京都市では、7月~9月の間、市内の路線バスと嵐電で、大人1人につき小学生2人までの運賃が無料(タダ)になるという、公共交通機関の利用を促す「エコ(eco)サマー」が実施されます。
「エコサマー」は、市民でなくても観光客を含め誰でも利用できます。ここではその対象と実施期間(実施日)、利用方法、注意点をまとめました。夏休みは何かと出費が増える時期です。夏に子供連れで京都へ出かけるときの交通費節約術のひとつとして参考にしてください。
2022年(令和4年)の「エコサマー」は、引き続き、コロナの影響により、実施されないとのことです(中止)。
以下の記事は、最後に実施された2019年(令和元年)の内容です。
京都市の「エコサマー」とは?
「エコサマー」とは、小学校の夏休みを含む期間限定で実施される、大人と小学生以下の子供と一緒にバスや嵐電を利用すると、子供の運賃が無料になるという取り組みです。
「エコサマー」の対象
「エコサマー」で運賃が無料になる対象は、大人(保護者)1人と同伴で後述の路線を利用する小学生以下の子供2人までです。同伴の大人と子供は同じ区間を乗車することが大前提です。
そして、大人も子供も、京都市民でなくても構いません。観光客を含め誰でも「エコサマー」を利用できます。
※ここでいう「大人」とは、大人運賃を支払って乗車する人を指します。このため中学生と同伴する小学生も無料の対象となります。
※3人目以降の子供は通常の運賃がかかります。また、子供だけの利用は対象外です。
「エコサマー」の実施期間(実施日)
京都市の「エコサマー」は、夏休み期間中の毎日と7月、9月の土日祝に実施されます。2019年は下記の日程になります。
2019年(令和元年)の実施日(合計59日)
7月 | 6日(土)、7日(日)、13日(土)~15日(祝) |
夏休み期間 | 7月20日(土)~8月31日(土)の毎日 |
9月 | 1日(日)、7日(土)、8日(日)、 14日(土)~16日(祝)、21日(土)~23日(祝)、 28日(土)、29日(日) |
「エコサマー」が使える路線
「エコサマー」は、下記の路線バスと嵐電で利用できます。京都市内の路線バスはほとんどカバーしています。地下鉄は対象外なので注意してください。
⇒【参考】「エコサマー」で行ける?京都で子供と楽しめる遊び場所を検索
京都市バス |
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京都バス |
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京阪京都交通 |
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阪急バス |
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京阪バス |
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ヤサカバス |
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西日本JRバス |
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嵐電 |
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京北ふるさとバス |
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近鉄バス |
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※上記の「エコサマー」対象の路線以外を利用した場合は、通常の運賃がかかります。
「エコサマー」の利用方法
降りるときに運転手に”合言葉”を
「エコサマー」はの利用したいときは、繰り返しになりますが、大人(保護者)同伴が前提です。
バスや嵐電に普通に乗車します。そして、降りる際に、運転手に「エコサマー」という”合言葉”を伝えます。そのあとは自分の大人運賃を支払って、子供と一緒に下車して終了です。特に身分証の提示などは必要はありませんので、めちゃくちゃ簡単です。
※大人分の運賃の支払い方法は、現金はもちろん回数券や定期券、ICOCAやPiTaPaなどICカード、トラフィカ京カード、敬老乗車証、1日乗車券など、それぞれの路線で有効なものであれば、「エコサマー」の対象になります。
※京都市内のバス、そして嵐電は運賃後払いが基本になっています。降りるときに運賃を支払います。
「合言葉」は自分から言うべし!
「エコサマー」の注意点は、利用者の申告制であることです。基本的に自分の方から「合言葉」を言わないと適用してくれません。
「エコサマー」を知らずに普通に子供の分の運賃を支払おうとしていても、運転手が「エコサマー」を教えてくれるようなことは期待しない方がいいです。
観光施設で優待特典も
「エコサマー」はバス・電車運賃以外にも、下記の提携施設で料金の割引など優待が受けられます。
この特典を受けたいときは、合言葉を伝えるのではなく、「エコサマー」の案内チラシを施設の窓口で提示します。チラシは、バスの案内所や地下鉄駅、車内などに置いてあります。
- 京都国際マンガミュージアム
- 京都文化博物館
- 京都市動物園
- 元離宮二条城
- 無鄰菴
- 弥栄会館ギオンコーナー
- 東映太秦映画村
- よしもと祇園花月
- 京都府立植物園
- ジオラマ京都JAPAN
- 岩倉具視幽棲旧宅
- 旧三井家下鴨別邸
- T・ジョイ京都(映画館)
- 漢字博物館・図書館
「エコサマー」公式サイト
京都市の「エコサマー」についての最新情報は、京都市交通局の公式サイトで確認ください。
京都市の「エコサマー」は、二酸化炭素の排出を減らし環境をまもるために、公共交通機関を利用しようという活動の一環ですが、家計にとっては、何かとかさむ夏休みの出費を減らす「エコノミー(節約)」の面で魅力です。大人の方は、行先や目的にによっては「バス一日券」(600円)など乗り放題の1日乗車券を使うとお得です。そのうえで「エコサマー」すると、全体の交通費の節約になります。
いずれにしても、夏休みに子供と一緒に京都へ出かけるときは、地球と財布に優しい合言葉「エコサマー」で、お得に移動しましょう!
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