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【この記事の内容】
- 京阪電車の「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」を紹介します(内容、値段、発売期間、購入方法)。
大阪方面から比叡山(延暦寺)へ、交通費をなるべく安く、節約して日帰りで出かけたいというあなたは、京阪電車の「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」という切符を必ずチェックください。
大阪から京阪電車がなんと実質無料!通常往復の約3割引、京都の市内からでも2割引きとめちゃくちゃお得です。しかも1日乗り放題で、延暦寺の巡拝料も込みです。
ここでは、「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」の内容や値段、購入方法について紹介します。【2022年版】

「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」ってどんな切符?
京阪電車の「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」は、大阪方面、京阪電車の沿線から比叡山へお得な日帰り用の周遊切符です。
大阪~京都~延暦寺が1日乗り放題!
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」では、大阪方面から比叡山へアクセスに利用する京阪電車などの交通機関と、比叡山内の路線バス(シャトルバス)がすべて1日乗り放題できます。
利用できる交通機関や区間は下図の通り。なお、比叡山へは京都側から向かいます。
【乗り放題できる範囲(有効区間)】
- 京阪電車京阪線の全線・石清水八幡宮参道ケーブル
- 叡山電車(出町柳駅〜八瀬比叡山口駅)
- 叡山ケーブル
- 叡山ロープウェイ
- 比叡山内シャトルバス(比叡山頂~横川)
比叡山への行き帰り、いろんな交通機関を乗り継ぐことになりますが、基本的に相互の接続は配慮されています。スムーズに乗り換えて移動できます。
初めてでも迷うことはありません。
京都の「出町柳駅」から山頂までは約30分ちょっと、延暦寺(東塔)までは45分くらいです。
延暦寺の巡拝料込み!
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」には、延暦寺の拝観料にあたる「巡拝券(東塔・西塔・横川共通)」がセットされています。
延暦寺の境内は「東塔」「西塔」「横川」と3つの地区に分かれています。それぞれを路線バス(山内シャトルバス)が結んでいます。
「東塔」が延暦寺発祥の地で中心です。国宝の根本中堂をはじめ大講堂、阿弥陀堂など重要な建物があります。
※延暦寺に行く場合、巡拝時間など最新情報を、公式サイトで確認ください。特に閉堂が基本16:30(西塔、横川16時)と早めなので、午後に着くときは要注意です。
※根本中堂は2016年(平成28年)から10年間の予定で改修中ですが、見学できます。
対象の施設で優待が受けられる特典つき
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」には、利用日にそれを提携している社寺や施設で提示すると、料金の割引など優待を受けられる特典が付いています。
【優待が受けられる主な提携先】
- 延暦寺会館(飲食代、商品代割引)
- ガーデンミュージアム比叡(入園料割引)
- 石清水八幡宮(記念品進呈)
- 下鴨神社(大炊殿拝観料割引)
- 高台寺(拝観料割引)
- 平等院(拝観料割引)
- 大阪城天守閣(入館料割引)
- 大阪水上バス(乗船料割引)
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」の値段はいくら?(2022年版)
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」の値段は下記通りです。
大人 | 3,700円 |
子供 | 1,700円 |
※京阪特急のプレミアムカー(指定席)を利用する場合は、別途料金が必要です。
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」はどれくらいお得?
