
こんなお悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 阪堺電車と南海バスの「堺おもてなしチケット」という切符を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
堺の市内を電車やバスを使って、できるだけ安く移動したいというあなたには、「堺おもてなしチケット」という切符がおすすめです。
これは、大阪と堺を結ぶ”チンチン電車”(阪堺電車)と、堺市内の路線バスが乗り放題の1日乗車券です。堺市内、特に観光地へはほとんどアクセスできます。
値段も手ごろで、1日に電車とバスを合わせて、3回以上乗るようでしたらお得。
ここでは、「堺おもてなしチケット」の内容と値段、発売期間、購入方法を紹介していきます。

「堺おもてなしチケット」ってどんな切符?
チンチン電車とバスが1日乗り放題!
「堺おもてなしチケット」は、路面電車の阪堺電車(チンチン電車)と、堺市内の路線バス(南海バス)の指定区間が1日乗り放題(乗り降り自由)できる切符です(1日乗車券)。
阪堺電車と南海バスの組み合わせで、市内のほとんどの場所へ行けます。特に、仁徳天皇陵など観光地めぐりには、バスが効率的です。
阪堺電車は、100年以上の歴史がある大阪唯一の路面電車で、「チンチン電車」と親しまれています。
大正・昭和製のレトロな車両から平成の最新鋭の車両まで個性的な電車が、時速40kmとゆっくりした速度で大阪と堺を結んでいます。途中、有名な住吉大社の前を通ります。
「堺おもてなしチケット」は2種類
「堺おもてなしチケット」には「阪堺拡大版」と「南海バス拡大版」の2種類があります。それぞれ利用できる区間(範囲)が違います。
阪堺拡大版 |
|
南海バス拡大版 |
|
「阪堺拡大版」は、阪堺電車の全線が乗り放題範囲に含まれます。大阪(天王寺・新今宮)~堺の間も乗れますので、大阪からのアクセスにも使えます。
「南海バス拡大版」の方は、堺市内限定バージョンです。
ちなみに、バスの「追加区間」には特に有名な観光地はありません。
大阪市内と堺との間は、JR阪和線、南海電車(南海線・高野線)、阪堺電車の電車が走っています。ただ、堺側の駅の場所はそれぞれ違います。
ちなみに、堺市の中心地は南海高野線の「堺東駅」周辺です。バス路線も多く発着しています。
各線の大阪~堺間の運賃と所要時間はこんな感じです。
阪堺電車(天王寺駅~宿院駅) | 片道230円(約30分) |
南海電車南海線(難波駅~堺駅) | 片道260円(約10分) |
南海電車高野線(難波駅~堺東駅) | 片道260円(約10分) |
JR阪和線(天王寺駅~堺市駅) | 片道180円(約8分) |
阪堺電車は時間が一番かかりますが、その代わり独特の雰囲気、風情が楽しめます。途中、住吉大社の前を通りますので、立ち寄りやすいです。
大阪で阪堺電車に乗る場合は、次の駅が便利です。
- 阪堺電車「天王寺駅前」⇔「JR天王寺駅」「地下鉄天王寺駅」「近鉄阿部野橋駅」のりかえ
- 阪堺電車「新今宮駅前」⇔「JR新今宮駅」「南海電車新今宮駅」「地下鉄動物園前駅」のりかえ
阪堺電車の堺へ直通する電車は「天王寺駅前」から出ています。「新今宮駅前」からの電車は途中の「我孫子道」で乗り換えが必要です。
優待特典が76か所で受けられます!
