けます。
でも、切符の名前からして、若者向けと思いますが、実は年齢に関係なく誰でも使えます。
ただ、安いだけあって、いろいろ条件というか、細かいルールがあります。
JRの案内を読んでも、特に初めての人や鉄道に詳しくない人には分かりづらい部分が少なくありません。
そこで、ここでは「18きっぷ歴」ン十年の僕が、「青春18きっぷ」の内容や使い方、買い方など基礎知識を、できるだけ分かりやすく紹介していきます。【2024年版】
2024年夏用「青春18きっぷ」の発売・利用は終了しました。
10月に、よく似た「秋の乗り放題パス」が発売されます。
JR「青春18きっぷ」ってどんな切符?
発売は年に春、夏、冬の3回です。それぞれで利用できる期間が決まっています。
誰でも使えます。年齢制限はありません。
全国のJRの普通列車(快速、新快速も含む)が乗り放題できます。新幹線や特急列車は利用できません。ただし、例外があります。
切符は1枚もので、1日乗り放題が5回分セットになっています。複数人とシェアしても使えます。
値段は、大人子供共通で12,050円です。
期間限定の切符です。(2024年版の発売期間と有効期間)
「青春18きっぷ」は、年中いつでも売っているわけではありません。
1年に春、夏、冬の3回、期間限定で発売されます。
それぞれで使える期間(有効期間)が決まっています。学生の長期休みに合わせた設定です。
なお、発売期間(買える期間)=有効期間(使える期間)ではないので、注意してください。
2024年版「青春18きっぷ」の発売期間と有効期間
2024年版「青春18きっぷ」の発売期間と有効期間は下記の通りです。
【2024年版春用】(終了)
発売期間 | |
有効期間 |
【2024年版夏用】(終了)
発売期間 | |
有効期間 |
【2024年版冬用】発売未発表
発売期間 | 例年12月1日~12月31日 |
有効期間 | 例年12月10日~1月10日 |
「青春18きっぷ」には秋用がないですが、毎年10月に「秋の乗り放題パス」というよく似た乗り放題切符が発売されます。
2024年版は、9月13日~10月18日に発売。有効期間は、10月5日~10月18日です。
誰でも買えて、使えます!
「青春18きっぷ」は、その名前に反して?、利用に年齢制限はありません。
青春真っ只中の若者はもちろん、これから青春の人も、とっくの昔に青春が終わった人も、老若男女、子供を含めて、誰でも買えて、使えます。
「青春18きっぷ」名前の由来は?
それにしても、年齢制限がないのに、なんで「青春」とか「18」とか名前に入っているのか。
このきっぷが誕生したのは、昭和57年3月1日。
発売当時は「青春18のびのびきっぷ」という名称でしたが、翌年の3月から現在の「青春18きっぷ」に変更になりました。
“鈍行列車 = 青春 = 18歳”がこの切符の発売コンセプトですが、若者しか使えないわけではなく、老若男女誰でも利用できるお得な切符なのです。(交通新聞「トレたび」より)
このように、「鈍行列車」から発想した(偏った?)イメージが由来です。
年齢のために、買うのをためらったり、恥ずかしく感じたりする必要は全くありません。
全国のJR普通列車が乗り放題!
