
こんな疑問にお答えします。
この記事の内容
- JR西日本で実施中のICOCA定期券の利用者向け「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」を紹介します(内容、対象、実施期間、利用方法)。
JR西日本では、朝ラッシュの混雑対策のため、ICOCA(イコカ)定期券の利用者向けに「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」を、期間限定で実施しています。
このサービスは、大阪市内の指定駅で、対象の時間帯に改札を出ると、1回ごとにICOCAポイントがもらえるというもの。
あなたが、JRに乗って大阪へ通勤しているのなら、知っておいて損はないです。
ここでは、ICOCAの「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」の対象者や区間、実施期間などサービスの内容と利用方法をまとめました。

ICOCA「時差通勤ポイントサービス」の実施期間が2023年3月末まで延長になりました。
目次
ICOCAの「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」って?
JR西日本のICOCA「時差通勤ポイントサービス」(ジサポ)は、朝の通勤ラッシュ時間帯の「密」を緩和することを目的とした取り組みです。
混雑時間を遅らせて、対象の時間帯に乗車すると、ICOCAポイントがもらえて、電車代(定期代)が実質割引になります。
ただ、「時差通勤ポイントサービス」の対象が、以下のように、かなり限定されています(3つの条件ともクリアが必要)。
【ジサポがもらえる3条件】
- JR西日本のICOCA定期利用者(通勤定期券限定)。
- 平日の朝9:00~10:30の間に改札を出る。
- 目的地(着駅)が大阪市内の指定駅(33駅)。
ちなみに、「ICOCAポイント」とは、ICカードのICOCAで、JR西日本を利用したり、提携店で買い物や食事の支払いすると、付与されるポイントです。
貯まったポイントは、1ポイント=1円として、JRの電車代や提携店での支払いに使えます。
ICOCAの通勤定期券を利用している
「時差通勤ポイントサービス」は、まず、ICOCA定期の通勤定期券を利用している人が対象になります。
通学定期券と子供用ICOCA、従来の磁気式カードの定期券は対象外です。
さらに、事前に「ICOCAポイントサービス」に利用登録していることが前提です(後述します)。
今、あなたが磁気カード式のJR定期券を使っていて、その利用区間がICOCA対応済みでしたら、いつでもICOCA定期に変更(切り替え)できます。
その変更に手数料はかかりません。ただし、ICOCAを持っていない場合、最初にICOCAの保証金が500円必要です(解約時に返金されます)。
すでに、ICOCAを持っていたら、それに定期券を合体させることもできます(保証金不要)。他社で買ったICOCAでも大丈夫です(他社でICOCA定期券と使っている場合はダメです)。
※利用区間がICOCA対応かどうかは、JRの公式サイトで確認できます(下方にリンクがあります)。
平日の9:00~10:30に改札を出る
「時差通勤ポイントサービス」では、対象の利用時間帯が指定されています。
それは、平日の午前9:00~10:30です。
この時間帯に、駅の改札機を出ることでポイントがもらえます。早くても遅くてもダメ。
目的地が大阪市内の33駅
さらに、「時差通勤ポイントサービス」では、対象になる目的駅(下車駅)も限定されています。
それは、以下の大阪市内(+尼崎)の33駅です。
定期券の出発駅(乗車駅)は問いません。
- 尼崎駅~新大阪駅
- 大阪環状線の全駅
- 東西線の全駅
- ゆめ咲き線の全駅
- JR難波駅
到着対象駅33駅
JR京都線・神戸線 | |||
大阪 | 新大阪 | 塚本 | 尼崎 |
環状線 | |||
天満 | 桜ノ宮 | 京橋 | 大阪城公園 |
森ノ宮 | 玉造 | 鶴橋 | 桃谷 |
寺田町 | 天王寺 | 新今宮 | 今宮 |
芦原橋 | 大正 | 弁天町 | 西九条 |
野田 | 福島 | ||
東西線 | |||
加島 | 御幣島 | 海老江 | 新福島 |
北新地 | 大阪天満宮 | 大阪城北詰 | |
ゆめ咲き線 | 大和路線 | ||
安治川口 | ユニバーサルシティ | 桜島 | JR難波 |
ICOCA「時差通勤ポイント(ジサポ)」はいくらもらえる?
