
こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 「高野山1dayチケット」という日帰り用の切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
弘法大師の空海が開いた「高野山」へ、電車を利用して安く日帰りで出かけたい…というあなたは、期間限定発売ですが、「高野山1dayチケット」という切符をチェックしてみてください。
これは、大阪、京都、神戸、姫路方面からのアクセスと、山内の路線バスがセットになった切符です。
しかも1日乗り放題。さらに、拝観料の割引などの特典も付いています。
それでいて、値段は激安で、例えば、大阪梅田からは23%もお得。往復の電車代よりも安いです。
ここでは、「高野山1dayチケット」の内容や値段、発売期間、購入方法を紹介していきます。【2023年版】

「高野山1dayチケット」(2023年版)の発売は終了しました(11月30日)。
【参考】冬の高野山へは、南海電車の「高野山・世界遺産きっぷ」がお得です。1泊旅行にも使えます。
「高野山1dayチケット」ってどんな切符?
「高野山1dayチケット」は、大阪、京都、神戸、姫路方面から高野山までの電車と山内バス(路線バス)が1日乗り放題できる期間限定発売の割引切符です。
日帰り用です
「高野山1dayチケット」は、名前の通り、1日券=日帰り用の切符です。
宿坊に泊まるなどの旅行には使えません。
大阪、京都、神戸、姫路方面から利用できます!
「高野山1dayチケット」は、下記の路線(鉄道会社)で発売されています。
大阪、京都、神戸、明石、姫路方面、それぞれの沿線から高野山へ、安く日帰りできます。
「高野山1dayチケット」を発売している路線
- 阪急電車
- 阪神電車
- 大阪地下鉄(メトロ)
- 能勢電鉄
- 山陽電車
- 北大阪急行
- 神戸高速
- 京阪電車(京阪線)
※各路線の駅から高野山へは、途中で南海電車に乗り継いで向かいます(帰りは逆)。
【参考】大阪難波、南海沿線から高野山へは
南海電車「高野山・世界遺産きっぷ」
こちらは、1泊旅行にも使えます(有効期間2日)。スマホで購入、利用する「デジタルきっぷ」版もあります。
出発駅~高野山までの電車が1日乗り放題
「高野山1dayチケット」では、上記の各路線から高野山までの全区間が、1日乗り放題(乗り降り自由)です。
単純往復だけでないので、高野山の行き帰りに、電車代を気にせず、途中下車したり、別の場所に足をのばしたりできます。
「高野山1dayチケット」の乗り放題範囲
- 各路線版の有効区間(後述)
- 南海電車の難波駅・汐見橋駅~極楽橋駅~高野山駅(極楽橋駅~高野山駅の間はケーブルカーです)
高野山内バスも乗り放題!
「高野山1dayチケット」では、高野山の山内バスも1日乗り放題(乗り降り自由)で利用できます。
高野山のなかは、かなり広いです。
例えば、ケーブルカーの高野山駅から「金剛峯寺」や金堂や根本大塔などがある「壇上伽藍」までは約3kmあります。
弘法大師が今も瞑想を続けていると伝えられる御廟がある「奥の院」や、歴史上の有名人の墓所が集まっている「奥の院参道」は、さらに距離があります。
このため、高野山の各地を、南海りんかんバスの路線バス(高野山内線)が結んでいて、便利に移動できます。
後述しますが、このバスの運賃は高めなので、この乗り放題はお値打ちです。
拝観料2割引など優待特典付き!
「高野山1dayチケット」には、対象の施設や飲食店、お土産物店(合計10か所)で料金の割引など優待が受けられるクーポン券が付いてます。
・「金剛峯寺」「霊宝館」「金堂」「根本大塔」の拝観料が2割引。
【参考】通常の拝観料
金剛峯寺 | 一般:1,000円、小学生:300円 |
霊宝館 | 一般:1,300円、高校・大学生:800円、小・中学生600円 |
金堂 | 一般:500円 |
根本大堂 | 一般:500円 |
※優待内容の最新情報は公式サイトなどで確認ください。
※優待特典を使わなくても、休業などで使えなくても、切符代の払い戻しや割り戻しはありません。
「高野山1dayチケット」の種類と値段は?(2023年版)
「高野山1dayチケット」の種類と値段、それぞれの有効区間(乗り放題できる範囲)は以下の通りです。
発売は大人用のみで、子供用はありません。
種類 | 値段 | 有効区間(乗り放題範囲) |
【阪急版】 大阪・京都・宝塚・神戸方面から (難波駅・中百舌鳥駅・天下茶屋駅のりかえ) |
3,350円 |
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【阪神版】 大阪・西宮・神戸方面から(難波駅のりかえ) |
3,200円 |
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【大阪メトロ版】 大阪市内から(難波駅・中百舌鳥駅・天下茶屋駅などでのりかえ) |
3,150円 |
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【能勢版】 能勢方面から(難波駅・中百舌鳥駅・天下茶屋駅のりかえ) |
3,650円 |
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【山陽明石以東版】 神戸・明石方面から(難波駅乗り換え) |
3,600円 |
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【山陽全線版】 姫路・高砂方面から(難波駅乗り換え) |
3,900円 |
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【北大阪急行版】 千里中央方面から(難波駅・中百舌鳥駅・天下茶屋駅のりかえ) |
3,270円 |
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【神戸高速版】 神戸方面から(難波駅乗り換え) |
3,300円 |
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【京阪線版】 京都、枚方方面から(淀屋橋駅など⇒難波駅乗り換え) |
3,400円 |
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「高野山1dayチケット」はどれくらい安い?