「青春18きっぷ」で乗れる列車の基本
「青春18きっぷ」では、下記の交通機関を乗り放題(乗り降り自由)で利用できます。
- 北海道から九州までJR全線の普通列車
- JR西日本の宮島フェリー(広島の宮島口~宮島)
- JR東日本のBRT全線(東北の大船渡線、気仙沼線のバスによる震災復旧路線)
- JR九州「BRTひこぼしライン」(日田彦山線「添田駅~日田駅」のバスによる災害復旧路線)
「青春18きっぷ」での鉄道利用は、JRの「普通列車」が大原則です。
「普通列車」とは、特急券を別に買わなくても、乗車券だけで乗れる列車のことです。
具体的には、「普通」(各駅停車)と「快速」(新快速、区間快速、特別快速、○○路快速、直通快速なども)です。
普通列車でしたら、乗る経路(ルート)は自由です。途中下車も「やり放題」で、進んでも戻っても構いません。
このように「青春18きっぷ」は、気ままに旅行できるのが一つの魅力です。
でも、普通列車しか使えないので、移動に時間がかかります。路線によっては、本数が少ないです。体力も余計に必要です。
このため、特に遠くへ行くときや、初めての土地へ行くとき、ローカル線を利用するときは、ルート組みや列車の乗り継ぎなど、ある程度「予習」しておいた方がいいです。
「青春18きっぷ」を使った旅行計画づくりには、乗り換え案内の「ジョルダン」が便利です。
「青春18きっぷ」用の経路や時刻の検索ができます。
ただ、そのスマホアプリ版では「青春18きっぷ」の検索機能は有料です。ブラウザから公式サイトの画面で利用すると無料です。
「青春18きっぷ」で乗れない列車と例外
「青春18きっぷ」で乗れるのは、先述の通り、普通列車なのですが、実は例外もあります。
「青春18きっぷ」で乗れる列車と乗れない列車には、次の3パータンがあって、細かいルーツが決められています。
- 「青春18きっぷ」だけで乗れる列車。
- 「青春18きっぷ」に、料金を追加すれば乗れる列車。
- 「青春18きっぷ」では、絶対に乗れない列車。
まず、これらの列車を表にまとめました。
「青春18きっぷ」で乗れる列車と乗れない列車まとめ
- ○:「青春18きっぷ」だけで利用できます。
- △:「青春18きっぷ」に追加料金を支払うことで利用できます。
- ×:「青春18きっぷ」では利用できません。乗車券などが別に必要です。
列車の種類 | 利用 | 例外など |
新幹線 | × | 北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅~木古内駅のみ「オプション券」を追加購入すると利用できます。 |
特急列車 | × | ごく一部、自由席が利用できる区間があります(青森駅~新青森駅、新得駅~新夕張駅、宮崎駅~宮崎空港駅、早岐駅~佐世保駅) |
普通列車(自由席) | ○ | 快速、新快速も利用できます。 |
普通列車の指定席 | △ | 指定席券を別に購入すると利用できます。 |
普通列車(グリーン自由席) | △ | グリーン券を別に購入すると利用できます。 |
普通列車(グリーン指定席) | × | |
普通列車(座席定員制) | △ | 乗車整理券を別に購入すると利用できます。 |
JRでない他社の路線 | × | 一部、通過に限って利用できる区間があります(金沢駅~津幡駅、富山駅~高岡駅など)。 |
JR西日本の宮島フェリー | ○ | 宮島訪問税(100円)が別に必要です。 |
JR東日本のBRT(バス) | ○ | |
JR九州のBRT(バス) | ○ | 日田彦山線「BRTひこぼしライン」(添田駅~日田駅) |
新幹線や特急列車に乗れません。
「青春18きっぷ」では、新幹線や特急列車は利用できません。
特急券を追加で買っても、特急料金を出しても、乗れません。
もし、新幹線や特急列車に乗る場合は、特急券とあわせて、乗車券の購入も必要です。
ただし、「青春18きっぷ」だけで、特急列車の「自由席」に乗れる区間が5か所あります。
これは、普通列車の運行本数が、極端に少ないための特例です。
「青春18きっぷ」で特急の自由席が利用できる区間
利用できる区間 | 利用できる座席 |
新得駅~新夕張駅(北海道) | 指定席車の空いている座席 |
東室蘭駅~室蘭駅(北海道) | 指定席車の空いている座席 |
新青森駅~青森駅(青森県) | 自由席 |
宮崎駅~宮崎空港駅(宮崎県) | 自由席 |
早岐駅~佐世保駅(長崎県) | 自由席 |
「青春18きっぷ」で特急列車に乗れるのは、あくまで上記の短い区間だけです。
