JRの「青春18きっぷ」ってどんな切符?使い方と値段、発売期間!

JRの「青春18きっぷ」は、実際に使ったことがなくても、名前は聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。

「青春18きっぷ」とは、1年のうち春、夏、冬の3回、期間限定で発売される、全国のJRで普通列車が乗り放題できる切符です。

「青春」と名前がついているので、若者向けの切符だと思っている人が意外といますが、実際は誰でも使えます。とにかく値段が激安なことと、北海道から九州まで行ける使い勝手の良さで根強い人気があります。

ただ、利用するにあたっては、いくつか条件などがあります。JRの案内をみても分かりにくい部分が多いので、その値段や発売時期、使い方とあわせて注意点などをまとめました。

「青春18きっぷ」ってどんな切符?

誰でも使えます!

「青春18きっぷ」は、その名前に関係なく利用に年齢制限はありません。青春真っ只中の若者だけではなく、青春が終わってしまった人でも、老若男女、誰でも使えます。

※「青春18きっぷ」には、子供用はありません。

全国のJRの普通列車が乗り放題!

「青春18きっぷ」は、北海道から九州まで下記の列車などが乗り放題(乗り降り自由)で利用できます。

  • JR全線の普通列車
  • JR西日本の宮島フェリー(広島の宮島口~宮島)
  • JR東日本のBRT全線(東北の大船渡線、気仙沼線のバスによる震災復旧路線)

※「普通列車」とは、特急券や急行券が不要で乗れる列車のことです。普通電車(各駅停車)はもちろん、快速電車や新快速電車も含まれます。

「青春18きっぷ」で利用できる列車とできない列車

  • 〇:「青春18きっぷ」だけで利用できます。
  • △:「青春18きっぷ」に追加料金を支払うことで利用できます
  • ×:「青春18きっぷ」では利用できません。乗車券などが別に必要です。
列車の種類 利用可否 備考(例外など)
新幹線 × 北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅~木古内駅のみ「オプション券」を購入すると利用できます。
特急・急行 × ごく一部、自由席が利用できる区間があります(青森駅~新青森駅、新得駅~新夕張駅、宮崎駅~宮崎空港駅、早岐駅~佐世保駅)
普通列車(自由席)
普通列車(指定席) 指定席券を別に購入すると利用できます。
普通列車(グリーン自由席) グリーン券を別に購入すると利用できます。
普通列車(グリーン指定席) ×
普通列車(座席定員制) 乗車整理券を別に購入すると利用できます。
他社の路線 × 一部、通過に限って利用できる区間があります(金沢駅~津幡駅、富山駅~高岡駅)。
JR西日本の宮島フェリー
JR東日本のBRT(バス)
>新幹線や特急には乗れません。

「青春18きっぷ」で利用できるのは普通列車(快速、新快速含む)だけです。特急券や急行券が別に必要な新幹線や特急、急行は利用できません特急券や急行券を買っても乗れません。

※特例的に特急の自由席が利用できる区間があります。

  • 新青森駅~青森駅の間(青森県)
  • 新得駅~新夕張駅の間(北海道)
  • 宮崎駅~宮崎空港駅の間(宮崎県)
  • 早岐駅~佐世保駅の間(長崎県)

※本州~北海道の青函トンネルを挟む区間は新幹線のみで普通列車が走っていないので「青春18きっぷ」では移動できません。「北海道新幹線オプション券」を追加購入することで、奥津軽いまべつ駅~木古内駅間を利用できます。

>普通列車の「指定席」は利用できます。

地域や時期によっては、指定席が設けられた普通列車が走っていることがあります。この場合は「青春18きっぷ」でも別に指定券を購入することで利用できます。

指定席の普通列車の例としては、東京駅と大垣駅を結ぶ「ムーンライトながら」という夜行の臨時快速電車があります。「青春18きっぷ」の発売期間にあわせて1往復運転されます。全席指定なので、指定券を別に買うと利用できます。(運転日は要確認)

※指定席ではありませんが、地域によっては通勤時間帯に座席定員制の普通列車が走っています(ホームライナーと呼ばれたりします)。この列車には、別に「乗車整理券」購入することで、「青春18きっぷ」でも利用できます。

