
こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 「高野山1dayチケット」という日帰り用の切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
弘法大師の空海が開いた真言宗の大本山「高野山」へ、電車を利用して、なるべく安く日帰りで出かけたい…というあなたは、期間限定発売ですが、「高野山1dayチケット」という切符をチェックしてみてください。
これは、大阪、京都、神戸、姫路方面からのアクセスと、山内の路線バスがセットになった切符です。しかも1日乗り放題。さらに、拝観料の割引などの特典も付いています。
それでいて、値段は単純に往復する通常の電車代よりも安い!例えば、大阪梅田からは24%も得です。
ここでは、「高野山1dayチケット」の内容や値段、発売期間、購入方法を紹介していきます。【2020年版】

「高野山1dayチケット」(2020年版)の発売は終了しました(11月30日)。
発売中の高野山へのお得な切符は、こちらで確認ください。
目次
「高野山1dayチケット」ってどんな切符?
「高野山1dayチケット」は、大阪、京都、神戸、姫路方面から高野山までの電車と山内バス(路線バス)が1日乗り放題できる期間限定発売の割引切符です。
大阪、京都、神戸、姫路方面から利用できます!
「高野山1dayチケット」は、下記の路線(鉄道会社)で発売されています。大阪、京都、神戸、明石、姫路方面のそれぞれの沿線から高野山へ、安く日帰りできます。
「高野山1dayチケット」を発売している路線
- 阪急電車
- 阪神電車
- 大阪地下鉄(メトロ)
- 能勢電鉄
- 山陽電車
- 北大阪急行
- 神戸高速
※各鉄道と南海電車を乗り継いで高野山に向かいます(帰りも)。
※南海電車では発売していません。
関西のJR沿線からは
関西のJR沿線から高野山へ日帰りには、「関西1デイパス」という切符がお得です。南海電車の高野山ゆきの周遊チケットが付いています。
【2020年秋版】
【2020年冬版】12月1日~
出発駅~高野山までの電車が1日乗り放題
「高野山1dayチケット」では、上記の各路線から高野山までの往復利用だけでなく、その間を1日乗り放題できます。
なので、高野山の行き帰り、途中の駅では乗り降り自由。電車代を気にせず途中下車して、食事や買い物なども楽しめます。
ちなみに、南海電車では高野線の全線(下図の緑色区間)が乗り放題です。
- 難波駅~極楽橋駅~高野山駅(極楽橋駅~高野山駅の間はケーブルカーです)
- 汐見橋駅~岸里玉出駅
山内バスも乗り放題
高野山のなかは、けっこう広いです。
例えば、ケーブルカーの高野山駅から「金剛峯寺」や金堂や根本大塔などがある「壇上伽藍」までは約3kmあります。
弘法大師が今も瞑想を続けていると伝えられる御廟がある「奥の院」や、歴史上の有名人の墓所が集まっている「奥の院参道」は、さらに距離があります。
このため、高野山のなかの各地を、南海りんかんバスの路線バスが結んでいて、移動に便利で楽ちんです。
「高野山1dayチケット」は、この山内バスも1日乗り放題(乗り降り自由)で利用できます。
後述しますが、このバスの運賃は高めなので、この乗り放題はお値打ち。
拝観料の2割引など優待特典付き!
さらに「高野山1dayチケット」には特典として、利用当日に「金剛峯寺」「霊宝館」「金堂」「根本大塔」の拝観料が2割引きになったり、提携の土産物店、飲食店で割引など優待が受けられるクーポン券がついています。
【参考】通常の拝観料
金剛峯寺 | 一般:500円、小学生:200円 |
霊宝館 | 一般:600円、高校生・大学生:350円、小学生・中学生:250円 |
金堂 | 一般:200円 |
根本大堂 | 一般:200円 |
「高野山1dayチケット」の値段は?(2020年版)
「高野山1dayチケット」の種類と値段、有効区間
「高野山1dayチケット」は、路線ごとに有効区間(乗り放題できる区間)と値段が設定されています。
また、発売は大人用のみで、子供用はありません。
種類 | 値段 | 有効区間(乗り放題できる区間) |
【阪急版】 大阪・京都・宝塚・神戸 方面から (難波駅・中百舌鳥駅・天下茶屋駅のりかえ) |
3,300円 |
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【阪神版】 大阪・西宮・神戸方面から (難波駅のりかえ) |
3,200円 |
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【大阪メトロ版】 大阪市内から (難波駅・中百舌鳥駅・天下茶屋駅などでのりかえ) |
3,100円 |
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【能勢版】 能勢方面から (難波駅・中百舌鳥駅・天下茶屋駅のりかえ) |
3,600円 |
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【山陽明石以東版】 神戸・明石方面から (難波駅乗り換え) |
3,600円 |
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【山陽全線版】 姫路・高砂方面から (難波駅乗り換え) |
3,900円 |
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【北大阪急行版】 千里中央方面から (難波駅・中百舌鳥駅・天下茶屋駅のりかえ) |
3,250円 |
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【神戸高速版】 神戸方面から (難波駅乗り換え) |
3,300円 |
|
※南海電車の特急を利用する場合は、別に特急料金が必要です(片道790円)。
どれくらい安い?出発駅~難波駅の往復電車代がタダ?!