この区間外へ乗り越した場合は、利用した全区間(宮崎と長崎は乗り越した区間)の乗車券と特急券の購入が必要になります。
本州~北海道の青函トンネルを挟んだ区間は、新幹線しか走っていません。このため、「青春18きっぷ」で行き来できません。
「北海道新幹線オプション券」という切符を追加購入すると、「青春18きっぷ」で「奥津軽いまべつ駅~木古内駅」の1駅区間だけ、新幹線に乗れます。
ただ、新幹線も、連絡する在来線も本数が少なく、片道4~7時間かかります。
このため、青森~函館の移動は、フェリーの利用が便利。お金も時間も効率的です。計画を立てる際は、比較をおすすめします。
普通列車の「指定席」は追加料金で利用できます。
普通列車のなかには、全ての車両、あるいは一部が「座席指定制(指定席)」や「座席定員制」になっているものがあります。
こうした普通列車には、追加で「指定席券」や「乗車整理券」を買えば、「青春18きっぷ」で乗れます。
普通列車の座席指定制の例としては、新快速のAシート、奈良~大阪の快速うれしート、岡山~高松の「快速マリンライナー」号、名古屋~鳥羽の「快速みえ」号の指定席などがあたります。
また、座席定員制というのは、座席は自由席だけど、座席分の人数しか乗れないようした列車です(=必ず座れる)。
その代表例は、一部の地域で運行されている通勤用の快速列車(ホームライナー)です。
利用には「乗車整理券」の購入が別に必要です。
また、各地の観光列車のなかには、普通列車の「指定席」扱いのものがあります。
「青春18きっぷ」に指定席料金を追加するだけで乗れるので、お値打ちです。
「指定席普通列車」観光列車の例
※最新の利用条件や運転日を事前に確認ください。通常は予約が必要です。
これらの観光列車のほかにも、季節に合わせて、各地でいろいろ運行されています。JR各社の公式サイトで確認してみてください。
「グリーン車」は利用できる場合とできない場合が。
JRの一部路線では、普通列車に「グリーン車」が連結されています。
ひと口に「グリーン車」と言っても、実は2種類あります。
- 自由席のグリーン車
- 指定席のグリーン車
このうち「自由席」のグリーン車は、「青春18きっぷ」にグリーン料金を追加で払うことで乗ることができます。
一方、「指定席」のグリーン車の方は、グリーン料金を払っても「青春18きっぷ」では利用できません。
乗りたいときは、乗車券も買う必要があります。
普通列車の「グリーン車」(例)
グリーン車自由席 「△」 |
例)首都圏の東海道線、横須賀線、宇都宮線、高崎線、常磐線などの普通(快速)電車のグリーン車 ⇒別にグリーン料金を支払うと利用できます。 |
グリーン車指定席 「×」 |
例)岡山駅~高松駅の快速「マリンライナー」のグリーン車 ⇒「青春18きっぷ」では利用できません。 |
また、観光列車でも、豪華さを売りにしていたり、料理が提供されるものは、指定席のグリーン車扱いのものが多いです。
この場合、「青春18きっぷ」では乗れませんので、注意してください。
JR以外の鉄道は利用できません。ただし一部例外も。
「青春18きっぷ」はJRの切符なので、JR以外の鉄道会社では利用できません。
他社を利用する際は、その会社の運賃が別に必要です。
「他社」で注意が必要なのは、全国には、JRと駅舎や改札口が同じだったり、JRの車両がそのまま直通していたり、よく知らないと「他社」だと分からない「他社」があることです。
また、新幹線の開業に伴って、ずっと当たり前にJRだった路線が「他社」に変わったところもあります。
こんな「他社」を事前に確認しないで、旅行ルートに組み込んだり、旅行中に思い付きで行ったりすると、「青春18きっぷ」が使えず、予定外の運賃が発生して慌てることになるので、注意が必要です。
関西周辺の「青春18きっぷ」で乗れない「他社」
- 智頭急行(上郡駅~智頭駅)
- 北条鉄道(粟生駅~北条町駅)
- 京都丹後鉄道(豊岡駅~西舞鶴駅、福知山駅~宮津駅)
- 若桜鉄道【鳥取県】(郡家駅~若桜駅)
- 井原鉄道【岡山・広島県】(清音駅~神辺駅)
- 伊勢鉄道(河原田駅〜津駅)※JR快速「みえ」は途中経由するので注意
- あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、ハピラインふくい(富山駅~敦賀駅)
- 南海電車(りんくうタウン駅⇒関西空港駅)
- 嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)
