
こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 阪急電車を利用する「京都・嵐山1dayパス」というお得な切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
京都の人気観光地「嵐山」へ、大阪、神戸方面から「安く」日帰りで出かけたいあなたは、春と秋の観光シーズン限定で発売される阪急電車の「京都・嵐山1dayパス」という切符は要チェックです。
これは、行き帰りの阪急電車を含めて、嵐電と嵐山の路線バスが乗り放題できる1日乗車券です。嵯峨野、清滝、映画村、金閣寺など嵐山周辺を含めた観光や移動に便利。
大阪梅田から20%、神戸三宮からは37%もお得です。
ここでは、「京都・嵐山1dayパス」の内容と値段、発売期間、購入方法について紹介していきます。【2021年版】

目次
「京都・嵐山1dayパス」ってどんな切符?
「京都・嵐山1dayパス」は、大阪、神戸、宝塚と京都を結ぶ阪急電車と嵐山・嵯峨野地区の嵐電、京都バスの乗り放題がセットで割引になった1日乗車券です。
毎年、観光シーズンの春と秋の2回、期間限定で発売されます。
嵐山とその周辺をめぐる日帰り観光に便利ですし、交通費の節約も期待できますよ。
京都・嵐山まで行き帰りの阪急電車が乗り放題!
「京都・嵐山1dayパス」では、大阪、神戸、宝塚方面から京都(河原町・嵐山)までのアクセスに、阪急電車を利用します。
その阪急電車ですが、京都まで単に往復だけではなく、全線が乗り放題です(乗り降り自由)。
なので、嵐山の観光ついでに、例えば、買い物や食事に梅田や神戸まで足を延ばしたといった使い方もできます。
※能勢電鉄の全線も乗り放題できる「能勢版」もあります。
※「京都・嵐山1dayパス」で神戸高速線(神戸三宮駅より西)は利用できません。
嵐山では嵐電&バスが乗り放題!周辺にも足を延ばせます!
「京都・嵐山1dayパス」で京都に着いたら、阪急電車に加えて、嵐電と路線バス(京都バス)も1日乗り放題で利用できます(下図)。
- 嵐電の全線(四条大宮駅~嵐山駅・帷子ノ辻駅~北野白梅町駅)
- 京都バスの有栖川以西、嵯峨嵐山駅前以西の全線
(但し、鳥居本~西山高雄間は除く)
嵐山駅や渡月橋あたりからは少し離れていて歩くには遠い、例えば、化野念仏寺、大沢池、大覚寺などがある北嵯峨地区や愛宕神社がある清滝地区、鈴虫寺(華厳寺)、苔寺(西芳寺)、太秦の広隆寺、東映太秦映画村、北野天満宮、金閣寺といったところへも、気軽に足を伸ばせます。
また、四条河原町へも出られるので、便利です。
※阪急電車と嵐電との乗り換え駅は大宮駅と西院駅、嵐山駅です。
※京都バスの停留所は、阪急電車や嵐電の嵐山駅前にあります。
※京都バスは民営のバス会社で、京都市バスとは別。「京都・嵐山1dayパス」で市バスは利用できません。
おみくじ無料などの優待クーポンつき!
「京都・嵐山1dayパス」を購入すると、提携している社寺や観光施設、飲食店、土産物店などで料金の割引を受けられたりや記念品がもらえる特典がついた優待クーポン付きの地図がもらえます。
【特典内容の例】
- 北野天満宮(しおり進呈)
- 車折神社(おみくじ1回無料)
- 野宮神社(おみくじ1回無料)
- 壬生寺(新撰組オリジナルカード進呈)
- 東映太秦映画村(入村料割引)
- 嵐山モンキーパークいわたやま(入園料割引)
- 京都嵐山オルゴール博物館(入館料割引、恋みくじ1回無料) など
※特典の最新情報はこちら。
「京都・嵐山1dayパス」の値段は?(2021年版)
「京都・嵐山1dayパス」の種類と値段
「京都・嵐山1dayパス」には、大阪、神戸、宝塚方面の阪急電車沿線からの「阪急版」と、能勢電鉄沿線からの「能勢版」の2種類あります。
どちらも大人用のみの発売で、子供用はありません。
阪急版 |
1,300円 |
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能勢版 | 1,600円 |
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「京都・嵐山1dayパス」はどれくらいお得?
