飛鳥(明日香)へ大阪、神戸、姫路から日帰りなら近鉄割引切符が安い!

石舞台古墳、キトラ古墳、高松塚古墳、飛鳥寺、亀石など、歴史の教科書でおなじみの見どころがいっぱいある奈良県の飛鳥(明日香村)は、大阪や京都からは電車で1時間弱で行けて、日帰りのお出かけ先にはいい場所です。

大阪、京都、神戸、姫路方面から明日香へ出かける際には、「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」という切符をチェックしてみてください。出発地や使い方によっては、交通費を安く抑えられてお得になりますよ。ここでは、その内容や値段、発売情報を紹介します。

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」ってどんな切符?

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」は、大阪、京都、神戸、姫路方面からの飛鳥(明日香)地区までの往復と、飛鳥地区の乗り放題セットになった割引乗車券です。大阪・京都~飛鳥方面は近鉄電車を利用します。飛鳥で使える「特典チケット」も付いています。

大阪、京都、神戸、姫路から利用できます!

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」は、下記の路線で発売されています。大阪、京都、神戸、明石、姫路方面から利用できます。

  • 近鉄電車(大阪難波駅~鶴橋駅・阿部野橋駅発着/京都駅~向島駅発着)
  • 阪神電車(大阪難波駅経由で近鉄電車利用)
  • 山陽電車(阪神電車、大阪難波駅経由で近鉄電車利用)

明日香村へのアクセスする場合、近鉄電車の「橿原神宮前駅」か「飛鳥駅」が最寄駅です。大阪難波からは約50分、京都から約1時間、神戸三宮からは約1時間半、明石から2時間半、姫路から3時間弱です。

両駅からはバス(明日香周遊バス)が出ています。駅前にレンタサイクル店がありますし、歩こうと思えば歩けます(例えば、橿原神宮前駅から飛鳥寺まで約40分)。

飛鳥地区の近鉄電車が乗り放題

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」では、飛鳥地区の下記の区間の近鉄電車が1日乗り放題(乗り降り自由)です。明日香村だけでなくその周辺にも足を延ばせます。

【乗り放題区間】大和八木駅~橿原神宮前駅~壺阪山駅、大和八木駅~桜井駅

※大阪(難波駅~鶴橋駅・阿部野橋駅)、京都(京都駅~向島駅)から飛鳥エリアの乗り放題区間との間は往復のみです。途中下車する(改札から駅の外に出る)すると、切符が回収されて、その先は無効になります。
※「阪神電車版」「山陽電車版」はそれぞれの沿線から近鉄鶴橋駅の間が乗り放題です(大阪難波駅~鶴橋駅の間も途中下車できます)。
※「阪神電車版」「山陽電車版」で大阪阿部野橋駅を利用する場合は、大阪地下鉄やJRの運賃が別に必要です。

特典が選べるチケットつき!

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」には、下記のいずれかに使える特典チケットが2枚ついてます。

特典チケット1枚で

  1. 「明日香周遊バス(赤かめバス)」(奈良交通)の片道乗車(190円~450円相当)
  2. レンタサイクル200円分の割引
  3. 提携の観光施設や店舗で使用できる100円分の割引

例えば、レンタサイクルでチケットを2枚使って400円分の割引を受けたり、バスで行きと帰りで1枚ずつ使って往復乗車したり、レンタサイクルとバスで(あるいは店)で1枚ずつといった使い方ができます。

使える先によって割引額が違ううえに、2枚だけなので使うところに悩みます。

※レンタサイクル利用料(提携9店舗)は平日900円、土休日1,000円。電動自転車は1500円(一部店舗のみ)。

※割引が受けられる観光施設と店舗

  • 石舞台古墳(入場料)
  • 高松塚壁画館(入館料)
  • 明日香の夢市(農産物や特産物販売、食事)
  • あすか夢の楽市(農産物や加工品販売)
  • あすか夢販売所(農産物や加工品販売)
  • 飛鳥びとの館(土産物販売)
  • 明日香夢の旬彩館(加工品販売、食事)

