
こんな疑問にお答えします。
【この記事の内容】
- JRの「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」という周遊切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
京都、大阪、神戸から城崎温泉、出石(いずし)、天橋立など兵庫県や京都府の北部方面へ、家族や友達と電車で安く観光に出かけたいなと計画中なら、JRの「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」という周遊切符は要チェックです!
この切符は、京阪神からJR特急列車の往復と、現地の鉄道やバスの乗り放題、観光施設(7か所)の利用がセットになったものです。
2人以上で利用しないといけないとか、いくつか条件がありますが、その分、値段がめちゃくちゃ安いです。
行き帰りにかかる通常の特急列車代に、ちょっとプラスする程度。
ここでは、JRの「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の内容、値段、発売期間、購入方法をまとめました。【2023年版】

JR「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」ってどんな切符?
JRの「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」は、京都、大阪、神戸から城崎や天橋立がある北近畿地区(兵庫県北部、京都府北部)への格安な周遊切符です。
この方面へは、費用の理由で車で出かける人も多いですが、この切符を使うことで、鉄道旅のハードルが下がりますよ。
2人以上で利用が必要です。
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」は、2人以上一緒に利用する必要があります。
このため、1人旅には使えません。
親子連れなど、大人と子供で2人以上もOK。ただし、子供だけの組み合わせはダメです。
3日間使えます。
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」は、有効期間が3日間です。最大2泊3日の旅行に使えます。
旅館やホテルは付いていませんので、別に手配してください。
京阪神から特急列車の指定席で往復します。
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」では、京都市内、大阪市内、神戸市内の駅から現地までの行き帰りに、JR特急列車の指定席を利用します(下図)。
発着駅 | 行き帰りのルートと特急列車 |
京都市内 | 山陰線経由「きのさき」「はしだて」「まいづる」号 |
大阪市内 | 播但線(姫路駅経由)「はまかぜ」号、または福知山線(尼崎駅経由)「こうのとり」号 |
神戸市内 |
※発着駅~乗り放題区間では、途中下車(改札から駅の外へ出る)できません。もし下車すると、残りの区間がは無効になります。
これらの特急列車は全車指定席です。自由席がありません。もし予約した列車に乗り遅れると、後続の特急には乗れますが、「立席」が基本になります。
ただ、このとき車掌さんに申し出て、空席があれば調整してもらえます(満席だと無理)。乗り遅れには要注意です。
、
現地の鉄道やバスなど3日間乗り放題です。
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」は、現地で以下の鉄道やバスなどが3日間乗り放題で利用できます。
交通機関 | 乗り放題区間 |
JR西日本 (普通・快速)) |
|
京都丹後鉄道 (普通・快速) |
※観光列車、レストラン列車(くろまつ号、あかまつ号)の利用は追加料金が必要です。 |
全但バス (路線バス) |
|
夢但馬周遊バス 「たじまわる」 |
※土日祝運行です。月によって運行区間が変わります。 |
夢但馬周遊バス「たじまわる」は、JRの駅と但馬の観光地を周遊する観光バスです。
土日祝のみの運行です。また、コースごとに運行時期や期間がありますので、最新情報を確認してください。
予約なしでも利用できますが、多客時は予約している方が無難です。
JR、京都丹後鉄道とも、京阪神からの行き帰り以外、乗り放題区間で特急列車は利用できません。
追加料金(指定席特急券)を支払えば乗車できます。
7か所の観光施設が無料で利用できます。
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」では、次の観光施設(7か所)を無料で利用できます(切符代に含まれています)。
- 城崎マリンワールド(水族館)
- 城崎ロープウェイ
- 城崎文芸館
- 城崎麦わら細工伝承館
- 城崎温泉観光センターのレンタサイクル(大人のみ1回、普通自転車2時間限り)
- 出石家老屋敷
- 天橋立傘松公園(天橋立観光船&モーターボート:天橋立桟橋~一の宮桟橋、傘松ケーブルカー&リフト)
※天橋立のモーターボートの利用は1日片道1回のみ。
インターネット限定で前日までの発売です。
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」は、出発の前日までのインターネット限定発売になっています。
駅では買えません。
JR「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の値段は?