「京都・嵐山1dayパス」がどれくらいお得なのなのか。みていきたいと思います。
まず、嵐山の嵐電と京都バスの通常の運賃はこのようになっています(大人)。
京都バスの普通運賃(均一) | 片道230円 |
嵐電の普通運賃(均一) | 片道220円 |
阪急電車の初乗り運賃 | 片道160円 |
阪急電車 嵐山駅~桂駅 | 片道190円 |
阪急電車 嵐山駅~京都河原町駅 | 片道230円 |
嵐電・嵯峨野フリーきっぷ (嵐電と京都バスの嵐山地区が1日乗り放題) |
1日800円 |
このうちの「嵐電・嵯峨野フリーきっぷ」は、「京都・嵐山1dayパス」の阪急電車以外の部分とほぼ同じ内容に切符になります(利用できるバス路線が若干多い)。
つまり、「京都・嵐山1dayパス」(阪急版)は、阪急電車の乗り放題と「嵐電・嵯峨野フリーきっぷ」がセットになった切符です。
「京都・嵐山1dayパス」(阪急版1,300円)から「嵐電・嵯峨野フリーきっぷ」(800円)を引いた値段が、阪急電車代(500円)ということになります。
阪急電車の全線が500円で乗り放題できるので、これは激安。
【参考】嵐電の1日乗車券のいろいろ
ここで、阪急電車・能勢電鉄の主要駅から阪急嵐山駅まで、「京都・嵐山1dayパス」を使った場合と、普通の切符で往復して、現地で「嵐電・嵯峨野フリーきっぷ」を購入した場合とを比べてみました。
出発駅 | 普通運賃(往復) | フリー切符 | 通常合計 | 京都・嵐山1dayパス | |
大山崎 | 270円(540円) | 800円 | 1,340円 | 1,300円 | 3%割引 |
茨木市 | 320円(640円) | 800円 | 1,440円 | 1,300円 | 10%割引 |
北千里 | 400円(800円) | 800円 | 1,600円 | 1,300円 | 19%割引 |
大阪梅田 | 400円(800円) | 800円 | 1,600円 | 1,300円 | 19%割引 |
箕面 | 470円(940円) | 800円 | 1,740円 | 1,300円 | 25%割引 |
宝塚 | 530円(1,060円) | 800円 | 1,860円 | 1,300円 | 30%割引 |
西宮北口 | 470円(940円) | 800円 | 1,740円 | 1,300円 | 25%割引 |
神戸三宮 | 630円(1,260円) | 800円 | 2,060円 | 1,300円 | 37%割引 |
平野 | 700円(1,400円) | 800円 | 2,200円 | 1,600円 | 27%割引 |
日生中央 | 790円(1,580円) | 800円 | 2,380円 | 1,600円 | 32%割引 |
阪急嵐山駅までの場合、西山天王山駅より京都側の駅からでは、”値段的”に「京都・嵐山1dayパス」のメリットはありません。
大山崎駅より大阪側からは多少でもお得。梅田からは約20%、三宮からは約37%安くなります。
しかし、これはあくまでも嵐山駅まで往復しただけの場合です。
「京都・嵐山1dayパス」は、河原町や大阪、神戸方面まで阪急電車の全線が乗り放題ですので、値段的には損な駅からでも使い方次第でメリットが出てきます。
旅行の計画と照らし合わせて、一度計算してみてください。
「京都・嵐山1dayパス」の発売期間と有効期間は?(2021年版)
発売期間(買える期間)
「京都・嵐山1dayパス」は春と秋に期間限定で発売されます。
2021年(令和3年)3月5日~5月30日
有効期間(使える期間)
2021年(令和3年)3月5日~5月30日のうちの好きな1日間
※利用する当日は、始発便から最終便まで乗り放題できます。
※「京都・嵐山1dayパス」は磁気カード式の切符です。その日初めて乗車するときに駅の改札機に通すと裏に日付が印字されます。その印字の1日間が有効です。
「京都・嵐山1dayパス」はどこで買える?(購入方法)
「京都・嵐山1dayパス」は発売期間中、阪急電車、能勢電鉄の駅などで購入できます。
嵐山へ行く当日に買えますし、事前に買っておくこともできます(上記の有効期限に注意してください)。
阪急版 |
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能勢版 |
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※事前購入したあとで使わなくなった場合は、有効期間中であれば買ったところで払い戻しを受けられます(手数料220円がかかります)。
「京都・嵐山1dayパス」の公式サイト
「京都・嵐山1dayパス」の発売情報や最新情報については、阪急電車の公式サイトで確認ください。
「京都・嵐山1dayパス」と同じ時期に「いい古都チケット」という切符も発売されています。こちらは京都の地下鉄と市バスが乗り放題で、嵐山だけでなく、市内のほとんどの地域をカバーしています。
嵐山や嵯峨野、その周辺に絞った観光であれば、嵐電が乗り放題になる「京都・嵐山1dayパス」の方が、嵐電+阪急で河原町にも出られるので、使い勝手がいいと思います。
出発地や目的地によって「いい古都チケット」と「京都・嵐山1dayパス」を上手に選んでお得に観光を楽しみましょう!
《参考》京都のお得な切符まとめ