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この記事の内容
- 須磨浦山上遊園へのロープウェイやカーレーターを安く利用できる山陽電車の1日乗車券を紹介します。
神戸にある「須磨浦山上遊園」は、大阪湾や神戸の市街地を一望できる、文字通り、山の上にある自然いっぱいの絶景スポットです。
ロープウェイと「日本一乗り心地の悪い乗り物」のカーレーターで楽に登れるので、何かのついでにでも、ふらっと立ち寄って、気分をリフレッシュできます。
ここでは、その須磨浦山上遊園へ出かける際に、ロープウェイなどが安く利用できる、ゼッタイに使った方が良い、お得な切符がありますので紹介します。

須磨浦山上遊園への行き方(アクセス)と入園料
須磨浦山上遊園は、神戸市の西部にある鉢伏山(標高260m)と旗振山(標高253m)という2つの山の上にまたがる行楽施設です。
ちなみに、この2つの山の間が「摂津」と「播磨」の「国境」になっています。
電車でアクセスする場合の最寄り駅は、山陽電車の「須磨浦公園駅」です。大阪方面からは、阪神電車が直通しています(須磨浦公園行き特急と普通電車のみ停車)。
須磨浦公園駅の背後が鉢伏山で、駅から足で登って行けますが(=登山)、ロープウェイとカーレーターという、楽ちんな乗り物があります。
ロープウェイは、所要時間は約3分です(通常は15分間隔運転)。ロープウェイで山上に着くと、山頂まで「カーレーター」に乗り継いで登ります。
この「カーレーター」とは、ベルトコンベアーに2人用の座席を取り付けたようなもので、「日本一乗り心地が悪い乗り物」と言われる須磨浦名物です(実際に悪い)。
日本ではここにしかありません。
カーレーターで登った終点が鉢伏山の山頂で、「回転展望閣」という展望施設があります。
絶景を楽しむなら、ここまででも十分ですが、園内は隣の旗振山まで広がっています。ちょっとした遊具や散策コースはその方にあります。
鉢伏山と旗振山との間は、スキー場にあるような開放型の「観光リフト」が”国境”をまたいで結んでいます。
リフトを使わなくても歩いて移動できます。ゆっくり歩いて片道10~15分、山道で上り下りがあって、「プチ」ハイキングです。
須磨浦山上遊園の詳細については、公式サイトで確認ください(下方にリンクがあります)。
なお、須磨浦山上遊園は、入園無料です。
ロープウェイやカーレーターなどを施設を利用すると、その料金だけが発生します(下表)。
【須磨浦ロープウェイ・カーレーターなどの通常料金】
施設 | 大人 | 子供(小学生) |
A)ロープウェイ | 片道500円、往復920円 | 片道250円、往復460円 |
B)カーレーター | 片道200円、往復350円 | |
C)回転展望閣(3階入場料) | 100円 | 50円 |
D)観光リフト | 片道440円、往復600円 | |
往復割引回遊券Aコース A+B+C+D |
1,800円 | 1,350円 |
往復割引回遊券Bコース A+B+C |
1,200円 | 750円 |
須磨浦公園駅から山上遊園へは、セットで割引になった「往復割引回遊券」を使うと、映画1本分ほどの値段で、行って帰ってこられます。
さらに、後述する「お得な切符」を使うと、電車代を含めて、もっと安くなります。
須磨浦山上遊園ってどんなとこ?
須磨浦山上遊園は、遊園地といっても、ジェットコースターや観覧車などある”アミューズメントパーク”的な施設ではありません。絶景と自然、「昭和」の雰囲気がただよう入園無料の地味な?「公園」です。
特に、山上から大阪湾、神戸の市街地、明石海峡、淡路島を一望する眺めは、一見の価値があります。なかでも、「回転展望閣」の屋上は、神戸市の「ビューポイントサイン」の1つに選ばれています。
そして、「カーレーター」「回転展望閣」をはじめ園内の施設は、ほとんど「昭和」のままです(僕が物心がついてからほとんど変わっていません)。よく言えばレトロ、悪く言えば、古臭い、ぼろい。
こんなのことを含めて、令和の時代に、気軽に非日常が味わえます。
園内には、ベンチがあちこちにあるので、天気のいい昼間に、弁当を持って行くのがおすすめ。2時間もあれば、ゆっくり、まったりできます。
ただ、須磨浦山上遊園だけで1日潰すのは大変です。何かのついでとか、ほかの場所と合わせて出かけた方がいいです。
※園内は、自然のままの山道や段差が多く、ほとんどの施設も昭和のままのため、バリアフリーではありません。
※ペット同伴について(公式サイトより)
基本的に可能です。
ただし、小型犬に限ります。ロープウェイご乗車の際は、かご、バックに入れてください。
かご、バックに入らないペットはご乗車できません。お持ちでない方は、無料でお貸し致します。
回転展望閣、ふんすいランドは食品を扱っていますので、ペットご同伴のお客様はご利用できません。山上遊園内は、リードを必ず着用して、マナー厳守でお楽しみください。
須磨浦山上遊園は、毎週火曜日が基本の休業日です(ロープウェイなどの施設が休み。山上へは歩いて登れます)。
冬場の平日は、休業が多いので要注意です。
また、営業日でも、天候などの理由で、営業時間が変わることや、混雑時はロープウェイの利用が制限されることもあります。出かける前に最新情報を公式サイトで確認ください。(記事の最後にリンクがあります)。
須磨浦ロープウェイ・カーレータのお得な切符(実質無料)
須磨浦山上遊園へのロープウェイとカーレーターを一番安く利用する方法は、山陽電車の1日乗車券を使うことです。
実質無料で乗れます。