※明日香周遊バス(奈良交通)の普通運賃の例(片道)

初乗り運賃 190円
橿原神宮前駅~飛鳥大仏 250円
橿原神宮前駅~石舞台 370円
橿原神宮前駅~高松塚 420円
飛鳥駅~石舞台 270円

バスは本数に注意 !明日香周遊バス(赤かめバス)は飛鳥の移動に便利なのですが、本数が春と秋の多客時を除くと1時間に1本程度と少ないので、利用には時刻表の”事前”確認は必須です。出かける前にも最新の運行状況を公式サイトで確認しておきましょう。

⇒「明日香周遊バス」公式サイト(明日香村役場)

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」の値段と有効区間

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」は、路線ごとに値段が設定されています。大人用のみの発売で、子供用はありません。また、近鉄特急を利用の際は別に特急券の購入が必要です。

近鉄版

(大阪発)
難波~鶴橋/阿部野橋発着

1,440円
  • 近鉄電車の大阪難波駅~鶴橋駅、大阪阿部野橋駅から飛鳥地区までの往復(途中下車できません)。
  • 飛鳥地区(大和八木駅~橿原神宮前駅~壺阪山駅、大和八木駅~桜井駅)が乗り放題(乗り降り自由)。
近鉄版

(京都発)
京都~向島発着

1,960円
  • 近鉄電車の京都駅~向島駅から飛鳥地区までの往復(途中下車できません)。
  • 飛鳥地区(大和八木駅~橿原神宮前駅~壺阪山駅、大和八木駅~桜井駅)が乗り放題(乗り降り自由)。
阪神電車版

(大阪・神戸方面発着)
※難波駅経由

1,850円
  • 阪神電車の全線が乗り放題(乗り降り自由)。
  • 近鉄電車の大阪難波駅~鶴橋駅、大阪阿部野橋駅から飛鳥地区までの往復(途中下車できません)。
  • 飛鳥地区(大和八木駅~橿原神宮前駅~壺阪山駅、大和八木駅~桜井駅)が乗り放題(乗り降り自由)。
山陽明石以東版

(神戸・明石方面発着)
※阪神電車・難波駅経由

2,470円
  • 山陽電車の明石駅~西代駅間と阪神電車の全線が乗り放題(乗り降り自由)
  • 近鉄電車の大阪難波駅~鶴橋駅、大阪阿部野橋駅から飛鳥地区までの往復(途中下車できません)。
  • 飛鳥地区(大和八木駅~橿原神宮前駅~壺阪山駅、大和八木駅~桜井駅)が乗り放題(乗り降り自由)。
山陽全線版

(姫路方面発着)
※阪神電車・難波駅経由

2,780円
  • 山陽電車と阪神電車の全線が乗り放題(乗り降り自由)
  • 近鉄電車の大阪難波駅~鶴橋駅、大阪阿部野橋駅から飛鳥地区までの往復(途中下車できません)。
  • 飛鳥地区(大和八木駅~橿原神宮前駅~壺阪山駅、大和八木駅~桜井駅)が乗り放題(乗り降り自由)。

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」はお得?

「近鉄版」は使い方次第!往復だけなら損。

大阪や京都から「近鉄版」を利用を検討している人は、「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」は値段的に微妙です。

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」を使わないで、近鉄電車で橿原神宮前駅や飛鳥駅へ行く場合の運賃は下記の通りになります。往復するだけなら、「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」の方が高くつきます。

※大阪・京都からの普通片道運賃(往復)

大阪難波駅~橿原神宮前駅 690円(1,380円)
大阪難波駅~飛鳥駅 710円(1,420円)
鶴橋駅~橿原神宮前/飛鳥駅 640円(1,280円)
大阪阿部野橋駅~橿原神宮前駅 620円(1,240円)
大阪阿部野橋駅~飛鳥駅 710円(1,420円)
京都駅~橿原神宮前駅 880円(1,760円)
京都駅~飛鳥駅 960円(1,920円)
向島駅~橿原神宮前駅 750円(1,500円)
向島駅~飛鳥駅 840円(1,680円)