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の値段は、次の通りです(一人あたり)。
発着駅 | 値段 |
京都市内から |
12,280円 |
6,140円 | |
大阪市内から |
13,280円 |
6,640円 | |
神戸市内から |
12,780円 |
6,390円 |
※上記以外の駅からでも利用できますが、最寄りの「市内駅」までの運賃が別にかかることがあります。例えば、大津駅から利用する場合は京都市内の山科駅までの運賃が別途必要です(定期券やICカードでもOK)。
ここで、「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の値段がどれくらい安いのか、通常の電車代やバス代、観光施設の料金と比べてみましょう(大人の場合)
行き帰りの特急(片道指定席:通常期) | |
【特急】京都駅~城崎温泉駅 | 5,370円 |
【特急】京都駅~天橋立駅 | 5,000円 |
【特急】大阪駅~城崎温泉駅(尼崎経由) | 6,140円 |
【特急】大阪駅~天橋立駅(尼崎経由) | 6,120円 |
【特急】三ノ宮駅~城崎温泉駅(姫路経由) | 5,810円 |
【特急】三ノ宮駅~天橋立駅(尼崎経由:三ノ宮~尼崎は新快速) | 6,450円 |
現地の鉄道・バス | |
【JR】城崎温泉駅~竹田駅 | 860円 |
【JR】城崎温泉駅~豊岡駅 | 200円 |
【丹鉄】豊岡駅~天橋立駅 | 1,200円 |
【丹鉄】福知山駅~天橋立駅 | 800円 |
【丹鉄】西舞鶴駅~天橋立駅 | 650円 |
【全但バス】城崎温泉駅~城崎マリンワールド | 320円 |
【全但バス】豊岡駅~コウノトリの郷公園 | 250円 |
【全但バス】豊岡駅~出石 | 590円 |
【たじまわる】1コース1日乗車券 | 1日500円 |
観光施設 | |
城崎マリンワールド | 2,600円 |
城崎ロープウェイ(山麓駅~山頂駅) | 往復910円 |
城崎文芸館 | 500円 |
城崎麦わら細工伝承館 | 300円 |
レンタサイクル(普通自転車2時間) | 500円 |
傘松公園ケーブルカー・リフト | 片道340円 往復680円 |
天橋立観光船(天橋立桟橋~一の宮桟橋) | 片道700円 往復1,200円 |
出石家老屋敷 | 200円 |
表を見るだけで、「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の安さが分かると思います。
通常、京阪神から城崎や天橋立まで往復の特急列車だけで、11,000円前後かかります。
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」は、それに数千円プラスで、現地の鉄道・バス乗り放題、そして観光施設7か所の利用も付きます。
ちなみに、人気の城崎マリンワールドの入場料は2,600円。観光施設にすべて行くと7,000円近く。これも「込み」とは、なかなかのインパクト。
それから、行先によっては、日帰りしても元は取れてお得です。
JR「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の発売期間と有効期間は?
発売期間(買える期間)
有効期間(使える期間)
※乗り放題区間では、利用当日の始発便から最終便まで利用できます。JRの乗車した列車が翌日にまたがる場合は、0時を過ぎて最初の停車駅まで有効です。
JR「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」はどこで買える?(購入方法)
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」は、先に触れたように、インターネットでしか買えません。
JR西日本の予約サイト「e5489」限定発売となっています。
駅の窓口や券売機では買えませんので注意してください。
また、発売は乗車日の1ヶ月前から前日までです。当日分は買えません。
JRの予約サイト「e5489」では、パソコンやスマホから新幹線や特急の予約や切符の購入ができます。誰でも利用できますが、最初に「JR-WESTネット会員」への登録が必要です。
登録自体は簡単で、会費など費用は一切かかりません。
パソコンやスマホからJR西日本公式サイト「e5489」にアクセス、ログインします。
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」を利用する日にち、人数(2名以上)、行き帰りに利用する特急と乗車区間を入力して予約(申し込み)します。
切符の予約(申し込み)が完了しましたら、次は支払いです。その方法には以下の3つがあります。
- クレジットカード払い(その場で決済)
- 駅の窓口払い
- コンビニ払い(セブンイレブン、ローソン、ファミマなど)・金融機関ATM
駅とコンビニ・金融機関ATMの場合は、支払い期限があります。
それまでに支払わないと予約は自動的に取り消しされてしまいます。
切符の購入が完了したら、出発当日の乗車までに、京阪神のJR駅「みどりの窓口」または「みどりの券売機」に立ち寄って、「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の現物を受け取ります。
切符の現物がないと、乗車できないので忘れないように注意してください。
【変更の取り扱い】
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」を買った後で、利用日、利用区間、指定列車を変更したいときは、切符現物の受け取り前なら、「e5489」で合計28回までできます(クレジットカードで支払った場合のみ)。
切符の受け取り後は、発券駅の「みどりの窓口」で、支払い方法に関係なく1回可能です。
このとき、2人組みの1人が取り消しすると、残り1人は出かけられなくなります。
【払い戻しの取り扱い】
切符を使わなくなったとき(旅行中止)は、基本的に最初の指定列車の出発時刻前までなら払い戻しできます。
出発後も、使用した「往き」用は払い戻しできませんが、残りの「帰り」用切符など未使用でしたら、払い戻ししてもらえます。
いずれの場合も、払い戻し手数料がかかります(1人560円~)。
※詳しくは、JR西日本の公式サイトで確認ください。
JR「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」公式サイト
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の最新情報や購入、「e5489」の会員登録については、JR西日本の公式サイトで確認ください。
京都、大阪、神戸から城崎や竹田城、出石、天橋立など北近畿へ、JRを使た旅行を検討中でしたら、「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」はお値打ちです。まともに電車代を払うのがアホらしくなるほど。
使える範囲が広く、無料の観光施設も多いですが、フルで使わなくても、安くつく場合が多いので、この方面に出かけるときは、日帰りでもまず確認してみてください。
ただ、ネットで前日までしか買えないことと、2人以上の利用が条件という点は要注意です。
【北近畿の電車・バスのお得な切符】
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