こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 南海電車の「和歌山観光きっぷ」を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
大阪から電車で和歌山(市内)へ、なるべく交通費を節約して、安く出かけたいあなたは、まずは南海電車の「和歌山観光きっぷ」をチェックしてみてください。
特に、和歌山に着いてから、マリーナシティへ行くなど目的地まで、路線バスで移動するようでしたら、おすすめです。
例えば、難波駅からだと通常より3割も安くなります。
ここでは、この「和歌山観光きっぷ」の内容や値段、発売期間、購入方法をまとめました。
南海電車「和歌山観光きっぷ」ってどんな切符?
それでは、南海電車「和歌山観光きっぷ」がどんな切符なのか、その内容や特徴を紹介していきます。
大阪から日帰り用です。
「和歌山観光きっぷ」は、大阪から和歌山市内へ日帰り用の往復割引切符です。
泊りがけで出かけるときには使えません。
南海電車の往復とバス1日乗り放題がセット!
「和歌山観光きっぷ」は、南海電車の大阪から和歌山まで往復の乗車券と、現地の路線バス(和歌山バス)が乗り放題の1日乗車券がセットなっています。
普通の「紙のきっぷ」と、スマホで購入・利用するQRコード式の「デジタルきっぷ」の2つのタイプがあります。
さらに、「紙のきっぷ」には、特急「サザン」の指定席を往復利用する「座席指定券付き版」が用意されています。
【「和歌山観光きっぷ」のセット内容】
- 南海電車の発売駅~和歌山市駅間の往復(途中下車できません)
- 和歌山バスと和歌山バス那賀の全路線が1日乗り放題(空港バス、高速バス、コミュニティバスを除く)
「和歌山観光きっぷ」は、発売区間が下記のとおり限定されています。
これらの駅以外から利用するときは、上記の発着駅までの運賃が別に必要です。
出発駅 | 到着駅 | |
|
日帰り往復 |
|
和歌山についてから、路線バスが乗り放題できる範囲は、各社のサイトで確認ください。
かなり広いです。和歌山市内や周辺の主だった観光地にアクセスできます。
観光施設やラーメン店などで割引特典も!
「和歌山観光きっぷ」には、対象の観光施設や和歌山ラーメン店、土産物店など約30か所で料金の割引などの優待が受けられる特典が付いてます。
利用する際は、「紙のきっぷ」では、切符と一緒に発行される「総括券」を、「デジタルきっぷ」ではクーポン画面を提示します。
【優待特典が受けられる主な場所】
- 和歌山城・わかやま歴史館
- 紀州東照宮
- 紀三井寺
- 番所庭園
- 和歌山市立博物館
- 紀州黒潮温泉
- 井出商店(和歌山ラーメン)
- まるイ(和歌山ラーメン)
- まるやま(和歌山ラーメン)
- 京橋幸太郎(和歌山ラーメン)
- 麺屋ひしお(和歌山ラーメン)
- 勝喜梅本店(梅干)
- 御菓子司鶴屋忠彦
- 和歌山市観光土産品センター など(順不同)
さらに、和歌山市駅の駅ビル「キーノ和歌山」に入っている飲食店12店舗で使えるクーポン券(割引券)500円分もついます。
南海電車「和歌山観光きっぷ」の値段は?
南海電車の「和歌山観光きっぷ」(紙・デジタル)の値段は次の通りです。出発駅に関係なく、金額は一律です。
なお、「デジタルきっぷ」は、大人用のみの発売です。特急指定席付きはありません。
種類 | 通常版 | 特急指定席付き版 | |
紙のきっぷ | 大人 | 2,080円 | 2,600円 |
子供 | 1,040円 | 1,310円 | |
デジタルきっぷ | 大人 | 2,000円 | ー |
南海電車「和歌山観光きっぷ」はどれくらいお得?
それでは、「和歌山観光きっぷ」がどれくらいお得なのかをみていきたいと思います。
「和歌山観光きっぷ」で通常の最大30%割引!
「和歌山観光きっぷ」(通常版)を使った場合と、これを使わないで、普通の切符で往復、現地で和歌山バスの1日乗車券を買った場合とを比べてみました。
※バスの1日券は、「1日フリー乗車券」というもので、「和歌山観光きっぷ」のバス乗り放題部分と同じ全く内容です(大人1,000円、子供500円)。
【通常版】
発着駅 |
往復運賃 | バス1日券 | 通常合計 |
和歌山観光きっぷ | |
紙 | デジタル | ||||
難波 | 1,940円 | 1,000円 | 2,940円 | 2,080円:29%割引 | 2,000円:32%割引 |
新今宮 | 1,860円 | 1,000円 | 2,860円 | 2,080円:27%割引 | 2,000円:30%割引 |
天下茶屋 | 1,860円 | 1,000円 | 2,860円 | 2,080円:27%割引 | 2,000円:30%割引 |
住吉大社 | 1,760円 | 1,000円 | 2,760円 | 2,080円:25%割引 | 2,000円:28%割引 |
堺 | 1,760円 | 1,000円 | 2,760円 | 2,080円:25%割引 | 2,000円:28%割引 |
表のように、「和歌山観光きっぷ」を使うと、25~30%も安くなります。
ちなみに、大阪から和歌山までJRを利用した場合、JRの運賃はこのようになっています。
単純に値段だけみると、難波駅、新今宮駅から和歌山駅までの往復なら、南海電車の「和歌山観光きっぷ」の方がお得です。しかもバス乗り放題付きですし。
JR難波駅・新今宮駅~和歌山駅 | 1,100円(往復2,200円) |
JR天王寺駅~和歌山駅 | 900円(往復1,800円) |
JR大阪駅~和歌山駅 | 1,280円(往復2,560円) |
和歌山で路線バスに乗るなら断然お得!