>グリーン車は利用できる場合とできない場合が。

関西にはありませんが、全国にはグリーン車を連結した普通列車が走っているところがあります。そのグリーン車にも「指定席」と「自由席」の2種類があります。

「指定席」のグリーン車を連結している普通列車の例としては、岡山と高松を結ぶ快速電車「マリンライナー」があります。また、「自由席」の例は、首都圏の東海道線、、横須賀線、宇都宮線、高崎線、常磐線などの普通(快速)電車のグリーン車です。
指定席のグリーン車は「青春18きっぷ」では利用できません。グリーン券を買ってもダメです。自由席のグリーン車は、グリーン券を買うと利用できます。

>他社の区間は利用できません。ただし一部例外も。

「青春18きっぷ」はJRの切符なので、当たり前のことですがJR以外の他社の路線は利用できません。利用する際には別途運賃が必要です。

他社といっても、完全にJRと分かれているといいのですが、JRと駅が同じだったり、JRの車両が乗り入れているところでは、分かりづらいことがあります。特に新幹線の開業でJRから切り離された路線は複雑ですので、事前に確認しておきましょう。

なお、他社の区間ですが、条件付きで「青春18きっぷ」が利用できるところもあります。

*関西付近で利用できない他社の例(別に運賃が必要)
  • 智頭急行(上郡駅~智頭駅)
  • 京都丹後鉄道(豊岡駅~西舞鶴駅、福知山駅~宮津駅)
  • 伊勢鉄道(河原田駅〜津駅。快速「みえ」利用時は注意)
  • あいの風とやま鉄道&IRいしかわ鉄道(富山駅~金沢駅)
  • 南海電車(りんくうタウン駅~関西空港駅)※JRは利用できます。  など
*関西付近で通過できる他社区間の例(途中下車すると運賃が必要)
  • あいの風とやま鉄道(高岡駅~富山駅間、高岡駅と富山駅では途中下車可)
  • IRいしかわ鉄道線(金沢駅~津幡駅間、金沢駅と津幡駅では途中下車可)

発売は1日乗り放題×5回分!使い方いろいろ!

「青春18きっぷ」は、1日間の乗り放題が5回分セットされています(5回単位の発売)。使い方はいろいろアレンジできます。

「青春18きっぷ」使い方の例

  • 1人で5回の日帰り旅行に使う。
  • 1人で4泊5日の旅行に使う。
  • 5人グループで日帰り旅行に出かける。
  • 2人で1泊旅行して、残り3枚を一人で日帰りで使う。
  • 3人グループで日帰り旅行して、別の日に違う友達と2人で日帰り旅行する。

このように1人でも、複数人でも使える点が「青春18きっぷ」の特徴です。

「青春18きっぷ」の値段は?

「青春18きっぷ」は大人用のみの発売で値段はこのようになっています。

大人用 11,850円

この値段は5回分なので、1回あたりにすると2,370円です。この金額で乗り放題です。たとえば、大阪駅からだと普通列車でも1日で仙台や熊本、高知まで行けますが、「青春18きっぷ」を使うと2,370円なので、これは激安です。

大阪駅⇒仙台駅(所要時間14時間45分、乗り換え14回)
普通運賃11,660円が「青春18きっぷ」で2,370円。80%オフ!

仙台のような遠くに行かなくても、関西で乗車駅から片道1,185円以上のところ(大体70km離れた駅)へ往復するだけでも1回分の元が取れますので、仕事や買い物など普段使いにも便利です。

「青春18きっぷ」の使い方

「青春18きっぷ」は5回(5日)分ついていますが、切符そのものは1枚です。切符の表に5回分の押印欄があり、1人1回(1日)の使用につき日付印が1個押されます。3人で出かけるときは日付印は3個です。押印欄が埋まると使用できません。

基本的な使い方(流れ)

「青春18きっぷ」を使い始めるときに、乗車する駅の改札口で、人数分の日付印を押してもらいます。その後は駅で乗り降りする(改札口を出入りする)度に、切符を提示するだけです。下車する際には渡す必要はありません。

