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【この記事の内容】
- 阪急電車を利用する「京都・嵐山1dayパス」というお得な切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
春と秋の観光シーズンに、京都の「嵐山」へ、大阪、神戸方面から安く日帰りで出かけたいというあなたは、阪急電車の「京都・嵐山1dayパス」という切符は要チェックです。
これは、行き帰りの阪急電車を含めて、現地の嵐電と路線バスが乗り放題できる1日乗車券です。
嵐山のほか、周辺の嵯峨野、清滝、映画村、金閣寺などの観光にも便利です。
そして、値段の方も、大阪梅田から27%、神戸三宮からは41%もお得。
ここでは、阪急電車「京都・嵐山1dayパス」の内容と値段、発売期間、購入方法について紹介していきます。【2023年版】

阪急「京都・嵐山1dayパス」ってどんな切符?
「京都・嵐山1dayパス」は、大阪、神戸、宝塚と京都を結ぶ阪急電車と、嵐山・嵯峨野地区の嵐電、京都バスの乗り放題がセットで割引になった1日乗車券です。
毎年、観光シーズンの春と秋の2回、期間限定で発売されます。
嵐山とその周辺をめぐる日帰り観光に便利で、交通費の節約も期待できますよ。
京都・嵐山まで阪急電車が乗り放題!
「京都・嵐山1dayパス」では、大阪、神戸、宝塚方面から京都までの行き帰りに、阪急電車を利用します。
「阪急版」と「能勢版」の2種類があって、それぞれ下図の範囲が、1日乗り放題で利用できます。
- 【阪急版】阪急電車の全線
- 【能勢版】阪急電車の全線+能勢電鉄の全線
※「京都・嵐山1dayパス」で神戸高速線(神戸三宮駅~新開地方面)は利用できません。
このように、「京都・嵐山1dayパス」で、阪急電車が乗り放題なのは、乗車駅から京都までの区間だけでなく「全線」です。
このため、例えば、嵐山の観光ついでに、梅田や神戸まで買い物や食事に足を延ばすといった使い方もできます。
現地で嵐電とバスも乗り放題!
「京都・嵐山1dayパス」で京都に着いたら、阪急電車に加えて、嵐電と路線バス(京都バス)も1日乗り放題で利用できます(下図)。
- 嵐電の全線(四条大宮駅~嵐山駅・帷子ノ辻駅~北野白梅町駅)
- 京都バスの有栖川以西、嵯峨嵐山駅前以西の全線
(但し、鳥居本~西山高雄間は除く)
※阪急電車と嵐電との乗り換えは、大宮駅、西院駅が便利です。嵐山駅は渡月橋を挟んで離れています。
※京都バスの停留所は、阪急電車と嵐電の嵐山駅前にあります。
※京都市バス、JRバス、京阪バスなど他社のバスは利用できません。
嵐山駅や渡月橋あたりから少し離れていて、歩くにはちょっと遠いところ、例えば、化野念仏寺、大沢池、大覚寺などがある北嵯峨地区、愛宕神社がある清滝地区、鈴虫寺(華厳寺)、苔寺(西芳寺)、太秦の広隆寺、東映太秦映画村、北野天満宮、金閣寺などへも行く場合に「京都・嵐山1dayパス」は便利です。
おみくじ無料などの特典付き!
「京都・嵐山1dayパス」には、対象の社寺や観光施設、飲食店、土産物店で提示すると、料金の割引や記念品の進呈が受けられる特典が付いています。
【特典内容の例】※順不同
- 北野天満宮(しおり進呈)
- 車折神社(おみくじ1回無料)
- 野宮神社(おみくじ1回無料)
- 壬生寺(新撰組オリジナルカード進呈)
- 東映太秦映画村(入村料割引)
- 嵐山モンキーパークいわたやま(入園料割引)
- 京都嵐山オルゴール博物館(入館料割引、恋みくじ1回無料)
- 駅の足湯(利用料割引) など
阪急「京都・嵐山1dayパス」の値段は?(2023年版)
「京都・嵐山1dayパス」の「阪急版」「能勢版」それぞれの値段はこちら。
どちらも大人用のみの発売で、子供用はありません。
阪急版 |
1,400円 |
|
能勢版 | 1,700円 |
|
※2023年秋版から値上げされました。
阪急「京都・嵐山1dayパス」はどれくらいお得?