電車で大阪~和歌山を往復するだけなら「和歌山観光きっぷ」はちょっとだけ高いです。
しかし、和歌山に着いてから路線バスに、最短区間を1~2回だけでも乗ると、すぐ元が取れます。
例えば、難波駅からだと、通常の往復運賃が1,860円なので、140円だけプラスして「和歌山観光きっぷ」(2,000円)を買うと、バスが1日乗り放題できるようになります。
和歌山バスの運賃は距離制で、比較的高めです。
和歌山に着いてから、和歌山城や紀三井寺やマリーナシティ、和歌浦などへ路線バスを使って移動するという場合は「和歌山観光きっぷ」が断然お得です。
【バスの運賃例(大人片道、直通の場合)】
初乗り運賃 | 170円 |
和歌山市駅~JR和歌山駅 | 230円 |
和歌山市駅~マリーナシティ | 520円 |
和歌山市駅~和歌浦 | 390円 |
和歌山市駅~紀三井寺 | 410円 |
和歌山の人気スポット、遊園地のポルトヨーロッパや黒潮市場がある「和歌山マリーナシティ」へ行くなら「和歌山観光きっぷ」が断然お得です。
しかも、「和歌山観光きっぷ」ではこれらのバスが1日乗り放題(乗り降り自由)なので、運賃を気にせず、あちこち行ったり、乗り継ぎしたり、気ままに途中下車したりできます。
指定券付きは座席指定料金が実質半額に!
「和歌山観光きっぷ」(紙)の「特急サザン指定席付き版」の方もお得です。
通常の座席指定料金が実質半額になります。
往きの難波駅、帰りの和歌山市駅とも始発駅なので、自由席でも座れる確率が高いですが、時間帯によっては混雑して落ち着かないことがあります。
車内でゆったり過ごしたいときや、「密」を避けたいときは、やはり指定席はおすすめです。
通常の座席指定料金 | 片道520円 |
和歌山観光きっぷ | 片道260円(半額!) |
通常版の「和歌山観光きっぷ」(紙・デジタル)で指定席を利用したいときは、正規の料金で座席指定券を追加購入してください。
南海電車「和歌山観光きっぷ」の発売期間と有効期間は?
「和歌山観光きっぷ」の発売期間と有効期間は、紙の切符とデジタルきっぷとで違います。
発売期間(買える期間)
「和歌山観光きっぷ」は、下記の期間で発売しています。
紙のきっぷ | 1年を通して発売しています。 |
デジタルきっぷ | 1年を通して発売しています。 |
有効期間(使える期間)
紙のきっぷ | 購入時に指定した1日。 |
デジタルきっぷ | 購入時に選択した1日 |
※切符を購入する際に、利用日(和歌山に行く日)を指定する必要があります。
※和歌山の路線バスは、利用当日の始発から最終まで乗り放題できます。
※優待特典は切符と同じ日に限って受けられます。
南海電車「和歌山観光きっぷ」はどこで買える?(購入方法)
「紙のきっぷ」の購入方法(利用当日もOK)
紙の「和歌山観光きっぷ」は、発売期間中、下記の南海電車の駅窓口で、利用日(和歌山に出かける日)の1か月前から購入できます。
当日でも大丈夫です。
また、支払いには、現金のほかクレジットカードも使えます。
- 難波駅(2階のサービスセンター・3階改札口の特急券発売所)
- 新今宮駅(窓口)
- 天下茶屋駅(窓口)
- 住吉大社駅(窓口)
- 堺駅(窓口)
※購入後に使わなくなった場合は、有効期間内で未使用で全て揃っている場合に限って、買った場所で払い戻ししてもらえます。その際、手数料が520円かかります。
「デジタルきっぷ」の購入方法(当日不可、前日までに)
「和歌山観光きっぷ」のデジタルきっぷは、いつでも販売サイトで購入できます(毎週火曜日の午前3:00~4:30は除く)。
購入の際、「和歌山観光きっぷ」を利用する日を、翌日から1カ月先の間で選択します。
「今日の今日」は選択できません。
このため、デジタルきっぷを使いたいときは、前日までに買う必要があります。
また、支払い方法は、クレジットカードのみです。
「南海アプリ」は、デジタルきっぷや特急券の購入、最新の運行状況(走行位置)の確認、乗換検索、遅延証明書の発行などができるスマホアプリです。
グーグル、Appleのアプリストアから無料でダウンロードできます。
普段、あなたが南海電車をよく利用するのでしたら、「南海アプリ」を入れておくと便利です。
※デジタルきっぷを買った後で、取り消ししたいときは、購入翌日から1ヶ月以内に、乗車券やクーポンなどすべて未使用の場合に限って、サイト上の操作で手続きします。手数料はかかりません。
「和歌山観光デジタルきっぷ」の利用方法(乗り方)
「和歌山観光デジタルきっぷ」を利用する際は、購入サイトのQRコードが付いた乗車券を、スマホの画面に表示させます。
それがそのまま切符になります。駅の窓口や券売機に立ち寄る必要はありません(チケットレス)。
駅に出入りは、そのスマホを「専用改札機」(QR対応)に直接タッチします。
どの改札機でも通れるわけではありません。
あと、スマホの画面にデジタルきっぷが表示できないと使えません。充電切れや置き忘れには特に注意が必要です。
※バスでは、降りるときにデジタルきっぷの画面を運転手に見せます。
南海電車「和歌山観光きっぷ」公式サイト
「和歌山観光きっぷ」の発売情報や最新情報については、南海電車の公式サイトで確認ください。
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