※自動改札機は通せません。駅員がいる改札口や窓口に立ち寄ってください。
※無人駅の場合は乗務員に日付を記入してもらいます。

複数人で使うときは必ず同じ行程で。

「青春18きっぷ」を使って何人かで出かけるときは、同行者はみんな同じ行程でないといけないという使い方の条件があります。つまり、全員が同じ駅から乗車して、同じ経路を通って、同じ駅で下車する必要があります。

このため、同行者は「青春18きっぷ」を持っている人と、どこかの駅で待ち合わせしないといけませんが、その待ち合わせ駅までの交通費は別に必要です(帰ってきて解散した後も同じ)。そして、同行者が集合したら、全員揃って「青春18きっぷ」で駅に入ります。その際に改札口で人数分の日付印を押してもらいます。

※「青春18きっぷ」を使う際は、先述のとおり改札口で人数分の日付印を押してもらう必要がありますので、待ち合わせ場所は改札口の外でないといけません。
※子供(小学生)も1人として数えます(日付印1個)

利用回数が余ったら。

「青春18きっぷ」の5回分を有効期間内に使いきれないこともありえます。有効期間が過ぎると余った分は無効になります。しかも、余った分は払い戻ししてくれません。この点が「青春18きっぷ」のデメリットともいえます。

「青春18きっぷ」は記名式ではありませんので使い回しができます。余った分を家族や友達にあげたり譲ったりしてもいいですし、金券ショップに買い取ってもらうこともできます。

もし、金券ショップでは残りの回数が少ないものほど高く買い取ってもらえる傾向があります(需要が多い)。残りの有効期間も関係しますので、金券ショップに売るときは早めの決断がポイントです。

「青春18きっぷ」の発売期間と有効期間

発売期間(買える期間)

「青春18きっぷ」は、毎年3回期間限定で発売されます。発売期間は下記の通りです。

【2018年版】の発売期間

春用:2018年(平成30年)2月20日~3月31日⇒終了しました。
夏用:2018年(平成30年)7月1日~8月31日⇒終了しました。
冬用:2018年(平成30年)12月1日~12月31日

※毎年秋(10月)は、「青春18きっぷ」とほぼ同じ内容の「秋の乗り放題パス」が発売されます。

有効期間(使える期間)

「青春18きっぷ」は下記の期間内で好きな5日間使えます(1人の場合)。※発売期間と異なります。

【2018年版】の発売期間

春用:2018年(平成30年)3月1日~4月10日⇒終了しました。
夏用:2018年(平成30年)7月20日~9月10日⇒終了しました。
冬用:2018年(平成30年)12月10日~2019年(平成31年)1月10日

1日分の有効時間は、利用する当日の0時から24時を過ぎた最初の停車駅までです。東京と大阪の「電車特定区間」内では終電までが有効です。

「青春18きっぷ」はどこで買える?(購入方法)

「青春18きっぷ」は発売期間中に下記の場所で直接購入できます。

  • 全国JR駅の「みどりの窓口」
  • 主な旅行会社の支店、営業所

早朝や深夜に出発する場合は、駅の発売窓口が開いていないこともありますので、事前に買っておく方が確実です。

※旅行会社で購入すると取扱手数料がかかる場合がありますので、購入の際に確認してください。

「青春18きっぷ」の公式サイト

「青春18きっぷ」の最新情報についてはJR西日本などJR各社の公式サイトで確認ください。

「青春18きっぷ」は使い方次第でとても魅力的な切符ですが、5回分単位の発売という点がちょっと不便です。このため値段も1万円を超えるので、余してしまうともったないです。無駄にしないためにも、購入にあたっては、5回分全てを使いきれるかどうかという見通しを、ある程度立ておきましょう。

あと、「青春18きっぷ」の旅は、時間のかかる鈍行の旅です。思いのほか体力が必要です。このため、楽しい旅にするためにも、特に遠出を計画する際は、同行者も含めた体力面を考慮にして無理のないものにした方がいいですよ。青春の頃とは違います(笑)。