神戸から姫路へ、あるいは姫路から神戸へ、できるだけ交通費を節約して安く日帰りしたいというあなたに、山陽電車の「三宮・姫路1dayチケット」を紹介します。
これは、神戸三宮駅と姫路駅の往復だけでもお得なうえに、乗り放題の1日乗車券です。
途中の須磨・垂水、舞子・明石・高砂などで電車代を気にせず気軽に途中下車できますし、さらに、須磨浦山上遊園へもロープウェイやカーレーターに乗って行けます。
ここでは、「三宮・姫路1dayチケット」の内容と値段、発売期間、購入方法をまとめました。
目次
「三宮・姫路1dayチケット」ってどんな切符?
神戸三宮~姫路が1日乗り放題!
神戸と姫路の間は約60kmありますが、JRと山陽電車の2つの鉄道が走っていて、電車での移動はとても便利です。
観光や仕事で神戸に来たついでに、ちょっと姫路へ足を伸ばすことも可能です(もちろんその逆も)
「三宮・姫路1dayチケット」は、このうちの山陽電車が1日乗り放題できる切符(1日乗車券)です。
下図のとおり、神戸の中心「三宮」と姫路の間で自由に乗り降りできます(赤線)。
- 神戸三宮駅(阪急・阪神)~高速神戸駅~姫路駅
- 新開地駅~湊川駅
- 飾磨(しかま)駅~網干(あぼし)駅
※山陽電車は神戸と姫路とを結んでいる私鉄です。三宮には山陽電車の駅はありません。阪神電車の神戸三宮駅(一部は阪急電車の神戸三宮駅)に発着します。


須磨浦山上遊園に立ち寄れます。
「三宮・姫路1dayチケット」では、神戸の「須磨浦山上遊園」にも立ち寄れます。
須磨浦山上遊園は、鉢伏山と旗振山という山の上に広がる自然豊かな遊園地です。遊園地といいっても絶叫マシーンなどは無く、基本的に自然と絶景を楽しむ素朴なところです。
その「須磨浦山上遊園」へは、山陽電車の「須磨浦公園駅」からロープウェイとカーレーターを乗り継いで向かいます。
カーレーターは日本唯一のもので、ベルトコンベアーのうえに座席が載ったようなもの。「日本一乗り心地の悪い乗り物」として有名?です。
「三宮・姫路1dayチケット」で、ロープウェイとカーレーターの往復利用(×乗り放題)、そして山上にある展望施設(回転展望閣)の入場ができます。
山上からの絶景は一見の価値があります。途中下車して最低30~40分あれば登って下りてこられますので、せっかくなので寄ってみてください。
「三宮・姫路1dayチケット」の値段は?(2020年版)
「三宮・姫路1dayチケット」の値段は、このようになっています。大人用のみの発売です。
大人用 | 1,560円 |
この「三宮・姫路1dayチケット」の値段は、単純に運賃が片道780円以上の区間を往復するだけで、元が取れるということになります。
実際に、神戸三宮と姫路の普通運賃(往復)と比べてみました。
利用区間 | 普通運賃(往復) | 所要時間 |
山陽電車(神戸三宮駅~姫路駅) | 980円(1,960円) | 直通特急で約60分 |
JR神戸線(三ノ宮駅~姫路駅) | 990円(1,980円) | 新快速で約40分 |
普通運賃は山陽電車とJRは10円しか変わりません。
普通なら速いJRを選びます。これに”遅い”山陽電車が対抗策として打ち出したのが、安い値段と乗り放題が売りの一日乗車券「三宮・姫路1dayチケット」です。
「三宮・姫路1dayチケット」を使うことによって、山陽電車、JRにかかわらず往復するだけでも約2割も安くなります。
そのうえ、乗り放題なので、途中下車すればするほどにさらにお得になります。
【参考】山陽電車の主な区間の普通運賃
利用区間 | 普通運賃(片道) |
初乗り(最短区間) | 160円 |
神戸三宮駅~須磨駅 | 330円 |
神戸三宮駅~垂水駅 | 440円 |
神戸三宮駅~明石駅 | 600円 |
元町駅~姫路駅 | 980円 |
高速神戸駅~姫路駅 | 980円 |
明石駅~姫路駅 | 710円 |
垂水駅~姫路駅 | 780円 |
須磨浦山上公園に立ち寄ると、”えげつなく”お得です。
「三宮・姫路1dayチケット」には、通常ならこれだけかかる料金も含まれています。
須磨浦山上遊園・往復回遊Bコース (ロープウェイ・カーレーター往復+展望閣入場) |
1,200円 |
参考までに、神戸~姫路間のJRの普通運賃はこのようになっています。
主な区間 | 普通運賃(片道) |
三ノ宮駅~須磨駅 | 180円 |
三ノ宮駅~垂水駅 | 310円 |
三ノ宮駅~明石駅 | 400円 |
元町駅~姫路駅 | 990円 |
神戸駅~姫路駅 | 990円 |
明石駅~姫路駅 | 680円 |
「三宮・姫路1dayチケット」の発売期間と有効期間は?(2020年版)
発売期間(買える期間)
「三宮・姫路1dayチケット」は、年度ごとに1年を通して発売されています。
神戸から姫路へ行く時、姫路から神戸へ行くときはいつでも買えます。
2020年(令和2年)4月1日〜2021年(令和3年)3月31日
有効期間(使える期間)
2020年(令和2年)4月1日〜2021年(令和3年)4月30日のうちの好きな1日間
■利用当日は始発便~最終便まで使えます。
※「三宮・姫路1dayチケット」は磁気カード式で、利用当日の最初に改札機に通すと裏面に日付が印字されます。その印字された日の最終電車までが有効となります。
「三宮・姫路1dayチケット」はどこで買える?(購入方法)
「三宮・姫路1dayチケット」は下記の通り山陽電車の駅などで購入できます。出かける当日はもちろん、前もって買っておくこともできます(その際は有効期限に注意してください)。
三宮で買えるところ
- 阪神電車の神戸三宮駅駅長室(西口改札の脇)
- 阪神電車サービスセンター(神戸三宮駅西口)
※「阪急電車」の神戸三宮駅では買えません。
三宮以外で買えるところ
- 新開地の各駅長室
- 西元町駅、高速神戸駅、新開地駅、大開駅、高速長田駅の改札口(駅員がいる時)
- 山陽電車の板宿・須磨・垂水・明石・東二見・高砂・大塩・飾磨・姫路・網干の各駅
- 山陽電車の播磨町〜姫路・網干の各駅券売機
- 山陽電車ご案内センター(明石駅)
- 山陽電車定期券発売所(板宿・垂水・明石・東二見・高砂・飾磨・姫路)
- 山陽百貨店(姫路、網干、広畑)
- 神姫バスツアーズ姫路旅行センター
※事前に買ったけれども使わなくなったというときは、有効期間内で未使用の場合に限って、購入した場所で払い戻しが受けられます。ただし手数料がかかります。
「三宮・姫路1dayチケット」公式サイト
「三宮・姫路1dayチケット」の最新情報については、山陽電車の公式サイトで確認ください。
一日乗車券「三宮・姫路1dayチケット」は、神戸(三宮)から姫路へ日帰りする場合、最も安く移動できる手段となります。電車代を節約したいときは参考にしてください。
また、三宮から東の西宮、尼崎、大阪(梅田・難波)方面から姫路へは、「阪神・山陽シーサイド1dayチケット」(2,200円)という乗り放題切符が最安です。