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【この記事の内容】
- 「亀岡周遊パス」というスマホアプリ方式のお得な切符を紹介します。
これから年内(2021年)に、京都の「保津川下り」と「嵯峨野トロッコ列車」に乗りに行きたいと検討中のあなたは、「亀岡周遊パス」という切符は要チェックです。
「亀岡周遊パス」は、観光を活性化する実証実験の一環で、企画されたスマホアプリの電子切符です。
実験ということもあって、めちゃくちゃお得な値段でトロッコ列車や保津川下り、市内のバス、タクシーが利用できます。
ここでは、「亀岡周遊パス」の内容、値段、発売期間、購入方法をまとめました。

「亀岡周遊パス」ってどんな切符?
「亀岡周遊パス」は、嵯峨野トロッコ列車、保津川下り、亀岡市内のバス、タクシーがお得に利用できる観光用の周遊切符です。
有効期間は2日間となっていますので、泊りがけの旅行にも使えます。
ちなみに、亀岡市は京都市の西隣で、京都駅からJRの快速電車で約20分と、そんなに遠くありません。
去年のNHK大河ドラマで脚光を浴びた明智光秀ゆかりの地でもありますし、市街地から少し離れた山間部には、湯の花温泉という古くからの温泉場があります。
スマホアプリ専用です。
「亀岡周遊パス」はスマホアプリを使った電子切符(デジタルチケット)です。紙版はありません。スマホ(あるいはタブレット)を持っていないと買えませんし、使えません。
スマホは、各自1台必要です(大人の場合)。
利用するアプリは「Japan Travel Guide」というもので、Google、Appleそれぞれのアプリストアからダウンロードできます。
実際に「亀岡周遊パス」を使うときは、スマホ画面にアプリで購入した切符を表示させて、係員や運転手に提示します。読み取り機にタッチという方式ではありません。
選べるパスは3種類あります。
「亀岡周遊パス」は、利用できる交通機関によって、「プレミアムコース」「スタンダードコース」「ライトコース」の3種類が用意されています。
プレミアム | スタンダード | ライト | |
保津川下り(1回) | ○ | × | × |
トロッコ列車(1回) | ○ | ○ | × |
路線バス・観光ルートバス(乗り放題) | ○ | ○ | ○ |
区間限定タクシー(1回) | △ | △ | △ |
「○」利用できます。「△」追加料金で利用できます。「×」利用できません。
【参考】「亀岡周遊パス」を使ったモデルコース
保津川下り(1回)
「保津川下り」は、亀岡から京都の嵐山まで約16kmの渓流を、船頭さんが操る櫂や棹を頼りに、約2時間で下ります。
「亀岡周遊パス」のプレミアムコースで、1回乗船できます。乗船するには予約が要ります。
ただ、利用できる便が限定されています。その代わり、「亀岡周遊パス」の値段は激安です(後述します)。
亀岡出航 | 便名 | 運航日 |
8:00発 | 朝霧 | 10月1日~12月15日 |
14:00発 | 明智水軍、京へ! | 10月の毎週土曜日、11月3日、11月11日、11月29日、12月4日、12月11日 |
15:00発 | 夕暮れ | 10月1日~12月15日 |
保津川下りは、よほどの荒天でないかぎり、雨でも運航します。天幕が張られますが、傘はさせません。秋冬は防水とあわせて、防寒や着替えなどの備えが必要です。
もし、当日荒天で運休となった場合は、後日払い戻しされます(1,000円)。
嵯峨野トロッコ列車(片道1回)
「トロッコ列車」は、嵯峨野観光鉄道が、京都のトロッコ嵯峨駅とトロッコ亀岡駅の間で運行している観光鉄道です。上り下りとも1時間に1本走っています。所要時間は約25分です。
「亀岡周遊パス」では、プレミアムコースとスタンダードコースで片道1回乗車できます(自由席)。利用には予約が必要です。なお、12月29日までの運行となっています。
最新の時刻表は「亀岡周遊パス」の公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)。
路線バス・観光ルートバス(乗り放題)
「亀岡周遊パス」では、亀岡市内の路線バス(京都京阪交通バスの一部路線、亀岡市ふるさとバス)と、観光ルートバスが2日間乗り放題できます。
路線バスの亀岡市外区間は、乗り放題対象外です。市境をまたぐ路線では、市外~境界の停留所の通常運賃が別にかかります。
