神戸の摩耶(まや)山や六甲山へ京阪神の各地から、できるだけ交通費を安く抑えて日帰りしたいあなたに、阪急電車と阪神電車の「六甲・まやレジャーきっぷ」という期間限定の割引切を紹介します。
摩耶山や六甲山への交通機関がすべてカバーしているうえに、最寄り駅まで往復する電車代はほとんど無料(タダ)というめちゃくちゃお得な切符です。
ここでは、「六甲・まやレジャーきっぷ」の内容や値段、発売期間、購入方法をまとめました。【2020年版】
ちなみに、六甲山、摩耶山はともに、市街地からのアクセスが良いので、車がなくても、体力に自信がなくても、公共交通機関を使って気軽に出かけられます。
また、日本三大夜景スポットのひとつとしても有名です(摩耶山の掬星台、六甲山の天覧台、ガーデンテラスなど)。昼間の眺望も圧巻なのでおすすめです。
2020年版「六甲・まやレジャーきっぷ」の発売は終了しました(11月30日)。
【参考】神戸のお得な切符一覧
目次
「六甲・まやレジャーきっぷ」ってどんな切符?
阪急・阪神沿線から六甲山・摩耶山までの交通機関をカバー!
「六甲・まやレジャーきっぷ」は、京阪神間の阪急電車、阪神電車の沿線から六甲山と摩耶山の山の上までの交通機関一式が往復でセットになった割引切符です。
この切符1枚で下図の区間が利用できます。
【利用できる区間】
- 【阪急版】阪急電車の各駅~「六甲駅」または「神戸三宮駅」の往復
【阪神版】阪神電車の各駅~「御影駅」または「神戸三宮駅」の往復 - 神戸市バス(2系統、16系統、18系統、106系統)の往復
- 六甲ケーブル、まやビューライン(ケーブル&ロープウェー)合わせて1往復
- 六甲山上バス、六甲摩耶スカイシャトルバスの1日乗り放題(乗り降り自由)
※「六甲ケーブル」と「まやビューライン」は、それぞれ1往復利用できるのではなくて、どちらかで行って、どちらかで帰ってくるという1往復です。
※「往復」とある区間では途中下車できません。下車すると残りの区間が無効になります。
※摩耶山~六甲山の移動は「六甲摩耶スカイシャトルバス」を利用します。
※神戸高速線(阪急三宮駅、阪神元町駅より西側)は利用できません。
山上の施設や店で優待が受けられる特典付き!
「六甲・まやレジャーきっぷ」には、それを六甲山や摩耶山の提携している観光施設やお店などで提示するとことで、料金の割引など優待が受けられる特典が付いてます。
優待特典が受けられる場所の例(順不同)
- 六甲ガーデンテラス(食事代割引)
- 六甲枝垂れ(入場料割引)
- 六甲山フィールドアスレチック(入場料割引)
- 六甲カンツリーハウス(入園料割引)
- 六甲高山植物園(入園料割引)
- 六甲オルゴールミュージアム(入館料割引)
- 六甲山牧場(入場料割引)
- 摩耶山天上寺(記念品進呈)
- マヤビューテラス702(ドリンクバー割引) など
「六甲・まやレジャーきっぷ」の値段は?(2020年版)
「六甲・まやレジャーきっぷ」には「阪急版」と「阪神版」があります。
それぞれ値段は以下の通りです。
大人 | 子供 | |
阪急版 | 2,100円 | 1,050円 |
阪神版 | 1,950円 | 1,000円 |
どちらも出発駅に関係なく一律の値段になっています。このため京都、大阪方面の神戸から離れた駅から利用するほど安くてお得になります。
「六甲・まやレジャーきっぷ」はどれくらいお得?
