神戸の須磨浦公園へ安く遊びにいける、期間限定発売の「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」という山陽電車の割引切符を紹介します。
この「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」は、春と秋の天候の過ごしやすい時期に突発的に発売されます。
往復の電車代と須磨浦山上遊園へのアクセスがセットになったもので、通常より大阪梅田からは15%、三宮から18%、姫路から47%もお得になっています。ここでは、その内容と発売期間、購入方法をまとめました。
行楽の秋、自然と絶景を気軽に楽しめる須磨浦山上遊園へ「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」で出かけてみては。【2019年秋版】
目次
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」ってどんな切符?
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」は、神戸の須磨浦公園にある「須磨浦山上遊園」へのアクセス手段(下図)がセットになった割引切符です。
- 山陽電車の乗車駅~須磨浦公園駅の往復乗車券
- 須磨浦ロープウェイ&カーレーターの往復乗車券
- 須磨浦山上遊園の回転展望閣入場券
最寄駅「須磨浦公園」駅までの電車で往復
「須磨浦山上遊園」へ電車で行く場合、最寄駅は山陽電車の「須磨浦公園駅」になります。大阪方面から阪神電車が直通しています。同じ駅から「須磨浦山上遊園」へのロープウェイが出ています(後述します)。
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」には、山陽電車の乗車駅~須磨浦公園駅の往復乗車券が付いてます。
※乗り放題ではありませんので、途中の駅で下車できません。
大阪、三宮方面から須磨浦公園へ出かけるときは
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」は山陽電車の区間でしか発売されていません。大阪や三宮から行く場合は「西代駅」まで行って、「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」を買ってください。ちょっと面倒ですが、それでも値段的にはお得です(後述します)。帰りは西代駅で降りずに下車する駅まで乗って、乗り越し精算してください。
JRで行く場合は、最寄りは「須磨駅」です。須磨浦公園駅まで約1.5km(歩いて20分弱)あります。
その須磨駅をはじめ塩屋駅、垂水駅、舞子駅、明石駅、姫路駅などで山陽電車の駅と隣接している駅で「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」を買って乗り換えるとお得です。
「須磨浦山上遊園」へはロープウェイ&カーレーター
須磨浦公園の背後に鉢伏山(標高260m)・旗振山(標高253m)があります。山が海に張り出していて、ちょうど「摂津国」と「播磨国」の境目になっています。
その山の上に「須磨浦山上遊園」があります。「遊園」と名前が付いていますが、「ひらパー」や「みさき公園」のような、いわゆる「遊園地」ではありません。自然と景色と昭和の雰囲気?が楽しめる入場無料の「公園」です(ちょっとした有料の遊具はいくつかあります)。
山の上から大阪湾、神戸市内、明石海峡、淡路島を望む絶景は見る値打ちがあります。とくに鉢伏山の山頂にある「回転展望閣」という施設の屋上展望台は、神戸らしい眺望景観「ビューポイントサイン」に選ばれていて、インスタ映えは間違いありません。ちなみに、「回転展望閣」の3階(喫茶店)は床が360度、約45分をかけて1回転しています。
その須磨浦山上遊園へは、「須磨浦公園駅」からロープウェイとカーレーターを乗り継いで、楽に登れます。このカーレーターという乗り物が須磨浦名物で、日本でここにしかありません。
カーレーターは、ベルトコンベアーに2人用の座席を取り付けたようなもので、「日本一乗り心地が悪い乗り物」です。しかも激遅。インスタ映えはしないかもしれませんが、話のタネにはなります。
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」はロープウェイとカーレーターの往復と、「回転展望閣」の入場券が付いてます。
【須磨浦山上遊園公式サイト】
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」の値段
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」の値段はこのようになっています。
発着駅 | 大人 | 子供 |
西代駅~須磨駅、塩屋駅~魚住駅 | 1,300円 | 750円 |
東二見駅~姫路駅、西飾磨駅~網干駅 | 1,500円 | 800円 |
山陽電車の区間外(西代駅より東)の大阪や三宮方面からは、上記の金額に「西代駅」までの運賃が別に必要です。それでもお得です。
(阪急/阪神)神戸三宮駅~西代駅 | 片道150円 |
(阪急/阪神)大阪梅田駅~西代駅 | 片道470円 |
(阪神)大阪難波駅~西代駅 | 片道560円 |
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」はどれくらいお得?
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」がどれくらい安いのかみてみましょう。まず、須磨浦ロープウェイやカーレーターは通常料金はこのようになっています。やっぱり高めです。
(1)須磨浦ロープウェイ | 大人(片道)450円(往復)900円 子供(片道)230円(往復)450円 |
(2)カーレーター | 大人(片道)200円(往復)300円 子供(片道)200円(往復)300円 |
(3)回転展望閣3階入場料 | 大人100円、子供50円 |
(1)+(2)+(3)往復割引回遊券Bコース | 大人1,200円、子供600円 |
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」の値段と見比べてください。切符には「往復割引回遊券Bコース」と同じ内容が含まれているので、実質の往復電車代は100円、または300円です。これは、かなり安いです。
主な駅から、「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」を使うと、使わない通常の場合と比べて、大阪梅田からは15%、三宮から18%、明石から33%、姫路から47%割引になります。
発着駅 | 往復電車代 | 須磨浦回遊券 | 通常合計 | お楽しみきっぷ |
大阪梅田駅 | 1,420円 | 1,200円 | 2,620円 | *2,240円 15%割引 |
大阪難波駅 | 1,600円 | 1,200円 | 2,800円 | *2,420円 14%割引 |
神戸三宮駅 | 760円 | 1,200円 | 1,960円 | *1,600円 18%割引 |
西代駅 | 480円 | 1,200円 | 1,680円 | 1,300円 23%割引 |
須磨駅 | 320円 | 1,200円 | 1,520円 | 1,300円 14%割引 |
垂水駅 | 480円 | 1,200円 | 1,680円 | 1,300円 23%割引 |
明石駅 | 740円 | 1,200円 | 1,940円 | 1,300円 33%割引 |
高砂駅 | 1,360円 | 1,200円 | 2,560円 | 1,500円 41%割引 |
姫路駅 | 1,620円 | 1,200円 | 2,820円 | 1,500円 47%割引 |
*「お楽しみ切符」+西代駅までの往復運賃です。
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」の発売期間と有効期間
発売期間(買える期間)
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」は下記の期間限定の発売となっています。
2019年(令和元年)9月13日~10月31日
※須磨浦山上遊園の休園日(9月17日、9月24日、10月1日、10月8日、10月15日、10月29日)は発売されません。
有効期間(使える期間)
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」はどこで買える?(購入方法)
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」は、出かける当日に山陽電車の駅券売機で買えます。
※大阪、三宮方面からは「西代駅」で「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」を買ってください。券売機は改札口に脇にあります。
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」公式サイト
「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」の最新情報については、山陽電車の公式サイトで確認ください。
神戸の「須磨浦山上遊園」は、ちょこっとアウトドアに出かけたくなったときに気軽に行けるおすすめの場所です。
弁当を持参すると交通費以外はあまりお金をかけずに楽しめます。その交通費も、運よく「すまうらロープウェイお楽しみきっぷ」の発売期間であれば、これを使うと安上がりです。レジャーやデートの行先でお悩みでしがら、参考にしてください。
※須磨浦公園駅の周辺は売店ぐらいしかないので、食べ物や飲み物を持ち込むときは、あらかじめ調達しておいた方がいいです(山上遊園には喫茶店やバーベキュー場はあります)。