「京都・嵐山1dayパス」がどれくらいお得なのなのかをみてみましょう。
まず、嵐電と京都バスの通常運賃などはこのようになっています(大人)。
京都バス:普通運賃(均一) | 片道230円 |
嵐電:普通運賃(均一) | 片道250円 |
阪急電車:初乗り運賃 | 片道170円 |
阪急電車:嵐山駅~桂駅 | 片道200円 |
阪急電車:嵐山駅~京都河原町駅 | 片道240円 |
嵐電乗り放題「嵐電1日フリーきっぷ」 | 1日700円 |
京都バス乗り放題「嵐山・嵯峨野フリーきっぷ」 | 1日400円 |
「京都・嵐山1dayパス」(阪急版)は、内容的に阪急電車の乗り放題と「嵐電1日フリーきっぷ」、「嵐山・嵯峨野フリーきっぷ」がセットになった切符です。
「嵐電1日フリーきっぷ」と「嵐山・嵯峨野フリーきっぷ」とで合計1,100円分。
これが「京都・嵐山1dayパス」の値段(阪急版1,400円)に含まれるので、阪急電車代は1日300円(全線乗り放題)と見ることができます。
このことだけでも、「京都・嵐山1dayパス」の安さが分かりますよね。
さらに以下では、「京都・嵐山1dayパス」の値段と、主要駅から阪急嵐山駅まで、普通切符で往復して、現地で「嵐電1日フリーきっぷ」と「嵐山・嵯峨野フリーきっぷ」を購入した場合とを比べてみました。
出発駅 | 普通運賃(往復) | 1日券 | 通常合計 | 京都・嵐山1dayパス | |
河原町 | 240円(480円) | 1,580円 | 1,400円 |
11%割引 | |
大山崎 | 280円(560円) | 嵐電700円バス400円 | 1,660円 | 16%割引 | |
茨木市 | 330円(660円) | 1,760円 | 20%割引 | ||
北千里 | 410円(820円) | 1,920円 | 27%割引 | ||
大阪梅田 | 410円(820円) | 1,920円 | 27%割引 | ||
箕面 | 480円(960円) | 2,060円 | 32%割引 | ||
宝塚 | 540円(1,080円) | 2,180円 | 36%割引 | ||
西宮北口 | 480円(960円) | 2,060円 | 32%割引 | ||
神戸三宮 | 640円(1,280円) | 2,380円 | 41%割引 | ||
平野 | 710円(1,420円) | 2,520円 | 1,700円 | 33%割引 | |
日生中央 | 800円(1,600円) | 2,700円 | 37%割引 |
梅田からは約27%、三宮からは約41%安くなります。
出発駅によっては、京都で嵐電やバスに、数回乗るだけですぐに元が取れます。
繰り返しになりますが、「京都・嵐山1dayパス」は阪急電車、嵐電、バスが乗り放題です。このメリットを生かして、乗り降りすればするほどお得さが増します。
阪急「京都・嵐山1dayパス」の発売期間と有効期間は?(2023年版)
発売期間(買える期間)
「京都・嵐山1dayパス」は春と秋に期間限定で発売されます。
2023年(令和5年)10月1日~12月24日
有効期間(使える期間)
2023年(令和5年)10月1日~12月24日のうちの好きな1日
※利用当日は、始発から終発まで乗り放題できます。
※「京都・嵐山1dayパス」は磁気カード式の切符です。その日初めて乗車するときに駅の改札機に通すと裏に日付が印字されます。その印字の1日間が有効です。
阪急「京都・嵐山1dayパス」はどこで買える?(購入方法)
「京都・嵐山1dayパス」は発売期間中、阪急電車、能勢電鉄の駅などで購入できます。
嵐山へ行く当日に買えますし、事前に買っておくこともできます(上記の有効期限に注意してください)。
なお、支払は現金のみ。クレジットカードやICカードは使えません。
阪急版 |
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能勢版 |
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※事前購入したあとで使わなくなった場合は、有効期間中であれば買ったところで払い戻しを受けられます(手数料220円がかかります)。
阪急「京都・嵐山1dayパス」の公式サイト
「京都・嵐山1dayパス」の発売情報や最新情報については、阪急電車の公式サイトで確認ください。
【参考リンク集】
京都市街地や大原、高雄の観光がメインなら「いい古都チケット」も。
その他、京都の電車・バスのお得な切符
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