それぞれの「高野山1dayチケット」の値段がどれくらい安いのか、気になるところだと思います。
具体的にみていきましょう。
まず、大阪~高野山の南海電車の通常運賃は、ケーブルカー込みで、下記のとおりです。
【普通運賃】
難波駅・新今宮駅・天下茶屋駅~高野山駅 | 片道1,430円(往復2,860円) |
単純に往復するだけで2,860円かかります。
さらに、高野山のなかを山内バスで移動すると、その運賃が必要です。
バス代は、距離制になっていて、案外高いです(下表)。
高野山駅~千手院橋・金剛峯寺 | 片道360円 |
高野山駅~一の橋口・奥の院口 | 片道410円 |
高野山駅~奥の院前 | 片道510円 |
千手院橋~一の橋口・奥の院口 | 片道160円 |
千手院橋~奥の院前 | 片道270円 |
1日フリー乗車券 | 乗り放題1,100円 |
※「千手院橋」は金剛峯寺、霊宝館、金堂、根本大塔、「一の橋口」「奥の院口」は歴史上の人物の墓所が集まる奥の院参道の最寄りの停留所です。
「高野山1dayチケット」は、山内バスが1日乗り放題なので、「1日フリー乗車券」の1,100円分が含まれていることになります。
大阪(難波駅・天下茶屋駅)~高野山駅の南海電車の往復運賃と山内バスの1日フリー乗車券の料金を足すと3,620円です。
南海電車の往復(難波駅~高野山駅) | 2,860円 |
山内バス1日フリー券 | 1,100円 |
通常合計 | 3,960円 |
この時点ですでに、「高野山1dayチケット」の方が安いか、同じくらいの金額です。
バスのフリー乗車券を使わずに、高野山駅から金剛峯寺までバスを往復(360円×2)乗るだけでも合計3,580円。
この場合も「高野山1dayチケット」の値段とあまり変わりません。
言うまでもなく、「高野山1dayチケット」には、大阪、京都、神戸、姫路の出発駅から南海電車との乗り換え駅(難波駅や天下茶屋駅など)までの電車代も込みです(実際は乗り放題)。
つまり、出発駅~南海電車の難波駅・天下茶屋駅の電車代は、実質無料という見方もできます。
この上さらに、拝観料が2割引きになる特典もありますので、これはめちゃくちゃお得です。
参考までに、主な駅から「高野山1dayチケット」を使った場合と使わない場合の費用を比べてみました(難波駅経由)。
発着駅 | 高野山往復 | バス1日券 | 通常合計 | 高野山1dayパス |
河原町駅 | 4,160円 | 1,100円 | 5,260円 | 3,350円:36%割引 |
宝塚駅 | 3,920円 | 5,020円 | 3,350円:33%割引 | |
神戸三宮駅 | 3,700円 | 4,800円 | 3,200円:33%割引 | |
梅田駅 | 3,340円 | 4,440円 | 3,150円:29%割引 | |
日生中央駅 | 4,540円 | 5,640円 | 3,650円:35%割引 | |
明石駅 | 4,920円 | 6,020円 | 3,600円:40%割引 | |
姫路駅 | 5,680円 | 6,780円 | 3,900円:42%割引 | |
千里中央駅 | 3,720円 | 4,820円 | 3,270円:32%割引 | |
新開地駅 | 3,960円 | 5,060円 | 3,300円:34%割引 | |
枚方市駅 | 3,940円 | 5,040円 | 3,400円:33%割引 |
ご覧の通り、これからの駅からだと、30%以上という高割引率もさることながら、バスを含めない往復電車代よりも「高野山1dayチケット」が安いことがわかります。
しかも、行き帰りとも乗り放題。これは、使わないと損です。
「高野山1dayチケット」の発売期間と有効期間は?(2023年版)
発売期間(買える期間)
「高野山1dayチケット」は冬場を除いた期間限定の発売になっています。
2023年(令和5年)4月1日~11月30日
有効期間(使える期間)
2023年(令和5年)4月1日~11月30日のうちの好きな1日間
※利用当日は始発から最終まで乗り放題できます。
「高野山1dayチケット」はどこで買える?(購入方法)
「高野山1dayチケット」は発売期間中、各鉄道会社の駅などで、利用する(高野山へ出かける)当日、あるいは事前に購入できます。
支払いは、現金のみです。
阪急版 |
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阪神版 |
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大阪メトロ版 |
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能勢版 |
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山陽明石以東版 |
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山陽全線版 |
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北大阪急行版 |
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神戸高速版 |
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京阪版 |
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※「高野山1dayチケット」を買った後で使わなくなったときは、有効期間内ですべて未使用の場合に限って、購入場所で払い戻ししてもらえます(手数料が1枚300円程度かかります)。
「高野山1dayチケット」公式サイト
「高野山1dayチケット」の詳細や最新情報については、各鉄道会社の公式サイトで確認ください。
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阪急電車の公式サイトへ |
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阪神電車の公式サイトへ |
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大阪メトロの公式サイトへ |
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北大阪急行の公式サイトへ |
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山陽電車の公式サイトへ |
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京阪電車の公式サイトへ |
【参考リンク】
大阪(難波)から高野山へは南海電車でスムーズに行けますが、急行で片道約110分(特急は約90分)かかるうえに、高野山の中がこれまた広いので、日帰りだと姫路など遠方の出発地によっては、忙しい行程になってしまいます。
しかし「高野山1dayチケット」の安さは魅力なので、せっかくなら日帰りでも出かけてみたい場所です。電車代が安くつくので、浮いた分で特急を利用してもいいかもしれません。
日帰りで出かけて、高野山で長く時間がとれないときは、効率よく楽しむために、あらかじめ目的やテーマをある程度決めて「予習」しておいた方が良いです(特に有名人の墓所の場所)。そして、高野山に着いたら、山内バスを上手く使って効率よく移動しましょう。
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