神戸方面から関西空港へ、または関西空港から神戸方面へのアクセス手段には、バスや鉄道、乗合タクシー、そして高速船と選択肢が多くて便利です。
このなかで、とにかく交通費を安く抑えたいというあなたには、阪神電車と南海電車を利用する「関空アクセスきっぷ(阪神版)」「神戸アクセスきっぷ」がおすすめです。
神戸~関空では一番安い方法になります。芦屋、西宮、尼崎など阪神間から(へ)もお得です。
ここでは、この「関空アクセスきっぷ(阪神版)」「神戸アクセスきっぷ」の内容と値段、は発売期間、購入方法を紹介します。【2020年版】
目次
「関空/神戸アクセスきっぷ」ってどんな切符?
「関空アクセスきっぷ(阪神版)」は神戸方面から関西空港へ、「神戸アクセスきっぷ」は関西空港から神戸方面へ、それぞれ阪神電車と南海電車を大阪の「難波駅」で乗り継いで利用する片道用の割引乗車券です。
利用する方向で切符の名前が違いますが、内容や値段は全く同じです。
ただ、それぞれの切符を逆方向には使えません。
つまり「関空アクセスきっぷ(阪神版)」を関空⇒神戸、「神戸アクセスきっぷ」を神戸⇒関空というふうに使うことはできません。
【「関空アクセスきっぷ(阪神版)」「神戸アクセスきっぷ」の有効区間】
- 阪神電車の元町駅以東の各駅~大阪難波駅の片道
- 南海電車の難波駅~関西空港駅の片道
※切符は阪神電車、南海電車それぞれの上記区間の片道乗車券2枚がセットになっています。
※有効区間では乗り放題(乗り降り自由)ではありません。乗車は1回のみで、難波駅以外で途中下車する(改札口から駅の外に出る)と無効になります。
※阪神電車の「大阪難波駅」(近鉄と同居)と南海電車の「難波駅」との間は歩いて5~6分かかります。
「関空/神戸アクセスきっぷ」の値段は?(2020年版)
「関空アクセスきっぷ(阪神版)」「神戸アクセスきっぷ」ともに大人用のみの発売で、値段はこのようになっています。乗車区間に関係なく金額は一律です。
大人 | 1,150円 |
※南海特急「ラピート」は利用できません。別に特急券(520円)の購入が必要です。
普通運賃と比べると9~15%安い!ただし損になる区間も
阪神電車の主な駅と関空と間の普通運賃と「関空アクセスきっぷ(阪神版)」「神戸アクセスきっぷ」を使って移動した場合とを比較してみました。
表のように、千鳥橋駅までの駅では9~15%安くなります。西九条駅~桜川駅の間の駅では損になりメリットはありません。
出発駅/目的駅 | 阪神 | 南海 | 通常合計 | アクセスきっぷ | |
元町駅 | 410円 | 930円 | 1,340円 | 1,150円 | 14%割引 |
神戸三宮駅 | 410円 | 930円 | 1,340円 | 1,150円 | 14%割引 |
芦屋駅 | 380円 | 930円 | 1,310円 | 1,150円 | 12%割引 |
西宮駅 | 360円 | 930円 | 1,290円 | 1,150円 | 11%割引 |
甲子園駅 | 360円 | 930円 | 1,290円 | 1,150円 | 11%割引 |
尼崎駅 | 330円 | 930円 | 1,260円 | 1,150円 | 9%割引 |
千鳥橋駅 | 280円 | 930円 | 1,210円 | 1,150円 | 5%割引 |
西九条駅 | 210円 | 930円 | 1,140円 | 1,150円 | 損 |
※「阪神」は大阪難波駅までの片道運賃、「南海」は難波駅~関西空港駅の片道運賃です。
他のアクセス手段より断トツで安い!
つぎに、「関空アクセスきっぷ(阪神版)」「神戸アクセスきっぷ」の値段を、他の神戸三宮~関西空港のアクセス方法と比べてみました。
表のとおり最安です(往復割引などを含めても最安です)。ただ、途中で乗り換え(1~2回)があり、所要時間が比較的長いです。
アクセス手段 | 利用区間 | 運賃・料金 | 所要時間 |
JR普通運賃 | 三ノ宮駅~関西空港駅 | 1,740円 | 約105分 |
阪神&JR(西九条経由) | 神戸三宮駅~関西空港駅 | 1,520円 | 約110分 |
空港バス | 神戸三宮~関西空港 | 2,000円 | 約65分 |
ポートライナー&船 | 三宮駅~関西空港 | 1,880円 | 約60分 |
乗合タクシー(MK) | 神戸市中央区~関西空港 | 2,500円 | 平均90~120分 |
アクセスきっぷ | 神戸三宮駅~関西空港駅 | 1,150円 | 約110分 |
※「ポートライナー&船」は高速船の神戸・関空ベイシャトルの「ポートライナーセット券」を利用した場合の金額です。他は普通運賃です。
「関空/神戸アクセスきっぷ」の発売期間と有効期間(2020年版)
発売期間(買える期間)
「関空アクセスきっぷ(阪神版)」「神戸アクセスきっぷ」は、下記の期間で発売されています。
《上期版》2020年(令和2年)4月1日~9月30日
《下期版》2020年(令和2年)10月1日~2021年(令和3年)3月31日
有効期間(使える期間)
《上期版》2020年(令和2年)10月31日までの好きな1日
《下期版》2021年(令和3年)4月30日までの好きな1日
※利用当日限り有効です。
「関空/神戸アクセスきっぷ」はどこで買える?(購入方法)
「関空アクセスきっぷ(阪神版)」「神戸アクセスきっぷ」は、下記の場所で購入できます。発売駅以外から利用するときは、前日までに買っておく方が良いです。
購入した後で使わなくなった場合は、すべて未使用(台紙も付けて)で有効期間内でしたら発売場所で払い戻しを受けられます。ただし手数料(300円)がかかります。
神戸方面から関西空港へ向かうとき(関空アクセスきっぷ)
- 阪神電車の大阪梅田駅、尼崎駅、甲子園駅、御影駅、神戸三宮駅の駅長室
- 阪神電車サービスセンタ-(神戸三宮駅西口)
関西空港から神戸方面へ向かうとき(神戸アクセスきっぷ)
- 南海電車の関西空港駅窓口
「関空/神戸アクセス」公式サイト
「関空アクセスきっぷ(阪神版)」「神戸アクセスきっぷ」の最新情報は、南海電車の公式サイトで確認ください。
「関空アクセスきっぷ(阪神版)」「神戸アクセスきっぷ」は、時間がかかっても、乗り換えの手間があってもいいから、とにかく関空まで(から)の交通費を安く移動したいというときは検討してみてください。
買える場所が少ない点が不便ですが、この格安さは魅力的です。
前もって買っておくこともできますので、上手く活用しましょう。
【参考】関空アクセスのお得な切符まとめ