名古屋~鳥羽の快速「みえ」号利用の注意点
「青春18きっぷ」で名古屋駅~伊勢方面を移動するには、快速列車の「みえ」号が便利です。
ただ、この「みえ」号は、途中で伊勢鉄道という「他社」の区間(河原田駅〜津駅)を通過します。
このため、この区間を通る際は、伊勢鉄道の運賃が別に必要になります。
新幹線の開業でJRから「他社」になった路線
新幹線が新しく開業したところでは、並行している路線の多くがJRから「他社」に切り変わりました。
そうした路線は、新幹線を通すくらい移動に重要なルートなのですが、「青春18きっぷ」は使えません。
区間(地域、旧JR路線) | 「他社」 |
木古内駅~五稜郭駅(北海道、江差線) | 道南いさりび鉄道 |
青森駅~目時駅(青森県、東北線) | 青い森鉄道 |
盛岡駅~目時駅(岩手県、東北線) | IGRいわて銀河鉄道 |
軽井沢駅~篠ノ井駅(長野県、信越線) | しなの鉄道 |
長野駅~妙高高原駅(長野県、信越線) | しなの鉄道 |
妙高高原駅~直江津駅(新潟県、信越線) | えちごトキめき鉄道 |
直江津駅~市振駅(新潟県、北陸線) | えちごトキめき鉄道 |
市振駅~倶利伽羅駅(富山県、北陸線) | あいの風とやま鉄道 |
倶利伽羅駅~金沢駅~大聖寺駅(石川県、北陸線) | IRいしかわ鉄道 |
大聖寺駅~敦賀駅(福井県、北陸線) | ハピラインふくい |
八代駅~川内駅(熊本・鹿児島県、鹿児島線) | 肥薩おれんじ鉄道 |
特に、北陸地方を通るルートは、関西~信州・東北との移動に便利です。
しかし、敦賀~金沢~富山~直江津~長野という長い区間が、JRではありません。
5つの「他社」に分かれていているので、やはり「青春18きっぷ」で利用できません(一部例外あり、後述します)。
ただ、「他社」でも、一部「青春18きっぷ」で乗れる区間が、青森と北陸にあります。
これは、「他社」をはさんで離れている(飛び地になっている)JRの路線同士を乗り継ぐための特例で、「通過」乗車のみ可能です。
「他社」の区間では、指定されている駅以外の途中駅では下車できません。あくまで「通過」=乗り通すだけです。
もし途中下車してしまうと、JRとの境界駅から運賃が全額発生します。
通過利用できる「他社」の区間
【青森地区】
他社 | 通過利用できる区間 |
青い森鉄道 |
※JR大湊線、JR八戸線に乗り継ぐ場合に利用できます。 ※青森駅、野辺地駅、八戸駅に限って途中下車できます。 |
【北陸地区】
他社 | 通過利用できる区間 |
あいの風とやま鉄道 |
※JRの城端線、氷見線、高山線に乗り継ぐ場合に利用できます。 ※高岡駅、富山駅に限って途中下車できます。 |
IRいしかわ鉄道 |
※JR七尾線に乗り継ぐ場合に利用できます。 ※津幡駅に限って途中下車できます。 |
ハピラインふくい |
※JR九頭竜線(越美北線)に乗り継ぐ場合に利用できます。 ※敦賀駅、越前花堂駅に限って途中下車できます。 |
1日乗り放題×5回分でセット販売!
「青春18きっぷ」は、1日乗り放題が5回分がセットになっています(5回単位の発売)。
イメージは、5枚つづりの1日乗車券の「回数券」(実際の切符は1枚です。後述します)。
その5回分は、次のような使い方ができます。
「青春18きっぷ」の使い方例
- 1人で5回、日帰りで使う。
- 1人で4泊5日の旅行に使う。
- 5人グループで日帰り旅行に出かける。
- 2人で1泊旅行して、残り3枚を1人で日帰りで使う。
- 3人グループで日帰り旅行して、別の日に違う友達と2人で日帰り旅行する。
このように1人でも、複数人、グループでも使える点が「青春18きっぷ」の特徴です。
JR「青春18きっぷ」の値段は?(2024年版)
「青春18きっぷ」の値段はこちら。大人・子供とも同じ金額です。
大人・子供共通 | 12,050円 |
この値段は5回分なので、1回あたりにすると2,410円です。
たとえば、大阪駅からは普通列車を乗り継いで1日で仙台や熊本、高知まで行けます。
このときに「青春18きっぷ」を使うと、電車代は2,410円という激安で済みます。
いうまでもなく、時間はめちゃくちゃかかります。
【例】大阪駅⇒仙台駅へ行く場合(2024年6月現在)
- 経路:東海道線⇒東京駅⇒常磐線
- 所要時間:16時間54分(5:14発⇒22:08着)
- 乗り換え:9回
- 運賃:普通運賃12,210円のところ「青春18きっぷ」で2,410円!80%割引!