「堺おもてなしチケット」には、提携の観光施設やホテル、飲食店、土産物店などで提示すると、料金の割引や記念品の進呈など優待が受けられる特典が付いています。
その提携先は76か所とかなり充実しています。
特典場所の情報は、「堺おもてなしチケット」を買うともらえる「堺おもてなし手帖」という小冊子に詳しく掲載されています。
優待が受けられる場所の例
- 堺市立町屋歴史館(入館料割引)
- さかい利晶の杜(入館料割引)
- 環濠都市「堺のんびりクルーズ」(利用料割引)
- 自転車博物館サイクルセンター(入館料割引)
- 堺市博物館(入館料割引)
- 大仙公園「日本庭園」(入園料割引)
- 妙国寺(拝観料割引)
- 南宗寺(拝観料割引)
- 大寺餅河合堂(商品代割引)
- 丸市菓子舗(商品代割引)
- 本家小嶋(商品代割引)
- 小島屋(飲食代割引)
- かん袋(飲食代割引)
- 水野鍛錬所(商品代割引)
- ホテルアゴーラ・リージェンシー堺(宿泊料割引)
- ダイワロイネットホテル堺東(宿泊料割引) など ※順不同
「堺おもてなしチケット」の値段は?
「堺おもてなしチケット」は、値段はこのようになっています(2020年10月1日の運賃改定後も変わりません)。
大人 | 子供 | |
阪堺拡大版 | 700円 | 350円 |
南海バス拡大版 | 500円 | 250円 |
ちなみに、阪堺電車と南海バスの普通運賃は以下の通りです。
阪堺電車(均一料金) | 大人230円、子供120円 |
南海バス(距離制) | 大人220円~、子供110円~ |
南海バスの運賃は距離制です。市街地で1回乗車すると220円~250円が中心です。
例えば、阪堺電車の「宿院駅」から南海電車「堺東駅」までのバス代は片道220円、仁徳天皇陵の拝所最寄りの「堺市博物館前」までは1回乗り継ぎで片道460円です。
「南海バス拡大版」なら、2~3回の乗車で元が取れます。
「阪堺拡大版」でも、大阪から行き帰りの阪堺電車だけで通常460円しますので、あと堺でバスや電車を1~2回乗れば元が取れて、得になります。
ちなみに、阪堺電車だけの1日乗車券(てくてくきっぷ)は600円します。これに100円プラスするだけで、バスが乗り放題になるので、「阪堺拡大版」はコスパが良いです。
南海バスのような運賃が距離制だと、特によそ者は、乗ってる最中、車内の運賃表が気になって落ち着つかないことがありますが、「堺おもてなしチケット」は乗り放題なので、気が楽です。
小銭の両替やチャージの残高を心配する必要もありません。
また、目的地まで直通するバスが無くても、運賃を気にせず何回でも乗り継いで行けますし、もし乗り間違えても無駄な出費はありません。
このように、「堺おもてなしチケット」は値段的なメリットのほか、使い勝手の良さもポイントです。
バスの運賃や経路は南海バスの公式サイトで簡単に検索できます。
「堺おもてなしチケット」の発売期間と有効期間は?
発売期間(買える期間)
「堺おもてなしチケット」は1年を通して発売されています。堺に行く時はいつでも利用できます。
有効期間(使える期間)
利用する当日の1日間、始発便から最終便まで乗り放題できます。
※「堺おもてなしチケット」の日付欄はスクラッチ(表面を削る)になっているので、乗車する際にその年月日を削り取ってから使います。その削った日づけの1日間が有効です。年月日を間違ったり、必要以上に削ってしまうと無効になりますので、注意してください。
「堺おもてなしチケット」はどこで買える?(購入方法)
「堺おもてなしチケット」は利用する当日、あるいは事前にでも下記の場所で直接購入できます。
阪堺電車や南海バスの車内では買えません。
大阪市内で買えるところ(阪堺拡大版のみ)
阪堺電車 |
|
堺市内で買えるところ
阪堺電車 |
|
南海バス |
|
観光案内所 |
|
コンビニ |
|
宿泊施設 |
|
「堺おもてなしチケット」公式サイト
「堺おもてなしチケット」の発売や最新情報については堺市の観光サイトで確認ください。
【参考】大阪市内の観光と合わせて、堺へも足を延ばす場合は「大阪周遊パス」という切符も便利です。大阪地下鉄・バス、私鉄が乗り放題なるほか、大阪と堺市内の観光施設40か所以上が「無料」で利用できます。

コメント