繰り返しになりますが、「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」は、ICOCAの通勤定期券で乗って、大阪市内の指定駅で改札機を平日9:00~10:30の間に出ると、ポイントが付与されます。
そのポイント数はこちら。
基本ジサポ | 1回につき30ポイント |
対象の時間帯に、改札から1回出るだけで、JR代(定期代)が実質30円戻ってくる(安くなる)ということになります。
特に、片道の運賃が数百円の近距離の利用だと、インパクトがあります。中・遠距離では、おれほどおいしくはないですが、それでも割引になるのでお得はお得。
獲得したポイントは、毎月1か月間(1日~末日)で集計して、翌月中(6日ごろ)に還元されます。
なお、時差通勤ポイントには、毎月450ポイントの上限があります。
ICOCA「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」の実施期間は?
ICOCA定期「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」は期間限定で実施されています。
ICOCA「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」を利用するには?(始め方・貯め方)
【ジサポの始め方】ICOCAポイントサービスに利用登録
「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」の利用には、先立って、ICOCAポイントサービスへの登録が必要になります。
ICOCA定期を持っていても、これに登録してなかったら、ポイントは一切付きません。
登録の手続きは、JR西日本の駅に設置されているICOCA対応の券売機(青色、ピンク色)で行います。
操作はめちゃくちゃ簡単。1分もかからず完了するので、通勤の途中で実行できます。実際にポイントが付くのは登録の次の日からです。
すでに、ICOCAポイントサービスに登録済みなら、手続きは不要です。
なお、ICOCAポイントサービスの登録は、25か月間全く利用がなければ自動的に解除されます。
利用登録しているかどうか、有効な状態かどうかは、券売機ですぐ確認できます。もし登録がなければ、その場で手続きしてください。
JRの駅で登録手続きできない場合は、インターネット(JR西日本の公式サイト)でも行えます。ただし、登録完了までは数日~数週間かかります。
ICOCAポイントサービスの登録しておくと、「時差通勤ポイント(ジサポ)」以外のポイントも貯まります。
【ジサポの貯め方】改札機にしっかりにタッチ!
実際の「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」の利用方法(ポイントの貯め方、使い方)ですが、特別にやることはありません。
普段通りに、ICOCA定期券を乗車駅と下車駅の改札機でタッチして入場・出場するだけです。
あなたが意識してなくても、「時差通勤ポイントサービス」の条件に合っていたら、ポイントが自動的に貯まっていきます。
ただ、ポイントを着実にゲットするには、乗車駅と下車駅の「両方」で、意識して「確実」にタッチする必要があります。タッチが甘くて、出入りの際にエラーが出たらアウトです。
また、定期券の区間以外に乗り越した場合や、同じ駅で乗り降りした場合、乗り越し精算機で精算した場合は、ポイント対象外になります。
「新大阪駅」では、次の場合はポイント対象にはなりません。
- 新大阪駅まで在来線を利用して、乗り換え改札口から新幹線に乗り換える場合。
- 新大阪駅まで新幹線を利用して、在来線に乗り換えしない場合。
貯まったポイントを使うには?
貯まったICOCAポイントは、そのままでは使えません。あなたのICOCAにチャージ(充填)することで、はじめて使えます。
その月に貯めたポイントは、月末に集計されます。そして、翌月の6日ごろからチャージできる状態になります。
ICOCAへのチャージは、JR西日本の駅にあるICOCA対応の券売機や、のりこし精算機で行います。
チャージした後は、JRの利用(改札機にタッチ)や買い物や食事の支払い(店の読み取り機にタッチ)に使えます。
なお、ポイントを貯めたまま、チャージしないで25か月間ほったらかしにすると取り消されてしまいますので、注意が必要です。
ICOCA「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」公式サイト
ICOCA「時差通勤ポイントサービス(ジサポ)」の最新情報、ネットでの利用登録は、JR西日本の公式サイトで確認ください。
- ICOCAの通勤定期券の利用客向け。
- ICOCAポイントサービスの登録が必須。
- 大阪市内の33駅への通勤限定。
- 平日の朝9:00~10:30の間に改札機から出場。
- 入出場で改札機に必ず定期券をタッチする。
- 1回30ポイント付与で月単位で集計。毎月の上限は450ポイント。