また、観光ルートバスは、「亀岡周遊パス」の利用者専用で、「トロッコ亀岡駅~JR亀岡駅~運動公園前~湯の花温泉~亀岡市交流会館前~なごみの里~出雲大神宮前~保津川下り乗船場~JR亀岡駅~トロッコ亀岡駅」を右回り、左回りの双方向に循環します。
ただ、本数は少なめで、平日10便(右回り5便、左回り5便)、土休日15便(右回り8便、左回り7便)です。
なお、観光ルートバスは「亀岡周遊パス」以外では乗れません(現金、ICカードは×)。
詳細の路線図や時刻表は、「亀岡周遊パス」の公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)。
区間限定タクシー(片道1回)
「亀岡周遊パス」では、JR亀岡駅、トロッコ亀岡駅、保津川下り乗船場~湯の花温泉など、12の対象区間でタクシーを激安(1台200円)で片道1回利用できます。
例えば、亀岡駅~湯の花温泉は距離して8kmほどあります。
タクシー会社は、京都タクシーというところ限定です。
基本的には、京都タクシーに電話で配車予約して利用しますが、駅前などで客待ちしている車や「流し」を拾っても、京都タクシーならOKです(対象区間内)。アプリでは予約できません。
利用できる全ての対象区間は、「亀岡周遊パス」の公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)。
提携店や施設で優待特典が受けられます。
「亀岡周遊パス」のスマホ画面を、提携している飲食店や土産物店、観光施設、湯の花温泉の旅館で提示すると、料金の割引などの優待が受けられます。
最新情報は、「亀岡周遊パス」の公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)。
「亀岡周遊パス」の値段は?
「亀岡周遊パス」の値段は、このようになっています。
プレミアム | スタンダード | ライト | |
大人 | 1,800円 | 800円 | 300円 |
子供 | 900円 | 400円 | 100円 |
区間限定タクシー追加料金 | 1台(定員4人)200円 |
「亀岡周遊パス」がどれくらい安いのかを感じるために、通常の運賃や料金を挙げてみました(大人の場合)。
保津川下り(定期乗合船) | 4,100円 |
トロッコ列車(片道) | 630円 |
京阪京都交通バス(初乗り) | 170円 |
京阪京都交通バス(トロッコ亀岡駅~保津川下り乗船場) | 310円 |
京阪京都交通バス(JR亀岡駅~湯の花温泉) | 450円 |
京都京阪交通バス(光秀公のまち亀岡一日乗車券) | 1,000円 |
京都タクシー(普通車初乗り1.3㎞) | 570円 |
タクシー一般(亀岡駅~湯の花温泉) | 約3,000円 |
やっぱり目立つのは「保津川下り」です。「亀岡周遊パス」(プレミアムコース)は、便が限定されていますが、通常の半額以下で、しかも、トロッコ列車にも乗れて、バスも乗り放題でと、超お値打ちです。
亀岡市内のバス1日乗車券も通常は1,000円します。それが「亀岡周遊パス」なら300円。もはや価格崩壊レベルといえます。
「亀岡周遊パス」の発売期間&有効期間は?
発売期間(買える期間)
「亀岡周遊パス」は、期間限定発売です。
有効期間(使える期間)
「亀岡周遊パス」は2日有効なので、亀岡の「湯の花温泉」などへ1泊で出かけるときに便利です。
「亀岡周遊パス」はどこで買える?(購入方法)
「亀岡周遊パス」は、繰り返しになりますが、スマホに「Japan Travel Guide」というアプリをダウンロードして、そのなかでいつでも買うことができます。
注意点は次の2つ
- 支払いはクレジットカード払いのみです。
- スマホ1台で大人1枚、子供2枚しか買えません。
家族や友達と出かけるときは、それぞれのスマホで購入してから、保津川下りやトロッコ列車の同じ便を予約する必要があります。
アプリを入れて「亀岡周遊パス」を買った後、切符を「有効化」すると、使えるようになります(その日から2日間有効)。「有効化」したあとは、取り消し、払い戻しできません。
逆に「有効化」しないうちは、いつでも取り消しできます。
その際、手数料はかかりませんが、「亀岡周遊パス」の代金は一旦引き落としされて、後日返金という形になります(カード会社の取り決め通り)。
「保津川下り」と「トロッコ列車」の空き状況は、「亀岡周遊パス」を購入しないと、照会できません。そして、予約は「保津川下り」⇒「トロッコ列車」の順に行います。

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