それぞれの「高野山1dayチケット」の値段がどれくらいお得なのか、気になるところだと思います。
結論を先に言うと、安い。もっと言えば激安といっていいくらいのレベル。
具体的にみていきましょう。
まず、大阪から高野山までの南海電車の運賃ですが、「高野山1dayチケット」を使わない通行の場合、ケーブルカーの料金込みで下記の金額がかかります。
難波駅・天下茶屋駅~高野山駅 | 片道1,390円(往復2,780円) |
単純に往復するだけで2,780円です。
さらに、高野山のなかを山内バスで移動すると、その運賃が必要ですが、距離制になっていて案外高いです(下表)。
高野山駅~千手院橋・金剛峯寺 | 片道300円 |
高野山駅~一の橋口・奥の院口 | 片道340円 |
高野山駅~奥の院前 | 片道420円 |
千手院橋~一の橋口・奥の院口 | 片道140円 |
千手院橋~奥の院前 | 片道220円 |
1日フリー乗車券 | 乗り放題840円 |
※「千手院橋」は金剛峯寺、霊宝館、金堂、根本大塔、「一の橋口」「奥の院口」は歴史上の人物の墓所が集まる奥の院参道の最寄りの停留所です。
「高野山1dayチケット」では、山内バスが1日乗り放題なので、「1日フリー乗車券」の840円分が含まれていることになります。
大阪(難波駅・天下茶屋駅)~高野山駅の南海電車の往復運賃と山内バスの1日フリー乗車券の料金を足すと3,620円!
この時点ですでに、「高野山1dayチケット」の方が安いか、同じくらいの金額です。
バスのフリー乗車券を使わずに、高野山駅から金剛峯寺までバス(600円)を往復乗っただけの場合も合計3,380円で、「高野山1dayチケット」とあまり値段は変わりません。
言うまでもなく、「高野山1dayチケット」には大阪、京都、神戸、姫路の出発駅から南海電車の乗換駅(難波駅や天下茶屋駅など)までの往復の電車代も含まれています(実際は乗り放題)。
つまり、出発駅~難波駅・天下茶屋駅の電車代はタダ同然とも言えます。
この上さらに、拝観料が2割引きになる特典もありますので、これはめちゃくちゃ得。
参考までに、主な駅から「高野山1dayチケット」を使った場合と使わった場合の費用を比べてみました(難波経由)。
発着駅 | 高野山往復 | バス1日券 | 通常合計 | 高野山1dayパス |
京都河原町駅 | 4,040円 | 840円 | 4,880円 | 3,300円、32%割引 |
宝塚駅 | 3,800円 | 840円 | 4,640円 | 3,300円、29%割引 |
神戸三宮駅 | 3,600円 | 840円 | 4,440円 | 3,200円、28%割引 |
梅田駅 | 3,240円 | 840円 | 4,080円 | 3,100円、24%割引 |
日生中央駅 | 4,420円 | 840円 | 5,260円 | 3,600円、32%割引 |
明石駅 | 4,800円 | 840円 | 5,640円 | 3,600円、36%割引 |
姫路駅 | 5,560円 | 840円 | 6,400円 | 3,900円、39%割引 |
千里中央駅 | 3,620円 | 840円 | 4,460円 | 3,250円、27%割引 |
新開地駅 | 3,860円 | 840円 | 4,700円 | 3,300円、30%割引 |
ご覧の通り、これらの駅からだと、単純に往復するよりも「高野山1dayチケット」の方が安くつきます。
「高野山1dayチケット」の発売期間と有効期間は?(2020年版)
発売期間(買える期間)
「高野山1dayチケット」は冬場を除いた期間限定の発売になっています。
2020年(令和2年)4月1日~11月30日
有効期間(使える期間)
2020年(令和2年)4月1日~11月30日のうちの好きな1日間
※利用する日の始発便から最終便まで乗り放題で使えます。
「高野山1dayチケット」はどこで買える?(購入方法)
「高野山1dayチケット」は発売期間中、各鉄道会社の駅などで購入できます。利用の当日に買えますし、事前に買っておくこともできます。
阪急版 |
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阪神版 |
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大阪メトロ版 |
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能勢版 |
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山陽明石以東版 |
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山陽全線版 |
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北大阪急行版 |
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神戸高速版 |
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「高野山1dayチケット」公式サイト
「高野山1dayチケット」の詳細や最新情報については、各鉄道会社の公式サイトで確認ください。
- 【阪急版】阪急電車の公式サイトへ
- 【阪神版】【神戸高速版】阪神電車の公式サイトへ
- 【大阪メトロ版】大阪メトロの公式サイトへ
- 【能勢版】能勢電鉄の公式サイトへ
- 【北大阪急行版】北大阪急行の公式サイトへ
- 【山陽明石以東版】【山陽全線版】山陽電車の公式サイトへ
大阪(難波)から高野山へは南海電車でスムーズに行けますが、急行で片道約110分(特急は約90分。※別途特急料金が必要)かかるうえに、高野山の中がこれまた広いので、日帰りだと姫路など遠方の出発地によっては、忙しい行程になってしまいます。
しかし「高野山1dayチケット」の安さは魅力なので、せっかくなら日帰りでも出かけてみたい場所です。電車代が安くつくので、浮いた分で特急を利用してもいいかもしれません。
日帰りで出かけて、高野山で長く時間がとれないときは、効率よく楽しむために、あらかじめ目的やテーマをある程度決めて「予習」しておいた方が良いです(特に有名人の墓所の場所)。そして、高野山に着いたら、山内バスを上手く使って効率よく移動しましょう。
高野山まで行くなら泊りがけでという場合は、南海電車の「高野山・世界遺産きっぷ」という2日間有効の切符がおすすめです。
南海電車の駅でしか買えませんが、難波駅発着の場合、山内バスの乗り放題付きで2,860円と15%ほど安くてお得です。参考にしてみてください。