例のような遠くまで行かなくても、乗車駅から片道運賃が1,205円以上のところ(おおむね70km以上離れた駅)へ日帰り往復するだけでも、1回分の元は取れます。
「青春18きっぷ」は、普段の仕事や買い物などでちょっと遠出する際の電車代節約にも使えます。
JR「青春18きっぷ」の使い方は?(利用方法)
「青春18きっぷ」は、先述の通り、5回(5日)分がセットになっているのですが、切符そのものは1枚です。
切符の表面に5回分のハンコを押す欄があり、1人が1回使用すると、当日の日付印が1個押されます。
3人で一緒に出かけるときは、日付印は3個。5つの欄がすべて埋まると、使用終了です。
基本的な使い方(流れ)
「青春18きっぷ」の使い始めは、その日最初に乗車する駅の有人改札口で、日付印を押してもらいます。
無人駅から乗り始める場合は、車内で車掌や運転士に対応してもらいます。
その後は、その青春18きっぷを、駅の有人改札口で(無人駅の場合は乗務員に)見せて通ります。
そして、「青春18きっぷ」1回分の有効期間は、利用当日の0:00~23:59です。
日付をまたいで利用する場合は、2回分必要です。
しかし、列車に乗車している間に日付が変わったら、使用中の分は最初の停車駅まで有効です。
なお、東京と大阪の「電車特定区間」では、利用日の終電の終着駅まで利用できます。
複数人での使い方
「青春18きっぷ」を使って複数人で出かけるときは、同行者はみんな同じ行程で移動しないといけません。
現実には「青春18きっぷ」が1枚ものなので、そうせざるを得ませんが。
仲間との待ち合わせは、最初に改札口で日付印を押してもらう必要がありますので、改札口の外で。
合流したら、改札口へ向かいます。そして、同行者分の日付印を追加で押してもらって入場します。
回数が余っても払い戻しなし
「青春18きっぷ」を買ってみたものの、5回分すべてを有効期間内に使い切れないこともありえます。
でも、余った分は払い戻ししてもらえません。
「青春18きっぷ」は、有効期間がきたら無効になってしまいます。
この点が「青春18きっぷ」のデメリットといえます。
ただ、「青春18きっぷ」は記名式ではないので、使い回しができます。
どうしても、余らせてしまいそうなら、家族や友達に譲ったり、金券ショップに買い取ってもらったり、インターネットのオークションやフリマサイトに出品するといった手立てがあります。
金券ショップに売るときは、余った回数が少ないものほど高く買い取ってもらえる傾向があります(1回分だけ、2回分だけ欲しいという需要が多いので)。
インターネット取引も同じです。もちろん、有効期限まで残り期間も大きく関係します。
JR「青春18きっぷ」はどこで買える?(購入方法)
「青春18きっぷ」は発売期間中に、下記の場所で直接購入できます。
クレジットカードも支払いに使えます。
- 全国JR駅の「みどりの窓口」や指定席券売機、みどりの券売機など一部の券売機。
- 主な旅行会社の支店、営業所窓口(JTB、日本旅行、近畿日本ツーリストをはじめJRの切符を発売している店舗)。
早朝や深夜に出発する場合は、駅の発売窓口が開いていないこともありますので、前日までに買っておいた方が確実です。
※旅行会社で購入すると取扱手数料を取られる場合がありますので、購入の際に確認してください。
「青春18きっぷ」を買った後で使わなくなった場合は、有効期間内で全く未使用の状態でしたら、買った場所で払い戻しを受けられます。ただし、手数料(220円)かかります。
1回でも使っていたら(ハンコが押されていたら)、払い戻ししてくれません。使用中に運休や遅延が起きた場合もだめです。
JR「青春18きっぷ」の公式サイト
「青春18きっぷ」の最新情報についてはJR西日本などJR各社の公式サイトで確認ください。
「青春18きっぷ」は使い方次第でとても魅力的な切符ですが、5回分単位の発売という点がちょっと不便です。
値段も1万円を超えるので、元は取れていても、余らせると気分が悪いです。このため購入にあたっては、5回分全てを使いきれるかどうか、見通しを立てておいた方がいいです。
あと、「青春18きっぷ」の旅は、時間のかかる鈍行旅です。思いのほか体力が必要です。
このため、楽しい旅にするためにも、特に遠出を計画する際は、食事、トイレも含めて無理のないものにした方がいいですよ。青春の頃とは違います(経験者は語る…)。
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