須磨浦ロープウェイ・カーレーター無料の山陽電車1日乗車券
山陽電車ではいくつか1日乗車券を発売していますが、つぎの2種類は、ロープウェイとカーレーターに乗って須磨浦山上遊園へ行くことができます。
それぞれの乗り放題範囲と値段はこちら。
1日乗車券 | 乗り放題範囲 | 値段 |
三宮・姫路1dayチケット | 三宮駅・湊川駅~姫路駅・網干駅 地下鉄三宮駅~新神戸駅 |
カード:1,700円 QR:1,560円 |
三宮・明石市内1dayチケット | 三宮駅・湊川駅~西二見駅 | カード:1,200円 QR:1,090円 |
これらの1日乗車券は、それぞれの指定区間が1日乗り放題です(乗り降り自由)。
あわせて、須磨浦山上遊園の「往復割引回遊券Bコース」を1回利用(往復)できます(乗り放題ではありません)。
値段は、乗車券のタイプ(形態)で異なります。
「カード」は磁気カード式のものです。駅の窓口などで購入できます。
「QR」は、QRコード式でスマホ画面に表示させて使うデジタル乗車券です。切符は発行しません(チケットレス)。スマホが必要です。
ここで、1日乗車券の値段に注目してください。
値段は、須磨浦公園駅までの電車代(乗り放題)と、須磨浦公園駅からの「往復割引回遊券Bコース」(1,200円)を含んだ金額です。
かなり安いことが一目でわかると思います。
割引どころのさわぎではありません。
ロープウェイやカーレーターは実質無料です。
QRコード版の「三宮・明石市内1dayチケット」にいたっては、「往復割引回遊券Bコース」よりも安いという、ヤバイことになっています。
というわけで、ロープウェイとカーレーターで須磨浦山上遊園へ行くなら、これら山陽電車の1日乗車券を使わない手はありません。
「三宮・姫路1dayチケット」「三宮・明石市内1dayチケット」が買えるところ
須磨浦山上遊園へお得に行ける「三宮・姫路1dayチケット」「三宮・明石市内1dayチケット」は、下記場所で購入できます。
須磨浦山上遊園に行く当日に買えますし、事前に買っておくこともできます。
インターネット【QR版】 |
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三宮付近で買えるところ【カード版三宮・姫路1dayチケット】 |
※阪神電車・阪急電車の駅では買えません。 |
山陽電車沿線で買えるところ | |
三宮・姫路1dayチケット【カード版】 |
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三宮・明石市内1dayチケット【カード版】 |
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なお、発売期間と有効期間はこのようになっています【2025年版】
《2025年版》
【発売期間】2025年(令和7年)4月1日~2026年(令和8年)3月31日
【有効期間】2025年(令和7年)4月1日~2026年(令和8年)4月30日のうちの好きな1日。※QR版は購入後3ヶ月以内で。
スマホを持っているのでしたら、値段の安い【QRコード版】がおすすめです。
「スルッとQRtto」にアクセスすれば、24時間いつでも買えて、すぐに使えます。
なお、支払い方法はクレジットカードのみになります(一部、デビットカードも使える場合があります。登録してみて支払いできればOK)。
山陽電車「三宮・姫路1dayチケット」「三宮・明石市内1dayチケット」の使い方
「三宮・姫路1dayチケット」「三宮・明石市内1dayチケット」の磁気カード版は、駅の出入りの際に、直接改札機に通します。
その日最初に乗車駅で改札機に通したときに、裏に日付が印字されます。その日の最終便まで有効です。
QRコード版は、利用当日の最初に、スマホから「スルッとQRtto」にアクセスして、購入済みのチケットを選んで「利用開始」操作を行います。
それ以降は、駅では、チケットのQRコードをスマホ画面を「QR」対応の改札機に直接タッチして出入りします。
須磨浦公園駅に着いたら、改札を通って、いったん駅の外へ出ます(改札口は1か所だけ)。
そして、改札を出て右方向にある売店の隣に、ロープウェイの切符うりばに行きます。
うりば窓口の係員に、カードの1日乗車券、またはスマホのチケット画面を提示すると「往復割引回遊券Bコース」の切符(紙)をくれます。
それを持って、はじめてロープウェイ乗り場に向かいます。
この「往復割引回遊券Bコース」の切符は、ロープウェイやカーレーターに乗るときに、それぞれの係員に提示します。
そして、最終的に須磨浦公園駅に戻ってきたときに回収されます。それまで失くさないように注意が必要です。
須磨浦公園駅の周辺には、コンビニやスーパーなどありません。駅に飲み物とアイスの自販機があります。
弁当や飲み物、おやつは、あらかじめ別のところで調達しておいた方がいいです(山上遊園には一応、喫茶店や予約制バーベキュー場はあります)。
※園内では、個人でバーベキューはできません。
【参考】須磨浦公園駅周辺の飲食店
敦盛そば(駅から徒歩約4分、敦盛塚前)
すまテラス(駅から徒歩4分、海釣り公園内)
山陽電車・須磨浦山上遊園の公式サイト
山陽電車の「三宮・姫路1dayチケット」「三宮・明石市内1dayチケット」の詳細や電車の運行状況、須磨浦山上遊園の最新情報は、それぞれの公式サイトで確認してみてください。
須磨浦山上遊園へは、こんな1日乗車券もあります。

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