大阪、京都、滋賀の広い地域で路線バスを運行している京阪バスが1日乗り放題できる「京阪バスIC1dayチケット」という格安の1日乗車券を紹介します。
地元の人以外は、京阪バスが具体的にどこを走っているのか、路線図をみても分かりにくいですが、観光に便利な路線もあります。訪問先や目的地のアクセス方法に「京阪バス」とあるときは、「京阪バスIC1dayチケット」をチェックしてみてください。
だいたい1日に3~4回乗り降りすると元が取れます。区間によっては往復するだけでもお得な場合もあります。
ただ、「京阪バスIC1dayチケット」を利用するには、ICカードのICOCA(イコカ)かPiTaPa(ピタパ)が必要になります。
ここでは、内容や値段、購入方法とあわせてまとめました。
目次
「京阪バスIC1dayチケット」ってどんな切符?
大阪、京都、滋賀の京阪バスが1日乗り放題!
「京阪バスIC1dayチケット」は、京阪バスが運行する路線バスの1日乗車券です。大阪、京都、滋賀の路線を乗り放題で利用できます。
京阪バスは広い地域で走ってます。
下記の地区で「京阪バスIC1dayチケット」が利用できます。路線図は京阪バスの公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)。
ちなみに、「京都」地区と「滋賀」地区は乗り継げますが、「大阪」地区とは分断されていますので、大阪~京都~滋賀を京阪バスで乗り通すことはできません(通常時)。
大阪 |
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京都 |
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滋賀 |
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京都では、観光に便利な路線もあります。もちろん「京阪バスIC1dayチケット」で乗り放題です。
- 西本願寺・清水寺ライン(西本願寺~五条坂《清水寺など》~山科~京都駅八条口、運賃運賃230円~250円)
- 京都醍醐ライン(京都駅八条口~醍醐寺、運賃250円~280円)
- 稲荷大社・伏見・醍醐ライン(京都駅八条口~伏見稲荷~城南宮~中書島《伏見の酒蔵など》~醍醐寺、運賃230円)
- 将軍塚青龍殿循環ライン(三条京阪~四条河原町~五条坂《清水寺など》~将軍塚青龍殿~神宮道《青蓮院門跡、平安神宮》~三条京阪、運賃230円)※主に土日祝運行
- 京阪七条京都ステーションループ(JR京都駅~京阪電車七条駅、運賃230円)
京阪バスは、京都市内中心部では上記以外に、主に烏丸通から東側、京都駅から南側(洛南)に路線があります。これらの地域の観光にも便利です。
京都市内の京阪バスは「地下鉄・バス一日券・二日券」でも乗り放題で利用できます。
注意!「京阪バスIC1dayチケット」が使えない路線
「京阪バスIC1dayチケット」は、下記の路線では利用できません。
- 「ダイレクトエクスプレス直Q京都」(京都松井山手線、京都交野なんば線)
- 京都けいはんな線(京都駅八条口~学研けいはんなプラザ)
- 四條畷市のコミュニティバス
- 京都競馬場線(JR山崎・阪急西山天王山~京都競馬場)
- 京都比叡山線(京都駅~三条京阪~比叡山頂)
- 比叡山内シャトルバス
- 高速バス、空港バス、定期観光バス
- 京阪京都交通、京都京阪バス、江若交通、京都バス、京都市バスなど他社のバス路線、京阪電車
このなかで、特に「京阪京都交通」「京都京阪バス」の路線バスでは、「京阪」という名前が入っていますが、「京阪バスIC1dayチケット」は使えないので注意してください。
バス停の表示をしっかり確認して、それでも分からない場合は、乗る前に運転手に尋ねましょう。
※「京阪京都交通」は、主に京都市内の西部、亀岡市を中心に運行しています。京阪バスと車体の塗装が同じで紛らわしいので注意してください。一方「京都京阪バス」は、久御山町、宇治市、八幡市、京田辺市を中心に運行しています。
ICOCA、PiTaPaが必要です
