
こんな疑問・お悩みにお答えします。
【この記事の内容】
- 大阪の地下鉄代節約術のひとつとして、ICカードのPiTaPa(ピタパ)乗車を紹介します。
大阪の地下鉄(大阪メトロ)は、運賃が市内のJRや私鉄に比べると高めです。少しでも安く乗りたいというあなたは、ICカードのPiTaPa(ピタパ)を使うといいですよ。
ICカードには、ICOCA(イコカ)もありますが、PiTaPaの方が断然お得。その3つの理由(メリット)をまとめました。
なお、地下鉄と合わせて、大阪シティバス、ニュートラムの利用にも当てはまります。

PiTaPaとは?
「PiTaPa(ピタパ)」は、電車やバスに乗れるICカードです。
この点は、「ICOCA(イコカ)」など他の交通系ICカードと同じですが、PiTaPaの最大の特徴は「後払い(ポストペイ)」であることです。
乗った分の電車代やバス代は、毎月末に集計されて、後日口座引き落としになります。クレジットカードと同じしくみです。
このため、事前にカードにチャージ(入金)する手間や、残高を気にする必要はありません。
※「後払い(ポストペイ)」は関西限定です。他の地区で使う場合は、事前チャージ方式になります。
【PiTaPaのメリット1】いつも運賃が割引に!
誰でも運賃が最低1割引に!【フリースタイル】
PiTaPaで、大阪地下鉄(メトロ)と大阪シティバスを利用すると、運賃が「自動的」に10%割引になります。
事前登録など、特別な手続きなどは必要ありません。
PiTaPaの種類も問いません。他社で定期券として使っているものでもOKです。
あなたがPiTaPaを持っていて、もし今、大阪メトロに乗ると運賃は1割引です。
これは、PiTaPa「フリースタイル」という割引サービスです。PiTaPaで乗れば、あなたの意思に関係なく、否応なし?に、運賃割引が適用されます。
さらに、1か月間の利用合計額が10,010円以上になると、割引率が上がります(後述)。
※子供運賃の割引には、子供用のPiTaPaが必要です。
学生、満65歳以上は利用登録でフリースタイル割引率がUP!
PiTaPa「フリースタイル」は、誰でも運賃10%割引ですが、とくに学生さんと満65歳以上(シニア)の人は、登録手続きすることで、割引率がさらに高くなってお得です。
学生さんは、割引率が20%!
満65歳以上の人は、「フリースタイル」一般の割引率10%に、数%が加算されます(月合計10,000円以上は一般と同じ)。
例えば、月の利用合計がの3,000円だと350円(12%)、5,000円は650円(13%)割引になります。
ただし、学生、満65歳以上ともに、それぞれ3月末と6月末に有効期限があります。
それ以降も継続したいときは、再登録しないといけません(登録しなければ、一般の10%割引が自動適用されます)。
なお、登録する際には、学生さんは学生証(通学証明書)、満65歳以上の人は年齢を証明できる公的な本人確認書類の提示が必要です。
【PiTaPaフリースタイル割引率】