「六甲・まやレジャーきっぷ」がどれくらいお得なのかをみてみましょう。まず、阪急電車、阪神電車を除いた、通常の運賃は下記のようになっています(大人の場合)。
神戸市バス | 片道210円(往復420円) |
六甲ケーブル | 片道600円(往復1,100円) |
まやビューライン(ケーブル&ロープウェイ) | 片道900円(往復1,560円) |
六甲山上バス1日乗車券 | 1日乗り放題450円 |
六甲摩耶スカイシャトルバス (摩耶ロープウェイ山上~六甲ケーブル山上) |
片道490円 |
これに基づいて、つぎの3つの場合の交通費を計算してみました
【A】摩耶山と六甲山を周遊した場合 (阪神御影駅・阪急六甲駅⇒六甲山⇒摩耶山⇒三宮) |
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【B】六甲山だけに行った場合 (阪神御影駅・阪急六甲駅⇒六甲山⇒阪神御影駅・阪急六甲駅) |
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【C】摩耶山だけ行った場合 (三宮⇒摩耶山⇒三宮) |
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こららの合計金額を見て、お気づきだと思いますが、この部分だけで「六甲・まやレジャーきっぷ」の方が安いか、同じくらいの金額になっています。
実際は、阪急電車や阪神電車も往復利用できますので、「六甲・まやレジャーきっぷ」を使うと、その電車代はほとんど無料(タダ)になるといえます。これはかなりお得です。
ちなみに、阪急電車と阪神電車の主な駅から、阪急六甲駅、阪神御影駅、神戸三宮駅までの片道運賃は下記のようになっています。
発着駅 | 阪急六甲駅/阪神御影駅 | 神戸三宮駅 |
(阪急・阪神)大阪梅田駅 | 六甲320円/御影310円 | 320円 |
(阪神)大阪難波駅 | 御影400円 | 410円 |
(阪急)京都河原町駅 | 六甲630円 | 630円 |
(阪急)宝塚駅 | 六甲280円 | 280円 |
(阪急・阪神)神戸三宮駅 | 六甲190円/御影190円 | ― |
往復の電車代を含めてみると、例えば【A】の場合、通常より大阪梅田駅からで約44%(阪神版)、京都河原町駅から約49%割引(阪急版)、地元の神戸三宮駅からでも約35%(阪急版)も割引になります。
【B】の場合は、大阪梅田駅からで約26%(阪神版)、京都河原町駅から約36%割引(阪急版)、地元の神戸三宮駅からでも約12%(阪急版)割引。
【C】の場合は、大阪梅田駅からで約26%(阪神版)、京都河原町駅から約36%割引(阪急版)の割引と、かなりお得です。
「六甲・まやレジャーきっぷ」の発売期間と有効期間は?(2020年版)
発売期間(買える期間)
「六甲・まやレジャーきっぷ」は春から秋にかけての期間限定発売となっています。
2020年(令和2年)4月1日~11月30日
有効期間(使える期間)
2020年(令和2年)4月1日~11月30日のうちの好きな1日
摩耶山の「まやビューライン(ケーブルカー&ロープウェイ)」は毎週火曜日が運休日になっています(夏休み7月20日~8月31日を除く)。予定を立てるときは要注意です。
また、まやビューライン、六甲ケーブル、山上バスの「山の交通」は天候によって臨時運休になったりしますので、出かける前には最新の運行状況を確認しましょう。
「六甲・まやレジャーきっぷ」はどこで買える?購入方法
「六甲・まやレジャーきっぷ」は、下記の場所で買えます。神戸市内でも買えます。
購入は利用する当日はもちろん、事前でも可能です。ただ、事前に買ったときは有効期間(上記)に注意してください。
阪急版 |
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阪神版 |
※大阪難波駅では買えません。 |
※買った後で使わなくなった時は、未使用で有効期間内であれば、買った場所で払い戻ししてもらえます。ただし手数料がかかります。また、切符を使用開始した後でケーブルカーなどが運休になった場合、払いもどしはありません。
「六甲・まやレジャーきっぷ」公式サイト
「六甲・まやレジャーきっぷ」の最新情報は阪急電車、阪神電車の公式サイトで確認ください。
◆「阪急版」
◆「阪神版」
六甲山、摩耶山は思うほど遠くありません。ケーブルカーやロープウェイに乗った時から非日常感が味わえるので、ちょっと気分転換に訪れるにはいいところです。
1日ゆっくり過ごすのはもちろんですが、梅田や三宮からは半日ぐらいあれば行って帰って来られるので、絶景鑑賞、夜景観賞だけでも旅行や出張の合間にでも足を延ばしてみるのもいいと思います。その際は「六甲・まやレジャーきっぷ」の利用をおすすめします。