しかし、橿原神宮前駅や飛鳥駅に着いてから、バスやレンタサイクル(貸自転車)を利用する予定なら、「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」に付いている「チケット」分はお得になります(特にバスの運賃は高めです)。

もちろん、「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」は飛鳥地区の指定区間で近鉄電車が乗り放題というメリットもあります。

※乗り放題区間の普通運賃の例(片道)

橿原神宮前~岡寺・飛鳥 170円
大和八木~橿原神宮前 210円
橿原神宮前~桜井 260円

阪神沿線からは一部を除いてお得、山陽沿線からは断然お得!

大阪、神戸、姫路方面から「阪神電車版」や「山陽電車(明石以東/全線)版」で飛鳥に行く場合は、一部区間を除いて、往復するだけでも「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」がお得です。

主な駅から「橿原神宮前駅」までの運賃と比較してみました(大阪難波駅経由)。神戸三宮からは約16%、明石から約27%、姫路から約33%安くなります。ちなみに「飛鳥駅」までなら片道プラス30円です。

主な乗車駅 普通運賃(往復) 日帰りきっぷ 割引
桜川駅~西九条駅 890円(1,780円) 1,850円
千鳥橋駅 970円(1,940円) 1,850円 約5%割引
尼崎駅 1,020円(2,040円) 1,850円 約9%割引
西宮駅 1,050円(2,100円) 1,850円 約12%割引
神戸三宮駅 1,100円(2,200円) 1,850円 約16%割引
新開地駅 1,230円(2,460円) 2,470円
大開駅~西代駅 1,250円(2,500円) 2,470円 約1%割引
垂水駅 1,550円(3,100円) 2,470円 約20%割引
明石駅 1,690円(3,380円) 2,470円 約27%割引
姫路駅 2,060円(4,120円) 2,780円 約33%割引

阪神電車の西九条駅~桜川駅と西元町駅~新開地駅では、往復だけでは値段的にメリットはありません。

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」の発売期間と有効期間

発売期間(買える期間)

【2018年版】
2018年(平成30年)4月1日~2019年(平成31年)3月31日

有効期間(使える期間)

【2018年版】
2018年(平成30年)4月1日から2019年(平成31年)4月30日のうちの好きな1日間(始発~終電)

※切符に付いている「特典チケット」は2019年4月30日まで有効です。余っても、期限までなら別の日に使えますし、他人にあげることもできます。
※「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」の本体は磁気カードになっていて、利用当日の初めに乗車駅の改札機に通すと裏面に日付が印字されます。その日付けの最終電車まで有効です。付属のチケットも切符の利用当日限りの有効になります。

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」はどこで買える?(購入方法)

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」は発売期間中、各鉄道会社の駅などで、利用する当日(出かける日)はもちろん、事前に買っておくことも可能です。事前購入した場合は有効期間(上記)に注意してください。

近鉄版(大阪発)
  • 大阪難波駅、日本橋駅、上本町駅、鶴橋駅、大阪阿部野橋駅
近鉄版(京都版)
  • 京都駅、丹波橋駅、向島駅
阪神電車版
  • 梅田、尼崎、甲子園、御影、神戸三宮の各駅長室
  • 各駅の改札口(駅員がいるときのみ)
  • 阪神電車サービスセンター(神戸三宮駅)
山陽明石以東版
  • 西代駅、板宿駅、東須磨駅、須磨駅、垂水駅、明石駅
  • 定期券発売所(板宿・垂水・明石)
  • ご案内センター(明石駅)
山陽全線版
  • 明石駅、東二見駅、高砂駅、大塩駅、飾磨駅、姫路駅、網干駅
  • 定期券発売所(明石・東二見・高砂・飾磨・姫路)
  • ご案内センター(明石駅)

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」公式サイト

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」の最新情報については、近鉄の公式サイトで確認ください。

「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」は、「近鉄版」は値段的にメリットはありませんが、大阪~神戸~姫路の阪神電車・山陽電車の沿線からはお得です。明日香へ行く時はうまく活用してください。