大阪メトロ公式サイトより
PiTaPa「フリースタイル」については、公式サイトでも確認してみてください。
利用区間の登録で、さらにお得に【マイスタイル・プレミアム】
大阪地下鉄(メトロ)や大阪シティバスを、普段決まった区間を利用しているようでしたら、利用回数(頻度)に関係なく、PiTaPaの「マイスタイル」、または「プレミアム」という割引サービスに登録がおすすめです。
「マイスタイル」「プレミアム」ともに、あらかじめ登録した利用区間(駅)の1ヶ月分の運賃請求金額に、上限が設定されているものです。
その登録区間を、1ヶ月のうちに何回乗っても、上限の金額以上の請求はありません。
逆に、あまり乗らずに上限に達しなかった月は、乗った分だけの請求になります。もし1回も乗らなかったら請求は0円です。
このように、1ヶ月の利用回数が多い場合にメリットが出ます。が、回数が少なくても、定期券のように元が取れないわけではないので、損はありません。
また、登録した区間以外を利用した運賃も、10%~割引になります(上記のフリースタイルが適用されます)。
「マイスタイル」と「プレミアム」は、上限額の対象になる登録区間の設定方法に違いがあります。
そのほかは、「マイスタイル」には、「地下鉄プラン」「地下鉄・バスプラン」「バスプラン」があって、それぞれに学割も用意されていますが、「プレミアム」は地下鉄限定で、学割もありません。
定期代の節約を検討中でしたら、「マイスタイル」の1ヶ月分上限額が1ヶ月定期よりも安い設定(6か月定期代の6分の1)なので、おすすめです。
【参考記事】PiTaPa「マイスタイル」と「プレミアム」の違い
【PiTaPaのメリット2】地下鉄・バス「乗り継ぎ割引」が自動適用!
地下鉄とシティバス、あるいはシティバスとシティバスを乗り継いで移動する際、PiTaPaを利用すると、運賃の「乗り継ぎ割引」が「自動的」に適用されます。
特にバスとバスとの乗り継ぎは、2乗車目が実質無料になるのでインパクトがあります。
乗り継ぎパターン | 割引金額 | 適用条件(時間制限) |
地下鉄・ニュートラム ⇔シティバス |
合計額より 大人100円、子供50円割引 |
同じ日ならいつでもOK |
シティバス⇔シティバス | 合計額より 大人210円、子供110割引 |
最初のバスを降車後90分以内に次のバスを降りる |
地下鉄・ニュートラム ⇔いまざとライナー |
合計額より 大人160円、子供80円割引 |
同じ日ならいつでもOK |
シティバス⇔いまざとライナー | 合計額より 大人210円、子供110割引 |
最初のバスを降車後90分以内に次のバスを降りる |
PiTaPaのほか、ICOCA、回数カードで乗り継ぎした場合も割引対象になります。
でも、PiTaPaの場合は、先に触れたように、そもそもの運賃が1割引になって、さらに「乗り継ぎ割引」が適用されるので、お得です。
大阪地下鉄・シティバスの「乗り継ぎ割引」については、こちらの記事にまとめています。
【PiTaPaのメリット3】PiTaPa乗車でポイントが付いて運賃がさらにお得!
PiTaPaで、大阪地下鉄やシティバスに乗車すると、上記の運賃割引とは別に「OSAKAポイント」が付きます。
「OSAKAポイント」は、大阪メトロが運営する会員制のポイントサービスです。
会員になると地下鉄やバスの乗車のほか、加盟店で買い物や飲食することで、ポイントがもらえます。
地下鉄・シティバス乗車 |
|
加盟店での買い物・飲食 |
|
PiTaPaで地下鉄・シティバスに乗車すると、毎月の請求額(支払額)の0.5%にあたるポイントがもらえます(クレジット機能つきの「OSAKA PiTaPa」のみ1%)。
大阪メトロの区間を含んだPiTaPa定期券(阪急電車との連絡定期券など)で、地下鉄に乗車した場合は、定期券を使った日について1日2ポイントが付与されます。定期券を使わなった日の分は付きません。定期券の購入代金はポイント付与対象外。
貯まったポイントは、1ポイント=1円として加盟店での支払いに使えるほか、PiTaPaならではのメリットとして、運賃請求金額に還元することができます(500ポイント以上から1ポイント単位で)。
つまり、PiTaPaを使うと、運賃が最低10%割引(フリースタイル)なるうえに、ポイントで実質割引と「ダブル」でお得というわけです。
PiTaPa乗車で、OSAKAポイントを貯めるには、最初にポイントサービスへの会員登録(入会)して、その次に、あなたのPiTaPaを登録する必要があります(2段階)。
入会はスマホのアプリで、あるいは地下鉄駅などで「OSAKAポイントカード」を入手して公式サイトで行います(無料)。
入会後のPiTaPa登録は、地下鉄駅の券売機(青色)で行います。
「OSAKAポイント」について詳しくは公式サイトで確認ください。

(参考)PiTaPaの申し込み方法
すでに、PiTaPaを持っている人は、大阪メトロ、大阪シティバスで、上記の運賃割引サービスやポイントサービスをすぐに利用できます(必要に応じて利用登録を)。
繰り返しになりますが、PiTaPaの種類は問いません。他社で定期券として使っていても、割引サービスに登録していても大丈夫でです。
また、PiTaPaを持っていない人は、入会手続きが必要になります。
PiTaPaは、ICOCAのように駅で買えません。先に触れましたが、PiTaPaは後払い(ポストペイ)方式のクレジットカードと同じしくみなので、入会にあたって審査があります。
高校生を除く満18歳以上でしたら申し込みできます。18歳未満のお子さん用を含めて、家族カードも作れます。
申し込みはインターネット公式サイト、または申込書郵送で。カードが届くまで3週間ほどかかります。詳細は公式サイトで確認ください。
PiTaPaには、事前に保証金を預ける「保証金預託制」のカードがありましたが、2022年3月31日で受け付け終了しました。
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