比叡山へ行く場合、京阪電車の「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」がどれくらいお得なのかをみてみましょう。
京都の比叡山へ向かう玄関口「出町柳駅」から延暦寺まで往復する場合で、通常の費用と比べてみました。
項目 | 通常 | 巡拝きっぷ |
叡山電車(出町柳駅~八瀬比叡山口駅) | 往復540円 | ー |
叡山ケーブル | 往復1,100円 | |
叡山ロープウェイ | 往復700円 | |
山内バス1日乗車券 | 1,000円 | |
延暦寺巡拝料 | 1,000円 | |
合計 | 4,340円 | 3,700円 |
この部分だけで、すでに「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」の方が安いです。
ということは、大阪方面~出町柳駅の京阪電車代は、往復とも実質無料とみなせます。
参考までに、京阪電車の主な駅から「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」で、どれくらいお得なるのかを挙げてみました。
発着駅 | 京阪往復 | 出町柳~比叡山 | 通常合計 | 巡拝きっぷ |
淀屋橋 | 960円 | 4,340円 | 5,300円 | 3,700円(30%割引) |
京橋 | 960円 | 4,340円 | 5,300円 | 3,700円(30%割引) |
門真市 | 940円 | 4,340円 | 5,280円 | 3,700円(30%割引) |
枚方市 | 880円 | 4,340円 | 5,220円 | 3,700円(29%割引) |
丹波橋 | 660円 | 4,340円 | 5,000円 | 3,700円(26%割引) |
東福寺 | 540円 | 4,340円 | 4,880円 | 3,700円(24%割引) |
清水五条 | 540円 | 4,340円 | 4,880円 | 3,700円(24%割引) |
祇園四条 | 440円 | 4,340円 | 4,780円 | 3,700円(23%割引) |
三条 | 440円 | 4,340円 | 4,780円 | 3,700円(23%割引) |
※「京阪往復」は発着駅~出町柳駅の普通運賃×2です。
※「出町柳~比叡山」は先述の出町柳駅~比叡山の交通機関の通常運賃と延暦寺巡拝券の合計です。
このように、比叡山往復+延暦寺巡拝だけで、大阪からは3割、京都の市内からでも2割以上もお得です。
ちなみに、延暦寺を「巡拝」しなくても安くつきます。
そして実際は、「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」は1日乗り放題です。往復するだけでなく、沿線で途中下車したり、足を延ばしたりすればするほど、お得さが増します。
比叡山からの帰りに、三条や四条で下車して食事や買い物したり、体力と時間があれば、伏見稲荷や宇治平等院、石清水八幡宮に立ち寄ったりなど、臨機応変な使い方が可能です。
【参考】京阪電車以外の通常運賃・料金
■叡山電車の主な区間の片道運賃(大人)
出町柳駅~一乗寺駅・修学院駅 | 210円 |
出町柳駅~宝ヶ池駅・三宅八幡駅・八瀬比叡山口駅 | 270円 |
八瀬比叡山口駅~宝ヶ池駅、修学院駅 | 210円 |
八瀬比叡山口駅~一乗寺駅 | 270円 |
■叡山ケーブル・ロープウェイの片道運賃(大人)
ケーブル八瀬駅~ケーブル比叡駅(約9分) | 550円 |
ロープ比叡駅~比叡山頂駅(約3分) | 350円 |
■山内シャトルバスの主な区間の片道運賃(大人)
比叡山頂駅~延暦寺バスセンター(約7分) | 250円 |
延暦寺バスセンター~横川(約15分) | 700円 |
延暦寺バスセンター~西塔(約3分) | 250円 |
横川~西塔(約10分) | 600円 |
(1日乗車券) | (乗り放題1,000円) |
■延暦寺巡拝料(※共通巡拝券しかありません)
大人 | 中高生 | 小学生 | |
共通巡拝券 | 1,000円 | 600円 | 300円 |
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」の発売期間と有効期間は?(2022年版)
発売期間(買える期間)
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」の期間限定の発売となっています。
2022年(令和4年)3月19日〜12月4日
有効期間(使える期間)
2022年(令和4年)3月19日〜12月4日の購入した当日限り
※当日は始発便から最終便まで乗り放題できます。
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」はどこで買える?(購入方法)
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」は、京阪電車の下記の駅で買えます。
ただし、利用する(比叡山に出かける)当日限定です。事前に買っておくことはできません。
京阪電車 |
|
上記の発売駅以外から乗車する場合は、駅員さん(不在の場合はインターホン)に、「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」を買いたい旨を伝えると、最初の下車駅(例えば出町柳駅)で発券・受け取りできるよう手配してもらえます。
切符を買って、発売駅まで出向く必要はありません。
※買ったあとで使わなくなった場合は、有効期間内で未使用でしたら、発売場所で払い戻ししてもらえます。その際手数料がかかります(300円)。
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」公式サイト
「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」の最新情報については、京阪電車の公式サイトで確認ください。
2022年の比叡山へのお得な切符は、「比叡山延暦寺巡拝・京阪線きっぷ」を含めて、以下のようなものが発売されています。
京阪電車を利用しない「出町柳駅~比叡山」だけの場合は、「比叡山延暦寺巡拝・叡山電車きっぷ」があります。(大人3, 200円、子供1,500円)
【参考記事】比叡山への行き方まとめ

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