JRの切符案内で見かける「大阪の電車特定区間」ってナニ?

関西のJRでは「青春18きっぷ」や「関西1デイパス」など、時期ごとに魅力的なお得な切符が発売されていますが、そのパンフレットやインターネットサイトの説明は、ごく普通の人間には正直分かりにくいものが多いです。その原因の一つが用語です。

ここでは、そのよく出てくる用語のうちのひとつ、「電車特定区間」についてまとめました。

「大阪の電車特定区間」の範囲

「電車特定区間」は、利用客が特に多い東京と大阪で設定されていて、大阪では大阪駅を中心とする下記の区間が「大阪の電車特定区間」に指定されています。

  • JR京都線・神戸線(京都~大阪~西明石)
  • JR東西線・学研都市線(尼崎~京橋~長尾)
  • 大阪環状線
  • JRゆめ咲き線
  • JR大和路線(JR難波~天王寺~奈良)
  • 阪和線・羽衣線
  • おおさか東線

運賃が割安に設定されています。

「大阪の電車特定区間」は、「青春18きっぷ」や「関西1デイパス」といった切符だけでなく、普段JRを利用する際の運賃にも関係しています。

「大阪の電車特定区間」では、運賃の設定が本来のJRの距離に基づく計算よりも割安になっています。大阪環状線内の運賃はさらに安く設定されています。ちなみに、東京の「電車特定区間」の運賃設定とは異なります。

【運賃設定の例】

営業キロ(距離) 本来の運賃(幹線) 「電車特定区間」内 大阪環状線内
1~3km 140円 120円 120円
4~6km 190円 160円 160円
7~10km 200円 180円 180円
11~15km 240円 220円 190円
16~20km 320円 300円 260円

JRに乗った時、同じJRなのに初乗りの運賃が違うなとか、距離の割に運賃が高いな(安いな)とか、ある駅を超えたら何で運賃が急に高く(安く)なるのかとか、思ったことはありませんか。この「大阪の電車特定区間」が関係していることが多いです。

乗り放題切符の有効期間の取扱いが違います。

「電車特定区間」は運賃の設定のほかに、「青春18きっぷ」や「関西1デイパス」といったJRの乗り放題型切符の有効期間の取り扱いに違いがあります。

切符の有効期間について、このような説明文が書かれています。

ご乗車された列車が翌日にまたがって運転される場合は、0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効です。(ただし、大阪の電車特定区間は最終列車まで有効です)

上の例の場合は「電車特定区間」内では、乗車中に日付が変わっても、例えば0:15発の終電でも追加料金なしにそのまま利用できます。しかし、「区間外」の場合は切符の日付重視なので、日付が変わると基本的に使えなくなります(目的地までの運賃が追加で必要)。

※乗り放題の切符ではない普通の乗車券の場合は、移動の途中で有効期間が切れても、途中下車をしなければ目的地の駅まで行くことができます。

※私鉄や地下鉄の乗り放題型切符では、その日の終電まで有効というものがほとんどです。

「大阪の電車特定区間」のことを、普段の生活の中で意識することはほぼありませんが、「青春18きっぷ」や「関西1デイパス」などJRの乗り放題型切符を利用して出かける際には、自分がよく利用する駅や目的地の駅が「大阪の電車特定区間」なのかどうかを、念のため確認しておくことをおすすめします。知っておいて損はありません。帰りが遅くなりそうなときは特に。