
こんな心配お答えします。
【この記事の内容】
- JR東海ツアーズ「ぷらっとこだま」のデメリット、注意点を紹介します。
「東海道新幹線に乗りたい、でも交通費は抑えたい!」そう思っているあなたは「ぷらっとこだま」は、ひとまず要チェック。
「ぷらっとこだま」とは、旅行会社のJR東海ツアーズが販売している東海道新幹線「こだま」号を格安で片道利用できる旅行商品です。
ぷらっとこだまの特徴
- 「こだま」号の指定席を利用します。
- 片道利用、1人から申し込めます。
- 通常より約20%割引でお得。
- グリーン車も安く利用できます。
- インターネット限定発売です。
- 切符の発券は不要。ICカードかQRチケットで直接乗車できます。
- 1ドリンク引換券(税込320円以下の好きな飲料1本)が付いてます。※利用にはスマホが必須です。
「ぷらっとこだま」の最大の魅力は安さです。
主な区間 | 正規の値段 | ぷらっとこだま | |
普通指定席 | 普通指定席 | グリーン席 | |
東京~新大阪 | 14,400円 | 11,110円 | 12,360円 |
東京~京都 | 13,850円 | 10,700円 | 12,020円 |
新横浜~新大阪 | 14,070円 | 10,870円 | 12,160円 |
新大阪~名古屋 | 6,470円 | 5,000円 | 6,570円 |
※子供の設定もあります。
この「ぷらっとこだま」の値段は、自由席よりも安いです。しかも、実際は飲み物(320円分)も付いていますので、さらにお得です。
しかし、このような安いというメリットの裏には、知っておくべきいくつかの「制約」「デメリット」が存在しています。
それを知らないで申し込むと、かえって高くついたり、後悔することになるかもしれません。
ここでは、あとで「えっ!?」とならないように、「ぷらっとこだま」のデメリットを解説します。
それが、あなたにとって都合が悪いようでしたら、申し込みはやめときましょう。

1.「ぷらっとこだま」は遅いのがデメリット
「ぷらっとこだま」では、その名の通り「こだま」号を利用します。
「こだま」号は各駅に停車するため、東京〜新大阪間では約4時間かかります。
これは「のぞみ」号の約2時間30分と比較すると、約1時間30分遅いです。
「こだま」号の所要時間は?
東京駅~新大阪駅 | 約4時間 |
東京駅~京都駅 | 約3時間40分 |
新横浜駅~新大阪駅 | 約3時間40分 |
新大阪駅~名古屋駅 | 約1時間10分 |
遅いといっても、新幹線なので高速バスや在来線に比べると断然速いです。
時間に余裕があるときは、ひと眠りできますし、読書や動画鑑賞、あるいは、仕事の書類作成や資料確認などに有効活用できます。
でも、日帰り旅行で現地での滞在時間を最大限に確保したい場合や、ビジネスで時間に追われている人にとっては、この遅さがネックとなるでしょう。
2.「ぷらっとこだま」は全駅で利用できないのがデメリット
「ぷらっとこだま」は、「こだま」号のすべての停車駅で利用できるわけではありません。
発売は、東海道新幹線の8つの駅相互の区間だけです。
- 東京駅・品川駅
- 新横浜駅
- 静岡駅
- 浜松駅
- 名古屋駅
- 京都駅
- 新大阪駅
※東京駅と品川駅は同じ駅の扱いです。どちらで乗車・下車してもOK。
※東京・品川駅~新横浜駅、静岡駅~浜松駅、京都駅~新大阪駅の設定はありません。
このように熱海駅、小田原駅、岐阜羽島駅、米原駅などは入っていません。
3.「ぷらっとこだま」は駅で買えないのがデメリット
「ぷらっとこだま」は、JRの駅やJR東海ツアーズの店舗では買えません。
インターネット限定発売で、JR東海ツアーズの予約サイトで24時間いつでも予約・購入できます。
このため、スマホやパソコンの操作が苦手だとか、係員と相談しながら購入したいという人には向きません。
また、代金の支払い方法は、クレジットカード、VISAなど国際ブランドのデビットカード、プリペイドカードのみです。