普通、1日乗車券というと、それ用に作った切符が用意されていますが、「京阪バスIC1dayチケット」は、ICカードの「ICOCA(イコカ)」や「PiTaPa(ピタパ)」に載せる(書き込む)という珍しい?方式となっています。
このため「京阪バスIC1dayチケット」は、ICOCAやPiTaPaを持っていないと買えません。注意してください。
「京阪バスIC1dayチケット」の利用(搭載)に、ICOCAとPiTaPa以外の、例えばSuicaやPASMOといった交通系ICカードは使えません。
なお、通常の運賃は、ICOCAとPiTaPa以外のICカードでも支払えます。
※「京阪バスIC1dayチケット」には、「大阪市敬老優待乗車証」「神戸市敬老優待乗車証」「神戸市福祉乗車証」も使えます。ただし、料金の減免や割引はありません。
ICOCAは、JR西日本や京阪電車、阪急電車、近鉄電車、京都市営地下鉄などの駅の券売機や窓口で買えます(一般向けの無記名式)。デポジット(保証金)500円込みで2,000円です。バスを利用する前にでもすぐに入手できます。また、不要になったら払い戻しできます(保証金も戻ってきます)ので、観光客でも買いやすいです。
PiTaPaの方は、クレジットカードと同じ審査など手続きがありますので、すぐに入手することはできません。
「京阪バスIC1dayチケット」の値段は?
「京阪バスIC1dayチケット」の値段は次の通りです。大阪、京都、滋賀の広い範囲で乗り放題という割には、格安な設定になっています。
大人 | 650円 |
子供 | 330円 |
京阪バスの通常運賃は、大阪地区では230円~、京都・滋賀地区では210円~、一部路線は170円~となっています。
1回乗ると210円~270円のことが多いと思われます。ザクッとですが、1日に3~4回乗り降りするのであれば、お得になる可能性が高いです。
具体的な区間の運賃は、京阪バスの検索サイトで確認してみてください。
「京阪バスIC1dayチケット」はどこで買える?(購入方法)
「京阪バスIC1dayチケット」は、京阪バスの車内でしか買えません。まずは、普通にバスの入口でICOCA、またはPiTaPaを読み取り機にタッチして乗車します。
そして下車する際、ICOCA、PiTaPaを運賃箱の読み取り機にタッチする前に、バスの運転手に「京阪バスIC1dayチケット」を買いたいと伝えます。そうするとICOCA、PiTaPaに搭載(書き込み)してくれます(処理はすぐ終わります)。
料金はそれぞれのカードで決済されます。ICOCAならチャージ分から差し引かれ、PiTaPaは後日引き落としとなりますので、現金は不要です。
※「京阪バスIC1dayチケット」は利用当日のみ発売です。事前購入はできません。買ったその日の最終便まで乗り放題できます。
※乗車の際はICOCA、PiTaPaを忘れないようにしてください。特にICOCAの場合はチャージ(入金)残高に注意してください。車内ではチャージできませんので、残高が不足しているときは前もって、駅などで補充しておく必要があります。
※子供用を買いたいときは子供用のICOCA、PiTaPaが必要です。
※買った後で払い戻しできません。
「京阪バスIC1dayチケット」の使い方
「京阪バスIC1dayチケット」を買った後は、バスを利用するごとに、それが搭載されたICOCA、PiTaPaを、乗る時と降りる時に読み取り機にタッチするだけです。特に運転手に声を掛ける必要はありません。
※「京阪バスIC1dayチケット」を搭載したICOCA、PiTaPaは、そのまま別の交通機関や買い物などで使っても大丈夫です。
「京阪バスIC1dayチケット」公式サイト
「京阪バスIC1dayチケット」の最新情報や京阪バスの路線の詳細、時刻表などは、京阪バスの公式サイトで確認ください。
「京阪バスIC1dayチケット」は、誰でも買えるわけではなく、ICOCA、PiTaPaを持っていないと利用できない点が不便ですが、安さとバスに乗車してから買える気軽さは魅力です。日常使いはもちろん、京都や大津では観光にも便利な路線がありますので、出かけかるときはチェックしてみてください。