現金では支払えません。
4.「ぷらっとこだま」は当日買えないのがデメリット
「ぷらっとこだま」は、今日の今日に「やっぱり新幹線で安く行きたい!」と思っても利用できません。
「ぷらっとこだま」には、発売が前日23:30までという制限があります。
このため、急な出張や思いつきの旅行には不向きです。
特に、週末や連休など、新幹線が混み合う時期は早めに売り切れてしまう可能性がありますので、計画性をもって予約する必要があります。
5.「ぷらっとこだま」は変更不可がデメリット
「ぷらっとこだま」のデメリットのなかでも特に重要なのが、予約後の変更が一切できないという点です。
いったん予約確定した乗車日、列車(便)、利用区間、設備(普通車、グリーン車)は変更不可です。
もし変更しないといけなくなったら、予約をキャンセルして再度購入するという流れになります。
その際、キャンセルのタイミングによっては取消手数料が発生しますので、注意が必要です。
このように「やっぱり予定が変わった!」では通用しないのが「ぷらっとこだま」です。
予定の急な変更がありそうなときや、柔軟な旅行をしたいときは、この変更不可の制約は大きなリスクとなります。
6.「ぷらっとこだま」は途中下車できないのがデメリット
「ぷらっとこだま」は、途中下車が一切認められていません。
「途中で立ち寄りたい場所があるんだけど…」という場合、「ぷらっとこだま」は向きません。
例えば、東京から新大阪まで「ぷらっとこだま」で移動し、途中で名古屋に立ち寄って観光したいと思っても、名古屋で改札を出た時点で、切符は無効になって回収されてしまいます。
その先、名古屋から新大阪へ行くときは、あたらめて乗車券から購入し直さないといけません。
「ぷらっとこだま」は、単純にA駅からB駅への移動手段として割り切って利用するものだと理解しておきましょう。
7.「ぷらっとこだま」は乗り遅れたらアウトなのがデメリット
「ぷらっとこだま」では、予約した列車に乗り遅れたらアウトです。
切符が全て無効になります。
このため、後続の列車の自由席や在来線にも乗れません。乗るには、あらためて切符を買わないといけなくなります。
これは「ぷらっとこだま」の切符(乗車票)が、予約した列車、指定した座席に限って有効なものとなっているからです。
通常のJR切符とは取り扱いが違いますので、注意してください。
8.「ぷらっとこだま」は在来線が別運賃なのがデメリット
「ぷらっとこだま」は、東海道新幹線の出発駅から目的駅までの移動に限ったプランです。
新幹線と在来線をのりつぐ場合、在来線の利用は含まれていません(含められません)。
例えば、新幹線で新大阪駅に到着して、在来線にのりかえて大阪駅へ向かう場合は、別に運賃が必要です(大阪駅から新大阪駅に向かう場合も)。
実際の出発駅や目的駅が新幹線の駅から離れているJR駅だと、トータルの運賃が、かえって高くつくこともありえます。
新宿駅から大阪のユニバーサルシティ駅へ「ぷらっとこだま」を使って行く場合、在来線の「新宿駅から東京駅まで」と「新大阪駅からユニバーサルシティ駅まで」の運賃がそれぞれ別に必要です。
運賃は、駅で切符(乗車券)を買うか、SuicaやICOCAなどのICカードで支払います。
まとめ:「ぷらっとこだま」はデメリットを知った上で利用すればお値打ち
JR東海ツアーズの新幹線格安プラン「ぷらっとこだま」は、以上のようなデメリットがあります。
安いだけではないので、注意が必要です。
でも、デメリットを知ったうえで利用すれば、やはり、最高のコスパを発揮する移動手段です。
とくに、次のような人に向いています。
- とにかく新幹線代を安く抑えたい!
- 時間に余裕があり、移動に多少時間がかかっても問題ない。
- すでにスケジュールが確定しており、変更の可能性が低い。
- 途中下車の予定はなく、目的地まで直行する。
選択肢の1つとして、上手く活用ください。
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